ホーム > インタビュー&レポート > “次は他の惑星の旅に行こう” 集大成のアルバムを経て、次なる新たな目的地へ um-humインタビュー
連続リリースで怒涛の2023年、ライブに肉体性が増した2024年
ーーまずは2024年の振り返りからしていこうと思います。2023年は5月〜10月まで6ヶ月連続リリースをされていましたが、2024年のリリースは夏のシングル「悪魔」のみでしたね。
Nishiken!!「2023年はすごくいっぱいリリースしたので、2024年は少し落ち着いていて、僕は羽を休めるような期間のイメージがありましたね」
ろん れのん「2023年まで怒涛の創作意欲があって、ひたすら曲を出していって、2023年秋に初めてワンマンツアーもやって。2024年はそこからの1年だったので、良くも悪くも活動を見直す期間でした。アウトプットが少ない分、インプットは多かった印象です」
ーー6ヶ月連続リリースは大変でしたか?
ろん れのん「計画的にリリースしたとはいえ、やっぱり色んな新しいことや問題も出てくるので」
ーー問題というのは?
ろん れのん「世間に作品を出す時、映像や曲だけじゃない部分、例えば"どう見てもらいたい"とか"どう聴いてもらいたい"ということがまとわりついてくると思うんですけど、それだけ曲を出すってことはそれだけ曲のことを考えないといけないので、そうなるとひたすらアウトプットすることになって、1ヶ月がすごく濃かった。かつワンマンツアーがあったので、問題というか大変だったという」
ーースケジュール的に大変ですよね。一気に曲を作って少しずつリリースしたのか、その都度曲を作ってリリースしたのか、どちらですか?
ろん れのん「最初に一気にみんなで作って、2022年の年末年始にレコーディングしました」
Nishiken!!「基本的に2023年はDIYというか、自分たちでやることに重きを置いた年だったんですけど、映像も自分たちで手配して、売り方も自分たちで考えてというルーティンで、かなり忙しかったですね」
小田「頭がパンクしかけました。みんなの意見をまとめてくれる役割の方はいるんですけど、マネージャーがいないので、スケジュール管理は基本自分たちでやってました。映像も自分たちで"こんなのが良い"と意見を出したり、すごく大変でした」
ろん れのん「だから2024年は、良い意味でブランクみたいな感じでした」
ーーそれこそ2023年10月には、6ヶ月連続リリース第5弾のミニアルバム『UMA』と第6弾のミニアルバム『HUMAN』の2枚を1枚のフルアルバム『UMA-HUMAN』としてリリースされました。それで一旦集大成を迎えた感じですか?
小田「もろそんな感じでしたね。だから2023年10月と11月にやったワンマンの時、"もうこれで集大成で、um-humが終わっちゃうのでは?"みたいな雰囲気に一瞬なって。でもよく考えたら破壊から創造できるから、これはろんとの会話なんですけど、"次は他の惑星の旅に行こう"って(笑)」
ーーなるほど。
小田「2020年10月に「Ungra(アングラ)」という曲を出して、地下から宇宙に飛び出すみたいなイメージでアルバムを作ってたんですけど、その次を決めてなかったので」
ろん れのん「2ndミニアルバム『steteco』 (2022年1月)で1回休憩して、本当に行きたかった惑星や目的地に到達したのが『UMA-HUMAN』。そこから先は白紙やった(笑)」
小田「でも『UMA-HUMAN』で、自分たちの色を確立しました」
Nishiken!!「確かに。"これがやりたい"というものが音源の形になっていった感じはすごくします」
ーーやりたいこと、具体的に言うと?インタビューでは、"宇宙的um-humと深く潜ったum-humの魅力を、これまでと違うモードで体現できる"とおっしゃっていました。
Nishiken!!「『UMA-HUMAN』より前に出した曲は、自分らも結構暗中模索してて。"宇宙っぽくしたいな"と言ってる人と、"いや、もっと人間味出したくね?"みたいな人がバンド内に混在してて、もやもやした曲になったりしたんですけど、それを『UMA』と『HUMAN』で住み分けしたので、それぞれの曲の方向性が確立した感じがします。宇宙空間でトランス状態になってるような曲もあれば、すごく実直に等身大の自分と向き合うような曲もある」
ーー全員が納得いく形で、やりたいことを曲に落とし込めたと。
ろん れのん「元々『UMA』と『HUMAN』を2枚一気に出すはずやったんですけど、今の時代的に、一気に出しても多分伝わらないかなというのもあって。"だったらいっそわかりやすく、かつum-humのバンド名ももじれるのでめっちゃ良いやん"って、誰かが言って」
たけひろ「Nishiken!!じゃね?」
Nishiken!!「僕です(笑)」
ろん れのん「Nishiken!!が言い出して採用して(笑)、そこからは早かったですね。明らかに違うタイプの曲ができてきたね」
ーー『UMA-HUMAN』で手応えを感じつつ、2024年はゆっくりめにやろうと思われたんですか?
