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“なんて曲を書いちゃったんだろう、とは全く思っていない”
osageの“等身大”を描いた赤裸々ラブソング「ごめんね。」のこと
2月には東名阪ツアーでバンドの原点を回る

例えば映画を観た後に、無性に誰かの意見を聞いてみたくなったり、語り合いたくなったりすることがあるだろう。osageの最新シングル「ごめんね。」は、まさにそんな曲だ。「あの曲聴いた?どう思う?私はさ〜」「わかる! こういう人いるよね!」と、その恋の当事者であってもなくても、恋のかたちについて、各々の恋愛観について、自然と議論が活発化していく楽曲に仕上がった。バンド自ら“osageのイメージを覆しかねない楽曲”というコピーをあててしまうほどに、リアルで赤裸々で等身大。当然本作品のキャンペーンでも、(特に女性陣に)歌詞についてのツッコミを受けまくるという山口ケンタ(vo.gt)は、その実とても嬉しそう。すっきりとした表情からは、飾ることのない表現ができる喜びが滲み出ていた。さらに「ごめんね。」も収録される、1月14日リリースの最新EP『歌えもしない恋ばっかだ』も、山口曰く“エグい”作品になっているという。今年osageがたどり着いた境地から生まれた、新しくも彼ららしい創作の今後が楽しみだ。今回は山口に「ごめんね。」にまつわる話をたっぷり訊いた。

肩の力を抜いて、等身大をさらけ出していいんだ、と思えた



――2025年は山口さんにとってはどんな1年でしたか?

「本当にあっという間でしたね。春先からツアーをして、夏フェスとかの楽しみがポイントポイントであって、"次はあれだねー"なんて話をしてたらあっという間に終わっちゃった感じがしてます」

――バンド活動で忙しく過ぎていったんですね。

「そうですね。そういえば、"ゆっくりできる環境を作りたいな"と思って引っ越したのが2025年の頭だったんですよ。だけどゆっくりする間もなく、一瞬で過ぎ去った感じですね」

――今年個人的にハマったことは?

「ハマるものをちゃんと探さなきゃなと思った1年でした。というのも"自分これが好きなんですよ!"みたいなのがあまりなくて。バンドはもちろん好きですし、ライブを観に行ったりもしますし。でもそれ以外に好きになれるものや、"ずっと続けたいな"と思えるものがなかったなと。ベースの(ヒロ)クサマはバイクの免許を取ったり、勉強をしたりしてて、面白そうだなぁと。"自分はこれなんですよ"というものを探したいと思ったので、今日本酒検定の勉強をしています。"日本酒が大好き"という話を色々なメディアさんでさせてもらっているので、それを裏付ける何かが欲しいなと思って」

――いつかosageの日本酒ができるかもしれないですね。

「いずれ作りたいですね。酒蔵を作りたいです」

――壮大な夢、楽しみにしています。バンドとしては今年メジャーデビュー2年目ですね。2024年のデビュー年は"楽しかったけど修行の年"とおっしゃっていました。メジャー2年目はどんな意識で過ごされていましたか?

「ライブでも制作の面でも、"俺たちが楽しいのはもちろんだけど、こうやったらお客さんも楽しいよね"と改めて考える年になりました。11月末に10都市を回るツーマンツアー『アイワナビーナカヨシ』が終わったんですけど」

――良いタイトルですね。

「そうなんです。チームで話してしっくりきたので。相手と仲良しになるためには、ただ"よろしく"と握手するんじゃなくて、"俺はこういうものが好きで、こういう人間なんだよね。あなたはどう思う?"と、順序立てたやり取りがあった上で仲良くなれると思うんですよ。今回そこにより向き合った結果、セットリストやMCで、その瞬間に直接伝えられることを考えて噛み砕く、みたいな作業を今年1年間でしてきました。結局は"それが楽しくてやってんだよね"みたいな感じでしたね。今まで忙しくて向き合う時間が取れなかったり、制作の都合で"もう出さないといけない"というデモやレコーディングがあったりしたけど、今はちゃんと全員で"いや、こっちの方がいいよね"という話ができている感覚があって。ないがしろにしていたわけではないけど、ちゃんと見直して噛み砕けた感じではあります」

――osageとしての自己開示を、曲の面でもライブの面でもしっかりとやるようになった?

「そうですね。で、よりさらけ出すというか。"俺たちはこうだよ"をもっと言いやすくなった感覚が近いかもしれないですね」

――"自分たちはこうだよね"に向き合う要因は何だったんですか?

