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NMB48の次期キャプテン立候補メンバーを直撃
1回目は塩月希依音が登場!

今年結成15周年を迎えたNMB48。「大阪から世界へ」を合言葉に多岐にわたる活動をみせている中、2代目キャプテンとして約6年半にわたりグループをけん引してきた小嶋花梨が11月に卒業することを発表。これを受け、次期キャプテンを立候補かつ10月9日(木)の劇場公演でメンバー投票によって決めることになった。そこで今回、次期キャプテンに立候補した6人のメンバー、塩月希依音、西田帆花、西島梨央、池田典愛、三鴨くるみ、中川朋香に取材を敢行。まずは、トップバッターとしてドラフト3期生の塩月希依音に、立候補した心境や他の立候補者のイメージなどについて語ってもらった。

――キャプテンに立候補したことが発表されてからの反響はいかがでしたか?

「私のファンの方はけっこう意外というか驚かれていて、逆にNMB48全体を応援してくださっている方は『立候補してくれて嬉しかった。ありがとう』みたいな声を頂いたので、どっちの意見もありました」

――立候補者の紹介時、塩月さんの名前を呼ばれた際には大きな歓声が上がっていました。

「私以外の立候補メンバーがけっこう若手で、加入してまだ1、2年のメンバーがほとんどで、その中で8年目の私が立候補するのが意外だったのかなって思いました」

――6月26日に小嶋さんの卒業が発表され、その約1か月後にこのキャプテン立候補制が発表されました。これは皆さんにとっても意外でしたか?

「だいぶ意外でした。異例のことやなって思っています。NMB48自体もキャプテンの受け渡しはまだ1回しかしていないですけど、花梨さんが次期キャプテンに誰を指名するのかなと思っていたので、こうやって企画みたいになるとは思っていなかったので、びっくりしましたね。花梨さんから『次のキャプテンは誰がいいかな?』みたいな話も聞いていたから、誰かが選ばれるのかなと思っていたので、メンバーの中でも『立候補制になるんや!?』というのはあったと思います。でも、個人的には楽しそうだと思いました(笑)」

――今回のことはけっこうポジティブに捉えているんですね?

「そうですね。私はポジティブに捉えているほうでした。花梨さんから受け渡された方が受け継ぐありがたさや花梨さんの想いも尊重できますし、責任感を持てるという意味では指名で受け渡した方が想いはつながると思っています。ただ、今回の方式でも選ぶ責任もあると思いますし、こうやって立候補してNMB48を引っ張りたいという思いのあるメンバーが出てくることもグループのためだと思うし、ちょっと企画っぽく楽しくできるのもNMB48の良さなのかなと思ってポジティブに捉えています」

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――立候補者が発表された時、立候補順に呼ばれ、塩月さんは6人中5番目でした。どのタイミングで立候補を決断したのですか?

「決断したのは締め切りの前日です。立候補制になるって決まって、立候補者の受付期間が1カ月くらいあったんですけど、どうしようか迷いがずっとあって立候補するかどうかはギリギリまで悩んで最後の方に決めようと思ったのでそのタイミングになりました。自分の気持ちに整理をつけるにも時間が必要だったのもありましたし、いろいろな人の話を聞いて決めようと思ったので、だいぶ時間がかかりました。(用紙は締め切り当日の)最後に出そうくらいの気持ちやったんですけど、まさか自分のあとにもう一人いるとは思っていなくてびっくりしました(笑)」

――立候補については周りにも相談されたのでしょうか?

「そうですね、しましたね。同期のメンバーの安部若菜ちゃんや泉綾乃ちゃん、卒業しちゃったんですけど出口結菜ちゃんとか、(チームの)キャプテンをやっていたメンバーにいろいろ話を聞いたりして悩んでいましたね」

――最終的な決め手になったことは何かありましたか?

「水田詩織さんにキャプテンに立候補しようかどうか迷っているみたいな相談をして。そしたら『NMB48を変えたいんやろ? まだやり残したことがあるんやろ?』っていう風に言われて、そこでハッとしましたね。それまでいろいろな方に相談した時は、『性格的に向いていると思うよ』とか『こういうしんどさとか大変さもあるから、それも踏まえて考えた方がいいんじゃない?』とか寄り添ってアドバイスしてくださる方や、私のことを理解して言葉をかけてくださる方が多くて。でも詩織さんだけは自分でも気付いていなかったことを言ってくださって、そうかもしれないと思ったんですね。みんなに相談して背中を押して欲しかったり、自分の中でやりたい気持ちに納得したくて意見を求めていたところがあったのかもしれないんですけど、詩織さんは私の気持ちに気付いてそうやって言ってくださったので、そこでハッとして立候補しようと思いました」

――やり残したことはどんなことなのでしょうか?