ろん れのん「でもワンマンが終わって2ヶ月後の、2024年1月ぐらいに新曲の話はしていて。それこそ去年唯一出した「悪魔」のプロットはできてたんですけど、さっき言ったみたいに『UMA-HUMAN』で目的地にたどり着いて、その先どこに行くかを可視化してなかったので、いまいちアウトプットに持っていけなかったんです。だけど、ライブでの演奏面やアレンジのニュアンス、曲に対するアプローチがライブでどんどん培われて、やっと8月に「悪魔」をリリースできて。そこからどんどん動き出したというか、新曲の雰囲気を掴めた2024年でしたね」
Nishiken!!「僕らのライブではセッション的な空間が生まれるんですけど、その時噛み合ったところを"良いやん、これやろうぜ"って曲に組み込んでいく。全部DTMで完結させるんじゃなく叩き上げるというか、ライブで偶然的に生まれたものを曲にすることは、僕らは結構ありますね」
ーーたけひろさんは2024年はどんな1年でした?
たけひろ「遠征が増えてきたのは良かったですね。活動の幅が広がって色んな場所に行けたり。あとは最近ライブでキーボードが入るようになって、曲の捉え方が変わったので、それも面白かったです」
Nishiken!!「それは結構大きいです。2024年6月から村本 創というキーボーディストをお呼びして、できるだけライブは5人編成でやってますね」
ろん れのん「6ヶ月リリースまでは4人でやってたんですけど、人を増やしたことで演奏面の幅は広がりました」
ーーどう広がりましたか?
ろん れのん「もう全然違います。1人増えるだけでできることが何倍にも膨れて、今までやってきた曲に対するインターフェイスが通って、パンドラボックスじゃないですけど、"ぶわっ!"とアレンジの幅が広がりましたね。音源も今までできなかったことや、やろうとしていたことができました」
ーーなるほど。
ろん れのん「あとは4人で1曲を埋めるんじゃなくて、4人以外が加わって埋める余白も増えましたし、その分1歩引けるスタンスも取れて、よりボーカルを前に出す余裕ができました」
Nishiken!!「4人でずっと長い間ライブでやり続けてきた曲は、若干マンネリする部分があると思うんですけど、それを完全に打破してくれましたね。元々キーボードの音はシーケンスで流してたので、それが人に変わってライブに肉体性が増しました。村本さんはジャズ出身の方なので、ジャジーなアレンジやサイケっぽいフレーズをしっかりライブに組み込めていますね」
『UMA-HUMAN』から繋がる「悪魔」、そして「火星」へ
ーー「悪魔」から今年1月リリースのシングル「火星」にたどり着くまでには、どんな流れがあったんですか?
ろん れのん「ぶわーっと曲を出した後の次の1曲って、結構考えるじゃないですか。さっき言ったように、「悪魔」はプロットからリリースまで時間がかかったんですけど、時間をかけて良かったかなと。ゆったりしたダブのリズムなんですけど、乃愛が"こういうリズムが合う"と言ってて。リファレンスの曲も色々あって、"これまでum-humにこういう曲はなかったしな"と思って作り出した感じですね。あえてちょっとチルめな1歩引いた曲で持っていけたのは成長したかなと思います」
小田「実は「悪魔」の中に、"UMA"が隠されてて」
ーーえ!?"AKUMA"......ほんとですね! 『UMA-HUMAN』から繋がる流れなんですね。
小田「実は一応繋がってる。だけど「悪魔」の私的なテーマは......これ多分初めて言いますけど、『UMA-HUMAN』の次に出すなら、人間味もあるけどちょっと歪な形をした人間......宇宙人が良いなと思ってたんですよ。だから歌詞の内容も結構歪な人間の心を書いたんですけど」
ーーなるほど。
ろん れのん「「悪魔」をやるとなった段階で、ちらほら他のリリース曲は決めていて、デモを作ってスタジオでやってみたけど、"いまいち今のum-humじゃないな"という理由で、デモの段階で弾かれた曲があって。 "もう1回直したら今のum-humっぽくなるんじゃないか"と皆で話し合った曲が、"じゃっ、また来世"という「火星」の元の曲でした」
ーー"じゃあ、また来世"は「火星」の仮タイトルだったんですか?