「今まではどうしても期待されたものや、"osageってこうだよね"というある程度のイメージに縛られていた意識があった気がしてるんです。だけど"そんなこと言っても結局人間だもんな。俺たちがやりたいのってこれだよね"という感じになった。それが一番大きな要因だと思います。素直になって、さらけ出すことが怖くなくなりました」

――求められるosage像に縛られていたのは、メジャーデビュー前ですか?

「メジャーの前からですね。時には作る楽曲やライブが、色々なイメージや身近なバンドの存在に引っ張られることもあったんですけど、特に今年"もっと肩の力を抜いていいんだな"と思えた感じですね」

――何かあったんですか?

「リリースについて、チームで噛み砕いて、時にはもみくちゃになって"でも結局これだよね"と話せたことが大きかったです。あと僕はライブのたびに"ちゃんとしなきゃ"と思うんですけど、お客さんの顔を見てたら"ちゃんとしなくていいよ"と言われているというか、"ちゃんとしてる姿が見たいわけじゃないよ"みたいな感じになってきて。"そうだったんだ"と気付いたのもありますね」

――"ちゃんとする"って難しいですよね。プレッシャーや足枷になったりもしますもんね。

「すごく難しい。今までは無意識にプレッシャーがあったと思います。さらに"これじゃダメだ、あれじゃダメだ"って。意外と"セルフがんじがらめ"になりがちなタイプかもしれないです」

――そんな中で"もっとさらけ出していいよ"というのを、お客さんの表情から読み取られたということですよね。

「そうですね。ライブの時にアクシデントで"やべえミスっちゃった"とか、"ごめん、全部忘れたわ"と言った時、"イエーイ"となるんですよ。"いいよ、いいよ"みたいな。"あれ?ちゃんとできてた自分が崩れたのに、なんでがっかりしないんだろうこの人たち"と思って。もうひとつは、9月頃に初めて喉を壊してしまって。全く声が出ない状況だったんですけど、それをライブで素直に伝えたら"キャンセルせずにステージに立ってくれてありがとう。出来栄えとかじゃなくて気持ちだよ"と言ってくれるお客さんがいっぱいいて、かなり楽になったんです。"さらけ出していいんだ"と気持ちが楽になった瞬間でもあります」

――今は、チームで"肩の力を抜いて楽にやっていこうか"というモードですか。

「気楽にちゃんとしっかりと。歌がブレなければなんとかなるかなって」

――ここまでの制作やツアーの経験を経て、osageらしさを得た上での今だから、そういうふうに思えたんでしょうね。

「その通りだと思います。順序が逆になってたら、また違う意味合いになってたかもしれないですし。気持ちも空気感も含めてちょっと楽になって、より等身大になった感じがします」



osage史上、最も自分に近い曲



――今年はEP1枚、シングル3枚とリリースも多かったですが、さらけ出そうというモードになったのはいつ頃ですか?

「7月にシングル「自称音楽家」が出て、歌詞をなぞるわけじゃないですけど、<いいじゃん>と言えたあたりから楽になりました。気持ちの変化だと思うんですよね。6月にリリースしたシングル「いたい」は原案が2年ぐらい前からあったんですよ。で、ずっとリリースしたいと思っていて、6月12日の"恋人の日"のタイミングでなんとか形にできた。もちろん"良い曲だな"と納得した上でリリースできたんですけど、昔の原案なので今の気持ちとイコールで100%かと言われたら、そうでもなくて。今の気持ちに近いものが「自称音楽家」で、「ごめんね。」もそう。すごく等身大が出てきている感じです。自分自身と、作品の中の自分が乖離していることは決して悪いことではないと思うけど、今のosageに合っているのは"自分=作品"の方なんだろうなという感じがします」

――ということは......?

「まさに「ごめんね。」の<歌えもしない恋ばっかだ>らへんかなという感じです。この曲はすごく最近、リアルタイムで書きました」

――山口さんの実体験と思ってもいい?

