ホーム > インタビュー&レポート > “次は完全に丸裸の作品が作りたい” カネヨリマサルの3人がアルバム『ヒント』で 気付いた、音作りの楽しさ 5月には再び大阪城音楽堂ワンマンを開催
削ぎ落とされて気が付いた"大事にすべきこと"
――メジャー3年目の2025年の春は、『私たちの魔法を信じるツアー』(全国7箇所7公演)を、秋から冬にかけては『初ホールワンマンへの道標ツアー』(全国10箇所10公演。ファイナル公演をNHK大阪ホールで開催)を回られたり、ちとせさんは「FM802×三井ショッピングパーク ららぽーと ACCESS!」キャンペーンソング「赤春花」のボーカルに参加されたりと、新たな経験も多かった1年だと思いますが、いかがでしたか?
いしはら「今思うと、2025年もがむしゃらでした。ツアー中はほんまにツアーのことしか考えられなくて、いっぱいいっぱいになりながらの日々だったんですけど、良い意味で挫折が多かったからこそ、気付くことも多かったというか。どん底まで悩んだから、今はちょっとスッキリしてますね。"こういうことに縛られてたな"とか、"こういうバンドでいなきゃ"みたいなのを一回やめようというところに、やっとたどり着けました」
――過去のインタビューでは、メジャー1年目と2年目も"しっかり挫折しました"とおっしゃっていましたが、また違う種類の挫折ですか?
いしはら「確かに(笑)」
もりもと「色んなことにチャレンジしきった上で、要らないものと元々あったものがちょっと見えた感じですね。去年はワンマンツアーと対バンツアーを回ったんですけど、見えるものがそれぞれ違って。"本当は自分たちがどうありたいのか"がふわっとすることに悩んでいたりして。そこが昨年末にかけて自分らの中で整理整頓されて、今ちょっと上がってきた段階ですね」
――1年前のインタビューで"やりたいことがシンプルになってきている"とおっしゃっていましたが、そこからも"自分たちは何か"というところをすごく突き詰めておられますね。
ちとせ「人間"こうしよう"と決めていても、知らないうちに元に戻ってたりするじゃないですか。頭で考えていても、心が追いつかないこともあったりして。でもちゃんと心を追いつかせようとしたのが、去年1年だった気がします。デビュー1年目は本当に全部を抱えてたんですよ。"頑張ろう! 私たち、全部抱えてやろう!"というスタンスも、その時の正解。ただ、丸3年やってだんだん削ぎ落とされて、"自分の好きなことを頑張る"というポイントに気付いた。挫折といっても自信を失う感じじゃなくて、3人とももっとシンプルな思考ができたのかなと思います」
――何を大事にするかを見つけられたということですか?
いしはら「見つけられました。私たちの根本にあった"本当はこんなふうに凝り固まらなくてよかったよね"が削ぎ落とされたので、あとはその気持ちを忘れないように進むだけやなと」
――それが今作収録の「RUN」(M-10)に表れている?
ちとせ「「RUN」は、すごく私たちの今を書けたと思ってます」
――「逃げて生きよう」(M-6)も、人に決められない自分の生き方を歌っていますね。
ちとせ「「逃げて生きよう」は20代最後に作った曲です。色々な意味に捉えられると思うけど、バンドに対しても、人から決められたルールや求められることを自分が納得していないのにやるべきなのか、去年1年間ですごく話し合っていたのと、あとは私去年30歳になったんですけど、"30歳になるまでにあれをしたかった"とか、結婚出産とか、そんなところで自分の幸せをはかりたくないなと。"社会が決めた役割じゃなく、私がなりたくてなる役割で人生を終えたい"という決意表明で書いた曲です」
――皆さんもその考え方は同じというか、共有できている感じですか?
