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“全曲地に足がついて、ハイクオリティ。
ここまでやれるアーティストはなかなかいない”
muque、2ndアルバム『GLHF』でみせた喜怒哀楽と、
バンドとしての確かな自信

takachi(track make.ds)、Asakura(vo.gt)、Kenichi(gt)からなる福岡発の3ピースバンド・muqueが、4月に2ndフルアルバム『GLHF』をリリースした。タイトルの『GLHF』は、先行シングル「Good Luck, Have Fun」の頭文字をとったもの。本作にはTVアニメ『ONE PIECE』エッグヘッド編ED主題歌「The 1」(M-3)や、盟友・CLAN QUEENをフィーチャリングした「Dancing in my bad life(feat.CLAN QUEEN)」(M-8)をはじめとする既存曲5曲と、新曲5曲の全10曲が収録されている。中毒性の高いポップス、ロック、初挑戦のラブソングまで、幅の広い楽曲の虜になること間違いなし。自分たちらしさに向き合いながら、ハイレベルなスキルとクオリティをもって変化し、進化する彼らのサウンドは、いつも“今”を最高のフェーズへと塗り替えていく。2026年より新体制となり、現在はZeppを含む全国14都市&アジア5都市を回るツアー真っ只中の3人に、アルバム制作の裏側をたっぷり話してもらった。

お客さんに"新体制もカッコ良いじゃん"と安心感を持ってほしかった



――先日ぴあ関西版WEBでもライブレポートをさせていただいた、『a子とmuque』(1月30日@心斎橋Music Club JANUS)が、2026年初、新体制初のライブだったんですよね。オープニングのドラムは大迫力ですごかったです。

takachi「あの日は気合いバリバリでした。ちょっと目立つようなセクションを作ってもらって。音源はどちらかというとポップスなんですけど、ライブはちょっとロックにアレンジすることを意識してます」

Asakura「自分的にはどちらかというと、3人体制になってお客さんがどういうふうに変わったのか心配してる人が多いだろうなと思ったので、"新体制もカッコ良いじゃん"って安心感を持ってくれたらいいなと。アー写も楽曲も新体制から今までとは違うものになってしまったので、"新しいものにはなりつつ、変わらないところは変わらないよ"というところを見せて、お客さんがこれからもついていきたいと思えるようなパフォーマンスができればいいなと思って挑みました」

――お客さんは"待ってました!"という反応でしたね。

Asakura「結構前からお客さんに"a子ちゃんと対バンしてほしい"という声ももらっていて、セトリもa子さんのファンが気に入ってもらえるような曲を選択したので、自分たちだけじゃなくてa子さんのファンも一緒になって楽しんでくれてた感はすごくありましたね」

――1月30日のライブからサポートベースの方が入られて、新しい風が吹いていたというか、良いグルーヴが生まれていたと思います。当日は森光奏太(dawgss)さんが弾かれていましたね。

takachi「そうちゃんはやっぱり上手いですね。色んなベーシストとやることで、自分たちもプレイヤーとしてすごく成長できています」

――サポートの方は何人いらっしゃるんですか?

Asakura「3月のライブハウスツアーは奏太くんを合わせて3人でやらせてもらって。3人ともベースの音とキャラクター性が全然違って面白いですね。楽曲のハメ方が全く変わってくるので」

Kenichi「これまで俺らが"これが正解だよな"と思ってたところが、新体制になってさらに視野が広がる感覚があったというか。"この曲ってこの角度からでも見れたんだ。自分、もっと自由度が高くて良かったんだな"みたいな。ある種方程式的に決まっていたというか、自分で決めつけていた部分があったんだなと。サポートの皆さんが入ったことでよりギターに没入できるところもありましたし、"この曲、こんな表情もあったんだ"って常に新しい発見があるので、一緒にやっててすごく面白いですね。特にベースが立つ曲は、リードひとつとってもそれぞれのベーシストのルーツが垣間見えて、"この人はこういう立ち回りをするんだ"というのが面白いです」

――ベーシストが変わると、やはりボーカルも変わりますか?

Asakura「結構変わりますね。皆さんの技術的にもパフォーマンス的にも、帯域(低音域、中音域、高音域からなる音の周波数)も人によって全然違うので、面白いです。あと私はすごく人見知りで、なかなかすぐに打ち解けられないんですけど、3人ともサポート慣れしてる方たちで、最初の段階で距離を縮めてくださったので、ほんとにありがたかったです」

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――現在開催中の『LIVE TOUR 2026 "GLHF"』はZepp編に差し掛かったところですが(インタビューは4月上旬に実施)、手応えはいかがですか?

