ホーム > インタビュー&レポート > “必要な時にみんなを助けられたら、音楽で力を貸せたら” カネヨリマサルが『昨日を生きない私達へ』で見せる挑戦と進化
チーム一丸となり、バンドに向き合った2024年
ーー2024年はどんな1年でしたか?
いしはらめい(ba.cho)「多分、バンド人生の中でも1番怒涛でした。2023年はメジャーデビュー1年目で色んなところに出させていただいたりという意味での怒涛さはあったんですけど、今年は自分たちが決めた目標1個ずつに向き合い続ける時間がすごく長かった。チームの皆さんも含めて、新曲も常に作り続けて、"このライブが終わったら、次はこのライブに向けてどうしよう?"とずっと考えて。そういう意味で、全部がバンドという怒涛さでした」
ーーメジャー2年目で、さらに向き合う感じでしたか。
いしはら「"もっと届けるためにどうしよう"というのは、1年目を経てより思うというか。1年目は無我夢中で、わけがわからない部分もあったんですけど、2年目はどうやって1年目を超えていくかを考えてました」
ーー手応えはどうでした?
いしはら「もちろん100%うまくいったかと言われたら、そうとは言い切れないし、自分たちの中では一進一退かもと思うところもあったんですけど、毎回絶対に得るものはあったし、私たちを見てくださっている周りの方に聞いても"着実に変わっている"と言っていただけるので、今振り返りながら"手応えがあったな"と感じてる最中です」
もりもとさな(dr.cho)「メジャー1stフルアルバム『わたしのノクターン(2023年1月リリース)』を出した時期は、右も左もわからないままがむしゃらに頑張ってて。迷いがあったし、うまくいかないことも多くてツアー中もよく凹んでたんですけど、今はうまくいかないことがあっても、"じゃあ次はこうしていこうよ"って、めちゃくちゃ前向きになったと思います。特にライブに対しては、これまで結構3人よがりというか、3人だけで"これはこうじゃないか"と言っていたのを、もう少し視野を広げて、PAさんやドラムテックさんと話しながら、"カネヨリマサルはこういう方向性がいいんじゃない?"と取捨選択していけたんです。だからチームで1つのライブを作れた年だなと思います」
ちとせみな(vo.gt)「去年と確実に違うのは、自分たちのやりたいことがどんどんクリアになっているところだと思います。あとは3人とも強くなってる。メジャーデビューするまでは本当に色んな迷いや不安があって、メジャー1年目も"メジャーになったんだから、ここから頑張っていかないと"という変な気負いがあったんですけど、今は自分たちが本当にやりたい音楽は何か、ライブでも"今見せたい形"をシンプルに考えられるようになってきました。迷いはあるけど、みんなでどうしたらいいか話し合って、本当にやりたいことが徐々にできている感覚があります」
ーーシンプルになっていったんですね。
ちとせ「そうです。シンプルになって、よりメンバーが同じ気持ちだなと思えるタイミングが増えました。それがチームにも伝播していって、みんなで作り上げていくことができています。具体的に頑張りたい理由や目標も、1年目より明確化してると思います」
ーー最近のカネヨリマサルのライブが、とても強くて良いと評判で、秋の大阪城野音もターニングポイントだったんじゃないかと各方面からお話を聞きますが、初の野音ワンマンはいかがでしたか?
ちとせ「2024年の1番大きい目標が、大阪城野音ワンマンでした。自分たちが生まれ育った街の、バンドを組む前から憧れていた場所でワンマンするってすごい目標だったので、絶対にチケットを売り切ろうって、何ヶ月も前からチームで考えて動いて、指定席をソールドできて。自分たち的にも良いライブができたと思うので、手応えはめっちゃありますね」
ーー野音で感じたこと、湧き出てきたもの、見えたものはありましたか?
