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「“そんなの無理でしょ”という状況がひっくり返るのが一番面白い」
ギターレスの新体制で挑んだ起死回生の最強ミクスチャーロック!
ワールドツアーのさなかに生まれた無敵の『HYPERBEAT』を語る
ASH DA HEROインタビュー&動画コメント

 TVアニメ『ブルーロック』2クール目オープニング主題歌『Judgement』(’23)や、劇場版『ブルーロック -EPISODE 凪-』劇中歌『Beast Mode / オクターヴ』(’24)を立て続けに手掛け、一気に追い風に乗ったASH DA HEROは、徹底的に現場で叩き上げられたタフでボーダレスなライブパフォーマンスで、その勢力を海外にまで拡大。国内外のシーンにおいて存在感を増す彼らが、2年ぶりのフルアルバム『HYPERBEAT』を完成させた。9月17日リリースの同作では、昨秋のギタリストの脱退を受け、自らの編成自体をギターレスへと大胆に変化させ、Y2Kリバイバルに留まらない、より自由で、よりマッシブな、新時代のミクスチャーサウンドを構築。ハイエナジーな疾走感とヒリヒリするような高揚感の真っただ中で、ロマンとメッセージを掲げた全13曲40分が、今まさに世代とジャンルの壁をぶち抜こうとしている。現在開催中の『ASH DA HERO “WORLD TOUR” 2025』も残すは日本公演3本のみ。『ASH生誕祭』とうたわれた9月20日(土)大阪・梅田BananaHall、バンドのホームと言える10月25日(土)愛知・エレクトリック・レディ・ランド、そして、11月8日(土)神奈川・KT Zepp Yokohamaは、ツアーファイナルとASH DA HERO活動10周年を祝し、ゲストも多数駆け付ける一夜限りのスペシャルライブに。「逆境のたびに落ち込むよりもほくそ笑む自分がいる」と言ってのけたASH(vo)が、ASH DA HEROが見た世界とバンドの最前線を語る!



より純度を高めて誠実に表現することが
必ずいい未来につながっていくと信じていた


――ぴあ関西版WEBは、ソロからバンドになり、これから気持ちも新たにやっていくぞというメジャー1stアルバム『Genesis』('22)のリリースタイミング以来の登場ですが、現在の活躍を見ていると、その選択は正解だったなと。

「いやもう本当に。既存のシーンのセオリーとして"こうあるべき"という物事は絶対にあって、そこにアジャストするのも器用で賢いと思うけど、より純度を高めて誠実に表現することが、必ずいい未来につながっていくと信じていたので。そこは間違いなく体現できていると思います」

――全ての表現者にとって心強い言葉ですね。日本のアーティストの海外進出はアニメがきっかけになるのをよく聞きますが、ASH DA HEROに関してもやはり?

「そうですね、元々はアメリカのヒューストンで行われた『Anime Matsuri 2023』がきっかけで。ただ、これは今だから笑って話せるんですけど、いざ現地に行ってみたら、当時のアメリカではまだ『ブルーロック』がそんなに浸透していなかったんですよ(笑)。でも、どこか海外のイベントに出た実績があると、マーケットに名前がリストアップされるんでしょうね。そこでちゃんといいライブができたら、世界中のオーガナイザーから一気にオファーが来る。僕らのお世話になっているレーベルやマネージメントにも問い合わせがたくさん来ますけど、僕個人のSNSにもドイツとかアラブ首長国連邦からDMが来ましたから(笑)。それに加えて、いわゆる海外のコーディネーターも動いてくれて、どんどん相乗効果が生まれていった感じですね」

――現在開催中のワールドツアーも海外公演の方が多いぐらいで。振り返って印象的だった国はあります?

「それはもう間違いなくアラブ首長国連邦のアブダビですね。まず、昔ながらの砂漠の都とは全然違って、ビックリするぐらいハイソ(=上流社会)だったんですよ。ドバイのあの一帯ってインフラも整っていてめちゃくちゃきれいで、日本よりはるかに先を行っている。PA周りのシステムもレベルが高くて、音環境が最高だったのも衝撃でした。ただ、初めて行った国だし言語も違うけど、とにかくぶちかまそうと円陣を組んで、メンバーが順番にステージに上がっていくのを見ていたら、どんどん覇気がなくなっていくのが分かるんですよ。いったい何が起こっているんだろうと思いながら、最後に思いっ切りカッコつけて出て行ったら、お客さんが一人もいなくて(笑)」

――アハハハハ!(笑) そんなことある!?