ろん れのん「一応"じゃっ、また来世"という曲が別にあって。トラックの一部はカッコ良いけど、そこ以外はum-humっぽくないなとなって、ボツになってた曲なんです。でもトラックがカッコ良いから、僕は何とか形にしたいなと思ってて。それで乃愛とデモとトラックを作り直したかな」
小田「"じゃっ、また来世"も、ろんと一緒にギターを弾いて、私が適当に歌って、サビで"じゃっ、また来世~ジャンジャジャジャン♪"みたいな感じで出てきて。だけどポップすぎるなと思ってボツにしてました」
Nishiken!!「その火星的な部分と、"じゃあ、また来世"の要素を分割して「火星」を作りました」
歌詞は全編、火星語!?
ーー「火星」は1行の歌詞をループするというもので、歌詞が<ⅣÅ⊿∟⊃@+※∵⌒¢-⌘▽>なのですが、その......本当に読めないです。
ろん れのん「はい(笑)。火星語なんです」
ーー1stミニアルバム『[2020]』(2021年2月)のラスト、8曲目に収録されている『secret track』でも、<週末の心晴れ模様>という歌詞をひたすら繰り返されていますが、あの感覚ですか?
小田「すごいですね! まさか『[2020]』を突かれるとは思わなかったです(笑)」
Nishiken!!「めっちゃ聴いてくださってる」
小田「気付く人は気付くかもしれないんですけど、ほんまに「secret track」の続きみたいなイメージです。実は「secret track」の前の楽曲「space interval(『[2020]』M-7)」の1番最後で、ごにゃごにゃ喋ってる生き物たちの住んでる世界線の話なんですよ」
ーーへえ! ここでも繋がりが。ビジョンはいつからあったんですか?
小田「「火星」を作った時に、"まあ、あいつらもおるよな"みたいな」
ーー心の中にずっといたんですか?
ろん れのん「いや、多分悪ふざけです(笑)」
ーーちなみに対訳はありますか?
小田「サブスクは全部火星語で、CDの歌詞カードで日本語訳を入れようと思ってます。今CDって売れないじゃないですか。それのアンチテーゼでもあります」
ーーレコーディングではどうやって歌われたんですか?
小田「私が歌ってるんですけど、それこそレコーディング用にちゃんと日本語訳しました」
ろん れのん「カンペみたいな」
Nishiken!!「"こんなことを言っています"みたいな」
ーーコーラスはそれを見て歌われたんですか?
ろん れのん「コーラスは何も考えてないです(笑)」
小田「何回かやり直してね」
ーー難しかったですか。
ろん れのん「自分の部屋で乃愛と一緒に録ったんですけど、火星人には家系があるので、一応キャラを変えてます」
Nishiken!!「そうなんや」
ろん れのん「「悪魔」がほんまにちゃんとJ-POPというか、"ザ・歌モノソウル"みたいな感じだったんですけど、「火星」は洋楽を聴くぐらいの感じで聴いてくれたらと。だから歌詞の意味もあまり問わないというか、むしろコンセプトをつけた方が入り込みやすいかなって。"何言ってるか意味わからんけど、ノリ感良いから聴こう"ぐらいの曲」
小田「だから、日本語訳になるのは日本人に優しいですよね(笑)」
ーー確かに優しい(笑)。サウンドはどんな感じで仕上げていったんですか?
ろん れのん「構成がA・サビ・A・サビしかないんですけど、Aの部分がさっき言ってた、元々あった別の曲です。原曲のトラックはリズム隊がカッコ良いと言ってくれたので、わりかし採用して。サビは得意分野ですし、ちょっと宇宙っぽくして、"ザ・um-hum"みたいな感じにしました。ドラムパターンはベースとデモでぶち込んでたけど、結局スタジオで流したらNishiken!!とたけひろが弾きやすい感じでやってくれて、まあ落とし込めたかな」
Nishiken!!「『MINAMI WHEEL 2024』で初めてライブで披露して、そのために練習を2回やったんですけど、1回目の練習は小田乃愛が体調不良で来れなくて、"とりあえず楽器で合わせるか"とやったら、そこでガッと合って、2回目の練習で"じゃあこれでいこうか"みたいな。ドラムは結構デモの段階で完成していたので、整えた感じです。ドラム的には「火星」は規模感がデカいイメージがあります。でっかいホールやフェスでやってるバックドラマーみたいな響きをイメージしてドラムを作って、それをろんに電子化してもらいました。火星は全部エレドラ(電子ドラム)なので、生音が入ってないんですよ。音源を聴いて、そのニュアンスをうまく汲み取ってくれたら嬉しいです。生ドラムはライブでしか聴けないですね」
ーーベースはどうでしたか?