いしはら「ずっと緊張したらどうしようって不安だったんです。野音までの大きい舞台、それこそワンマンツアーや『MINAMI WHEEL 2024』でBIGCATに立つ時は緊張が先行して。緊張するのは悪いことではないんですけど、それによって身体がガチガチになったり、パフォーマンスに影響することがすごく多くて。野音の日もめちゃくちゃ緊張してたんですけど、準備を着実にしたおかげで良いパフォーマンスができました。だから野音でライブが一気に変わったというよりは、準備期間も経て、自分たちの緊張への向き合い方が少しずつ見えてきた感じはします」
ーー緊張を味方につける感じですか?
もりもと「私たち、緊張すると本当に緊張に支配されて、楽しめない、自分たちらしくできない、何かと戦おうとしちゃうところがずっとあったんですよ。目の前にいるのはお客さんで、届けるべきはお客さんなのに、自分に集中したりメンバーを見れなかったり。極端ですけど、そういうライブも何本もあったので。大事な日だから気合いも入れてるけど、緊張しつつも肩の力を抜いてみんなで空間を楽しめば、自分らしさが出せるんじゃないかなって。これは準備も含めてしっかりやってきたからこそですけど、当日緊張でガチガチにならず、自分たちを見失わずにできたのが、野音を経たひとつの大きな成果というか。"準備してちゃんと気持ちを整えていけば、3人とも自分らしく、大舞台でもビビらずに伝えるライブができるんや"と思いました」
ーー今はライブも楽しめていますか?
ちとせ「そうですね。その日のお客さんの層を考えてセトリを組んだり、言葉を選んだり、表情も全部考えられるようになってきました。2024年はライブのたびにヒントをもらっていて。同じツアーで同じセトリでも、絶対に何か違う発見があったので。これがライブの楽しさでもあり、自分の戦い方を知ることか、みたいな。すごく考えさせられました」
ーー戦いなんですね。
ちとせ「音源は何回でも録り直したり修正できるけど、ライブは人に直接渡す場所で、絶対に隠せないところがある。ライブハウスで直接受け取ろうとしてくれるお客さんはアンテナがしっかりある人たちなので、絶対に甘えたくないんですよね。"ちゃんと良い音楽をできる限りやる、最大限自分たちが持ってるものを届ける。ずっと向き合い続けないとあかん"というのが、自分の中での戦いです」
解像度高く、色んな人に共感してもらえる楽曲を書きたい
ーーそして5thミニアルバム『昨日を生きない私達へ』、発売おめでとうございます! カネヨリマサルは今を生きるバンドで、だからこその今作のタイトルかなと思いますが、やはり"昨日を生きない"という表現は印象に残りますね。
ちとせ「嬉しい」
もりもと「3人で"このアルバムはどういうアルバムかな"と考えて決めたね」
いしはら「うん。言い回しも"明日を生きない"とか色々変えてみて。でも"生きない"という言葉も、捉え方によってはネガティブじゃないですか。だから"昨日を生きない、じゃあ今日を生きる、明日を生きる"というポジティブな意味に捉えてほしくて、3人で本音で決めました」
ーー収録曲は、既存シングル4曲と新曲3曲ですね。これまでは集まった曲を1枚にする形でアルバムを制作されていましたが、今回はどうですか?
もりもと「今回も同じで、録り溜めた曲や、最新曲が多いです」
ーー1曲目は新曲の「君の恋人になれますように(M-1)」です。
ちとせ「この曲は先月作って(インタビューは12月に実施)、11月半ばにレコーディングしました」
いしはら「1番新しい曲です」
ーーええ!?すごいスピード感ですね。
ちとせ「アルバムの他の収録曲がもう決まってて、"あと1曲このアルバムの顔になるようなリード曲を作ろう"というので制作しました」
ーー片思いの気持ちをストレートに歌った爽やかな楽曲で、解像度が高く共感しながら聴いていましたが、どんな気持ちで書かれたんですか?
ちとせ「実はこの曲は映画のタイアップで。台本を読んで、"私ならこう書こうかな"という曲になりました。先ほど言っていただいたように、解像度高く、色んな人に共感してもらえる曲を書きたいというのは、今の目標で。私は一生"人に伝わらないとダメ"というジレンマと戦い続けたいなと思ってて、この曲も戦いながら作りました。でもカネヨリマサルらしさは残しつつも、サウンドに共感してもらいたいという自分の視野をしっかり取り入れて、成長できた曲だと思ってます」
ーー特にこだわったポイントはありますか?
