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「自分たちはこれから新しいJ-POPを作っていく」
メジャーデビュー作に刻んだ意思とロマン
1stフルアルバム『Travessia』を携えて全国ツアー開催
Maverick Mom インタビュー&動画コメント

昨年リリースしたEP『COMPASS』収録の『儚夏』が各SNSでも大バズり!また、Spotify「RADAR: Early Noise 2026」にも選出され、今後の飛躍が大いに期待される4ピースロックバンド、Maverick Mom(メイブリックマム)。今回ぴあ関西版WEBでは、南出大史(Vo/Gt)とON(Dr)の二人にインタビューを実施。5月13日にリリースされたメジャーデビュー作にして2枚組のコンセプトアルバムとなった1stフルアルバム『Travessia』(トラべシア)への取り組みや聴きどころ、ツアーに向けての意気込みなどを聞いた。また、「学生時代からFM802をずっと聴いていた」という南出はアルバムリード曲『カラクリ』が同局5月度のヘビーローテションに選出された嬉しさを満面の笑みで語ってくれた。

全曲新曲のDisc1とインディーズベストのDisc2
今まで歩んできた過程も大事にしたい



――まずはメジャーデビューおめでとうございます。

南出大史(Vo/Gt)ON(Dr)「ありがとうございます」

――メジャーデビューというのはひとつの目標にされてましたか?

ON「そうですね。やっぱもっと売れておっきいバンドになるっていうのが最終的な目標ではあるので、そこに向かって行く過程でひとつのステップアップでしかないっていう感じではあります」

――昨年から『儚夏』がバズっていますが、今年になってSNSでもより手応えを感じていますか?

南出「そうですね。SNSはメジャーデビューする前から海外での反応がすごくて。『儚夏』は海外のインフルエンサーだったりアスリートの方が使ってくれたりとかして、それでいろんな反応をいただけて。今も日本より海外の反響が大きいですね」

――その要因はなんだと思いますか。

ON「海外からのコメントではアニソンっぽいっていうのが多くて。やっぱアニソンがめちゃくちゃ人気なんで、けっこうどの曲もアニソンっぽいと言われます」

南出「そうそう、TikTokとかで海外のイラストレーターの方が有名アニメの切り抜きを上げてて、後ろで僕らの曲が流れてるんです。ちょっと待って、このアニメ俺らが歌ってんじゃねえよって(笑)。海外の人って日本のアーティストっていうより、曲単体として気に入ってくれるので、それでバズが起こったんじゃないかなと思います」

――実際、Maverick Momとしてはまだアニメのタイアップは実現してないんですよね。

ON「まだしてないんですけど、アニソンはめちゃくちゃやりたい!」

南出「それが実現したら嬉しいですね。それと、国内でも海外に劣らぬバスを起こしたいですね」

――そういう勢いが今年はさら高まっていきそうです。ちなみに、『カラクリ』が5月のFM802のヘビーローテーションになりました。

南出「ヘビーローテーションは嬉しかったですね。僕も学生時代からずっとFM802を聴いてるので。そこに自分たちの楽曲が選ばれるっていうのが、すっごい嬉しかったです。なにしろFM802で僕は新しいバンドやアーティストを見つけて、他のみんなはまだ知らないけど俺は知ってるっていうあの優越感というか、そこからアーティストがぶわ~って売れ出して、それを俺は(まだ売れない頃からいち早くラジオで聴いて)あの頃から知ってたよって思ってたし。その誰かの物語に自分たちもなり得るっていうことが、今回のヘビーローテーションで特に感じたので、すごい嬉しかったです」

――夢が叶いましたね。ONさんはいかがですか?

ON「僕はあんまりラジオを聴いてこなかったので、最初はわかんなかったんですけど。俺のお父さん(*シンガーソングライターの谷口崇)も"FM802のヘビロはすごい"みたいに言って喜んでくれたので、やっぱりすごいんだ...って感じました」

南出「『カラクリ』のYouTubeコメントにも、"FM802で聴きました"って何件も来てて、やっぱすごいなと。8年ぐらい前の俺だなと思いながら(笑)。よくコメントしてたから」

――では次に、5月13日にリリースされたメジャーデビュー1stアルバム『Travessia』についてお聞きします。これは2枚組になっていて、Disc2はインディーズベストになっています。こういう形でリリースしようと思ったわけは?