「立候補した理由とも重なるんですけど、NMB48をより良くするために変えたいと思っているんです。でも、(これまでは)いちメンバーであるからその想いはそこまで出してこなかったというか、そう思いながら見ているだけの自分がいたんですね。ただ、キャプテンをやることで行動に移せるんだったら移したいなって思っていましたし、このままだったら動けない自分のままだと思ったので、それだったら行動に移してみようと思いました」

――後輩が増えている中で引っ張っていかないといけないという思いが強くなり、立候補したのかなとも思っていました。

「そこは正直すごく迷ったところなんです。自分が立候補することがNMB48にとって本当に正解なのか、逆にここで自分が引いて後輩に任せたほうがグループのためになるのか、どっちが正解なんやろ?ってずっと悩んでいました。キャプテンってグループのことを考える時間がすごく増えるので、自分の成長にも繋がるんですけど、アイドルとしての自分を少し犠牲にしてしまうところがあるというか、個人として戦うのを少し抑えなければいけなくなるところも絶対に出てくると思うんですよ。そう思ったときに、後輩のみんなにはいちアイドルとして楽しく活動して欲しいし、未来を見て活動して欲しいなって思ったんですね。これまでの経験があるからとか、先輩として立候補したというよりも、私は8年間いちアイドルとしてすごく楽しんできたから、NMB48に恩返しではないですけど、グループのために考える時期が来てもいいんじゃないかなって思ったんです」

――塩月さんがグループのことを考えながら引っ張る分、後輩たちにアイドルとして伸び伸びと活動してもらうことでNMB48が活性化すればいいという考えですか?

「そうですね」

――なるほど。今回、立候補した他のメンバー、三鴨さん、中川さん、西田さん、西川さん、池田さんの印象などについても教えてください。

「(三鴨)くるみちゃんは本当にキャプテンに向いているというか、やって欲しいメンバーでもあります。NMB48に入って1年くらいなんですけど、自分というものがしっかりあって、ブレない軸をちゃんと持って自立しているんですね。その自信に満ち溢れた感じと曲げないものを持っている力で、みんなを引っ張って欲しいという思いもあります。ともちゃ(中川朋香)は、すごく真面目で熱意のある熱いメンバーです。もともと別のところでアイドルをしていて、そこでキャプテンをしていたこともあってリーダーシップがあるので、今でも同期をまとめたり、若手を引っ張る動きをしてくれています。役職がついているわけではないからなかなか表立ってそういう部分は見えないですけど、キャプテンをやることでそういう部分が見えて、ファンの方や他の人にも頑張っていることが届いたらいいなって思うメンバーですね。ほのぴー(西田帆花)は本当にエンタメ性のあるメンバーというか、すごく明るく場を盛り上げてくれるメンバーで、こういう企画ってなったときも楽しく盛り上げてくれます。ほのぴー自身、すごくダンスが上手だったり器用なところがあるのと、自分のこともメンバーのこともすごく客観視できるからキャプテンに向いている部分があります。りおぴ(西島梨央)もめちゃくちゃ真面目ですね。不思議ちゃんで変わった子ですけど、内に秘めた情熱みたいなのを持っていて、自分のこだわりや想いは強いメンバーです。自己プロデュース力があるからそれを開放するのが楽しみというか、もしキャプテンになって、今までは自分の中だけで納まっていた部分をグループに反映させてこだわりを貫いてくれたら面白いことが起こりそうやなって思います。てんなちゃん(池田典愛)は本当に分かりやすく明るいギャル、いわゆる優しいギャルみたいなメンバーです。すごく人情があって、人のことを思いやる力や仲間意識が強いので、メンバーのことをいちばん思いやって、温かく、優しく、でも明るく盛り上げてくれると思います」

――他の立候補者にないご自分自身の強みも教えてください。

「覚悟ですかね。NMB48に人生すべてを捧げる覚悟があるので、何よりもNMB48を優先できると思います」

――その覚悟は12歳からNMB48に在籍して、先輩たちの背中を見てきたからこそですか?

「そうですね。それもあると思います。初代キャプテンの山本彩さんの姿や、花梨さんにキャプテンが受け継がれる瞬間も見ていました。花梨さんがキャプテンをされる姿も最初から見ていましたし、NMB48の基盤を作った1期生さんたちも私が加入した頃はまだ数人いらっしゃって、1期生さんたちが作ってきたNMB48のかけらみたいなところだったり、いろいろ方からいろいろなものを吸収したと思います。本当にいろいろな先輩がいらっしゃって、ありがたいお言葉を聞いたりどんな活動をされてきたのかなどを実際に見てきてNMB48に関わっていた時間は長いので、そこは強みというか、自分がキャプテンをしたときのひとつの武器にはなると思います」

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――もし、キャプテンになったらNMB48をどういうグループにしたいですか?

