ホーム > インタビュー&レポート > “ほんまの姉妹みたい”な6人組が 5か月連続リリースでばく進中 この夏、挑む1stツアーで待望の初大阪ライブも開催
ーーまずはFYURAがデビューするまでの経緯を教えてください。
Vivyy「もともと全員、ある同じスクールの出身なんです。そこでFYURA PROJECTというのが立ち上がって、オーディションという形ではなく、アカデミーの中でセレクトされて合宿を重ねながら活動していて......」
Niina「15、6人で何度も合宿をしてチーム分けもして、デビューを目指してたんですけど、それが昨年の4月に白紙になってしまったんです。それでこの先、活動を続けていくのか?ってなった時、事務所が変わっても続けたいって決めたのが今の6人。」
――そしてFYURAを結成。でも2人が残ることを決めた理由は?
Niina「FYURA PROJECTの時代からリーダーをしてるんで、それも多少あったと思うけど、私はこのFYURAっていうものに絶対成し遂げたい目標とか、こうなりたいって思う気持ちがいっぱいあったんです。だから、辞めるという選択肢がなかった。あの時、FYURAを絶対に潰したくなくて、私は残る!と、私はやりたい!と思ってた」
――個人よりもFYURA。
Niina「でも、もともと私はソロがよかったんですけどね(笑)。だけどいつの間にかFYURAが居場所になったんです」
――Vivyyさんは?
Vivyy「私はFYURA PROJECTに入ったのが高3ぐらいやったんで、受験とかいろいろかぶって、メンバーにセレクトされる前までは、ほんまに音楽活動をやめようと思ってて。でもFYURA PROJECTに呼ばれて、そこでやっぱり音楽好きやなって思えたんですね。みんなに出会って、そう思えたからこそ、私も辞める選択肢はなかったです。でも、決め手はリーダー(Niina)が残るか残らんかでした。大リスペクトなので(笑)」
Niina「(尊敬を)感じますね。普段から(笑)」
Vivyy「あとFYURAにおったら、自分の好きな音楽ができるかなと。ソロ志望の集まりなんですよね、FYURAって。だから、全員が自分の好きな音楽ができると思ってます」
――ちなみに合宿は今も継続中?
Niina「今は全員が関東にいて、メンバー6人のうち4人が東京で合宿っていうより、一緒に生活をしてます。Vivyyと私は同じ部屋で共同生活をしてて、毎日家でもスタジオでも会ってる(笑)」
Vivyy「ずっと2人一緒(笑)。あとLUNAとyuzuがルームシェアしてます」
――共同生活、ケンカはないですか(笑)?
Niina「ケンカは......(ない)。でも文句は言う(笑)」
Vivyy「ケンカするとしたら、LUNAとyuzu(笑)」
――掃除とかも自分たちでするってことですよね。
Niina「(Vivyyを見て)ありがとう......」
Vivyy「(ニヤリとしながら)水回りとか担当です(笑)」
Niina「今、自分はできる女みたいに言ってますけど、私もできる!」
Vivyy「乾いてる所はね。濡れてる所は私が担当(笑)」
――当番表とかあるんですか?
Vivyy「前はあったんですけど、もうなくなったよな。なんか(Niinaは)帰って来ないんですよ」
Niina「寝るだけですよね? 家は」
――なるほど(笑)。そして結成からデビューまではすんなりと?