いしはら「自然とそうなってますね(笑)」
もりもと「一緒にいる時間が長くて、話し合いも多かったので、3人の横一線はすごく揃ってるなと思います」
ちとせ「一緒に悩んで一緒に上がってる感じ(笑)」
もりもと「それぞれ沈む月があるんですけど、3人とも"よっしゃ!"と上がっていくタイミングは、良い音源やライブができた時」
ちとせ「3人が同じ気持ちでライブをやると良いライブになるので、それが活動と繋がってる感じがします」
いしはら「"もう何も言うことがない"というライブの日が増えるだけでもモチベーションになりますし、"またああいうライブをしたいな"という気持ちになれる。去年のツアーではそれが見つけられて、めっちゃ良かったです」
――それこそ去年は初めてホールでもライブをされました。ライブハウスとは違う感覚でしたか?
いしはら「音響も空間の雰囲気も違うし、お客さんとの距離もかなり離れてるので、届け方も、ライブハウスみたいにワッといった時の反応も違うんです。それでも音楽が広がっていく瞬間や"今すごく曲を聴いてくれてるなー"というのがちゃんと伝わってきたので、立っていてすごく気持ちの良い瞬間が多かったです」
出し惜しみをしない。ちとせみなの曲作りへの想い
――メジャー4年目の今年は、大事にしたいものを見つけつつ、またガッと走っていこうというモードですか?
ちとせ「"今年はこうしよう"みたいな目標は3人では話してないんですけど、自分の曲作りではめっちゃ明確にあって。こんなに明確に曲が作れたのは初めてなんです。本当に自分の心と向き合って、ベストアルバムを作るぐらい"全部私で全部ベスト"という気持ちでやらなあかん、出し惜しみをしないぞという気持ちです。昔から"何年後かにこのタイトルで曲を作ってみたいな"という構想があったんですけど、それをやるべき時が今年の気がしてて。バンドを12年やってきて、自分の人生についても考えると、"やっぱり一番やりたいことをやらないと"と思って。心のタイミングが合った感じですね。だから今年はいつもに増して制作意欲がわいています。私は作詞作曲でやりたいことがめっちゃある。そこだけは絶対にやり遂げたいです」
――では、アイデアはどんどん湧いてきている?
ちとせ「それはもう。最近は時間をかけて自分を知ったり、やりたい事を思い出すことができていて、そのおかげかも。作詞・作曲をする時間を意図的にもらえているので、すごくバランス良く出発できてる気がします」
――その良いモードで作った楽曲が、今作『ヒント』にも入っているんですか?
ちとせ「『ヒント』自体を作りきった後でこのモードになったんですけど、すごく満足できる好きなアルバムができたから、もっと作りたいというか、音楽を作るのは楽しいと気付かせてもらえた。だから今このメンタルになってるのかもしれないです」
アルバム制作への各々の向き合い方
――『ヒント』は10曲35分、本当に聴きやすくて、1曲ずつが良くて。メロディーがここにきてまた良くなってませんか?
ちとせ「嬉しいです。最近メロディーの大事さを痛感してて。歌詞は日本語だし、聴いてる人に当てはまる当てはまらないがあるけど、メロディー、アレンジ、楽器は誰にでも刺そうと思ったら刺さるので、大きく視野を持ちたいというか、スケールでっかく色んな人に届けたくて。メロディーはどうしたら届けられるかをすごく追求してて、逆に歌詞は私1人の世界で作れてます」
――めいさんもセルフライナーに"楽しさにも向き合えたアルバム"と書いてらっしゃいましたね。
いしはら「今までも楽しくないわけじゃないけど、どこかで自分に制限をかけちゃう瞬間があったりして。"遠回りしてもいいや"という時間を持てなかった。忙しかったし、"ここに向けて確実に仕留めていかないと"という気持ちでした。でもそうじゃない、何でもない音楽への探求心というか、"こんな曲をやってみたいな"というタネを作るのが、去年は楽しくて。例えば今作だと「どうにかなればいいのに(feat.クボタカイ)」(M-5)がベースから作り始めた曲なんですけど、"ちょっとしたタネからでも、こんなに良い曲になるんだ"というのが面白くて、アイデアをみんなで出し合う瞬間も純粋に楽しくて。"自分たちで積み上げてきて良かったな"と思えたので、苦しいより楽しいが強い作品でした」
――さなさんは"制作期間中は焦燥感と不安感があった"ということですが。
もりもと「私は引っ張られちゃうんです。2ヶ月に1回リリースがあってMVを撮って、ライブをしながら制作もするタイトなスケジュール感の中で、レコーディングギリギリまでフレーズの足し引きをやったり。レコーディング前日の夜にみなさんと電話して"ここのフレーズ、もっとベースに合わせよう"とか細かい作業をして、結果的にめちゃくちゃ良い作品になったと思いますね」
――引っ張られるというのは?