Kenichi「3月のライブハウスツアーで、初めての場所も含めて9か所回ったんですけど、ツアーが始まる前はアルバムも出てない状態で、ちょっと想像がつかない部分もあったんですよ。例えば長野、盛岡、岡山が初めての場所で、"現地のお客さんとどんな会話ができるかな、ちゃんと魅せられるかな"という不安があったんですけど、蓋を開けてみたらどこに行ってもすごい熱量で。新曲も小出しにしながらやってたんですけど、初めて披露したとは思えないくらい、あたたかい反応をくれて。"最初に抱えてた不安や心配はなんだったんだろう"と逆にパワーをもらって、それを自分たちが100万馬力に変えてやってこれました。4月に入ってからのZeppは、Zeppならではの演出や、これまでやってこなかったパフォーマンスがあったりして、自分たちにとってもすごく新鮮で刺激的で。舞台セットの世界観もこのツアーならではの仕上げ方をしてるので、現時点での自分たちのライブにおける集大成を各地で見せていけたらなと。ここからもっとブラッシュアップして、ファイナルの福岡では自分たちも想像つかないところにいきたいです」

takachi「今年は本当にどんどんクオリティが上がってる気がするし、しっかり個々のスキルや実力、経験もちゃんと地に足がついてきた感覚がありますね」

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――さらに6月からはアジアツアーが控えていますね。

takachi「めっちゃ楽しみです。海外に行けるのはほんとに良い経験だなと思ってて。いつもおいしいご飯を食べるのが楽しくて、ほぼ旅行みたい(笑)。お客さんのノリも全然日本と違って、日本人がシャイなのかなと個人的に感じるぐらい、海外の人は感情を外に出すのが上手だなと思って。それをダイレクトに受けることで自分たちのライブの価値観も変わるので、勉強になります」

Asakura「もちろん日本人の方も自分たちのライブをすごく愛してくれてるんですけど、takachiも言った通り、海外の人たちは感情を外に出すのが上手。自分たちもいつも"いくぞ!"という感じでライブをやっているけど、海外の人はそれ以上に"わーっ"とくるので、"もっといっていいんだ。逆に自分たち今までいってなかったんだ!"と毎回思わされる。それを日本に持ち帰ってライブをやったら、やっぱりお客さんのノリが違って。日本人はシャイな部分もあるんでしょうけど、自分たちが引き出せてなかった部分もあったんだなと勉強させられました。また今回も色んなものを持ち帰って、日本でそれをぶん回したいと思います」

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喜怒哀楽の感情がダイレクトに音に出たアルバム『GLHF』



――そして、2ndフルアルバム『GLHF』リリースおめでとうございます! 既存曲5曲と新曲5曲が収録されていますが、アルバム作りはどこからスタートしたんですか?

takachi「最初は"この時期にアルバムを出します"というところから始まって、そこから構想を練って1曲1曲作っていく感じでした」

――アルバムを見据えた状態で曲を作っていかれたと。

takachi「そうですね。でも僕たちはどちらかというと、自分が1番カッコ良いと思うことをやって、本当にただ好きな楽曲を作っていくことを意識してます」

――今作は今のmuqueの勢いや表現の幅広さを示しつつ、またひとつフェーズが進んだというか、覚悟すらも感じました。制作はいかがでしたか?

Kenichi「当初予定してたリリース時期からちょっとズレることになって、そのスケジューリングの中でやってたんですけども、全てがタイトで。みんな血眼でやってました。だからその時々のチーム全体の感情、喜怒哀楽が詰まった1枚じゃないかな。制作をする中で、1stアルバム『Dungeon』(2024年10月)の時と比べて、色んな感情がよりたくさん渦巻いたなと。でも新しいチャレンジや初心に返った部分、その両面を楽しめると思うし、おっしゃっていただいたように覚悟も見えた1枚だと思います」

――曲を作っていく段階で、自然に喜怒哀楽が出てきたんですか?