Vivyy「全然そんなじゃなかった」
Niina「2024年の4月に結成して1年後にデビューしたんですけど、とんとん拍子にいったわけではなくて。ワンマンライブとかいろんな経験をさせていただきながら、去年の11月ごろから毎日SNSで歌を投稿したりとか。自分たちでできることをやりながらつかんでいったというか」
Vivyy「事務所が変わって環境も変わったんです。スクールに私は10年ぐらいおって、ほかの子も長かったから、変化になかなか心がついていけなかったり」
Niina「今でこそ6人でチームっていう感じだけど、こうなるまでにはやっぱり本気で話し合いをしたりとか。最年少(yuzu)は反抗期があったし、マジ大変やったんですよ(笑)」
――反抗期(笑)。
Niina「でも(yuzuは)すごくしっかりしててグループに欠かせない。そうやって絆を深めていって、やっとスタートすることができたって感じです」
――そんなメンバーは年齢も音楽の好みもバラバラ。今日は年長組の2人にほかのメンバーを紹介してもらってもいいですか? まずはLUNAさんから。色っぽいですよね(笑)。
Niina「私もそう思います(笑)」
Vivyy「初めて会った時はクールで美人で、なんか怖っ!みたいな、近寄りがたい感じやったんですけど、正直言うとFYURAで一番うるさいです(笑)」
Niina「身長も高くて低音を出しててR&Bが大好きで。海外のアーティストもすごく好きでかっこいいです。ほんま美しいんですけど、本当は3歳児っぽい」
Vivyy「妹気質!」
Niina「で、愛情深い。メンバーがシュンってなってたら、大丈夫?って声をかけてくれたり」
Vivyy「うん。言えることは言うし、でも包み込むし......みたいな」
Niina「ロマンチックな人です」
――次はk2さん。
Vivyy「おってくれるから均衡が保たれてる(笑)」
Niina「k2はパワフルな歌い方をするタイプで、いろんなことができるんです。毎日投稿してるSNSではギターの弾き語りをしてて、めっちゃ努力家。私も尊敬するくらいですね。でも本当は超のんびり屋さんで、編み物とかも大好き。あと、話もうまいというか。6人でステージに立つ時、大事な情報の告知とかは彼女に任せてます。信頼してます」
――では今度は年少の2人、Yukiさんとyuzuさん。昔の画像を見ると全然今と違いますね(笑)。
Vivyy「急激に大人になってる(笑)」
Niina「一番年下のyuzuは、私と服の好みが合うんですよね。それで、めっちゃ服もらったりしてます」
Vivyy「着れやんくなったからって(笑)?」
Niina「そう。この前もyuzuからお下がりもらったってパパに言ったら、それはお上がりやろ!って。初めて聞いた、お上がり(笑)。そういうので大きくなったなって感じます」
Vivyy「足も大きいしね」
――yuzuさんはHIPHOPが好きなんですよね。
Vivyy「ダンスも得意です」
Niina「MCもよくしゃべってくれるし責任感がある。最年少なんですけど、いろいろ心配をしたり、リスクをちゃんと考えてくれたり。ここ(NiinaとVivyy)は考えはするけど、なんかよくね?みたいな(笑)」
Vivyy「うん(笑)。ファンのこととかもちゃんと考えてるのがyuzu」
Niina「でも、かわいいものとかグミが好きっていう年相応のかわいらしさもある」
――そして最後はYukiさん。
2人「う~ん......(頭を抱える)」
Vivyy「問題児なんですよね(笑)」
Niina「yuzuが一番年下なんですけど、精神年齢はYukiが一番下。私たちは宇宙人って言ってるんです。歌はできるんです。本当に天才的なんですけど......」
Vivyy「......歌しかできない天才みたいな(笑)」
Niina「天才なんですけどね。でも、Yukiが楽しそうにしていると、私らも楽しいんです。悔しいんですけど(笑)」
――カリスマっぽい。
Niina「認めたくないけど(笑)、ほんまにそうです。いろんな声色を使い分けるし、知らない曲もすぐ覚えます」
Vivyy「しかもそこにアレンジを加えたり」
Niina「音楽的にすごいな。あと、ボカロが好きやったり。ま、そういう子がおってもおもしろいなって。でも......(頭を抱える)になっちゃう(笑)。いつも怒ってるんです。あ、深刻なのじゃないですよ。感謝の気持ちは?とか、ありがとうは?とか。k2とか、yuzuにも言われてる(笑)」
Vivyy「でもyuzuに言われたら、ちょっとムッとしてる(笑)」
――あ、自分より年下だから(笑)。そういえばジェネレーションギャップは感じますか?
Niina「たまに感じますね。このアーティストを知らんとか、この曲を知らんとか」
――曲の解釈の部分に関しては?