ON「前作『COMPASS』が"指針"っていう意味で、今回の『Travessia』は"人生の旅"っていう意味のタイトルなんです。そういう新たな指針を作って、いろんなところで旅していく中で、自分たちが今まで歩んできた過程もやっぱり大事にしたいなと思ったんです。インディーズベストの方は今まで4年間で作ってきた楽曲の中から厳選した13曲が入ってて。それを入れることで、よりこのコンセプトアルバムも説得力が増すんじゃないかなと思います」

――なるほど。Disc1の方は全曲完全な新曲が13曲収録されていて、インストやインタールードも入った構成です。とても内容が濃いコンセプトアルバムですよね。やはり制作にも時間がかかりましたか?

ON「時間はかかりましたね、半年ぐらいかけさしてもらいました。まずコンセプトアルバムを作ろうって決まってから、そのコンセプト自体を考えて、曲を作り始めたんです。だから、全部このアルバムのために書き下ろした新曲しか入ってないんです」

――元々、フルアルバムを作りたいという思いは強かったんですか?

ON「そうですね。僕はアルバムを聴くのがめちゃくちゃ好きだったから、バンドを組んだ時からフルアルバムをずっとやりたいって思ってたのでけっこう楽しかったですね」

――ちなみに、ONさんが理想とするのはどんなアルバムですか?

ON「僕自身もコンセプトアルバムがめっちゃ好きで。やっぱアルバムはコンセプトがあってこそ輝くなって思ってたから。好きなコンセプトアルバムはPUNPEEっていうラッパーの『MODERN TIMES』とか、BUMP OF CHICKENの『THE LIVING DEAD』です。BUMP OF CHICKENはアルバムの作り方もすごいこだわってるので結構参考にした部分はありますね」

――今回のコンセプトアルバムで特に重視したのはどういう点ですか?

ON「やっぱりリスナーを飽きさせないっていうことは大事かなと思ってて。自分たちのやりたい音楽、届けたい音楽っていうのをちゃんと保ちながら、いろんな人に音楽届けられるようなアルバムにすることを意識して作りました」

――今作は一言では語れないような多様な音楽性が融合しているように感じました。ギターの中野武瑠さんが作詞作曲した曲も3曲収録されていますが、基本的に楽曲はONさんが中心に作られてるんですか? 

ON「そうですね、今作は僕が10曲作ってます。僕はけっこういろんなジャンルの音楽を聴くからそういう印象を持たれるのかなと」

南出「僕はこのアルバムでは作曲はしてないんですけど、『G.A.P.P.A.』(M-5)と『ポラリス』(M-7)の歌詞を書かせていただきました」

――表題曲の『Travessia』にはイントロからストリングスのような音が入ってますね。あれは生のストリングスを入れたんですか?

ON「いやいや、もう完全に打ち込みなんですよ。今まで出してきた楽曲たちに比べて、今回のアルバムは全曲違う色合いで、ジャンルも飛び越えた曲たちなので、結構いろんな音が入ってます」

――武瑠さんが作詞作曲の『ドメスティックシークレット』もそうですが、独特のギターフレーズが印象的です。

南出「Bring Me The Horizonとか、Polyphia とか、ちょっと難解なギターフレーズがあるバンドが好きなんです。ONは割とガチっとデモを作ってくるのでギターも入れてくるけど、武瑠のリードギターに関しては武瑠が全部考えてますね」



同じような曲をできるだけ作らないように
今回はラップを多めに取り入れてみた



――アルバムタイトルの"Travessia"はポルトガル語なんですよね。かといって、ポルトガルの音楽というわけではなさそうですが、どういう要素が組み込まれているのかなって。

ON「僕はブラジルの音楽もめっちゃ聴くので、トラックにラテンの要素も入ってたりするんだけど、ギターはそうじゃなくて、ちょっと奇妙なフレーズになっているので、そこが他にはない感じになってるのかもしれないですね。武瑠のテクニカルな音数の多いギターフレーズが入ってくることで、普通のロックとかにはないエッセンスが加わって新しいサウンドになってるのかも」

――アレンジはバンド名義になってますもんね。もう一点、今回収録された曲はラップパートが増えてますね。

ON「ラップパートは多いですね。僕がラップ好きで、(南出)大史もラップするようになったから、それでけっこう入れてます」

――ラップを意識的に増やしていこうと?