もりもと「自分たちの中で"カネヨリマサルはこうありたい"という像があるんですけど、周りにもらった意見を間に受けちゃって。そこでの乖離をすごく感じて、ライブでテンションが上がったり下がったりを繰り返してましたね」
――テンションが下がっている時にレコーディングをしたら、それがそのまま出てしまう?
もりもと「良い曲を作りたい気持ちは変わらないので、音を探したり作る作業は楽しいんですけど、フレーズ1個考えるにもすごく時間かかったり。不安な時は何回もフレーズを変えたりしてました」
――今回に関しては、色々向き合いながらたどり着いたんですか。
もりもと「私、フレーズも結構ガッと詰め込んでしまうんですけど、今回は引き算もちゃんとできたので、空間があるドラムや、歌詞に合った抑揚のあるフレーズをつけられた10曲が入ってるなと思います」
『ヒント』が人生の"ヒント"になってほしい
――アルバムタイトルは最後につけられたんですか?
ちとせ「曲が全部揃ってからですね。曲を作った年月や今の気持ち、曲そのものの集まりで何が浮かぶかなと考えてます。いつも長めのタイトルをつけることが多かったんですけど、"シンプルに好きなことをやろう"と思ったから、今回はタイトルもシンプルなのかも。さっきの話とめっちゃ繋がりました(笑)」
――確かに。タイトルの候補は色々あったんですか?
ちとせ「私の中では色々あったけど、2人には1〜2個しか伝えてなくて」
――『ヒント』にした理由は?
ちとせ「私は、自分のために作った曲も聴いてくれる人の曲になるのが、音楽の面白いところだと思っていて。そのように聴いてほしいですし、聴いて大切な人を思い浮かべたり、"忘れてたなこの気持ち"と心を動かしてほしい。この『ヒント』が人生の"ヒント"になってほしくてつけました」
――おふたりは『ヒント』というタイトルを聞いてどう思われました?
いしはら「『ヒント』って言葉を深く考えていけばいくほど、色んな捉え方ができるなって。何かを思い出すヒントでもあるし、同じ感情になったことで"今自分はこういう感情やったんや"と気付くヒントにもなるし、単純に"この曲が好き"と思うのも、好きを見つけるヒントだったりする。そういう意味ではすごく幅広くて、でもシンプルで、全員がわかる言葉というのが、今のカネヨリマサルらしくてカッコ良いと思いました」
もりもと「大人になっても、高校時代に聴いてた音楽に付随して当時のことを覚えているじゃないですか。それと同じように、何年後に"カネヨリマサルってバンドおったな。この曲聴いた時、こんな気持ちやったな"と思い出してもらえたらいいなと思いますね」
曲を良くするために、"やりたい音"を追求するように
――今作は音作りの面でチャレンジしたり、新しくアプローチしたことはありました?
いしはら「前作から、ピアノやシンセサイザーといった3人以外の音を入れてきたんですけど、以前に比べて"この曲にこういう音が入っていてほしい"というアイデアが自然と湧いてくるようになって、"曲を良くするためにこの音がほしい"ということを追求できました。今回も「桃色ロマンス」(M-2)でグロッケンを入れたり、実は色んな音が入ってるんです。将来的にはまだまだ入れたい音があります」
――気に入っているアプローチの曲はありますか?