「野外に人口芝が敷いてあって、子どもたちはその辺ではしゃいでいるし、大人は遠くの方に並んだデカめのYogiboで寝ている(笑)。要はロックが浸透していないから、ライブを見る状態じゃないんですよ。こっちは"Everybody, Stand Up!!"って叫ぶんだけど、みんなはお酒を飲みながらチルっている(笑)。だから、遊んでいる子どもたちをまず呼んで、"Yeah~!"って手と手をタッチしていく。たまに手をそらしたらムキになる子もいたりして(笑)、そうこうしている間に遠巻きに見ていた親御さんたちも集まってきて...最終的にはパンパンに埋まったんですよ」

――すげーミラクル!

「ライブが終わってバックヤードに戻ったら、僕らの後に出る地元のバンドが興奮して"素晴らしかった!"って声を掛けてくれて、お客さんもバックヤードギリギリのフェンスまで押し寄せて、"最高だった! サインをくれ、写真を撮ってくれ"って、リストバンドをはぎ取られちゃうぐらい熱狂してくれて。結局、次のバンドの演奏が始まって全てを理解したんですけど、向こうのアラビアンロックって言わばレゲエみたいな感じなんですよ。お酒を飲みながらゆったり聴いて気持ち良くなるという」

――日本のロックシーンは飽和状態ですけど、世界にはまだまだ開拓できる国がいっぱいあるんですね。

「日本ってジャンルも含めてガラパゴス化が始まっているじゃないですか。けど、世界にはまだこういう国もあって、ブルーオーシャンなんだなって思いましたね」


逆境のたびに落ち込むよりもほくそ笑む自分がいる


――そういった海外でのエピソードしかり、ギタリストが脱退したらギターレスのバンドに編成自体を変えてしまう大胆な判断しかり、ASH DA HEROはピンチのときの底力がすごいなと改めて思います。



「火事場の馬鹿力じゃないですけど、逆境のたびに落ち込むよりもほくそ笑む自分がいるんですよ。"そんなの無理でしょ"という状況がひっくり返るのが一番面白いので。結果や成功も大事だけど、守り切って0:0の試合より、0:1で負けたけどあれだけ攻め込んでいたのはロマンがあったな、っていう方がロックじゃないですか。"自分も頑張ろう"と思えるのってそっちな気がするんです。それを体現するためにロックをずっと鳴らしてきたし、もっと言うと、自分はコロナ禍にバンドを組むようなおかしな人間で(笑)。でも、それがロックのロマンだと思っているので」

――今までの常識をぶっ壊された海外での経験や、ギタリストが抜けてメンバーが4人になったことでタガが外れたことが、今作では有益に機能しましたね。

「方向性がちょっと変わってきたから別れましょうという話だったんですけど、何せ素晴らしいギタリストだったので、それを超えるor同等のメンバーを探すのは個人的にちょっと違うのかなと思って。応援してくれているファンの皆さんに対しても、何て言うのかな...ここですぐ違うギタリストが入ることで、変な憶測を生みたくなかったのもあるし。あとはそもそも、バンドとしては攻める時期だったのでいろいろ試すほどスケジュールが待ってくれなくて、どうしようかと4人で話し合ったとき、例えばUKではロイヤル・ブラッドやノヴァ・ツインズみたいに、ギターレスだったりベースを主体としたバンドが出てきているから、それを日本で先陣を切ってやってみたらどうだろうと。さらにうちにはDJがいるから、そこにスクラッチが加わったら、もしかしたら海外でも"すげえいいじゃん! その音どうやって出してんの?"ってなるんじゃないかと思って、サウンドプロデューサーのRyo'LEFTY'Miyata(宮田'レフティ'リョウ)と一緒に作っていきました」



――1stアルバムの『Genesis』は、歌とラップのバランスやミクスチャーなアプローチが強烈で、何でもアリの良さがあった。ただ、前作の2ndアルバム『HUMAN』('23)は、『ブルーロック』のタイアップによる追い風を受けてちょっと整頓されたというか、まずはそのイメージに応えることにフォーカスされていた気がして。それを最新作の3rdアルバム『HYPERBEAT』ではもう一度壊して、しかもより強靭になったのがすごいなと。