ちとせ「人がノリやすいリズム感を意識しました。この曲を聴いた人がどんなふうに動くかをみんなで考えて、"ここにバスドラ置こう"とか、"どういうストロークにしよう"とか、フレーズ1個でもすごく話し合って考えました」
ーー「君の恋人になれますように」も他の曲もそうですが、"カネヨリマサル落ちサビ良い説"ありますよね。
いしはら「あります(笑)」
ーー緩急がついて聴かせるところは聴かせるし、存在感が強くて。歌詞にリンクしたサウンドメイクやコーラスも素敵でした。
いしはら「嬉しい。楽曲が1本の物語だとしたら、落ちサビの部分はすごく大事になってくるなって。もちろん楽器でカッコ良い姿を見せたいし、技術的に挑戦したい気持ちもあるんですけど、楽曲としてどういう持っていき方をすると1番人がグッとくるのかを考えたくて。多分そういう曲の方が私たちらしいので、落ちサビを作るかどうか、どんな落ちサビにするか、落ちサビに向けてどう流れを作るか、3人でかなり話し合ってます」
ーー「君の恋人になれますように」では、どんな話し合いがなされましたか?
もりもと「実は落ちサビの直前にBメロがあって」
ちとせ「ギターソロ終わりに」
いしはら「ギターソロやBメロでも楽器が鳴ってコーラスも入ってきて、ちょっとカッコ良さもある。その間ビートは止まらず疾走感もあるんですけど、その疾走感がピークに達したところで、落ちサビでストレートにギターと歌だけで聴かせる。カッコ良さからの切なさ、真っ直ぐさも表現したくて色々検証しました」
ーードラムもこだわって?
もりもと「そうですね。曲を作ろうとなってから2週間ないぐらいで、"こうしよう、こうしよう"とやって、ドラムを録る2日前ぐらいに全体像が見えて。レコーディング当日も"ここの叩き方を変えてみよう"と色々試して、1番良いものを選べたと思います」
いしわたり淳治との制作で気づいたこと
ーー2024年夏の連作「嫌いになっちゃうよ(M-2)」と「ゆびきりげんまん(M-4)」は、いしわたり淳治さんがプロデューサーでしたが、どういう経緯だったんですか?
ちとせ「私がすごくSUPERCARが好きで聴いていたり、いしわたりさんがプロデュースされていたチャットモンチーやThe SALOVERSも好きだったので、チームで"誰かにプロデュースしてもらって一緒に作ってみてもいいよね"という話になって、いしわたりさんのお名前が出た時、もう絶対にお願いしたいなと思って。で、念願叶った感じです」
ーー「嫌いになっちゃうよ」は、歌詞と編曲どちらもいしわたりさんが関わっておられるんですね。歌詞ではどんなやり取りをされましたか。
ちとせ「最初に私がフルで歌詞とメロディーを作って、いしわたりさんに聴いてもらって、"ここはちょっと変えた方がいいね"という修正ポイントを教えてもらって。それを自分の中で理解して、"じゃあこの言葉どうかな"と当てはめていったり、いしわたりさんに"この言葉にしたらもっと人に伝わるかも"という感じで見てもらいながら、一緒に作っていきました。同じ意味のことを何回も言うよりは、違う意味を持たせたり、色んな角度のストーリーがあった方がいいというのは、すごく勉強になって。あとは前後のストーリーの流れ。人が自然に入っていける歌詞の書き方を学びました。他にも韻や、リズムにどう歌詞が乗るかも教えてもらって。今まで歌詞は本当に自由に作ってきたので、歌詞の先生みたいな人に初めて出会えて、すごくありがたいです」
ーー楽しくできましたか?
ちとせ「せっかくいしわたりさんに教えてもらえる機会なので、すごく集中して。楽しむよりも勉強しようという気持ちでした。めっちゃ真面目やったと思います(笑)」
ーーめいさんとさなさんは、いしわたりさんとの制作で吸収したことはありました?
