ホーム > インタビュー&レポート > ジャンルレスで巧みなソングライティング力 進化を続ける次世代3ピースロックバンド 2025年にメジャーデビューを果たし、 ハイペースで新曲リリースとライブ活動を展開中 カラノア 雄大(vo&g) インタビュー
『番』はギターのスライスで切って貼って作った
ライブでは人力で演奏してさらにアップデート
――9月にメジャーデビューして、3ヶ月連続で新曲リリースされるなど、精力的に活動されていますね。
「(2024年から)新体制になって、せっかくだから新しいことしようよっていう流れから、とりあえず1回やってみようみたいなシーンがめちゃくちゃ増えてきて。短いスパンでリリースできるように曲作りもどんどん進めています」
――カラノアのリーダーは雄大さんなのですか?
「リーダーはいちおう僕になるんですけど。元々はそういうの全然できないタイプだったので、3人体制になって、"やるしかねえ"みたいな気持ちになって、グッと引っぱっていけるようなポジションになれないかと、今も頑張り中って感じです(笑)」
――リーダー的な自覚が芽生えたんですね。
「そうですね。なんか変わってきました。責任感とかも自分の中でより強くなっているし、ちょっとずつ頑張るぞっていう気持ちで、足を前に出していってます」
――雄大さんはボーカルであり、中心ソングライターだと思いますが、聞くところによると、ギター、ベース、ドラムという基本的な楽器は演奏できるそうで、めちゃめちゃマルチな才能の持ち主なんだなと。
「そうですね。やりたいなって思ったものはちっちゃい頃からやってたので。全部が極まってるってわけじゃないんですけど、それなりに触れるレベルではできるようになりましたね。兄の影響が大きくて。ある時、うちに帰ったらドラムセットがバーンとあって。兄貴がそれをぶわーって叩きまくってたんです。それで、僕もちっちゃい頃からドラム触ってました。5人兄弟なんですけど、もう1人の兄貴はギターをやってて、近所で仲が良い家族の兄ちゃんがベースやってたんです。RADWIMPSの曲とか弾いてて、スラップをバシバシやってるのを見て、"ウワッ、かっけえ!"と思って。僕もそれからベースを頑張ってみました。鍵盤は本当にちょっと弾けるぐらいなんですけど、小中ぐらいの時に好きで弾いてましたね」
――音楽的な環境に恵まれてたんですね。
「そうですね、家族はみんなめっちゃ好きです。その力を受け継いでて、あの頃に好きになってよかったなと思います」
――歌うこともけっこう早くからお好きだったんですか?
「姉ちゃんがめっちゃ歌うまくて、歌うのは完全に姉貴の影響です」
――音楽はジャンル的にも結構幅広く聴いていましたか?
「はい。マジでなんでも聴きます。ギターを弾いてた兄貴が弾き語りをやってるのを見て、いいなと思って、僕も弾き語りを始めたんです。高橋優さんみたいなシンガーソングライターの方に憧れてました。その後、RADWIMPSとかヒップホップを聴いたり、インストバンドを聴いたりして。→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)っていう、ピアノとカホンの二人組がめちゃくちゃ好きで、その曲をめっちゃ練習してたりしました」
――楽曲作りはどういったアーティストに影響を受けていますか?
「今一番影響を受けてるのはRADWIMPSですね。元々、歌詞で韻を踏んだりするのが好きだったので。RADWIMPSを聴いて、ロック調の曲にはこうやって韻を当てていけばいいんだなと。そういうところはめっちゃ影響受けてると思います。早口で歌ったりするところも」
――カラノアはけっこう曲によってイメージが変わりますよね。
「確かにそうかもしれないですね。かなりガラッと変わると思います。例えば、『Sugoroku』は打ち込みとオルタナっぽさを混ぜてみようみたいなところから、ギターのフレーズはちょっとオルタナっぽくしてみたりして。『番』の時はギターのスライスにめっちゃはまってたので、まずギターを録音して、それを切って貼って切って貼ってみたいなやり方をしたんです。サポートギターをやってくれている永田涼司が曲も作れるので、何回かデータやり取りして完成しました」
――そういう作り方をした『Sugoroku』や『番』はライブで演奏するときはどうやってるんですか?