Kenichi「そうですね。特にtakachiがトラックを作って、Asakuraがメロディーと歌詞を書く過程は、色んな物語があったんじゃないかな」

takachi「1stアルバムは純粋に自分がカッコ良いなと思うものをひたすら作っていたんですよね。でも2ndは色んなお客さんがついてきたりする中で、色んな葛藤が出てきて。"もっとかまさなきゃ、ライブで盛り上がらなきゃ"みたいな気持ちが強い楽曲と、"もっと初心の純粋な気持ちで作らなきゃ"みたいな楽曲があって。1stにはない色んな感情を持ちながら、ラフに作ったり、逆にめっちゃ肩の力を入れて作ったり。色んな心の内がダイレクトに音に出る作品になったと思います」



変わっていくことが"muqueらしさ"



――今作は1曲目から順に聴くことで、よりアルバムの世界観に没入した状態で、楽曲の全てを味わうことができました。選曲については候補の曲がありながら、結果的にこの10曲に決まったんですか?

takachi「デモはたくさん作って、その中でフィットするものを選択しました。でも正直、1曲目の「STYLE.」以外、アルバムのために書いた曲はあまりなかったかな」

――「STYLE.」は<変わらないのは 色を変えて僕らは歌う>とバンドの在り方を提示する、1曲目にふさわしい楽曲ですね。

takachi「実は「STYLE.」は、納期の1週間前に急遽自分が作りたいと言って、めっちゃタイトなスケジュールで無茶振りして、無理矢理ぶち込んだ楽曲なんです」

――イントロの往年のロックスターがひき倒すようなギターが気持ち良かったです。

Kenichi「いかに泣けるか、みたいな(笑)」

――Asakuraさんはタイトなスケジュールの中で、歌詞とメロを作られたんですね。

Asakura「はい。"変わりそうだな"という気配を2週間前ぐらいに感じてて、Kenichiさんにも"多分変わるよ"と言ってて、一応スタッフとマネージャーにも伝えてたら、案の定来て、"ま、そうだよな"と。なので、なんとなく覚悟ができてたというか。takachiに"こういう意思でこういう曲を書いてほしい"と言われたので、"じゃあ先にタイトルを決めますか"と言って、初めてその場でタイトルを決めて。今までタイトルは本当にギリギリのギリギリまで迷ってたんですけど、先にタイトルをつけてそこから家に持ち帰って、歌詞はたくさん、メロもいくつか書いて、1番意思が強いものを選択しました」

――歌詞についてはtakachiさんからどんなリクエストがあったんですか?

Asakura「ほんとに自分たちの在り方だけを伝えられて。自分なりに"私たちの在り方ってなんだろう"と考えた時に、"流行を追っていく、変わっていくものを追い求めていきたい"というスタンスは初期から言っていたもので。ただ、当時流行だったものを楽曲に落とし込んだだけなのにそれがmuqueらしさになっちゃうというのを、色んな人の声を聞いて感じさせられて。でもその時のmuqueを好きでいてくれた人もたくさんいるし、それをやった方がいいのかなという葛藤もあって。"でも変わっていかなきゃmuqueじゃないな"と考えた結果、あの歌詞になりました」

――先行シングルの「Good Luck, Have Fun」(M-2)にも、<勿体無いからもういいって あれこれださないと損だって ズタズタグチャグチャの心を 今日はちゃんと癒してあげようよ>という歌詞がありますが、今のお話が繋がっているのかなと思いました。

Asakura「普段から色んなところで色んなことを言われるので。我慢してもいいんですけど、"たまには吐き出させてくれや"という感じで。私たちの楽曲を好きでいてくれる方も、少しでも吐き出すキッカケや場所があればいいなと思って、「Good Luck, Have Fun」はそういう歌詞になりました」

――「Good Luck, Have Fun」はアルバムの核になる曲でタイトルソングでもありますが、トラックはどのように作っていかれたんですか。

takachi「印象的なリフにキャッチーなリズムが、1個のmuqueの象徴みたいになっていたので、それを1曲作ろうかなというのが最初の始まりです。それでリフを作って、ドラムは四つ打ちで、でもBPMはちょっと早めで。トラックを作った時に"Asakuraがどんなメロをつけてくるか楽しみだな"と思っていたら、めちゃくちゃカッコ良いメロを持ってきたから"これはいけるぞ"となって、リード曲になりました」

――イントロのギターとベースのユニゾンがカッコ良いですが、これはどの段階でできたんですか?