ON「増やしていこうっていうのもあるんですけど、同じような曲をできるだけ作らないようにしてるので。ラップっていうのを今まであんまりやったことがなかったから、ちょっと今回は多めに取り入れてみたっていう感じです」

――そこは新たなチャレンジとして?

ON「そうですね。めちゃめちゃチャレンジです。(ラップは)僕も全然かじってる程度なんで、ラップって言ったら怒られそうですけど(笑)、だいぶチャレンジですね。『G.A.P.P.A』のラップは南出くんが頑張ってる」

南出「『Travessia』とか『アルカディア』(M-9)とかはONもラップしてます」

――どの曲も聴き応えがあるので、じっくりと何回も聴き込みたくなります。

ON「やっぱ、アルバムで聴いてほしいっていう思いがあるので。じっくり何回でも聴き込んでほしいですね」



ボカロじゃなくて人間である僕が歌う
そこは一番こだわった部分



――『カラクリ』もそうですが、目まぐるしく展開する楽曲で南出さんの高低自在に操るボーカルも圧巻です。ボーカル面でここを聴いてほしいというポイントは?

南出「『カラクリ』とか『宝島』(M-13)とかは、いわゆる地声で歌ってる部分とファルセットで歌ってる部分の移り変わりがけっこう大変でした。僕もデモを聴いた時に人智を超えてるなって(笑)。そこをボカロじゃなくて人間である僕が歌う意味みたいなものはすごい出したいと思って、そこは一番こだわった部分ですね」

――なるほど、各曲の音楽性はもちろん、南出さんのボーカルスキルもより進化していて、サウンド面も含めてトータルで聴きどころ満載な一枚になりましたね。資料の中に、"2030年代のJ-POPを作る異端児"というキャッチコピーを目にしましたが、この先を見据えた作品を作っていこうという気概を感じました。アルバム自体も冒険心を掻き立てるような意思とかロマンが詰まってますね。

ON「ありがとうございます。僕はけっこうネガティブなことを書くんですけど、ネガティブで終わるのが好きじゃなくて。僕のお父さんはホントに暗い曲もめちゃくちゃいっぱいあるんだけど、やっぱ最後にちゃんと希望を持ってくるんですよね。僕もネガティブな曲でも、最後にはちゃんと希望を持ってくるようにしたくて。ちょっとしたことでもいいんですけど、少し光の見えるようなことを一個置くことで、その曲が一気に色付くかなとは思ってますね」

南出「僕もこのアルバムはすごく良いバランスだなと思ってます。ONはけっこう最後に希望を持たせたりだとか、歌詞を書く時に思い切りがいいなって。とはいえ、それに共感してない人を置いていってないというか、"俺はこれがいいって思ってるから、ちょっとみんなに伝えとくわ"――ぐらいの優しさがあるなと思ってて」

――聴くほうもメッセージを押し付けられないほうが、すっと入ってくるように思います。

南出「はい。武瑠が書く歌詞はけっこう内省的なんですけど、(歌詞が重くなりすぎないように)あくまで音楽としてそのパワーを届けているなっていう風に感じます。そういう聴く人に対する配慮が今までの僕らの作品の中で一番できたアルバムなんじゃないかなとは思います。
自分たちは"これから新しいJ-POPを作っていく"っていうテーマで動いてるので、このアルバムだけじゃなくて、今後の僕らはもっと磨きがかかった作品ができると思っているので期待していてほしいなと思います」



ライブのセットリストもガラッと変わって
新しい魅力が詰まったワンマンライブに



――そして、このアルバムを携えた全国ツアーは、意外にも初めてのワンマンツアーになるんですね。

南出「そうなんです。ワンマンツアーは初めてなんですよ。このアルバムには新曲が13曲入ってるので、ライブのセットリストもガラッと変わって、新しい魅力が詰まったワンマンライブになるんじゃないかなって思います」

――ライブ自体もコンセプチュアルな構成になりますか?

