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「すごいポップな表現もあれば、熱いロック魂もある」
中毒性があるポップ感を巧みに操る
新世代のカメレオンロックバンド
メジャーデビューシングル『潜在的なアイ』リリース
13.3g 全員インタビュー

2021年に大阪で結成された13.3g。インディーズ期の2ndシングル『恋愛進化論』がTikTokやInstagramで反響を呼び、10代~20代前半のライブ動員数が増大。その活動の幅をさらに広げるべく、シングル『潜在的なアイ』(*TVアニメ『Fate/strange Fake』エンディングテーマ)で2月18日にメジャーデビュー。藤丸(Vo/Pf/Gt.)の艶やかで突き抜ける歌声を軸に、多種多様なサウンドを操る“新世代のカメレオンロックバンド”として注目の存在だ。ぴあ関西版WEB初登場となる今回はメンバー全員にインタビューを実施。音楽的ルーツやバックボーンが異なる4人はいかにして現在の13.3gとなったのか。“人対人”を重視してつながっているメンバーの熱い言葉を受け取った。

音楽というフィルターを通して
人が持ってるパワーを伝達できることに喜びを感じる



――TVアニメ『Fate/strange Fake』のEDテーマに抜擢された『潜在的なアイ』がメジャーデビューシングルとしてリリースされました。13.3gをとりまく状況の変化など、現時点でどんなことを実感しているのか教えてください。

藤丸将太(vo,pf & g)「僕らにとって今回が初めてのタイアップということで、アニメの制作の方と一緒に協力していろんな挑戦ができたことにすごく喜びを感じてます。(CD)盤が手に取れる形で全国流通になって、いろんな方に届いてるっていうこともすごく実感してますね」

藤原聖樹(b)「応援してくれてる家族とか友人からもたくさんのメッセージをいただいてるし、ファンの方からも喜びの声をたくさんいただいてるので、この先もっとどうなっていくのか...ワクワクを噛みしめてるところです(笑)」

奥野"ロビン"領太(g)「メジャーデビューシングルがリリースされて、僕らの躍進の狼煙があがったので、あとは突き進んでいくだけかなと!」

輪田拓馬(dr)「信じてる人たちと僕たちが良いと思っている音楽が作れていて、それに対してみんなの共感を得られてる状態が何よりも嬉しくて。今後はもっと多くの人たちを巻き込んでいけるんじゃないかとワクワクしてる気持ちが大きいです」

――これまでに公開されているインタビュー記事を拝見すると、輪田さんはX JAPANやパンク、奥野さんはラウドロックがルーツということで。

奥野「そうですね。一応ルーツの4分の2はそっち寄りな感じ(笑)。でも、メンバーそれぞれ違うので、そこも自分たちの面白さかなと思ってます」

――ちなみに藤原さんのルーツは?

藤原「J-ロック/ポップが好きで、ポルノグラフィティさんから入り、親の影響でHOUND DOGさんも聴いてましたし、(自分の)世代的にはRADWIMPSさんとかチャットモンチーさんとか、キャッチーで耳馴染みがいい音楽が好きで、そういうのをずっと聴いて育ってきました」

――けっこうアグレッシヴでテクニカルなベースプレイという印象ですが、ファンク寄りの洋楽などは?

藤原「それは好きだったというより勉強で、マーカス・ミラーとかジャコ・パストリアスとか聴いたりしてました」

――藤丸さんのルーツは?

藤丸「僕は親の影響がすごい大きくて、小さい頃から歌謡曲だったり、竹内まりやさんとか山下達郎さんなどのシティポップ系、ニューミュージックをよく聴いてました。上にふたりいる兄弟の影響で、J-POP/ROCKも聴いていましたが、どちらかというと歌のメロディーがしっかりと立ってるような音楽が好きで、日本の曲を聴いてることが多かったですね」

――藤丸さんは艶やかで突き抜けるようなボーカルが強みだと思いますが、影響を受けたシンガーというのは?

藤丸「こういう歌い方をしたいとか、理想像は特になくて。自分が聴いてきたいろんなアーティストさんのエッセンスは入ってるとは思うんですけど、それを自分なりに昇華した上で、こういう風に歌いたいからこういう表現をしてみるというようにオリジナルを追求して今も歌っています」

――なるほど、そういったそれぞれの音楽的ルーツがあった上で、どんなバンドを目指して13.3gを結成したのですか?