「今まではずっと"フィクション:ノンフィクション=50:50"と言ってきたので、自分のことを書いた一節も、友達の愚痴を元に書いた一節もあって。今回は全部が等身大。登場人物と同じ目線です。一番自分に近いですね」

――資料で"osageとしてのイメージを覆しかねない楽曲"というコピーがついていて、インパクトがありました。メロディーが綺麗で、サウンドがアップテンポだから気持ち良く聴けるんですけど、歌詞を読んだらやっぱりちょっと腹が立つじゃないですか。

「そうですね(笑)。本当に今までのosageになかったと思います。今までは歌詞だけでも成立する曲を意識していたけど、完全に別物というか」

――こっちの方向にいくんだなと思いました。

「でもこういう感覚は昔からあったかもしれないですね。僕はずっと"悲しいこともハッピーなメロディーに乗せたら良い曲になる"と言い続けていたし、その感覚が好きなんです。そういう意味では「ごめんね。」もその流れをちゃんと汲んでいる。サウンドはいつものosageだし、なんならちょっと元気になっているぐらいなので」

――歌詞が物議を醸すと思うんですけど。

「まさにですね。僕も一応"賛否両論"と言ってます」

――"最低なしょうもない奴"をテーマにしようと思った理由は?

「自分も決して褒められた人間ではないので、それをどこまで書いていいのかという気持ちはずっとあって。裏を返せば怖くて踏み込めなかったんですよ。ただ、書きたいテーマではあった。ボツにしたデモにも、テイストは違うけど同じような曲があったりして。"だったらもう今言わないと後悔する"というか、"今なら何でも書ける気がする"と思って書きました。今年肩の力が下りた感覚があったからこそ、できた楽曲だなと思っています。本当に無理をせず書けている感覚があります」

――"歌詞とメロディーに最大級にこだわった"ということですが、具体的には?

「このメンバーでやってきて7年くらいなんですけど、初めてメンバーに歌詞に関するダメ出しをされまして。結局20回ぐらい書き直しました」

――変わった部分もあったんですか?

「サビやCメロはそんなに変わってないんですけど、全然違う言い回しが入ってたり、長かったのをギュッとしたり。タイアップがあるわけでもなく、ただバンド内で納得したものを出そうと言ってるだけなのに、"20回も書き直させられるんだ"って」

――メンバーさんからはどういう角度のツッコミが入ったんですか?

「最初はリハスタで、ギターの金廣(洸輝)から"これさー、こうだと思うんだよね"と言われて。そしたら他のメンバーも集まってきて、"俺も思ったんだよね"みたいな感じで結局7〜8ヶ所ダメ出しされて、"マジか"みたいな。それをリーダー(クサマ)は俯瞰して見て"あー、良いと思うよ"とか言って、"マジか"みたいな(笑)。でも本当に初めての展開だったから、嬉しくなっちゃって。各々が意見を言ってくれるぐらい、この作品に賭ける気持ちと期待があったんでしょうね」

――曲をもっと良くするための意見だったんですね。

「でしたね」



聴いてくれる人と同じ角度から"こういうことってあるよね"を共有したかった



――<君と行くランドに興味ないし 結局飲んでは覚えてないし>から<君が髪を切ったこと>までの解像度の高さはすごいですよね。

「嬉しいですね。これは最初から変わってない部分です」

――言われた方の目線からすると悲しくなります......。でも<本当は全部知っていて どうしようもないのはお互い様でしょ>というのもわかる気がして。こういう恋愛の数々は、世の中に多いんだろうなと思います。

「絶対に繰り広げられてると思うんですよね、北新地のあたりとか」

――ええ、すっごくあると思います。

「こういう恋模様って、誰しもが見たことも聞いたこともあると思うんですよ。経験したことがあるかといったらまた別ですけど。そして、汚いものでは決してないと思うんです。もちろん"嫌だな"と思う感覚が正常で、"なんか嫌だなと思うから、見ない聞かない"というのを僕も無意識でやっていたんですけど、それはさっきの流れからすると、"書けるのに書かない"という話だと思うんですよ。取り繕った自分や、時には演じなければいけない自分もいる中で、"こんなにも近くにそういう恋愛話が転がっているのに、何でそのまま吐き出さないんだろう"という話になり。そこからは早かったですね。自分の中でも、こういう恋愛を書きたいし、"これってあるよね"と言ってもらいたいし、その話をしながら一緒にいろんな人と盛り上がりたかったんだと思います。僕はたまたま歌を歌っていて、歌を書かせてもらえる立場の人間だったので、「ごめんね。」を世に出したことで、聴いてくれる人と同じ角度から"こういうことってあるよね"を共有したかった」

――実際お客さんの反応はどうですか?