「本当におっしゃる通りで、『HUMAN』はより広い層にアピールすることを心掛けたんで、そこで好きになってくれた方たちは今作でビックリするかもしれない(笑)。ただ、さかのぼって聴いてもらえれば、リリックとか根幹の部分はずっと一緒なので。今は基本的なソングライティングを自分がやりつつ、あとはレフティと作っているんですけど、彼とはもう20年ぐらい前からの仲で。今では音楽プロデューサーとして結果を出しているレフティも元々はバンドマンなので、ロックを世の中に刻み込みたいという気持ちで合致するんですよね」




Satoくんのリミッターを外して
彼が本来持っているものをブーストさせたらどうなるのか


――以前Sato(b)さんは、個性的なメンツがそろったASH DA HEROは他のメンバーが点を取りに行くタイプだから、自分はベーシックに徹してディフェンスする面白さを味わっている、みたいことを言っていましたが、この編成になったらからにはそうはいかない。むしろSatoさんが一番変わらなきゃいけないし、最もオフェンシブな立場になることに関してはどうだったんですか?

「僕がこの4人で突き進むことを決めた理由の一つは、これはむしろチャンスだと思ったからなんですよ。Satoくんのリミッターを外して、彼が本来持っているものをブーストさせたらどうなるか、僕は知っていたので。Satoくんも最初は、"そんなことが自分にできるのかな..."と言っていたのに、いざ作り始めたら彼は内面が誰よりパンクだから、どんどん凶悪なサウンドになっていくんですよ(笑)。彼の中で眠っていたエゴが解放されて、最近のライブでは神楽面というお面を被ってパフォーマンスするセクションもあるんですけど、それも海外で大受けしましたから」

――じゃあ全編で鳴っているメインリフのひずんだ音って、ギターじゃなくてベースで出しているんですか?

「全部ベースです。Dhalsim(DJ)のスクラッチも時にギターリフ的な役割を担いつつ、メインはやっぱりSatoくんが引っ張っていくべきだと思うので、SatoくんとレフティとDhalsimの3人で朝から晩までスタジオにこもって、すごいサウンドを作ってくれました。その一方でただ激しいだけではなく、『Folie à Deux』(M-8)ではまさしくベースの音なんだけどプレイがギター的というアプローチをしてみたり、いろんな曲が入っていますね」

――今作におけるこの試みは、次代のベースヒーローになれるんじゃないかと思うぐらい新機軸で。言っても、ASHさんはギターを弾けるから必要とあらば音源には入れておいて、ライブでは同期で流すこともできますけど。

「今作には全く入っていないですね。完全にギターレスです。このアルバムはそこをコンセプトにしましたから。焼き増しのミクスチャーロックではなくて、リバイバルとしてちゃんと踏襲しながら、ロックバンドとしての新しい音像で、これが令和のミクスチャーロックだとレペゼンするアルバムを作りたかったので。そこは僕らミュージシャンが絶対にさじを投げちゃダメだと思ったんですよね」

――あと、メロディの展開や歌詞には海外のオーディエンスもフックアップできるようにという意思を感じますね。

「うれしいです、まさにそうですね。海外でライブをして、戻ってきて曲を作って、レコーディングをして、また海外に行っての繰り返しだったので、まず日本のリスナーのみんなに届くのは大前提で、海外で勝負するときも向こうのオーディエンスが揺れるもの、ノレるものを考えながら作っていきました」

――『SAMURAI WAY』(M-2)というワードのキャッチーさは海外でも刺さるだろうし、『LA VIDA LOCA』(M-3)とかもそうですけど、日本代表のサッカー特番のタイアップ曲とかに使ってほしいですよ(笑)。



「そうなんですよ~! 『キリンチャレンジカップ』とかで流してほしいです(笑)」

――どの国の言語もラ行が多用されていることに気付いて歌詞に駆使した『LA VIDA LOCA』は日本語、英語、スペイン語というマルチリンガルの楽曲で、ギターレスサウンドの構築だけでも相当な挑戦なのに、海外での経験を地肉に変える作業も同時進行というスピード感がすごいですね。

