ホーム > インタビュー&レポート > 祝・結成10周年のRe:name ここから続いていく、未来への高鳴る予感 “雨の野音”で、新たな伝説を残した 大阪城音楽堂フリーライブをレポート
Re:nameにとって結成10周年を祝うバンド史上最大にして最高の舞台となった大阪城野外音楽堂。それもニューアルバム『1626』リリース日でのフリーライブ! 夜のステージは昼間とは一味違う趣きがあり、10周年仕様の特大バックドロップにも眼を奪われる。降り続く雨にも負けず、客席は後方まで埋まるほど多くの観客が詰めかけていた。
開演時間になると、FM802のDJ、樋口大輝が現れて、「みんな元気やな~。今日3月25日、Re:name10周年! そして、アルバム『1626』リリース日」と語気を上げると祝福の大歓声が湧き上がる。冷たい雨の中で見守る観客に配慮しつつ、「今日まで、(結成から)10年の間にどこかで、Re:nameの音楽に夢中になったみんなが、ここに集まってます。それだけで感慨深いホントに」と気持ちを込めて伝え、「みなさん準備はいいですか? オーケー、いきましょう」と高らかに宣言してライブの幕が開けた。

オープニングSEが流れ、Soma(gt.)とヤマケン(dr.)、サポートのひがし(B)が先に出てきて定位置に着く。続いて高木一成(vo.)が現れると「大阪城野音、始めようか~」と爽やかな声を発して、『Saturday, Sunday.』から軽やかな動きで観客を惹きつけていく。「ついにこの日がきたゾ~」「Re:nameだけの大阪城野音を楽しむ準備できてますか~」「俺たちだけの野音、最後まで楽しみましょう!」と、ワンマンでこの舞台に立つ喜びを口にする。客席から熱い歓声が上がり、ステージから放たれる音と光に場内全体が輝きだした。

クラップが鳴り出し、高木の「踊れオーサカー~」の掛け声でみんなが嬉しそうに揺れていたダンサブルな『pretty fine. :)』。同曲は2023年3月度のFM802のヘビーローテーションとなったナンバーだ。

「このライブ、間違いなく!Re:nameのライブ史上一番多い人数入ってます。一番でっかい声聞かせてほしい」と促して、勢いよく投入したのは『愛はきっとLonely』。ヤマケンが叩き出すビートにのって、Somaのギターも小気味良くかき鳴らされて疾走感満点だ。その後も、「大阪城野音、そんなもんですか? 俺ら10周年やで、ついてこいよ、オーサカー」とテンション高く突き進み、"野音"から立ち昇る熱気はぐんぐん上昇していった。

曲間ではメンバーが観客に声を掛けるシーンが何度も観られた。高木とヤマケンは、「ついに、この日がきたぞ~」「嬉しいね、こんなに来てくれて」と感謝して、「ちょっと伝説っぽくないですか」と目の前に広がる光景を噛み締めている様子。Somaも「嬉しいです、こんなにきてもらって」。ちなみに、開催地の大阪はもちろん、大阪以外から駆けつけた人たちにも、「めっちゃおる!ありがとう」と何度も喜びと感謝の思いを伝える。

「今日みんなは誰と来た? 友達?家族?恋人?」と聞いてから歌ったのは「大切な人を思って書いた曲」という『Vintage Car』。どこか懐かしさが漂うギターポップで、その甘く切ないメロディラインが胸にじんわり浸透してきた。「次の曲、よかったら、スマホのライトを照らして」と声をかけて歌ったのは『Forever Always』。オーディエンスが掲げた一つ一つの光。それはリリックにも綴られた"Dreamy days"(=音楽と生きる日々)を照らすやさしい灯りのようにも見えた。

MCではバンドの結成当時を振り返る場面もあり、「僕らRe:nameは16歳から10年活動が続いてきました。ホンットにみなさんが応援してくれるおかげだなと思って、その答え合わせが今日できてるなと思います」と丁寧に謝辞を述べる。高木とSomaは小学校から、ヤマケンとは高校からの付き合いで、友達同士で組んだバンド。「こうなると思ってなかったぞ」「思ってないよ、マジで」と笑い合う様子も微笑ましい。
「10年続いたら大事な曲もめちゃくちゃ増えてきた」、セトリを組むのも「めっちゃ難しかった」と吐露する。そして、「このステージを想像して、今日までやってきたので、しっかり見届けて。最後までよろしくお願いします」と言って『Swingboat』から再びギアを上げると、オーディエンスも手を振って大きく揺れ出した。

『OTHER SIDE』では赤いライトが刺激的に点滅し、高木が「熱くなろうぜ!」と発すれば、Somaも前に出てきて渾身のギターソロを奏で、体感温度をさらにアップさせる。「野音、飛べますか?」とハネるように軽く動き、天を仰ぐようにして歌う高木の姿に惹きつけられた『People』。「高校生からやってる曲」である『Let Me』はカッティングからディストーションを効かしたギターが刺さるパンキッシュなナンバーだ。降り続ける雨粒を振り払い、みんなも負けじと手を挙げる。
ライブ後半では、不意に高木が客席に降りてきて歌うシーンも見られた。ステージに戻ってくると、「よっしゃ全員の顔みたぞ!最高です」と満足げに笑って客席との距離をさらに縮めていった。