輪田「僕のルーツはパンクですけど、音楽は全般的に好きなんで。こういう音楽をやりたくてこの人とやろうとかじゃなくって、この人と音楽がやりたくてバンドをしたいっていうところから集まってるメンバーなんです。何より"人対人"で音楽を進めてきて、そこで集まってる人たちが信じるものをアウトプットし続けてきた結果、今に至っています。だから音楽というフィルターを通して、人が持ってるパワーが伝達できることに喜びを感じてます」

――実際、メンバー集めはどのように?

輪田「前身バンドで一緒にやっていた僕と聖樹(藤原)とまたバンドをやろうということで始めて、僕はロビン(奥野)とどうしても一緒にやりたかったんです。スキルもあるけど、やっぱメンタリティーとかで影響を受けた人と一緒にやりたいなと。僕が選んで声をかけたというより、その人が持ってるエネルギーが強くて、声をかけざるを得なかったみたいな感じです」

――へー、それはすごく熱いものを感じます。

輪田「それは(藤丸)将太をSNSで見つけた時も同じですね。当時はまだ再生回数も少なかったけど、動画を見て、この3人共(輪田、奥野、藤原)がビビッときて。で、たまたま(藤丸が)大阪にいたっていう奇跡があったので、引き寄せがマジであったのかなと思います(笑)」



自分たちのバックボーンから生み出される
今の自分の思考を大事にしていきたい



――"カメレオンロックバンド"と呼ばれているように、R&Bやファンクの要素が入ったグルーヴ感や疾走感が合わさった新世代のポップ/ロックという印象ですが、曲作りはどのように?

藤原「最初に、こういう音楽やろうぜとかではなくて、とりあえず1回作ってみようぜってみんなで作ってた時に、将太が休憩中に弾いた曲がチルっぽくて、それがすごくハマってたので、それをちょっと曲にしてみようと肉付けしていったりとか、僕が持っていったジャズロックみたいなフレーズからそういった曲できたりとか。逆にロビンが作るすごいポップなダンスミュージックをメンバーでアイデアを出して詰めた結果リード曲になったりとか、いろんな作り方でやっていますね。最終的にボーカルの将太が歌ったら13.3gになるので。意外になんでもできるな...みたいな感じで今に至ってますね」

――今回のメジャーデビューシングル曲『潜在的なアイ』はどのように制作しましたか。

藤丸「アニメ制作の方とディスカッションを重ねながら、そのテーマに対して僕たちのエッセンスをフレーズだったりメロディーにのっけて、どうすればアニメに寄り添えるか、ひとつひとつのフレーズで試行錯誤を重ねて、挑戦するっていうスタンスで取り組むことができました」

――作詞の面で藤丸さんが大事にしたことは?

藤丸「元々『Fate』シリーズのことは知っていて、その登場人物のひとりひとりにいろんな背景があるように、僕たちもそれぞれの好きな音楽のルーツや背景があって。そういう自分たちの生い立ちやバックボーンっていうものから生み出される今の自分の思考を大事にしていきたいという思いが強くありました。そういった部分が表現されているので、ぜひ歌詞にも目を通しながら聴いてもらえたら嬉しいですね。その中の言葉を自分に置き換えて読んでもらって、どういったメッセージを受け取れるかなっていうところを楽しみながら。前向きな歌詞にはなっているので、日常の中で頭から最後まで聴いてもらえたら嬉しいなと思います」

――サウンド面でのこだわりポイントは?

藤原「僕はサビのベースに注目してほしいなと。サビの前半で『Fate/strange Fake』のバトルシーンを連想するようなイメージで激しさを出したくてスラップを入れていて、後半からは指に変えてメロディアスな華やかさが増すようにベースを弾いてます」

輪田「ドラムで言うと、テンポとかBPM的なことではなくて、一音一音の発音の速さを今まで以上に表現できたかなと思っていて。スピードが出せることによって、音の間の空間が広くなるので、いろんな音が入ってても、キャンバスがでかくなってるようなイメージで、上手く空間を作れてるので、そういうところを聴いてほしいなって思います」

奥野「僕はメロディーのリフを弾いていたり、Aメロ、Bメロ、サビでは別のカッティングのパターンで弾いたりしてて。けっこうセクションによって違うアプローチでプレイしてるので、そういったギターの変化を楽しみながら聴いてもらえたら嬉しい。ギタリストはぜひコピーしてほしいです」