takachi「そこが1番最初にできました」

――なるほど! muqueらしさが固定されてしまうのは本意でないにせよ、"muqueといえばこういうスタイル"というものをちゃんと出していきたい気持ちもあったんでしょうか。

takachi「個人的には、自分らしさはすごく出来てきているなと思うんです。どういうものを作ってもtakachiのクセはやっぱりあって。その中で鮮度が高い流行のサウンドを楽曲に取り入れることで、音選びの行程で自分のセンスを磨いていくイメージがあって。実際、自分のセンスがどんどん更新されているなと感じているし、リフを作ったりノらせることが得意だなというのは、変わらずにある自分の芯だなと。今の街の空気感をしっかり取り入れて、好きや自分らしさを更新していく。色んなものを好きになって、引き出しを増やしていってます」

――あと、サビのバックで鳴ってるギターリフもすごく良いなと思ったんですね。

Kenichi「あれは学校のチャイムがリファレンスです」

――ええ! そういうのもリファレンスにされるんですね。面白い。

Kenichi「どこかで聴いたことのある音が流れたら面白いかなというので、takachiがそのまま採用してくれて。他の曲でもちょいちょいオマージュ的なフレーズを入れてるんですけど、takachiは気づいてくれるんですよ」

――素敵ですね。Asakuraさんはtakachiさんからトラックが来て、メロと歌詞をどういうふうにつけていこうとなりました?

Asakura「Aメロの早い段階で声を重ねて、<愛想笑いオワリ(^^)/><ママに>と遊ぶことによって、ロックだけどちょっとした引っかかりを作るというか。"この後どうなっていくんだろう"と思わせるメロディーが作れたらいいなと思いました。歌詞とメロディーが一緒に出てきたので、引っかかりを作れたあとは全部身を任せるように作りましたね」

――やはりmuqueはメロディーが良いなと思わされました。

Asakura「ありがとうございます。"こういうところで歌ってくれたら嬉しいな"というので、ライブも意識して作りました。<勿体無い>とか日本人は結構好きそうなので、一緒に歌ってほしいです」



"カップルが私たちの曲を聴いて幸せになってくれたら嬉しい"。muqueが描くラブソング



――「Bouquet」(M-4)と「for you」(M-10)はラブソングですね。

Asakura「「for you」は、takachiがその時聴いてた曲にラブソングが多かったみたいで、多分それに影響されて"ラブソングを書いてくれ"と言われました」

takachi「その時じゃなくて、いつも聴いてる曲たちがラブソングだったことに気づいたというか。自分は洋楽がめっちゃ好きで、でも歌詞よりトラックやサウンドの方を聴きがちだったんです。ふと今まで聴いた曲の和訳を調べていくと、"海外の曲ってラブソングがすごく多いんだ、やっぱみんな恋してるんだ"と思って、"そういや、muqueはラブソングないな。でも世の中的にはラブソングが溢れてるんだ。そういう曲を作るのはどうだろうか"という提案をしました」

Asakura「世界にラブソングがたくさん溢れてることにtakachiが気づいて、"そっか、気づけて良かったね。じゃあ書きます"と書いて。でも「Bouquet」はなんとなく歌詞の候補が2種類あって。今の歌詞と、私たちが夢を追ってる姿の2パターンのうち、メンバーとスタッフさんに聞いた結果、楽曲のイメージに合っていたのが前者でそっちが採用されました」

――なるほど。

Asakura「自分的に「Bouquet」は結婚をイメージできる歌詞だと思うんです。ある日バスに乗ってた時、おばあちゃんが大きな荷物を持ってて、おばあちゃんが降りていったらおじいちゃんが自転車で待ってて、荷物をおじいちゃんに渡して2人で帰っていく姿が"めっちゃ素敵だな"とすごく印象に残ってて。"いつか結婚だけじゃなく、2人で人生を歩む姿を書いてみたいな"という想いがどこかにあって、気づいたらこの歌詞が出来上がってました」

――少しファンタジーな雰囲気もありますね。

Asakura「今までもお客さんの顔は見てたつもりなんですけど、最近やっとどういう人たちが来ているか、それこそカップルや親子、友達同士という関係性をちゃんと見るようになって。で、"このカップルが私たちの曲を聴いて幸せになってくれてたら嬉しいな"と思って。"カップルが曲を聴いて愛を伝えてくれたら、私たちの曲で2人の愛を育んでくれたらどれだけ素敵だろうか"という妄想に至って、そんな感じの歌詞になりました」

――歌詞の幅が広がってきた感じはしますか?

Asakura「今作に関しては、確かに幅が広いかもしれないですね。色んな感情がアルバム制作中に生まれたので、その分幅も広がった気がしてます」



クオリティが自信になった『GLHF』



――Kenichiさんは今作で挑戦したところや、ここは聴いてほしいというこだわりはありますか?

