ホーム > インタビュー&レポート > 最新シングル「恋は倍速」をリリースし まもなく全国ツアー『僕が見たかった青空 全国ツアー2025』が スタート。僕が見たかった青空の須永心海&西森杏弥インタビュー
――『恋は倍速』は手数が多いダンスでありながら、誰でも真似ができそうなキャッチーな振付も含まれていて、TikTokなどのダンス動画にもぴったりですよね。
須永「『倍速ポーズ』というものがあったり、1サビではTikTokバージョンの振付をメンバーで考えたりしました。あと個人的には、サビで右腕を頭上に上げるときのちょっとした首の角度にこだわったんです。一瞬なんですけど、ここだけは一度でいいので私だけを見て欲しいです(笑)」
西森「『自分はもっと踊れるぞ』という方は、八木仁愛ちゃんのダンスパートに挑戦してみてください。ちなみに私はとてもじゃないですが真似ができないくらい、すごいです。私自身は、今までの楽曲のなかでダンスの振りが一番入りやすかった印象です。ミュージックビデオでも表情を作ることに困らなくて。曲の世界観が自分に合っていた気がします。マネジャーさんやスタッフさんにも撮影後"この表情、西森っぽくてすごくいいからこのままでやっていこう"と褒めていただけたんです」
西森杏弥
――歌詞面は、クールで強気な女の子が恋愛に翻弄される様子が描かれていますね。
西森「強気にいったはずなのに、彼にちょっと振り回されちゃって、あわあわしている感じがかわいいですよね。なにかに翻弄されるというのは、私が持ち合わせていないところなので新鮮でした。自分は周りから『悟りを開いている』と言われくらい、動じることがあまりなくて。メンバーがはしゃいでいるところを、ちょっと離れて、楽しみながら見守っている感じなんです。でも、家族から褒めてもらえたときはテンションが上がります。うちの家族はあまり褒めたりしないタイプで、良くなかったところをはっきり言ってくるんです。特に姉は私に結構厳しいので、逆に『あれは杏弥が一番良かったよ』と言ってくれると、すごく信用できるしテンションも上がります」
須永「私は歌詞を初めて読んだとき、学校をイメージしました。僕青も青春のイメージがあるので、マッチする部分をたくさん感じました。あと<初対面で嫌われることも多いんじゃない?>という歌詞がありますが、私は人とコミュニケーションをとることが大好きなので、『私って初対面の方に結構話しかけちゃうな、相手に引かれちゃったりしてないかな』ということを考えてしまいました」
西森「心海ちゃんは人との距離の縮め方がすごいんですよ! たとえばちょっと怖そうに見えたり、厳しそうな感じの方ってやっぱり気軽に声はかけられないじゃないですか。でも『今日はあれですねえ』とかいきなり喋りかけにいくんです」
須永「話していたらその人の心が見えるんです。『この人はきっと、こういう話し方が好きなのかな』『この方は冷静に話を聞いて欲しいタイプなんだろうな』とか。ただ、僕青のメンバーのなかで攻略が難しかったのは、やっぱり杏弥ちゃんですね。私は1日100回くらいボケるんですけど、杏弥ちゃんの前では10回くらいに制限しているんです。なぜなら、ツッコミをいれてくれないから! もう、心が折れます! だからこそ絶対に杏弥ちゃんを私のボケで笑わせたい。ずっとぶつかり続けますから」
西森「ハハハ(笑)。でも、そうやって笑わせようとしてくれるのはなんだかんだで嬉しいです。なにより心海ちゃんがいる現場は明るいですから。私が出会ったことがないタイプ。こうやって一緒にいろんなところにお仕事へ行っていても、インタビュアーさんの心をすぐ掴んだりするし、本当に人が好きなんだなって思います」
――グループの活動も、結成時からまさに"倍速"で進んでいますよね。
西森「活動スピードは"倍速"ですが、結果も倍で出せているかというと、私自身についてはそうではないと感じています。これまでの約1年半、ずっとそれを考え続けていて。メンバーはみんなすごいのですが、私個人のことに関しては満足したことが一度もないんです。自分に100点を出したことはないです。もちろんすべて100点のつもりで全力で挑んでいますが、後々に振り返ったとき、反省点や改善箇所ばかりで」
――西森さんは就職活動からの現実逃避でオーディションに応募した経緯がありますよね。100点をなかなか出せないアイドル活動中「逃げたい」とは思わなかったですか。