「メンバーの意見やファンの方の意見ももちろんですし、いろいろな方の意見を尊重して、みんなで築き上げるようなグループにしたくて。そのうえで、1年後のキャプテンの任期が終わる頃には大阪城ホールに立てていたらいいなぁっていう目標があります。みんなでひとつの目標を目指すグループになりたいと思っているので、その目標のひとつとして大阪城ホールという舞台を掲げたいなと思っています」

――みんなでひとつにというところでは、チーム制も廃止になります。

「チームの枠が取れることでNMB48全体で関わる時間が長くなると思うので、全員でひとつのグループになれる瞬間が来たのかなという風に捉えていますね。やっぱりチームがあるとそこで活動する時間が長い分、チーム内の団結力や絆はすごく濃密になるし深まるんですけど、その分、同じチームじゃないメンバーとの関わりが減ってしまったりするんですね。だから、良くも悪くも、というところがあって。今回チーム制が廃止になることもその両面があると思っていますけど、全員と同じように関われる機会が増えるのはすごくいいことかなって個人的には思っています。ただ、48グループといえばチーム制みたいなところがあったり、チームの絆が好きな方もいらっしゃったので寂しく思うファンの方もいると思いますけど、NMB48がひとつのチームという感覚になればより楽しくなるだろうなって思っています」

――ちなみに、現在のNMB48についてはどういう風に見ていますか?

「選抜メンバーからの卒業がすごく多いので、危機感や不安というのはメンバーやファンの方も感じている部分かなと思いますし、私ももちろんすごく大きな出来事として捉えてはいるんですけど、それ以上にそこにさらに勢力となって加わるようなメンバーが出てくることへの楽しみのほうが大きくて。抜けてしまった寂しさより、その枠に誰が入ってくるのかというワクワク感があります。卒業が続いていて、ピンチだとか絶体絶命の状況って思われているところもあるし、自分たち自身もそう感じているところもあるんですけど、ピンチはチャンスだってよく言いますし、『逆にこの状況って面白くない?』って思っている自分がいて(笑)。最初は残って活動することに不安はありましたけど、悩んでいても仕方ないなって思い始めて、それだったら楽しめばいいと思ったんですね。今は失うものが何もないというか、何も怖いものがなくなって、ここからただ進むだけという状況はすごく楽しみではあります。NMB48自体がそういう動きになっていくのかなと思っているので、怖いものなしで何でもできると思うし、いろいろなことに動き出せるような1年になるんじゃないかなと思います」

――塩月さんが思うNMB48の一番の武器も教えてください。

「うわー、1番かぁ。いっぱいあるんですけど......何事もネタにできる力かなって思います。キャプテンを選ぶ場面が来たのなら企画に変えちゃえばいいじゃないっていう発想だったり、何かにつけて楽しもうとする力、イベントにして盛り上げようとする力はすごくあると思います。しかも、それに乗っかるメンバーたちもいて、今回もこうやって6人が立候補して、それについてくるメンバーもいるのが強みだと思います。だからこそ、ファンの方からしたら『何やっているんだよ!?』みたいなこともあるかもしれないですけど、それすらもいい方向に転ぶかなと思っています」

――さて、11月8日(土)に『NMB48 15th Anniversary LIVE』、11月9日(日)には現キャプテンの小嶋花梨さんの卒業コンサートがオリックス劇場で行われます。見どころなどを教えてください。

「次の新キャプテンが引っ張っていくような状況になると思うので、新たなキャプテンがどう動き出すのかというのも見て頂けると思います。今はメンバーの入れ替わりなどもあってそこに意識が集中していますけど、NMB48の15周年という節目でもあるので、ちゃんとファンの方にも感謝の気持ちを忘れずに伝えたいなと思います。この状況を楽しんで応援してくれるファンの方のメンタルってなかなか強靭だなと思っているんですけど(笑)、NMB48が変わる瞬間を見届けて一緒についてきてくださっている方たちへの感謝を込めながら、もっとワクワクさせたいなという思いがありますね。グループとしても32枚目のシングルの発売も決まっていますし、選抜メンバーの卒業もあって顔触れもガラッと変わっていたりするので、誰が這い上がってくるのかという瞬間を目で見て感じて頂けるような日になると思います。花梨さんの卒業公演は、花梨さんと花梨さんのファンの方々にひたすら楽しんで欲しいという思いが一番です。花梨さんは、これまでキャプテンとして本当にNMB48のために活動してきてくださった方で、それこそ自分のことも度々犠牲にしながら戦ってくれたような方なので、最後の瞬間は思うように好き勝手やって欲しいなって思います。花梨さんがやることならなんでも乗っかってついていきたいという気持ちなので、自由に楽しんで欲しいなって思いますし、全力で見送りたいと思います」

――ファンの方へのメッセージも頂けますか?