「(笑顔で)すっごい生々しいですね。今までで一番嬉しいです。"すごく好きです"とか"刺さりました"という人もいれば、"何でこんな曲を出したんですか"という人もいて。"人の数だけ受け取り方がある"ってこういう曲なんじゃないかなと、皆さんに気付かされたところもあります。だから反応を見るのも、ライブでいろんな話を聞くのも楽しいです。"初めてのDM失礼します"って、スクロールが止まんないくらい長文の恋愛相談が来たりするんですよ。で、僕がポッとリンクだけ送って"これを聴け"と」

――カッコ良い。

「何の解決にもならないかもしれないですけど(笑)」

――MVもリアルで生々しいので。

「過去イチ踏み込んだ内容です」

――MVを見て曲を聴いたら、相談者はきっと何か感じることがあるでしょう。

「いやー、あるかもしれないですね」

――osage的には新しい扉を開けたと思いますが、どうやら喜びの方が大きそうですね。

「そうですね。"なんて曲を書いちゃったんだろう"とは全く思ってないですね」




ギターの音に表情を宿した、柿澤秀吉とのアレンジ



――アレンジャーの柿澤秀吉さんとのタッグは初めてですか?

「ご一緒するのは初めてです」

――曲の世界観を表現するために、どんなやり取りをされました?

「秀吉さんとは、個人的なのも含めて3回ぐらい打ち合わせをしたんですけど、秀吉さんご自身もバンドマンなので、毎回歌詞と曲の構成、テンポ、色々なところを同じ目線ですり合わせをしてくれて。この作品において一番大きかったのは、秀吉さんのサウンドプロデュースです。レコーディング当日、アンプからギターから持ってスタジオに来てくださったんですよ。それを使って録ったり。ギターの弾き方も、僕は割とギターを弾く位置が低くて、アルペジオしながら歌うんですけど、秀吉さんが"いやもっと下だ"と。"手首や指先じゃなく、右腕ごといくんだ"と言ってくださって、それで録った音が収録されています。全体的に曲調が明るくなっている分、ギターはちょっと物悲しさが出る、枯れたような音だなという発見もありましたね。すごく楽しかったです」

――柿澤さんがXで、"「どうしょもない男の直球」をうまくパッケージできた"と書いておられましたが、特にこだわったのはどの部分ですか?

「ずっと鳴ってるバッキングギターなんですけど、結構どうしようもなさが出てるんですよね(笑)。単体で聴いたら綺麗な音ではないのかもしれない。わざと濁るようなコードをはめ込んだり、感情の起伏に合わせて綺麗じゃない分散コードが鳴っていたり。一方で急に明るくなるところでは、すごく開放的に、まるでギターがその顔をしながら喋っているような感覚があって。そこは一番こだわりましたね」

――ギターの表情が、登場人物の感情とリンクしている。

「不思議とそうですね。<「会いたい」には決まって返事が早い>の時に"チャカチャーン"って、一発オープン半音下げでDのコードを鳴らしてるんですけど、それがすごいウキウキしてるんですよ。でもその後のラスサビで<「君じゃないとダメ」だって>と言ってる時は、すげー悲しい音が出てるんですよ」

――口だけのとこだ(笑)。

「完全にどうしようもないギターみたいな。"こいつ、すごい人たらしなのかもな"と思いながら」

――自分が寂しいから<まだ側にいて欲しい>とか言って。

「で、またすぐ<「今何してる?」>って呼んじゃうあたり、何も学習してないのかもしれないですよね」

――こういう人は繰り返しますよね。

「繰り返すんです。でもどこか憎めないんですよ。"100%悪者にできない"という感覚をギターに感じたのは初めてでした(笑)」

――柿澤さんは前のめりにアレンジをされていたんですか?

「そうでしたね、付きっきりで。ブースが1個隣の部屋だったんですけど、ヘッドホン越しに"気合が足りない、気合が!"と言われて。部活動みたいにすっごい汗をかきながら半袖で録りました。秀吉さんもギタリスト気質ですし、僕もギターが大好きなので、時間をかけて録った甲斐がありましたね」

――リズム隊はどうでした?

「リズム隊は、良い意味でいつも通り安定してました。ドラムの田中優希だけは"難しくなって返ってきた。デモの方が良かった。こんなの叩けないよ"と言ってました(笑)。でも2テイクぐらいでスッと終わってましたね」

――ボーカルは?

「歌は感情を込めるだけなので。今回も喉の鳴りの"キュッ"みたいな音や、パートに入る時のしゃくりがプッシュされてめっちゃ聴こえるようになってます。ボーカリストとしてはそういうのってちょっと恥ずかしくもあるんですけど、"とにかく生っぽく等身大にしよう"という想いがあったので、"これでもか"と出してもらいました」

――ライブではどんな感じで歌っておられるんですか?