いしはら「めっちゃいっぱいあって。私たちも今回グルーヴについて教わりました。今までは2人とも、良くも悪くも好き勝手やってた部分があったんです。自分が"カッコ良い、面白い"と思うリズムパターンを色々詰め込んで、新しいことにチャレンジしようとしていて。「嫌いになっちゃうよ」もやりたいことを詰め込んだけど、いしわたりさんに"この曲を実際フェスで初めてやった時、お客さんはどうノると思う?"と聞かれて、そこで初めて自分たちが出したかった疾走感が出てないことに気づいて。自分たちのエゴじゃなくて、グルーヴやノリ方で曲の良し悪しも変わってくるんだなって。人に伝えやすくするために、どういうベースフレーズを弾いたらいいか教えていただいて、すごく勉強になりました」
ーー第三者の視点で曲を見る、と。最初のデモは違う雰囲気だったんですか。
いしはら「めっちゃキャッチーで、サビでちょっと難しいリズムを入れてました(笑)」
ーーでもお客さんからしたら、どうノッていいのかわからない可能性もあるということですね。
いしはら「そう。例えば100人いて、50:50で違うノリ方になっちゃうような曲だと、極端に言うと意味がないというか。自分の解釈なんですけど、長く人に愛される曲になるためには、100人中100人が同じノリ方をできるものを作らないといけないんだなと思いました」
ーーノリ方は人それぞれといえど、やっぱり一体感が出ますもんね。
もりもと「それまでは曲に対して難しいことをしようとしすぎて、良い音源ができたとしても、実際にライブでどうなるかまで想像できていなかった。グルーヴも音源としてはイケてても、ライブでやったらちょっと違うみたいなことも結構あって。この曲は、"こういうノリを出したいんだ"ってお客さんにも伝わるし、自分たちもそれを感じ取りやすくなったと思います」
恋の切り取り方で、より生々しく伝える
ーー「ゆびきりげんまん」は「嫌いになっちゃうよ」とは違う曲調で、ロマンチックですね。
いしはら「個人的には、ちとせからデモをもらった段階で、"今までのカネヨリマサルにない曲にしたいな"と思っていました。一歩次のステージに進んだ自分たちを表現したかったんです。これもいしわたりさんの力を借りて、ちゃんとやりたかったことを表現できたので、自分はお気に入りの曲です」
ーーベースがきいているなと思いましたが、やりたいことがあったんですか?
いしはら「和音を使ったベースのアプローチって、3ピースだとちゃんと曲を選んで入れないと効果的にならないと思うんです。この曲こそ、今私たちがやりたかった和音の入れ方ができるんじゃないかなと。あと2番のAメロで一瞬スラップを入れたり、曲の雰囲気は崩さずに、ベースとして今までやってこなかったことをスパイスみたいに入れられたのがすごく良かったです」
ーードラムはいかがでした?
もりもと「いしわたりさんにもスタジオに入っていただいて、リズムを決めるところからやったので、サビのバスドラをどの位置に入れるか、4人でめちゃくちゃ悩みました。やってみて"これ違う"を何回か繰り返して、"ここにしよう"という決め方をしたので、すごく特殊なところに入ってるんですけど、全体のノリ感は変わらないまま、最後までどんどん聴いてもらえる曲になったと思います」
ーーボーカルはサビの息継ぎが生々しくて印象的でしたが、ボーカルやギター、歌詞の面ではどうでしたか。
ちとせ「例えば昔失恋した記憶を遠くから見て書くと、色んな人には伝わりやすいけど、"悲しかった"とかありきたりな感情で終わりやすくなる。でも個別性がある言葉でも表現したくて。いしわたりさんには、恋の記憶を近いところで見て言葉にする大切さを教えてもらいました。例えば<いつも通り「またね」と言って 君がなぜか平気そうに笑った>とか、距離の近い部分を切り取る。恋を全部俯瞰して言葉にするよりも、恋の中から小さな引きだしを取っていく。それで聴いてくれる人により生々しさが伝わるというか、自分の声にもより重ねやすくなるかなというのは教えてもらってハッとして、歌詞を書く上ですごく意識しました。本当に成長させてもらえるヒントをいっぱいもらいましたね」
"毎日色んなことがあるけど、一緒に生きていこうぜ"
ーー新曲「嘘みたいな輝き(M-3)」は今のメンバーさんの気持ちを表したような楽曲になっていますね。
ちとせ「唯一この曲だけ3年前に作ったんですけど、気持ち的には3年経っても全く変わらない"自分の歌"だと思っていて。どんな夢でも、自分の中で"何で今頑張ってるんやっけ?"みたいなものが、濃くなったり薄くなったりすると思うんですけど、この曲を聴くと、自分が大切にしてたものをより思い出せる。そんな曲になりました」
ーー原点や初心を思い出すような感じですか?