「ギターレスのサウンドを模索し始めたのもまだ去年だし、タフで濃密な一年でしたね」


令和にミクスチャーロックを再燃させるアルバムを作ろうと


――『倍返し(feat.ラッパ我リヤ)』(M-1)はY2Kのモンスターを召喚した『Deep Impact feat. Rappagariya』('00)をほうふつとさせる強力なナンバーで、『Supercritical(feat. GASHIMA)』(M-10)にはWHITE JAMからGASHIMAさんが参加してくれていますね。



「WHITE JAMのSHIROSEくんとは長い付き合いで、お互い道は違うけど戦い続けている同世代なのでちょくちょくご飯にも行っていて、ガッシー(=GASHIMA)はガッシーで僕らのライブを個人的に見に来てくれたりもして。僕はガッシーをラッパーとして、MCとして、バトラーとして超リスペクトしているから、年明けに彼ともご飯を食べたら、ガッシーは今ロックサウンドに興味があって、僕らは令和にミクスチャーロックを再燃させるアルバムを作ろうと思っている。"だったら目指しているところが一致しない?"って、スタジオでセッションをして生まれたのが『Supercritical(feat. GASHIMA)』ですね」

――マイナスワンな編成だからこそ視野も広がったというか...フェスで共演してLINEを交換したってただそれだけなことも多いなか、それが音楽になるところにASHさんの出会いを点で終わらせない人間力が集約されていますね。

「みんなと仲良くなりたいんで(笑)。いろんなアーティストと曲を作りたいという夢が、一つ一つかなっていますね。昨日もフェスの帰りに車の中でGASHIMAくんとラップ論について永遠に話していたのもすごく刺激的だったし、フロントマンとしてより豊かな経験をGASHIMAくんからはもらっていますね」


誤解がないようにリアレンジするのがめちゃくちゃ難しかった


――今作にはライブ会場限定コンセプト盤『New Chapter』('25)の収録曲が再録されていますが、これは全国流通される新作に入れて改めてちゃんと聴いてもらおうということですかね?

「そうですね。あとは『New Chapter』をリリースしたのがギタリストが脱退した後で、かつ新体制の楽曲をいち早くみんなに届けたい時期だったので、旧体制で作ってきた『Beast Mode』『オクターヴ』『ラングラービート』('24)と、新体制で作り上げた曲が混在していたんですけど、『HYPERBEAT』をギターレスのアルバムだと銘打つためにも、新体制の曲だけ再録しました」

――最後の『Judgement(HYPERBEAT ver.)』(M-13)は、世に知れ渡った代表曲をリアレンジしたわけですけど、スムーズにできたのか、やっぱり難しかったのか。

「オリジナルバージョンは僕らのファンのみんなにとっても、『ブルーロック』のファンの皆さんにとっても本当に大事なものだから、誤解がないようにリアレンジするのがめちゃくちゃ難しかったですね。ライブではすでにリブートして演奏しているんですけど、これを一度音源にして、みんなに届けた方が親切なんじゃないかということで、最後に『Judgement』のギターレスバージョンを入れて、リスナーのみんなにジャッジしてほしいなと」

――いや~美し過ぎる回答が(笑)。

「海外だと(リアレンジより)リミックスが主流になってきていますけど、バンド名義でそれをするのは誠実さに欠ける気がして。オリジナルが好きなみんなにもめっちゃカッコ良く進化したと思ってもらえるアレンジだと思うんで、どっちも愛してほしいなと思っています」

――ちなみにですが、『ボタニカル・ダンス・クラブ』(M-11)や『ブラッパ!!』(M-12)は、ただただ言いたいだけなのか、何か理由があるのか(笑)。



「アハハ!(笑) 僕は"ボタニカル"という言葉はすごくあやふやだと思っていて。オーガニックやナチュラルではいけないのか、解像度100パーセントで説明できる人ってあんまりいないんじゃないかと。そういうあやふやなものが今の世の中には多い気がして、そこに踊らされている人々みたいなテーマだったんですよね」

――アルバムでは時にそういうふうに世相を斬りつつ、『Supercritical(feat. GASHIMA)』ではRun-DMC~エアロスミス、『ボタニカル・ダンス・クラブ』にはレッド・ホット・チリ・ペッパーズを忍ばせる遊び心もあって。映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』('24)にインスパイアされたであろう『Gotham』(M-7)~『Folie à Deux』の流れもいいギミックで、4人で純粋に音楽を楽しんでいるのが伝わってくる充実作ができましたね。