いしはら「何回も言っちゃうんですけど、「どうにかなればいいのに」はレコーディングエンジニアさんとも相談して色んな音を入れていて。実はアコギも入ってたり、結構盛りだくさん。だからこそ若干懐かしさがあるというか、昔のシティポップ的でもありつつ、現代のロックの感じもある。トレンディーな感じが個人的にめっちゃ気に入ってます」
――男性の歌声が入っているのもトレンディーさを増してると思いますが、クボタカイさんに声をかけた理由は?
ちとせ「デモの1番を作った時は私1人で歌う構想だったんですけど、"男女2人で歌った方が曲の世界観がもっと映えるかもだし、(曲に)入れるかも"と思って。シンプルに曲がカッコ良いので、"男声とノリよく歌ったらどうだろう"という興味も強かったです」
――なるほど。
ちとせ「クボタさんになった理由は、メンバー間でもチームでも全然候補が決まらなくて、"あの人もいいけど、この人も良くない?"みたいな意見が何時間も飛び交い続けて。で、さなちゃんがふとクボタさんの案をくれて、"めっちゃいいやん!"って。"クボタさんの声がこの曲に本当に合うだろうな。一緒にやりたい!"というのでお誘いしました」
――ラッパーだからではなく、声で決められたんですね。
ちとせ「元々ラップを入れるつもりははなくて、クボタさんの案になってから"この曲にラップ入ったら絶対カッコ良いよね"というので入れました」
――サウンドは先ほどお話にあったように、ベースから作られたと。
いしはら「そうです。なので音色もベースもガラッと変えて。少し懐かしい"いなたさ"があるからこそ、トレンディーさを持ったままでカネヨリマサルらしい歌が乗った、面白いバランスの曲になったなと思います」
――2番サビ前のラップの後のドラムとベース、カッコ良いですね。
いしはら「嬉しいです。普段だとなかなかやらなさそうな、ちょっとパンチのあるシーンですね(笑)」
――ラップの後に入れるというので、おふたりで考えられたんですか?
いしはら「2サビ前にフックになるものを入れたいなというので、さなちゃんが最初にドラムを入れてくれて、その後に自分がベースを入れました。最終的にはブビブビしたシンセの音が乗って、"また自分たちにないものが出来上がったぞ! カッコ良いな!"って純粋に思いましたね」
もりもと「今回は色んな曲でドラムのスネアの音を加工していただいて。「どうにかなればいいのに」ではリバースにしてもらったり、「おやすみの温度」(M-8)のフロアタムにリバーブをかけてもらったり。細かいイメージをエンジニアさんに伝えました」
――「おやすみの温度」は後半が壮大ですよね。リバーブをかけたのはその辺りですか?
もりもと「ラスサビ前に一発だけドーンと鳴らすところにリバーブを足してもらいました。あとは加工だけだと少し物足りなかったので、シンバルを挟むのも2人に協力してもらって、手動でグワーッと挟んでもらって。良い塩梅を探しましたね」
――そんな努力が。1音のこだわりがすごかったんですね。ちとせさんのこだわりは?
ちとせ「私は「若葉たち」(M-9)です。ハウリングから始まってハウリングで終わるのも新しくて大好きです。"ブチブチ!"というノイズはベースで入れていて、これもお手製です(笑)。本当に怪しいぐらいブチブチさせました」
いしはら「シールドを抜いて挿すと"ブチブチ"って音が鳴るんですけど、それを敢えて入れるとか」
ちとせ「本当に面白かった。今はこれまでの音作りにプラスアルファを考えられるぐらい、音楽を楽しめてると思います。もちろん"頑張らないと"という気持ちはあるけど、今回はやりたいことを考えられるマインドで楽しめたのかな」
アルバムの核となった「RUN」の存在感
――今お話が出た「若葉たち」は衝動をサウンドに反映した曲で、以前からあったそうですね。
ちとせ「この中だと一番古い曲です。私は「若葉たち」がめっちゃ好きで、"自分に音楽を作る以外何ができるんだろう"と思っていた時に作ったので、すごい孤独感があるんですけど、"これがあるから頑張ろう"と思える曲というか、"こんなに悲しい気持ちでも今も生きてるし、なんとかやれるかな"と思うぐらい、当時の生々しさやボロボロさが書けた曲だなと思います」
――それを今のタイミングで収録しようと思ったのはなぜですか?