「すごく感情的になってしまうんですけど、曲が3分もないので一瞬で終わっちゃう。それこそ、"何だったんだあいつ"という奴がいるじゃないですか。飲み会の途中で来てめちゃめちゃ荒らして帰るとか、"一瞬連絡取ってたけど、何だったんだろうなあの子"みたいな。そういう感覚に近いです。セットリストのどこに入れても盛り上がって爪痕を残してくれるけど、いなくなったら寂しさがある。ライブに強い曲だなと思いました。お客さんに落ちサビとか歌ってほしいですね。<ごめんね>って一緒に謝ってくれるかな」



初めて全国流通盤を持って回った"原点の3カ所"へ再び



――そして1月14日に「ごめんね。」も収録されるEP『歌えもしない恋ばっかだ』がリリースされます。どんな作品になりそうですか?

「このタイトルをつけることができて良かったなと、今の時点で思えています。"歌えもしない恋ばっかだ"というのは、実はosageがずっと歌ってきたことでもあり、歌いたくても歌いきれなかったところのような気がしていて。出会いよりは別れを歌ってきたバンドなので、"osageが歌わなくても"みたいな適当な理由をつけて避けてきたところでした。それをようやく音源に落とし込めた4曲なので、かなり聴き応えがあると思います」

――新曲ですか?

「全曲新曲です。リードトラックの「ごめんね。」だけじゃない、中にはさらにエグい曲も含まれているので、トータルで15分ちょいのEPなんですけど、しっかりカロリーのある15分だと思いますね。真っさらな気持ちで楽しみにしていただけたら嬉しいです」

――2月には東名阪ワンマンツアー『from origin』が開催されます。"原点から"というタイトルで、初めてツアーを回った3カ所を回られるということですが、今のタイミングでそうしようと思った理由はありますか?

「2025年を通して、自分たちが一番やりたかったことをやれたり、"自分たちってやっぱりこうだよね"を見てきた先の帰ってくるべき場所ってわかりやすいなと。初めて全国流通盤を持って回った始まりの3カ所。"より等身大の作品を出せたからこそ、最初に立ったステージから今見る景色はどんなのだろう"ということも含めて、僕らが今やりたいことは"原点に戻ってくる"でした。チーム満場一致ですんなり決まりました」

――初日が大阪・Pangeaですね。当時のことを思い出したりされますか?

「思い出しますよ。時代的にはコロナ禍で、打ち上げとかそんなにできない時期で。そういうのも含めて、今回るとその時の気持ちがちゃんと成仏できるような気がしていて。当時は対バンで、今は活動していないバンドもいますけど、ワンマンで今の自分たちがそういう気持ちを持ち帰るのが一番大事だと思います。Pangeaの壁に負けないように派手なライブをしなきゃいけないので気合いは入ってますし、皆さんも無理せず見逃さずで遊びに来てくれたら嬉しいです」

――本当にこれからのosageが楽しみです。まずは1月のEPですね。

「すごい単純な話ですけど、"今が一番楽しいかもな"ってメンバーみんな言ってますね。色々経験させてもらった上で、"これでいいんだよ"って素っ裸になれた感覚と、"それが一番楽しい"というのが同じ時期にあるのは、とんでもなく良いことなんじゃないかな。なので、大きくなれる気がします」

Text by 久保田 瑛理




(2026年1月 8日更新)


Check

Release

osageとしてのイメージを覆すEP
『歌えもしない恋ばっかだ』

2026年1月14日(水)配信開始

《収録曲》
「ごめんね。」ほか

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Profile

山口ケンタ(vo.gt)、金廣洸輝(gt)、ヒロクサマ(ba)、田中優希(ds)からなる4ピースバンド。下北沢にて結成。2017年春より精力的に活動を始める。2018年新人オディション「murffin discs audition」でグランプリを獲得。2024年8月、ソニー・ミュージックレーベルズよりメジャーデビュー。感情を最大限にのせて歌うボーカル山口ケンタのハイトーンボイスと体感溢れる確かな演奏が織りなす楽曲は、ラブソングからラウドなロックまでをエモーショナルに表現する。

Live

ワンマンライブ”from origin”

【大阪公演】
▼2月21日(土) Live House Pangea
【愛知公演】
▼2月22日(日) CLUB ROCK’N’ROLL
【東京公演】
▼3月1日(日) shibuya eggman


公式サイト