「完全にライブは生ドラムで演奏するようにしてるので、ドラムは特にがんばってますね。ベースも一生懸命練習してがんばってくれました。サポートの永田涼司はギターが本当に上手くて、僕がギタースライスで作ったフレーズを、彼が普通に人力で弾き始めたので、バケモンだなって思いました(笑)。そういうのもライブで見れたりします。
それこそ、『番』はライブでどうしようかと、めちゃくちゃ悩んでたんですけど、(2025年の)ミナホで初披露した時に思いのほかめっちゃ良くて。そこからどんどんどんどんアプデしてって。めちゃくちゃ良い感じになってる自覚はありますね。思ったよりしっかりバランスの良い生感もありつつ、シーケンスで出してる同期感もありつつ。僕本当に同期が超好きなので、最近はもう全曲、何かしら同期で鳴ってますね。パーカッションの音とか笛の音とかまで。同期をぜんぜん使わないのもカッコよくて憧れるんですけど」
――雄大さんの声質自体は優しいですよね、その声を加工したり、エフェクトをかけたりも?
「それこそ『番』ではちょっとメガホンっぽい声に加工してもらったりしてて。自分の声から効果音みたいなのを作ったり、自分で歌って加工して、それをオケに使ってみました」
――そうなんですね。すごく現代的なセンスで、どうやって作ってるんだろうって興味深くて。
「ありがとうございます。『番』は僕もなんで作れたんだろうって、すごい曲だなって感じますね。今は、(一曲の中にいろんな音を)盛り盛りで入れちゃおうっていう感じでやってます。僕はけっこう飽き性なんで、それが過ぎたらまたどういうやり方になるのかわかんないですけど(笑)」
――そういうところもファンの方はきっと楽しみでしょうね。次はどんな曲ができてくるんだろうって。
「確かにそういうところを楽しみにしてくれてたらめちゃくちゃ嬉しいなって思います。『Sugoroku』は(BPMが)早すぎるけど、そこから派生して、今はよりロック調というか、"打ち込み×ロック"っていうような感じで、ミドルからアップよりで(BPM)160ぐらいの曲を作ってます」
暗い気持ちの人をイメージして書くことが多いけど、
曲を聴いて暗さも吹き飛ばしてもらえたら嬉しい
――歌詞を書くときにテーマにすることはありますか?
「基本的に凝り性ではあるので、めちゃくちゃこだわって歌詞を書いたりするんですけど、テーマというより気を付けていることとしては、僕は韻を踏むのが好きでほぼ全曲といっていいくらい韻を踏んでる箇所があるんですけど、それで歌詞が薄っぺらくなっちゃうのは嫌なんです。韻を踏みつつ、しっかり曲の歌詞として成立させようと努力をしてます」
――『Sugoroku』はサイコロ振ってやるゲーム(双六)に人生を重ねているように思いますが、歌詞の中に、<すでに満身創痍で、まだ這って行くよ>っていうラインが出てきますが、そういう状況の中でも、光というか、希望を見出して頑張っていこうっていう思いを伝えたいのかなって。
「そうですね、本当にその通りで。僕以外のひとでも、苦しい人はめちゃくちゃ多いとは思うんですけど、そういう時でも笑顔で、一生懸命生きてる人って素晴らしすぎるなと思って。みんなよく頑張ってるな、すごいよって思って。でも、苦しみをごまかしても別に消えるわけではないから、"大丈夫、あなたは僕にとっての希望ですからね"っていうのを伝えたくて、ちょっと伝え方が難しいんですけど、ボロボロの僕からあなたに向けた大丈夫だよっていう曲ですね」
――そうなんですね。雄大さんご自身は性格的にどういうタイプですか?
「僕はすごい考えちゃうタイプなんで、めっちゃ落ち込むときは落ち込んじゃうし。でも別にそれを隠す必要もないなって思って歌詞にしました。辛い時は辛いって言った方がいいよなって思って。どっちかっていうと暗い方の性格なので、歌詞はあんまり明るい曲は少なくて、どの曲でもそういう暗い部分は入ってきてると思いますね」
――なるほどね。そういうところに共感するリスナーもいますよね。
「であれば、嬉しいなって思います」
――カラノアの楽曲を聴いていると、現代の縮図のようにも感じられて。
「いや、本当にそうかもしれない」
――雄大さん自身が、意識するしないに関わらず、ご自身が書く言葉を通して、今を生きる若い人の心情が感じられるなって。
「嬉しいです。僕、歌詞はほんとにいろんな受け取り方をしてほしいタイプなんで。僕の書いた曲が聴いた人のものになったらいいなっていう思いで書いてるところはありますね。僕のものじゃなくて、みんなの解釈で、一人ひとりの『Sugoroku』や『番』になってほしいという思いで書いてたりします」
――そういう思いはリスナーに伝わってると思いますか?