ちとせ「大事にしてたがゆえに、どのタイミングで出そうか悩んでいて。1番までは弾き語りであったんですけど、めいがフルでバッキングとドラムとベースを作ってくれたデモを聴いた時、"今すぐ録って出したい!"という衝動が湧いて。いつ出そうかと思っていたけど、その衝撃を引き出してくれた感じがあります」
――この曲のどういうところが好きなんですか?
ちとせ「普通に曲が好きで。あと本当にカッコつけてない私の昔のリアルが出てる。正直誰にも届かなくても、私が満足したらいいと思って書いてるんですよ。それが本当に私らしくて好きです。カッコ良いので、アルバムの曲順もトリ前です(笑)」
――「若葉たち」もそうですが、アルバムの後半は前半に比べて重さがある曲が多いですね。でも最後に「RUN」があるから希望というか。<全ての人に残らなくても良いんだ だけど君には分かってもらえると信じてるんだ>はまさにメッセージですね。
ちとせ「この2行でこのアルバムを終えられるのがめっちゃ嬉しくて。「RUN」を作った時は計算したわけじゃないですけど、曲を並べた時、「RUN」が最後にくるのが一番しっくりきて。この最後の言葉がつまり『ヒント』だなというか」
――サウンド面ではどうでした?
いしはら「「RUN」は超ストレートだと思うんですよ。だからこそ、ただのロックにしたくなくて。自分たちが素直にカッコ良いと思うものをストレートにやることがやっぱりカッコ良いじゃないですか。だからアレンジの段階でもすごく楽しくて。この時はさなちゃんと一緒にアレンジをしてたんですけど、悩みもありつつ、でも意外とすんなり決まったよな?」
もりもと「「RUN」を作ってた時、それこそ"こういう場面でこういうのをやってみたい"というアイデアがお互い色々あって、それを出し合って、"ここに入れてみよう、ちょっと違うかも"を何回かやったらすごく良いのができて。2024年に「嫌いになっちゃうよ」「ゆびきりげんまん」でいしわたり(淳治)さんにプロデュースしていただいてから、ベースとドラムのグルーヴをすごく意識して曲を作るようになって。1サビ終わり感のグルーヴ感はめっちゃ気に入ってますね」
――落ちサビでもドラムが激しくなります。
もりもと「1回ドラムロールをやってみたくて。そう思うと去年1年間"自分のやりたいことは何やろう"ってぐるぐるしてた割には、「RUN」は自分のやりたいことを詰め込めたなと思いますね」
5月のワンマンライブでは、"この日があって良かった"と思える日を作りたい
――改めて今作はどんな1枚になりましたか?
ちとせ「めっちゃ良いアルバムだと思います」
もりもと「昔は"チャレンジしなきゃ新しい世界が見えないんじゃないか"という気持ちが強かったんですけど、2枚目は柔軟にチャレンジしたい気持ちを優先できました。自然と心持ちが変わっていったから、自分たちの中でも"やりたくてこれをやったんだよね"ということが見える、説得力のある作品になったなと思います」
――こんなに良い1枚ができて、次はどうしますか?