Kenichi「10曲のうち、半分の5曲にギターソロが入っているんです。多分、今のシーン的には結構珍しい。ギターソロがスキップされやすい状況だからこそ、そこにすごく意味を込めたかったんです。曲ごとに違うキャラクターのソロを弾きたい気持ちがありつつ、もちろんまずはトラックをもらって、takachiと会話して世界観をすり合わせたイメージをベースにギターを作ったんですけど、その中でも「for you」のラストのギターソロは、自分のギター人生史上、1番楽しいソロになりました」

――思いきり弾いてますよね。

Kenichi「思いっきり弾きました(笑)。その時の様子をtakachiが動画で撮ってくれてるんですけど、あの瞬間は本当に己の培ってきた経験が全て落ちた感覚で、それがそのまま音になった。最後にAsakuraが歌い上げるところと絡むんですけど、レコーディングしてそのパートを聴いた時、今このメンバーと一緒にやれている意味を感じたというか。なのでギターソロは飛ばさずに聴いてほしいです」

――「for you」はどのぐらいの段階で収録された曲なんですか。

Kenichi「新曲で言うと、結構早い方でしたね」

――そこにギター人生が全部出た?

Kenichi「もちろんどの曲もそのマインドなんですけど、今振り返るとすごいハイライトですね。多分今後も忘れない瞬間だなって。普段そういった画を動画でおさめることがなかったので、意味がありますね」

――takachiさんは、ふと思いついてカメラを回したんですか?

takachi「今回はドキュメンタリー的に、制作の過程もちゃんとおさめていこうという意識がありました」

Kenichi「弾き終わった時の、takachiの"いいじゃないですか"って声まで入ってます(笑)」

――takachiさんは、今作で1番聴いてほしいところは?

takachi「クオリティですね。自分たちでしっかり音を作って、個人的にはギター以外ほとんど全部のサウンドを作ってて。芸術ってクオリティというよりかは、想いやその人にしかないものが1番大事だと思う中で、嘘をついたり演じたり、取り繕うことができる部分もあるなと思う瞬間もあったりして。僕たちもクオリティやスキルは、何かを作り出すための道具のひとつでしかないと思ってやってきたんです。でも、なんだかんだ小さい頃からずっと音楽に触れて生きてきた中で、この2ndアルバムは逆にクオリティが自信になったなと思ってて。例えばギタープレイの上手さ、トラックメイクのスキルフルな部分、音の良さ、音のレンジがワイドだったりというのは、確かなスキルを感じる瞬間でもあったから。1曲1曲が幅広く、全曲地に足がついて、しっかりとしたクオリティで、バンドという形態でここまでやれるアーティストはなかなかいないと自負しているので、まずはそこを聴いてほしいです」

――次回作が楽しみになるお話ですね。

takachi「クオリティはもう今回かましたので、次はもっと芸術的にかまそうかなと思ってます」

――Asakuraさんはいかがですか?

Asakura「全部ですね。本当に1曲1曲に魂がこもってるし、takachiも音の細部までこだわってくれて、Kenichiさんのギターも楽曲ごとに色々考えてつけてくれて。聴いてくれる人もわかってくれていると思うんですけど、想像以上に1曲が大事です。でもその日の気分に合った曲を聴いてくれたら、それでいいかもですね」

――本当に1曲ずつが濃厚で、いわゆる"捨て曲なし"というか。捨て曲という言葉はあまり好きではありませんが......。

takachi「でも、アルバムのバランスだよね」

――アルバムだから表現できる曲もありますよね。

takachi「漬物みたいなね」

――箸休め的な。

takachi「でも今回漬物ないかも。全部ハンバーグみたいなアルバム」

Kenichi「全部リード曲みたいな勢い(笑)」

Asakura「本当に全部が全部、色の違うリードかもね」

takachi「バイキングで、魚とハンバーグと、みたいなことだよね」

Kenichi「主菜多めな感じだね(笑)」

Text by 久保田 瑛理
Photo by 渡邉一生




(2026年5月 7日更新)


Release

全曲リード曲とも言える自信作、2ndフルアルバム『GLHF』発売中!