西森「『自分には向いていないかも』『私がいることでグループを乱してしまうんじゃないか』と逃げたくなるときもありました。だけど、逃げてばかりはいられないなって。なにより今までは、姉、兄と同じ学校へ行き、姉と同じ習い事や部活をして、それが自分としては安心できる道だったんです。でもこの世界へ入って、誰のせいにもできない状況を自分で作りました。だからこそ自分で未来を切り開いていきたい。そして応援してくれるファンの方が『西森杏弥を応援して良かった』と胸を張って言えるようにしたいんです」
須永「そうだったんだ、私の妹もそうだったのかな...」
西森「えっ、妹さん?」
須永「うん。私にも妹がいるんです。だから彼女もそうやって私の後を追って生きているのかなって。妹、大丈夫かな。今の話を聞いて、姉としての自分の立場を思い出しました。妹もきっとそうやっていろいろ考えながらがんばっているんだろうなって」
須永心海
――めちゃめちゃ神妙な表情になっていたので、西森さんの話に感動して泣きそうになっているのかと思っていたら、自分の話を考えていたんですね(笑)。ちなみに須永さんはレギュラー番組『坂道の向こうには青空が広がっていた。』(フジテレビ系)でも、変なおじさんの全力コスプレに挑戦していて、"倍速"どころかアイドルとして生き急いでいないかと心配になりました!
須永「スタッフさんたちから『須永、そこまでやらなくていいよ...』と言われたんですけど、いやいや、もっとやれますね。どんなことでも手を抜きたくないし、そうすると知らない自分を知ることもできるから。あのコスプレよりもっと先へ行こうと思います」
――なぜそこまで体を張るんですか?
西森「なぜ体を張るのか...、アイドルへの質問とは思えない(笑)」
須永「この活動しか夢がなかったからです。アイドルをやれている今が本当に楽しいから。アイドルでいられる期間は決して長くないという自覚はあって、いつか最後を迎えた瞬間『自分はここまでやり切れた』と胸を張って言いたいんです。だから何事も最初から『ノー』は出さないようにしたい。『NGなし担当』という肩書きに恥じぬよう、そして僕青のことを見ていただける人が少しでも増えるようになんでもやります!」
――3月22日(土)からは全国ツアーがスタートし、4月6日(日)には大阪公演も開催されます。関西圏のファンの方もきっと楽しみにしているはず。
西森「関西の方は特にノリが良い印象があります。すごく賑やかですし、クールぶっている自分がおかしく思えるくらいボケてくれたり(笑)。そうやってガツガツと来てくれる方が私は嬉しかったりするんです。関西の皆さんがいっぱい盛り上がれるようなライブを見せたいです」
須永「私は人を笑わせることやギャグが好きなので、関西の方とはフィーリングが合う気がするんです。大阪ではフリーライブはやったことがありますが、今回のようにツアーで回るのは初めて。会いにきてくださる方のために全力でパフォーマンスしたいです」
――須永さんは大阪公演に向けて一発ギャグなんかも用意しておかなきゃいけないんじゃないですか!
西森「確かに! しかも関西の方は笑いに厳しいからね」
須永「じゃあ、青春ギャグを考えます。いきます。『シュン...(泣き真似)、じゃなくて青春っ(両手をぱっと広げて笑顔)』。あっ、ちょっと待ってください。もう少し時間をください(笑)」
西森「74点! アドリブのわりにはいいと思う。人を笑わせたいという気持ちはできているから、あと足りないのはスキルだけ。心海ちゃんがもっと笑いの腕を磨くためにも、大阪でのお仕事もたくさんいただけるようにがんばりたいです」
Text by 田辺ユウキ
(2025年3月21日更新)
【東京公演】
▼3月22日(土) KANDA SQUARE HALL
【広島公演】
▼3月23日(日) BLUE LIVE 広島
【宮城公演】
▼3月30日(日) 仙台PIT
チケット発売中 Pコード:289-745
▼4月6日(日) 14:30/18:00
GORILLA HALL OSAKA
スタンディング-7800円
スタンディング女性エリア-7800円
※ドリンク代別途必要。未就学児入場不可。入場時にご本人確認を実施する場合がございます。ご来場の際には必ず、チケット及びご本人が確認できる公的身分証明書をご持参ください。開場・開演時間は変更する可能性がございます。出演メンバーは変更になる場合あり。出演メンバー変更に伴う払戻不可。終演後メンバーによるお見送り付き。
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