méli mélo osaka #わたしのメリメロ vol.5
ラジオディレクター・ワカマツソラ

この「méli mélo osaka」にはCreative Center OSAKAで初開催となった昨年7月、そして今年5月に大阪のライブハウスBIG CATで開催された「méli mélo petit」含め、皆勤賞で参加。

初日8日は快晴！　11時ごろ最寄駅の緑地公園駅に到着。「こんな気持ちいい天気の中、ビール飲みながら音楽を楽しめる」なんて胸をたかぶらせながら歩く。目的地は服部緑地。

会場について驚いたのは手作りのオブジェの数々、そしてイベント会場の大きさ。服部緑地は何度も来ているけどこの規模感のイベントは初めて。

有料エリアの「méli mélo hall」開場まで時間があったので円形花壇をぐるりと1周。マルシェにはたくさんの人で賑わっていて、少し遅い朝ご飯なのか少し早いお昼ご飯なのか、はたまた別腹なのかスパイスカレーやピザを楽しむ人々ばかり。そんな匂いの誘惑もありつつ、頃合いの時間に「méli mélo hall」へ向かう。

まずはwelcome act、京都を拠点に活動する水平線のライブ。音源は聴いていたけどライブを見るのは初。快晴の空にぴったりで風が心地いい夏を引き戻してくるようなライブを見せてくれた。あと服部緑地は木々に囲まれていてロケーションがとにかく良くてお酒が進んでしまう。ここで1本目のビールが空になる。

続いて神戸出身のシンガーソングライター眞名子 新(Band Set)。メリメロといえば眞名子 新。（と個人的には思っているくらいこのイベントには毎回出てほしいアーティスト）。このイベント唯一の皆勤賞アーティスト。初めてライブを見たのがメリメロの初回。サブステージのトリで登場し、その歌声や人間性に魅了されて好きになったアーティスト。今回は3ピースの編成で登場。優しいアコギの音が、ベースのリズムが、ドラムのビートが、眞名子新の歌声が、すっと入ってくる。ラジオを生業としている自分的には「ラジオ」という曲を演奏してくれたのが嬉しかった。

ここで改めてarcadeのマルシェエリアへ。イベント始まった時より人が増えていて、ちらほらソールドアウトが出ている飲食店も。そしてメリメロの公式インスタで紹介されていて気になっていた「平日中華 休日中華」へ。そこでキャップを購入。

続いて雨のパレード、Vo.福永さんの歌声が晴れた服部緑地のロケーションに合う。今回がメリメロ初登場だった雨パレ。「あのアーティストもメリメロに出て欲しいな〜」とそんなことを思いながらライブ終わりに「スパイスカリー大陸」のカレーと3本目のビールをいただき、余韻に浸る。

もうすっかり暗くなった服部緑地、初日のトリはKan Sano (Band Set)以前担当していた番組に出演してもらったときのスタジオライブでソロ編成での弾き語りライブは見たことあるけどバンド編成は初。夜の服部緑地にピアノの音とバンドの音が鳴り響く、アンコールではオーディエンスとのコール＆レスポンスでしっかり会場を盛り上げ、初日は終了。

2日目は昨日の快晴から打って変わり雨。野外で雨と聞くと嫌な印象がつきがちだけど音楽ライブに至っては「雨＋野外」はこれまた忘れられないライブが生まれる一つの条件。

まずは雨で冷えた体に前日から目をつけていた「SPICE × RAMEN ススス」の「チキンカレーラーメン」を頂いて体を温めてライブを観に「méli mélo hall」へ。

まずは、ラブリーサマーちゃん（デュオセット）。デュオセットと書いていたので弾き語りスタイルをイメージしていたらエレキギターとドラムセットが出てきた・・・。初期のストレイテナー、今で言えばドミコのギター＋ドラムのスタイル。エッジなギターにドラムの力強いビート、さらに同期音で会場を盛り上げる。ラストに演奏していた「青い瞬きの途中で」も雨の影響なのかよりエモーショナルに聞こえた。

続いてarcadeに移動し、こたにのライブへ。彼女の魅力はなんといっても一度聞いたら忘れない"声"楽曲によってやけに切なく、陽だまりのように暖かい。こたにのライブのおよそ30分は透明の薄くて暖かい丸い層で包まれた気分になった。

そして「méli mélo hall」に戻り、奇妙礼太郎BAND。雨粒がライトで鳴らされる服部緑地音楽堂。そのステージの真ん中でなにも気取らず、飄々と歌うその姿は"唯一無二"。特にドラマティックだったのは「オー・シャンゼリゼ」客席に降りて雨の中で歌うその姿、オーディエンスとのコール&レスポンスとかそういうライブ体験を普段音楽ライブに馴染みがない人や、子供たちが体験できるのが「méli mélo osaka」であり、これからそれが続ける意味になればいいなと思った。

さすがに明日も早起きだし〜と思いながらも最高のライブを観てしまうとビールが飲みたくなり、片手にハイネケンを持ち、服部緑地を後にした。

取材・文・写真／ワカマツソラ

（2025年12月10日更新）