「今回の立候補制はファンの方には投票権がなく、メンバー内の投票になるんですね。だから、ファンの方もソワソワしていると思いますし、自分たちはどうしたらいいんだ......みたいな状況だと思うんですけど、今までと変わらず、立候補したメンバーも立候補せずに見守ることを決意したメンバーにも、みんなに対して日々温かい言葉をかけてもらえたら。それがメンバー自身の励みにもなるので、いつもの応援スタイルで応援してくださったら嬉しいです」

――今回のキャプテン立候補制をきっかけにNMB48のことを知る方もいるかもしれません。そういう方たちへのメッセージもありますか?

「今からNMB48を応援してくださったり、改めて応援してくださろうとしている皆さんにとっては絶好のタイミングだと思っています。これからまた新たに動き出そうというタイミングなので、1から応援できるような形になると思いますし、NMB48について来てくださる皆さんと一緒に楽しい思い出を作りたいので、本当にワクワクして応援して頂けたらなと思います!」

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Text by 金子裕希
Photo by 福家信哉




(2025年10月 1日更新)


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Profile

塩月希依音(しおつき・けいと)

2005年12月15日・大阪府出身
2018年1月にドラフト3期生として加入。同年10月の19枚目、初代キャプテンの山本彩の卒業シングル『僕だって泣いちゃうよ』で初選抜入りを果たす。2019年1月に正規メンバーに昇格した。2024年5月の29枚目のシングル『これが愛なのか?』では坂田心咲とダブルセンターに抜擢され、2025年4月の31枚目のシングル『チューストライク』、11月12日発売の32枚目のシングルと2作連続で単独センターを務める。


Live

「NMB48 15th Anniversary “Memories with you”」

▼11月8日(土) 13:30
オリックス劇場
指定席-9900円
指定席女性エリア-9900円
学割-4800円 ※当日要学生証
車椅子エリア-9900円
※未就学児童は入場不可。
※車椅子での観覧をご希望のお客様は、車椅子エリアチケットをお申し込みください。当日の対応はスペースの問題上、いたしかねますので、予めご了承ください。通常エリアにて観覧が可能なお客様は、車椅子エリアチケットのご購入はご配慮いただきますようお願いします。介助者も車椅子エリアチケットの購入が必要です。
※各公演、カメコ席に関しては下記に記載の注意事項をご確認の上、お申し込みください。 http://news.nmb48.com/event/20230301/180052.html
【問合せ】contact@showtitlle.co.jp


「NMB48 15th Anniversary “Thank for your love”」

▼11月8日(土) 18:30
オリックス劇場
指定席-9900円
指定席女性エリア-9900円
学割-4800円 ※当日要学生証
車椅子エリア-9900円
※未就学児童は入場不可。
※車椅子での観覧をご希望のお客様は、車椅子エリアチケットをお申し込みください。当日の対応はスペースの問題上、いたしかねますので、予めご了承ください。通常エリアにて観覧が可能なお客様は、車椅子エリアチケットのご購入はご配慮いただきますようお願いします。介助者も車椅子エリアチケットの購入が必要です。
※各公演、カメコ席に関しては下記に記載の注意事項をご確認の上、お申し込みください。 http://news.nmb48.com/event/20230301/180052.html
【問合せ】contact@showtitlle.co.jp


「NMB48 小嶋花梨 卒業コンサート
 ~大好きなNMB48へ~」

▼11月9日(日) 17:00
オリックス劇場
指定席-9900円
指定席女性エリア-9900円
学割-4800円 ※当日要学生証
車椅子エリア-9900円
※未就学児童は入場不可。
※車椅子での観覧をご希望のお客様は、車椅子エリアチケットをお申し込みください。当日の対応はスペースの問題上、いたしかねますので、予めご了承ください。通常エリアにて観覧が可能なお客様は、車椅子エリアチケットのご購入はご配慮いただきますようお願いします。介助者も車椅子エリアチケットの購入が必要です。
※各公演、カメコ席に関しては下記に記載の注意事項をご確認の上、お申し込みください。 http://news.nmb48.com/event/20230301/180052.html
【問合せ】contact@showtitlle.co.jp

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NMB48 15周年記念連載

https://kansai.pia.co.jp/series/NMB48-15th/

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