ニューアルバム『1626』のリリース日ということもあり、「アルバム聴いてくれました?」「好きな曲あった?」などとアピールが止まらない高木。そこに、黙っていられないといった調子で「俺も喋っていい?」と切り出したヤマケンが溢れ出る思いを語り始める。「俺はすっごいうれしいです、夢みたいな時間だと思う。このあともずっとこの景色を思い出すんだろうなって。...さっき、泣きそうになった、そういう瞬間も思いだすだろうなって。みんなにもそういう瞬間が少しでも多くあってほしいなと思ってやってきた。(ここに至るまでみんなが送ってくれた言葉に)支え続けられた10年...」――そんな話をする途中、言葉に詰まり涙声になると、客席から送られる「がんばれ~」の声援が。

さらにヤマケンは、「(高木)一成とSomaとひがしにも"ありがとう"と言おうと思ってた」と感謝の言葉を送る。高木は、「こちらこそやわ。みんなの前で、はずいわ(笑)」とテレる場面も。ヤマケンは止まらず、3年ほど前にバンドをやめようかなと思ったことがあるとも。その時、「(一成とSomaが)止めてくれたから、この瞬間がある」と感涙必至のエピソードに。「全員泣いてまうやん! 叩けんのか、おまえ」と高木にツッコミを入れられつつ、「ほんまにバンド続けてきてよかったです」と泣き笑いのヤマケンに場内拍手。こうしたメンバー同士の自然なやりとりが聞けるのもRe:nameのライブの素敵なところ。そんなメンバーを見守る観客に向けて、高木が「優しいわ、みんな。(先のヤマケンの話が)どの曲よりも長かったんちゃうか」と笑いを誘っていた。
その後の『one room』ではみんなが頭上で手を叩き、左右に手を振り一体化してこの幸せな時間を共有する。

「星の見えない大阪城野音、行こうか~」と歌ったのは『24/7』。"君の味方でいよう 歌よ空を渡れ"というリリックを体現するように、みんながサビを一緒に歌ってひとつになった。そして、「最後に、でっかい声だして、歌える?」「最後は夢中になって終ろう!」と高木が促して本編ラストの『MUCHU』へ。誰もが体の芯から熱くなって、楽しい時間はあっという間に終了した。

雨足はより強くなっていたが、誰一人まだ帰りたくない...といった雰囲気で、メンバーがステージにカムバック。アンコールではこの後に控えるワンマンツアーに福岡と仙台が追加されたこと、ニューアルバムのリード曲『one room』のニューMVが同日21時に公開されることも発表された。
そして、いよいよフィニッシュを飾ったのはCM曲にもなっていて耳馴染みのある『Light』。高木はその歌声を夜空の向こうまで届けると、「今日は楽しかった、またワンマンツアーで会いましょう!サンキュー!」「ここからもRe:nameは進んでいきますので、みんなついてきて!」と、頼もしい言葉を残して幕を閉じた。

ギターポップ/ロックから、ソウルフルでダンサブルな洋邦の多彩な音楽要素を昇華し、Re:name流にアップデートした最高のポップマジック。MCやメンバーの雰囲気も含めて、自然と親近感が湧いてくるパフォーマンス。最後まで雨はやまなかったが、そのフレンドリーで熱いステージにどこまでも引き寄せられて、温かくピースフルな空気に包み込まれた。だがしかし、これは10歳を迎えたバンドのプロローグに過ぎないのだろう。

「Re:nameの本拠地はワンマンライブにある。今日は雨のなか、来てくれてありがとう。またライブハウスで会おう!」と強調していたように、5月23日から地元大阪を皮切りに新たなワンマンツアーが始まる。そこでは、10周年の集大成ともいえるRe:nameの"今"を目の当たりにさせてくれるはずだ。雨雲の向こうの星々を輝かせたこの夜を伝説にして、その先へと歩を進めていく、Re:nameのさらなる飛躍を期待せずにはいられない。
Text by エイミー野中
Photo by 桃子
(2026年4月 7日更新)
発売&配信中
PCCI-00032
3000円(税込)
[Track List]
01. MUCHU
02. Bedroom Angel
03. 愛はきっとLonely
04. i don’t wanna
05. OTHER SIDE
06. Vintage Car
07. Forever Always
08. one room
09. KISS ME HONEY(CDのみのbonus track)
10. I’ve(CDのみのbonus track)
配信リンクはこちら
▼5月23日(土) 18:00
梅田クラブクアトロ
スタンディング-4400円(整理番号付、ドリンク代別途必要)
※未就学児童入場不可、小学生以上チケット必要。
※客席を含む会場内の映像・写真が公開されることがあります。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888
【東京公演】
▼5月30日(土) 渋谷CLUB QUATTRO
【愛知公演】
▼6月14日(日) 名古屋クラブクアトロ
《追加公演》
【福岡公演】
▼7月11日(土) LIVE HOUSE OP’s
【宮城公演】
▼7月20日(月・祝) LIVE HOUSE enn 2nd
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