「どうなんですかね。伝わってたらもちろん嬉しいんですけど、考えてみたらこんなことをSNSでつぶやいたり、発信しりしたことはなかったので(笑)。今度なんか伝えてみようかなって、今思いました」
――今後、カラノアの曲をどういう人に届けていきたいですか?
「もう簡単に言うと、僕みたいな人に届いてくれるのがいいですね。僕みたいな人が共感できるような曲が多いので、そういった人たちには届いてほしいな。大きくくると暗い気持ちの人をイメージして僕は書くことが多いので」
――ちょっとネガティブで自信がないような人に?
「僕がそういうタイプなので。そういう人に届いたらいいなとは思いますね」
――でも、曲調自体はアッパーでスピード感もあるし、超高速で駆け抜けて、困難なことにも向かっていってるような気持ちにさせられます。
「そうであればいいなって思いますね(笑)。もしくは、暗さも吹き飛ばせるくらいに届いてくれたら嬉しいなって」
――今後のビジョンとしてはどんなことを思い描いてますか?
「そうですね。ビジョンというか、曲作りに関しての話にはなっちゃうんですけど。ほんとに僕は曲を作るのが好きなんですけど、そんなにスピードが早くないんですよ。多分遅い方だと思うので、ほんとにガンガンスピードを上げて、ひたすら良い曲を量産できるマシーンになりたいなっていうのはありますね。それができたらどんだけ楽しいかなって。めちゃくちゃ難しいんですけど。とにかく曲をいっぱい作りたいですね」
――ライブの方は?
「ライブも本当に最近ちょっと心境が変わってきたところがあって。ライブの盛り上げ方や空気の作り方とかにしても、ちょっと最近分かりかけてきたところです。元々僕はライブが苦手だったんですけど。ようやくちょっと掴めてきたような気がするので、もっともっと楽しくできたら嬉しいなって思いますね。曲によっては楽しみ方をこちらから提示するので、それに乗っかってきてくれてもいいし、後ろでお酒飲みながら見てくれてもいいしっていうライブにしていきたいなって。いっぱい楽しんでもらえるように努力をしていて、ライブはすげえ良くなってきてるんで、各々の楽しみ方で見てくれたらいいなって、ほんとにずっと思ってます」
――2020年代も後半に入ってきました。これからの音楽シーンを活性化させていく新世代として、2026年の展開も楽しみにしています。
「新世代。そういう意識はあります。がんばります!」
Text by エイミー野中
(2026年1月15日更新)
SINGLE
2025.12.17 Release
◆初回生産限定盤 7920円(税込)
◆通常盤 1320円(税込)
《収録内容(2形態共通)》
01. 番
02. 番 - anime edit -
03. 番 - instrumental -
Streaming & Download は こちら
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からのあ…雄大(vo&g)、樹(b)、かずき(ds)により活動中の、3ピースバンド。 優しくも力強く透き通るボーカル、ROCK、POPS、Alternativeなど、幅広いジャンルの楽曲で聴く人を魅了する。
2023年より本格的に活動をスタート。2024年4月にはカラノア初のタイアップとなるフジテレビ系「奇跡体験!アンビリバボー」のEDテーマ曲「ねむ」をリリース。そこから立て続けに楽曲のリリースを重ねて、2025年7月9日にリリースしたDigital EP 「ネオンテトラ」収録の「aquarium」は、テレビ東京7月期ドラマNEXT「雨上がりの僕らについて」オープニング主題歌として書き下ろされた。
同年9月17日にはA.S.A.Bよりメジャーデビュー。メジャー1st Single「レイ」のリリースを経て、TVアニメ「ガチアクタ」第2クールエンディング主題歌に新曲「番」が抜擢されるなど、その卓越した音楽性が早くも話題となっている。
結成時から着実に積み重ねられたスキルで、そのジャンルレスな音楽性を彩豊かに表現するライブパフォーマンスは観る人を魅了し、2023 年には「MONSTER baSH 2023 オーディション」のグランプリを獲得。2024年には「ROAD TO ROCK IN JAPAN FES. CHIBA2024」の優勝アーティストにも選出され、同年8月には、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL2024」へも出演するなど、今後の活動から目が離せない次世代ロックバンド。
▼2月4日(水) 19:00
LIVE SQUARE 2nd LINE
オールスタンディング-3200円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[出演]’97,Kids/カラノア/ココラシカ/バウンダリー
[問]GREENS■06-6882-1224