目の前にいる人たちが笑顔になることが全て


――『ASH DA HERO "WORLD TOUR" 2025』も残すは日本公演のみで、9月20日(土)梅田BananaHall公演の翌日はASHさんの誕生日ということで、『ASH生誕祭』として行われます。

「誕生日のタイミングでライブが打てるって、興行のスケジュールで考えたらなかなか引きが強いんで、ここぞとばかりに生誕祭と打ち出しました(笑)。でも、僕の誕生日を祝ってほしいというよりは、僕からファンのみんなにちゃんと感謝を伝える場にしたいなと思って。生誕祭と言えるのもファンのみんながいてこそだし、海外を回ったことでいい意味で固定観念みたいなものがぶっ飛んで、目の前にいる人たちが笑顔になることが全てだと思えるようになったので。だから生誕祭は、来てくれたみんながめちゃくちゃ笑顔になるメニューを考えています」

――10月25日(土)エレクトリック・レディ・ランドはホームの名古屋だから盛り上がるに違いないし、11月8日(土) KT Zepp YokohamaはワールドツアーのファイナルとASH DA HERO活動10周年を祝し、GASHIMAさんやタイのアニソンシンガーMindaRynさんたちも出演する上に、ソロ時代の楽曲コーナーもアリのスペシャルライブになると!

「ファイナルはバンド単体のワンマンフェスみたいなものだと思っていて、僕が『ウルトラマンオメガ』のオープニング主題歌をソロシンガーとして歌わせてもらってることとかもひっくるめて祭りにする。それこそがミクスチャーなんじゃないかと思って。今までにいそうでいなかったロックバンドが誕生しようとしている匂いを、やっている自分たち自身が感じていて、それを純度100パーセントで詰め込んだのが『HYPERBEAT』なので、まずは聴いてもらって、僕がこうして話していることがマジなのか、ぜひライブに来て体感してほしいですね。読んでくれたあなたがこの熱に感化されることを願ってます!」

Text by 奥"ボウイ"昌史




(2025年9月17日更新)


Check

Movie

大阪のライブでは何かが起きる!?
ASH(vo)からの動画コメント!

Release

重くて厚くて熱くて速い無双状態!
革命前夜の最狂3rdアルバム

 
Album
『HYPERBEAT』
【初回生産限定盤Blu-ray付】
発売中 9350円
MoooD Records
LAMR-35036

<収録曲>
01. 倍返し(feat.ラッパ我リヤ)
02. SAMURAI WAY
03. LA VIDA LOCA
04. VANDALISM
05. Break Free
06. Street Gospel
07. Gotham
08. Folie à Deux
09. Meteora
10. Supercritical(feat. GASHIMA)
11. ボタニカル・ダンス・クラブ
12. ブラッパ!!
13. Judgement(HYPERBEAT ver.)

<Blu-ray収録内容>
『ASH DA HERO LIVE 2025
 “New Chapter”』
Zepp Shinjuku(TOKYO) Live Movie
※今年2月に開催されソールドアウトとなったZepp Shinjukuでのワンマンライブを収録!

【通常盤】
発売中 4180円
MoooD Records
LAMR-5036

<収録曲>
同上

『eフィーバーブルーロック』搭載
書き下ろし曲でまたもコラボ実現!

 
Digital Single
『エゴナウェイ』 New!
10月10日(金)発売
MoooD Records

<収録曲>
01. エゴナウェイ

Profile

アッシュ・ダ・ヒーロー…写真左より、Sato(b)、Dhalsim(DJ)、ASH(vo)、WANI(ds)。ASHのソロプロジェクトを経て、’21年9月に結成。’22年8月に1stアルバム『Genesis』でメジャーデビュー。その後も、TVアニメ『ブルーロック』2クール目オープニング主題歌『Judgement』(’23)や、劇場版『ブルーロック -EPISODE 凪-』劇中歌『Beast Mode / オクターヴ』(’24)等を手掛ける。’25年9月17日には、最新作となる3rdアルバム『HYPERBEAT』をリリース。ロック、パンク、ヒップホップをルーツとした楽曲や変幻自在なスタイルで表現する圧倒的ボーカリストASHに加え、メンバー各々の個性や存在感から放たれるライブパフォーマンスは必見で、4人の才能やルーツが奇跡的に交わった唯一無二のミクスチャーバンド。