Niina「逆に教わることも多いなと」
Vivyy「そういう目線もあるか!という」
Niina「あと、曲をこういう風にしたいよねとか、どういう気持ちで歌いたいかとかは常にみんなで話をしてるから、そこにギャップはあまり感じないですね。でも、あなたはそういう風に思ってるんだったらそれでいいって思う。ちゃんと向かう先が一緒やったらいいって。考えてることが違ってそれが歌に現れるからいいのかなって私は思ってます」
Vivyy「でも映画を見た時とかは、難しいってよく言ってる。理解できやん......みたいな。しかもせっかちやから(笑)」
Niina「私、yuzuと映画によく行くんです。で、私たちは坂元裕二さん(脚本)の映画『片思い世界』の劇中歌でデビューさせてもらったんです。それで坂元さんの『ファーストキス 1ST KISS』っていう映画をyuzuと見に行ったんですけど、全然感じることが違うし、泣いてる場面も違うし。yuzuにとっては『ファーストキス 1ST KISS』より『片思い世界』の方がよくわかったみたい。(登場人物の)子ども(時代)の気持ちとか」
――では出身地の違いは? LUNAさんとk2さんは関東出身で、Yukiさんとyuzuさんは福岡出身。
Niina「客観的に見ると福岡と関西はちょっとノリが似てますね。個性的。関東の人がそれを見て笑ってくれるとうれしくて。芸人さんみたいな感じ(笑)」
Vivyy「こうやって(関西出身の)2人だと関西のノリ。でも東京ではそれが出ないなって。6人だけのノリみたいな空気感ができてます。なんか、ほんまの姉妹みたい」
――では5か月連続リリースの話も。6月27日に第3弾となる曲「BE FREE」が発表されました。
Niina「私たちは自由人なんですけど、(歌詞には)自由であれ! 自由でいいんだよ‼っていう思いが込められてます。あとサビから始まって、すぐに次はラップって感じなんです。その構成も珍しくて気に入ってますね」
Vivyy「FYURA色を思いっきり出せてるのが、この曲のグルーヴィな感じかなと思います。(FYURA)PROJECT時代からずっと歌ってる曲なんですけど、その時から人気です」
Niina「この前のイベントでも、この曲が良かった!って言ってくださる、初めて聴いた方がいました」
――"鳴らせ"からコーラスの"Hey!"までの高揚感がいいですよね。
Vivyy「あそこのコーラス、めっちゃ練習した。合わすの、めっちゃ難しくて」
Niina「私的にイメージしてんのはブラックミュージックのコーラスみたいな。いつもタイニーデスク(『Tiny Desk Concert』)とかでやってるみたいな感じを想像して歌ってます」
――もちろん7月、8月にもリリースがあるんですよね?
Vivyy「はい。私たちの色を存分に出せていけたら......という曲になると思います」
――また東京・大阪の初ツアーが間もなく。大阪でのライブは?
Niina「初めてです。マジで大阪でライブができるのがうれしいんですよね。いつもは東京で活動してるんで、大阪ではなかなか6人全員を生で見てもらう機会がないし。あと結成して1年が経って、自分たちのやりたい音楽をもっと理解し合って、それを表現できるっていうのも楽しみ。自分たちがほかのアーティストのライブを見て、その時に感じる、やっぱ音楽っていいな、最高!っていう感動とか、楽しい!っていう気持ちを、次は自分たちが表現したいなって思ってます」
Vivyy「東京やから来れやんかった!みたいなことを言ってくれる関西のファンの方々から、今回は来れる!みたいなメッセージとかが来ててすごくうれしいなって。頑張ろうと思います」
Niina「東京も大阪もキャパはいつもより大きいんで、今回は挑戦なんですけど、本当に頑張りたいです」」
Vivyy「時期が夏の終わりなので、ちょっとそれが漂うような、お祭りのようなライブにしたいと思ってて。楽しむために来ていただくなかでも、自分たちの武器のハーモニーとかをバラードとかいろんな曲で......。で、いろんな感情になってもらって、その余韻に浸りながら帰ってもらえるようなライブにしたいなって。でも一番は、(ファンと)近い距離でおりたいです。いつまでも」
――最後に今後の目標や展望を。
Vivyy「私たちはライブが強み。だからまずはライブを生で見ていただけるように、もっといろんな所にライブをしに行きたい。フェスとかもいっぱい出たいです」
Niina「大きな目標......Zeppとかホールとかドームツアーとかいっぱいあるんですけど、その道のりとして、とにかく少しでも私たちをいろんな人に知ってもらいたい。どんなグループなんですか?って聞かれなくなるくらいに(笑)。もう知ってる!って言ってもらえるようになるまで突き進んでいきたいですね」
Text by 服田昌子
(2025年6月24日更新)
FYURA(エフユラ)…出身地も好きな音楽も性格も生い立ちも異なる、Niina、Vivyy、LUNA、k2、Yuki、yuzuの6人から成る女性ボーカルグループ。グループ名のFYURAは「1/f の揺らぎ」に由来。それぞれリードボーカリストである歌声が溶け合うことで、川のせせらぎのようにやさしく、燃え上がる炎のように激しい独自の揺らぎを生み出す。ファンク、ソウル、HIPHOP、ロック、ラテン、ジャズ、J-POP などあらゆるジャンルの曲を、オリジナルからカバーまで“FYURA 色”に染めて人々に届ける。
【東京公演】
▼8月22日(金) Shibuya WWW
▼8月30日(土) 18:00
心斎橋JANUS
スタンディング-3500円(ドリンク代別途要)
※3歳未満のお子様はご入場いただけません。3歳以上のお子様はチケットが必要となります。公演の延期、中止以外での払戻はいたしません。注意事項を必ずご確認いただいた上でチケットご購入、ご来場ください。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888
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