ちとせ「最近色々1人で考えてるんですけど、今回の10曲はすごく良い曲たちなのはもちろん、少しずつ要らないものが脱げてきてる段階だと思ったんですよ。次は完全に丸裸のカネヨリマサルのアルバムを作りたいと思ってて、それが楽しみです。『ヒント』のおかげで次が見えました」
――フルアルバムにたどり着くまでに、シングルやミニアルバムで少しずつ脱いでいって。
ちとせ「全部に意味があって。めっちゃ着飾りたい時も、強く見せたい時もあったけど、今のモードはシンプル。好きなことをやれているので、次はその境地に行ってみたいです」
――5月には東京・EX THEATER ROPPONGIと大阪・大阪城音楽堂で『君と私の世界を変えるワンマンライブ2026』が行われます。再び大阪城音楽堂に立つのはどんな意味合いがありますか?
もりもと「2024年(『君と私の世界を変える大阪城野音ワンマン』)と同じことはしたくなくて、同じ姿でも立ちたくなくて。"カネヨリマサル、前よりも良くなった"って、前回来てくれた人にも絶対思ってほしいし、今回初めて出会ってくれる人にも、その先の人生を生きる中で"この日があって良かった"と思える日を作りたいなと思います」
――2024年の野音とタイトルを同じにしたのはなぜですか?
ちとせ「どんな時でも、ライブで渡したい気持ちは変わってないなと思っていて。私はライブ1本観るだけで、"明日頑張ろう"と思うタイプなんですよ。それぐらい、音楽や直接人と人が会って過ごす空間はすごい力を持ってる。だから世界を変えられるかもしれないというロマンをずっと持っておきたいです」
いしはら「前回ワンマンライブを野音でやった時に、ある意味自分たちも世界が変わったというか。大切な日を作る喜びを知ったし、来てくれたお客さんの顔を未だに覚えてるので、そういう日をちゃんとまた作っていきたい。今回は1公演増やしてチャレンジをさせてもらえるので、カネヨリマサルの大トピックのひとつとして、さなちゃんも言ってましたけど、ちゃんとお客さんに"この日来てよかった"と残るものにしたいなと思います」
Text by 久保田 瑛理
(2026年4月 9日更新)
■通常盤(CD)
VICL-66121 / 3300円(税込)
■初回限定盤A(CD+Blu-ray)
VIZL-2506 / 6600円(税込)
■初回限定盤B(CD+DVD)
VIZL-2507 / 6600円(税込)
[Track List]
01. ぜんぶオーライ!(Prime Video CMソング)
02. 桃色ロマンス(ダウ90000 第7回演劇公演「ロマンス」主題歌)
03. 赤いギター
04. リボンをかけた恋心
05. どうにかなればいいのに feat.クボタカイ
06. 逃げて生きよう
07. チョコレートアイス
08. おやすみの温度
09. 若葉たち
10. RUN
配信リンクはこちら
カネヨリマサル…―君と私の愛を謳うロックバンド―大阪出身3ピースロックバンド。 2023年1月に1st Full Album「わたしのノクターン」でメジャーデビュー、これまでに4枚のMini Albumをリリース。2025年1月29日には5枚目となるMini Album「昨日を生きない私達へ」をリリース。2024年9月には大阪城音楽堂でのワンマンライブをSOLD OUTさせ、2025年8月からNHK大阪ホール含む、全10公演の秋ツアー「初ホールワンマンへの道標ツアー」を完走。来年2026年には、「君と私の世界を変えるワンマンライブ2026」を東京・大阪の2会場で開催予定。ポップなメロディーと儚くも力強い歌声、日常の中にある一瞬一瞬を絶妙に切り取った等身大の歌詞が10代・20代女性から支持を受け、SNSを中心に話題を集めている。こころの動きに寄り添って、今を生きるために音楽を鳴らし続ける、日記みたいなバンドです。
【東京公演】
▼5月21日(木) EX THEATER ROPPONGI
▼5月30日(土) 17:00
大阪城音楽堂
指定席-5500円
※雨天決行・荒天中止。未就学児童は入場不可。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888
【大阪公演】
▼5月30日(土)・31日(日) 11:00
堺市・海とのふれあい広場
※カネヨリマサルは31日(日)出演予定