ライブはもうちょっとロックで
人間味が出てるような気がする



――今回のCDには『嘘つき』『恋愛進化論』『Inside Out』という既発曲3曲のスタジオライブバージョンが収録されています。

藤原「僕たちはライブ活動を多くやってきたので、今までライブに来たことがないという方にも僕たちのライブってこういう感じだよっていうのが伝わるようにパッケージさせてもらってます。レコーディングとはまた違ったスタジオライブっていう形で僕たちのライブの温度感みたいなものが感じれるかなと思います」

奥野「このスタジオライブ音源を聴けば、耳でライブは楽しめると思うんですけど、肌で感じてもらうためには実際にライブにも来てもらわないと楽しめないと思うので、僕らのライブも一度観に来てもらえると嬉しいです」

――『潜在的なアイ』のMVもライブ感があるカメラワークに引き込まれます。

藤丸「今回は視覚的にも楽しんでもらえるように、曲はもちろん本当に大きなひとつの作品として楽しんでもらいたいなと思って。僕が最後に聖杯らしきものを投げるところもアニメとリンクさせてます。他にも撮り方とか演出とか、僕たちが今までやってこなかった挑戦が盛り込まれた映像作品になっているので、隅々まで見てもらえたらきっと僕らがそこに込めた思いが伝わると思います」

――藤丸さんのパフォーマンスをはじめ、華やかさを前面に押し出していますが、ふだんのライブで重視していることは?

藤原「僕自身、MVは華やかさを意識してたんですけど、ライブではもうちょっとロックになってるかもしれないですね。ライブに関してはお客さんに対して熱量をぶつけに行くようなところもあるので、もっと人間味が出てるような気はします」

藤丸「ライブでは柔軟にすごいポップな表現もあれば、ロック魂というか内に秘めた熱いものもあるので。総じて熱量があるアウトプットにはなるんですけど、ライブに来てもらったみんなにより参加してもらえるような要素を取り入れたいなと、サビで振り付けじゃないですけど、みんなで動きながら一緒にジャンプしたり歌ったりして、明るく楽しくやれるパフォーマンスもしています」

――春のワンマンツアー以降はどんな活動をしていきたいと思っていますか。

藤丸「今年も新曲をどんどん出していきたいなって気持ちももちろんありますし、今後もいろんなことに挑戦していけるように計画を練っていきたいなと思っています」

――今まで以上にライブも増えていきそうですか?

輪田「そうですね。やっぱたくさんの人に届けられるように、ライブはいっぱいしたいなと思ってます」

Text by エイミー野中




(2026年3月16日更新)


Release

完全生産限定盤(CD)

Major Debut Single「潜在的なアイ」

[完全生産限定盤(CD)]
限定デジパック仕様
VVCL-2847/2200円(税込)

[CD/Track List]
01. 潜在的なアイ
02. 眠民ゼミ
03. 嘘つき -Studio Live-
04. 恋愛進化論 -Studio Live-
05. Inside Out -Studio Live-

期間生産限定盤(CD+BD)

[期間生産限定盤(CD+BD)]
描き下ろしアニメイラスト使用デジパック
VVCL-2848〜9/2420円(税込)

[CD/Track List]
01. 潜在的なアイ
02. 眠民ゼミ
03. 嘘つき -Studio Live-
04. 潜在的なアイ -Anime ver.-
05. 潜在的なアイ -Instrumental-

[Blu-ray]
01. 潜在的なアイ Music Video
02. TVアニメ『Fate/strange Fake』ノンクレジットエンディングアニメーション ver.1
03. TVアニメ『Fate/strange Fake』ノンクレジットエンディングアニメーション ver.2

<各店舗のCDの購入はこちらから>
https://13-3g.lnk.to/senzaiteki_pkg

Profile

じゅうさんてんさんぐらむ…藤丸将太(Vo/Pf/Gt.)、奥野“ロビン”領太(Gt.)藤原聖樹(Ba.)、輪田拓馬(Dr.)、2021年 大阪で結成。様々なジャンルの音楽を取り込み、Vo.藤丸の艶やかで突き抜ける歌声を軸に、メロディやリズムが癖になる中毒性のあるオルタナ楽曲から王道ポップスまで、多種多様なサウンドを操る新世代カメレオンバンド。バンド名の由来は、名前を決めるミーティングの際に、卓上に置いてあった煙草の箱に記載されていた数字。“13.3g”という言葉と視覚的なイメージに強いインスパイアを受け、バンド名へと決定した。2026年2月18日、1月クールTVアニメ『Fate/strange Fake』のEDテーマ『潜在的なアイ』でメジャーデビュー。3月から4月にかけてメジャーデビュー初となるワンマンライブツアー「潜在的なアイ」を東名阪で開催。

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