たけひろ「um-humの曲って、デモの段階で概念で出されることが多くて。例えば『悪魔』だと"熱帯夜"というテーマを出されて、"熱帯夜って何や?"って」
ーー概念。
たけひろ「極端に言うと"空気"とか。最初は"むず"ってなってたんですけど、最近だんだん掴めるようになってきて。未だに迷うこともありますけど、鍛えられました。あとはデモをもらった時に、ベースのフレーズがすぐにめちゃくちゃ浮かぶものと、浮かばないものがあって。「ユウマ」(2023年9月『UMA』収録)の時はデモをもらって聴いた瞬間に思い浮かんで、"これ弾こう"と思って。「火星」もそのパターンに近かったです。僕は「火星」のテンポ感がすごく得意なので、割とすぐに浮かんでスムーズに録れましたね」
『UMA』『HUMAN』『UMA-HUMAN』の派生で生まれた新曲『RIRI』
ーー2月5日リリースの新曲「RIRI」は、歌詞を読むと宇宙に住んでいる女の子が楽しく日々を過ごしているイメージが浮かんできました。世界観が可愛らしいですね。
小田「女の子男の子は別に関係ないんですけど、ほんまに歌詞の通りの雰囲気の若い子が多いなと思っていて、そのメッセージですね(笑)」
Nishiken!!「宇宙というよりかは、どこかの惑星のRIRIちゃん」
小田「私的には『UMA』『HUMAN』『UMA-HUMAN』の派生で"RIRI"という誰かがいて、"その子がこう過ごしてるよ"ということを表現しました」
ーーこの楽曲はどう作っていかれたんですか?
ろん れのん「「RIRI」も「悪魔」のリリース前ぐらいから作り始めて。僕がデモを1から作れなくて、スタジオの後に乃愛と2人で行ったルクア大阪のメキシコ料理屋で"こんな曲やりたい"みたいな話はしてて。4つ打ちじゃないですけど、"リズム感はこういう曲がいいよね"みたいな。で、どんどん出来上がって、そのまま僕の家でドラムとピアノだけで2人で作っていったかな」
小田「結構「悪魔」からそのパターン。ろんはこの曲を"エモ4つ打ち"と言ってましたね」
ろん れのん「そうや。"エモ4つ打ち"がトラックの名前(笑)。4つ打ちをしたい。もうそれしかなかった。家のDTMのプロジェクトに4つ打ちだけを打ち込んでたけど、その先の構想が全くなかったので、"この曲どうしよう"でずっと止まってて、やっとその日概念と構成が決まって、始まった感じですかね」
小田「um-humって多分リスナーからしたら、"um-humを今から聴くぞという気にならないと聴かないんじゃないかな"という思考に陥って。"もしum-humでずっと聴けるような曲を作るなら、どうなるやろう"と思って。それで、これまでum-humがやってこなかったことを前半に持ってこようとなって。前半は同じコードを使ってて、後半で転調するんですけど、そこはあえて最後まで聴いた人のボーナストラックみたいな感じで、"いつものum-humや"と思ってもらえるような構成にしてます。ただ、私がコードをいまいち理解できてなくて。ピアノも昔から耳コピで弾いてて、"こことこことここの音を使うと気持ち良い"という概念しかわからなくて。転調するところで、ろんに"1回これでいってみたいねんけど、どう?"と言ってみたら、"めっちゃカッコ良いんじゃない"と言われて、"じゃこれでいこう"となって、基盤はできたねと進んでいった気がします」
ーー何日かかけて作っていったんですね。
ろん れのん「そうですね。歌詞やメロはそれで1回乃愛がまるっと作ってたもんな。それで割と今の音源の形に仕上がって、そこからスタジオに入ってちょっとずつコードを肉付けしたり、メンバーの手グセや意見を足していきました。で、『悪魔』をリリースしする前ぐらいに"新曲出さな"ってケツ叩いて、「RIRI」のアレンジを固め出した感じですかね」
ーーいただいたデモ音源はビートとピアノが目立っていて、歌がスッと入ってきましたが、完成形はどうなりましたか?