ASH DA HERO オフィシャルサイト
https://ashdahero.com/

Live

世界を巡り残すは日本3公演のみ!
大阪は『ASH生誕祭』として開催

 
『ASH DA HERO “WORLD TOUR” 2025』

【アメリカ公演】
『Kawaii Kon』
▼3月15日(土)​Hawaii Convention Center
【アラブ首長国連邦公演】
『Middle East Film & Comic Con』
▼4月20日(日)Abu Dhabi ADNEC Centre
【韓国公演】
『ASH DA HERO “WORLD TOUR” 2025
 IN KOREA』
▼5月18日(日)Seoul West Bridge弘大
【フィリピン公演】
『ANISAMA WORLD 2025 in MANILA』
▼6月7日(土)Manila Araneta Coliseum
【ブラジル公演】
『Bandai Namco Music Live Festival』
▼7月3日(木)São Paulo Distrito Anhembi
『Anime Friends 2025』
▼7月4日(金)São Paulo Distrito Anhembi
【アメリカ公演】
『Crunchyroll Anime FanFest』
▼7月25日(金)San Diego The Rady Shell
『San Japan』
▼8月29日(金)Texas Henry B. Gonzalez Convention Center

Pick Up!!

【大阪公演】

<ASH生誕祭>
チケット発売中 Pコード293-338
※販売期間中はインターネット販売のみ。
▼9月20日(土)17:00
梅田BananaHall
スタンディング6500円
サウンドクリエーター■06(6357)4400
(https://www.sound-c.co.jp)
※未就学児童は入場不可。再入場不可。公演会場内の映像・写真が公開される場合があります。公演の中止及び延期の場合以外は、払い戻しの対応はいたしかねます。

チケット情報はこちら


【愛知公演】
チケット発売中 Pコード294-594
※チケットは、インターネットでのみ販売。チケットの発券は10月11日(土)10:00以降となります。
▼10月25日(土)17:00
エレクトリック・レディ・ランド
スタンディング6500円
サンデーフォークプロモーション■052(320)9100
※未就学児童入場不可。再入場不可。公演会場内の映像・写真が公開される場合があります。公演の中止及び延期の場合以外は、払い戻しの対応はいたしかねます。

チケット情報はこちら


【神奈川公演】
<ワールドツアーFINAL
〜10th ANNIVERSARY Special〜>
チケット発売中
※チケットは、インターネットでのみ販売。店頭での受付はなし。チケットの発券は10月25日(土)10:00以降となります。
▼11月8日(土)17:00
KT Zepp Yokohama
1階スタンディング6500円
[ゲスト]GASHIMA(WHITE JAM)/
MindaRyn/他
DISK GARAGE
(https://info.diskgarage.com/)
※未就学児童入場不可。

チケット情報はこちら

 

Column

「俺はまだ夢が見られるし
 誰かの夢であり続けられる」
運命は自分で作るもの――
ソロからバンドへ、ASH DA HERO
の第2章『Genesis』!
音楽人生を突き動かす情熱と信念を
語る全員インタビュー('22)

Recommend!!

ライター奥“ボウイ”昌史さんの
オススメコメントはコチラ!

「最新アルバムの名前が『HYPERBEAT』というのはもう聴けば分かる。これしかないというタイトルで、聴き終わった後に誰もが納得すると思います。それぐらい壮絶で、それぐらい怒濤。作曲も担っていたキーマンであるギタリストが脱退したなら、普通は新メンバーの加入やサポートミュージシャンの参加で補おうとするものですが、さすがピンチに強いASH DA HEROは違う。ロックミュージックの要を排除したギターレスサウンドへとスイッチしてしまうその発想と、引いたはずなのに増しているパワーと個性と可能性。ある種の発明やんこれ! アラブでの客ゼロからの大逆転エピソードもそうですが、根性があるというか覚悟が決まっている。この人、成功するわ。だって成功するまでやるから。と思わせる人間力にも、改めてほれ直しましたよ。3年ぶりと久しぶりのインタビューでしたが、やっぱりASH DA HEROは期待に応えてくれた。ASHさんが取材の最後に、“今はまだ語らずにいようと思うんですが、また夢と野望ができたんですよ”と言っていたけど、今度は何を企んでいるんだろう? 今回のツアーの日程にハワイが含まれていたのがうらやまし過ぎたから、僕の新たな夢と野望は、ASH DA HEROの仕事でハワイに行くことだな!(笑)」