初回生産限定盤(CD + Blu-ray) 
8250円(税込) / RZCB-87209B
※三方背BOXケース仕様

初回生産限定盤(CD + DVD)
8250円(税込) / RZCB-87208B
※三方背BOXケース仕様

通常盤(CD) 
3300円(税込) / RZCB-87210
※初回プレス:紙ジャケット仕様 (EPサイズ)

【収録曲】
01. STYLE.
02. Good Luck, Have Fun
03. The 1
04. Bouquet
05. ルーティン
06. HAPPY GROOVY
07. DARK GAME
08. Dancing in my bad life (feat. CLAN QUEEN)
09. bestie
10. for you

Profile

muque(ムク)…takachi(Track make&Dr)、Asakura(Vo&Gt)、Kenichi(Gt)による福岡在住の3ピースバンド。2022年5月結成。muqueの楽曲はドラマーでありながらトラックメイク/アレンジを手がけるtakachiとトップライン/作詞を担当するAsakuraを中心として制作される。US、UKに留まらず、ASIANグローバルビート含むワールドワイドな音楽を好むtakachiの同時代性の高いトラック、Asakuraが紡ぐ抒情的な詞世界とどこか和を漂わせるメロディーラインがその最大の魅力。そんな楽曲がAsakuraによるエモーショナルなヴォーカリゼーションにより独特の世界観を作り出す。バンド名のmuqueは、フランス語で音楽という意味の「musique」と日本語の「無垢」という言葉をかけたもの。無垢は穢(けが)れのないという意味で、穢れ のない音楽(muque)=周りに影響されず、自分たちのやりたい音楽を作り続けたい、という思いが込められている。2026年4月15日に2ndフルアルバム『GLHF』をリリース。6月にはアジアツアーを控えている。

Live

【METROCK2026】 OSAKA METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2026

【大阪公演】
▼5月30日(土)・31日(日) 11:00
堺市・海とのふれあい広場

1日券-15000円

[30日(土)出演]ano/Arakezuri/[Alexandros]/Wienners/打首獄門同好会/Age Factory/CANDY TUNE/キュウソネコカミ/Cloudy/go!go!vanillas/KOTORI/コレサワ/Sunny Girl/サバシスター/SHISHAMO/TETORA/ネクライトーキー/Hakubi/Hump Back/HERO COMPLEX/PK shampoo/FOMARE/プッシュプルポット/BLUE ENCOUNT/PompadollS
[DJ]DJライブキッズあるある中の人/DJダイノジ

[31日(日)出演]WEST./OddRe:/カネヨリマサル/Kroi/the shes gone/シンガーズハイ/セカンドバッカー/Da-iCE/超能力戦士ドリアン/Chilli Beans./T.M.Revolution/This is LAST/TRACK15/NEE/ねぐせ。/Novelbright/the paddles/Blue Mash/bokula./muque/ヤングスキニー/YUTA(NCT)/優里/Laughing Hick/reGretGirl
[DJ]DJライブキッズあるある中の人/DJダイノジ

※雨天決行(荒天の場合中断、中止させて頂く場合もございます)。出演者変更に伴う払戻し不可。入場制限実施の可能性あり。小学生以上チケット必要。未就学児は保護者同伴に限り保護者1名につき1名のみ入場可。ただしエリア制限あり。開場時間・開演時間は予定のため変更の可能性あり。東京テレポート駅から会場までの無料シャトルバス有り。(本公演の前売りチケット及び、リストバンドをお持ちの方のみ乗車可能)。公演内容に関する詳細はhttps://metrock.jp/まで。

※muqueは31日(日)出演予定


「Daiwa House presents FM802 Rockin’Radio! -OSAKA JO YAON-」

【大阪公演】
▼6月27日(土) 12:30
大阪城音楽堂
<前方自由席>一般-6000円(整理番号付)
<前方自由席>学割-4500円(当日要学生証、整理番号付)
<後方芝生エリア>一般-6000円(整理番号付)
<後方芝生エリア>学割-4500円(当日要学生証、整理番号付)

[出演]Ayumu Imazu/ハク。/muque/名誉伝説/Lucky Kilimanjaro/レトロリロン
[司会]田中乃絵/板東さえか

※小学生以上は有料。お席が必要な場合は未就学児童も有料。
※雨天決行。荒天の場合は主催者判断のもと中止となります。
※出演者の変更・キャンセルによる払戻しはいたしません。また公演延期や中止の場合以外の払い戻しもございませんので、予めご了承ください。
[問]FM802リスナーセンター■http://funky802.com/i/lc/ (平日12:00-18:00)

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