ろん れのん「大まかはデモのままなんですけど、サビ前の上モノやシンセの扱い、ちょっとしたドラムフィルが変わっています。曲って、そういう細かい部分で一気に変わるので。ちょっとずつみんなの良いところを詰め込んで、なんとか完成した感じです」
ーーちなみに、後半でtofubeatsの「水星 feat.オノマトペ大臣」のイントロのシンセに近いフレーズが入っていますが、惑星つながりで意識されておられたんですか?
Nishiken!!「俺も思った。結構音も近いし」
ろん れのん「デモで入れたやつを採用しただけで、全然意識してなかったです。僕は消そうと思ったんですけど、乃愛さんが"これめっちゃ良いやん。入れた方がいいよ"と言ったので"入れます"と」
小田「雰囲気出てるからすごく好き」
ろん れのん「あのシンセはum-humの曲で多分10曲ぐらい使ってて、アナログの御用達というか。そういう意味じゃ入れられて良かったです。リフはたまたまです(笑)」
ーーオマージュかと思いました。
ろん れのん「自由に解釈してください(笑)」
ーー"エモ4つ打ち"をやりたいという願望は、達成できましたか?
ろん れのん「"こんなに良い感じになるんや"というものになってます」
Nishiken!!「自分も個人的に好きすぎて、ずっと車で流して聴いてます」
3月から、バンドにとって2度目の東阪ツアーを開催
ーーそして3月に東京と大阪で『2nd ONE MAN LIVE meta』が開催されます。3月14日が東京・渋谷TOKIO TOKYOで、3月21日が大阪・Yogibo HOLY MOUNTAINですね。『meta』というツアータイトルに込めた意味は?
ろん れのん「タイトルを決めたのは、たけひろさんですね」
たけひろ「まずは宇宙的な言葉にしたくて、何個か思い浮かんだ中の1つが"メタバース"で。宇宙は誰もわからないじゃないですか。見方が人それぞれで、俺らが"宇宙"と言ってるものも、別の人から見ると全然宇宙じゃないかもしれない。その感覚はライブにも当てはまるかなと思ってて。ある人が楽しかったと言っても、ある人は全然楽しくなかったいうこともあると思う。で、メタバースは仮想空間で、VRヘッドセットをつけて、オンラインでVRチャットで世界各地の人と交流する。そこにそれぞれの視点がある。その仮想空間もそのままライブに持ってこれるというか、繋げられるかなと。で、メタバースという言葉が1番合うかなと思ったのと、"ノリ方が自由"というところは、メタバースにある程度通ずると思ってて、それぞれの人がそれぞれの感覚で楽しんでほしいという意味でツアータイトルをつけました。ワンマンもその意気込みでいこうと思ってます」
ーー最後に、ワンマンツアーや今年の意気込みを一言ずつお願いします。
Nishiken!!「フェスに出たいです」
ろん れのん「ワンマンを皮切りに、日本、世界にum-humの名が轟くであろうと思っています」
たけひろ「さっきも言ったんですけど、ライブの見方は人それぞれなので、1人でも多くの人に今のum-humを共有したいですね」
小田「"世界にum-humをSOS"していこうと思います」
ーー「RIRI」の歌詞の<宇宙にSOS>とつながっている! ありがとうございました!
Text by ERI KUBOTA
(2025年2月13日更新)
um-hum(ウンウン)…2019年結成、⼤阪発4人組プログレッシブR&Bバンド。オルタナティブなソウル、R&Bやジャズにサイケデリックロックを ポップなミクスチャー感覚で掛け合わせた宇宙一未確認な音楽性も持つ。1st mini album「[2O2O]」が全国のタワーレコードスタッフがお勧めする「タワレコメン」になり、収録曲「Ungra(2O2Over.)」がJ-WAVE「SONAR TRAX」に選出される2nd mini album「steteco」収録曲「meme」は北海道FM NORTH WAVEのMEGA PLAYに選ばれた2023年にはシングル、アルバム6ヶ月連続リリースや初のワンマンライブを 大阪、東京で行い着実に注目度を高めている。 ジャズ研育ちの卓越した演奏と、ダンスとアート育ちの小田乃愛(Vo)による魅力的なステージングで20年代の音楽を鳴り響かせる。
【東京公演】
▼3月14日(金) TOKIO TOKYO
▼3月21日(金) 19:30
Yogibo HOLY MOUNTAIN
オールスタンディング-3500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※未就学児童は入場不可。
[問]Yogibo HOLY MOUNTAIN■06-7777-2335
Web Site
https://www.um-hum.jp/
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