ON「もちろんです」

南出「僕も学生の時とか、アルバムで聴くというより、楽曲をつまみ食いして聴くタイプだったんで、アルバムを一枚通して聴く意味みたいなのを考えて聴き出したのは最近なんですけど。『Travessia』ができた時に、このアルバムの曲順で聴くことでより説得力があるなと思ったし、レコーディングの時はこの並びでそれぞれの曲に対する思い入れを歌にのせてたんですけど、ワンマンライブでは、アルバムの曲順通りじゃなくて、今まで出してた曲も入れて構成されるので。自分もライブをやる毎に、新たな楽曲の一面が見えてくるんじゃないかなっていう楽しみはすごくあります」

――なるほど。このアルバムの曲順で聴いてみたい気はしますけど、どんなセトリになるかは、当日までのお楽しみということですね。

南出「はい。『Travessia』という"人生の旅"を意味するすごく大きなテーマで作られたコンセプトアルバムですけども、本当にその名の通り僕らの新たな旅の幕開けに最高のライブにしたいなと思ってますので、よろしくお願いします」

――今回のツアーで初めてMaverick Momを観る人もきっといるでしょうし。

南出「はい、もう大歓迎です」

ON「お客さんと一緒に歌う場面がけっこう多めなので、歌詞を覚えてきてください!」

――そこで新たなフェーズを迎えたMaverick Momとひとつになってさらに盛り上がりそうです。

ON「そうですね。本当に新たなフェーズに入っているので、頑張ります」

Text by  エイミー野中




(2026年6月12日更新)


Movie

Release

Major Debut 1st Full Album『Travessia』

●通常盤[2CD]
4400円(税込)/VICL-66146~7

[収録内容]
Disc1
01. overture
02. Travessia
03. カラクリ
04. 孤独に解く
05. G.A.P.P.A
06. ドメスティックシークレット
07. ポラリス
08. interlude
09. アルカディア
10. Shower!!!!!
11. ドライヤー
12. スイセン
13. 宝島

Disc2
01. ZONE
02. Monster
03. My name
04. Fancy
05. Transcend even God
06. 旅立日記
07. イエローメッセンジャー
08. 青く、春
09. 儚夏
10. アスニヒカル
11. ジーニアス
12. 徒花
13. Super Face

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●アナログ盤[2LP]
7700円(税込)/VIJL-60420~1

[収録内容]
Disc1
-Side A-
01. overture
02. Travessia
03. カラクリ
04. 孤独に解く
-Side B-
01. G.A.P.P.A
02. ドメスティックシークレット
03. ポラリス

Disc2
-Side A-
01. interlude
02. アルカディア
03. Shower!!!!!
04. ドライヤー
-Side B-
01. スイセン
02. 宝島
03. 儚夏(Bonus Track)

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Profile

メイブリックマム…南出大史(Vo/Gt)、ON(Dr)、タイゾー(Ba)、中野武瑠(Gt)からなる石川県発、4ピースロックバンド。2022年4月、南出大史(Vo./Gt.)の声がけにより結成。結成4ヶ月で『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022』出演をかけたオーディションを優勝。2023年にはスピードスターレコーズ30周年記念イベント『LIVE the SPEEDSTAR』オーディションを勝ち抜く。同年3月には、地元石川県白山市松任文化会館ピーノにて開催した初のワンマンLIVEで1,100人を超える動員を達成。同年11月にリリースしたミニアルバム「unknown」は、第16回CDショップ大賞2024北陸ブロック賞を受賞。2025年4月にリリースしたEP「COMPASS」収録の“儚夏”(もうか)がSNSでバイラルし、日本のみならず韓国やアメリカなど海外からも多数の支持を受ける。さらに、 Spotify「RADAR: Early Noise 2026」に選出されるなど、今最も注目されているロックバンド。 2026年、5月13日に、メジャーデビュー1stフルアルバム『Travessia』(トラべシア)リリース。5月24日から全国ツアー、Maverick Mom 1st Full Album Release Tour [TRAVESSIA] 開催。


Live

Maverick Mom ONEMAN TOUR 「TRAVESSIA」

【宮城公演】
▼6月21日(日) LIVE HOUSE enn 2nd

PICK UP!!

【大阪公演】

▼6月26日(金) 19:00
Live House Anima
立見-4000円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※未就学児童は入場不可。(ご入場される方全てにチケット必要)
※出演者が許可した場合を除き、撮影、録音・録画禁止。
※車椅子でご来場されるお客様は事前にお問い合わせください。
[問]清水音泉■06-6357-3666

【東京公演】
▼7月10日(金) ヒューリックホール東京
【石川公演】
▼7月17日(金) 金沢AZ

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