ちとせ「そうですね」
ーー<大人>という歌詞はたびたびカネヨリマサルの曲に出てきますが、どんなイメージでしょうか。
ちとせ「「嘘みたいな輝き」に関しては、社会人になって自分でお給料を稼いで、自分のために時間とお金を使えるようになっても、昔持ってたものに勝てないみたいな。"あの時の自分が好きだったな、無敵だったな"みたいな自分の中の振り返りがあって。"大人になって自分のためにできることは増えてるけど、昔から持ってるずっと大事にしたいものは何やろう"とすごく考えて。だから10年前の自分じゃ書けなかった曲です。今の私を表現していくことが1番リアルな言葉が出るし、1番求めてる人に刺さると思っているので、大人になった自分をちゃんと書けて良かったなと思います」
ーー「リトルデイ(M-6)」でも<今もまだ持っている あの日の青いハート>と、自分らしく生きる強い気持ちが歌われていますが、また違う感覚でしょうか?
ちとせ「「リトルデイ」は2023年1月に書いたんですけど、自分の人生を肯定してあげたいなと思って作った曲です。自分が"頑張ったー!"と思ってても、もっと頑張ってる人がいるし、上には上がいる。でもそこで心のパワーを消費するんじゃなくて、ちゃんと今の自分を認めてあげたい。そうやって生きられたら絶対に良い人生なんじゃないかって。"こういう視点で生きたい"という願望でもあります」
ーー良い歌詞ですよね。<今日のわたしはずっと頑張ってきたわたし><誰にも超えられないわたし><誰にも生きれないわたし>というワードは、アルバムタイトルにも繋がってくるようです。
いしはら「「嘘みたいな輝き」は、個人的にはちょっとヒリヒリしてる感覚ですね。大人になったけど、"ああいう昔の自分いたな"みたいな感覚って、未だにちょっとあるので。私もここに縋るわけじゃないけど、こういう輝きをちゃんと残していけるのがバンドじゃないですか。"「嘘みたいな輝き」を作った時は今とは違う輝きがあったな~"と、演奏面も含めて、曲を聴いたら思い出す。そういう意味では聴くたびにグサッときちゃう。悪い意味じゃないんですけど、毎回気づきのある曲ですね」
もりもと「自分的には、「リトルデイ」があったからアルバムタイトルが出てきたというぐらい、今作の肝になる曲だなと思ってて。ドラムで言うと「リトルデイ」を作った頃から打ち込みを使い始めて、めっちゃ楽しんで作りました。改めて編曲する面白さと出会えた曲だし、ライブハウスに来て自分たちの音楽を聴いてくれるお客さんが"もう1歩頑張ろう"と思ってくれる曲になったと思います」
ーー改めてアルバムが完成して、どんな想いですか。
いしはら「1曲1曲挑戦したし、進化させていこうという気持ちで、"自分たちよがりじゃない"作り方ができた楽曲が詰まってます。今までカネヨリマサルを聴いてた方にも"新しいカネヨリマサルだな"と思ってもらいたいし、バンドにそこまで触れてきてなかった方でも触れる機会になれるんじゃないかなというほど間口の広い、色んな方に愛してもらえる音楽ができました。曲の良さを伝えることにフォーカスできたので、聴いてもらうのがめちゃくちゃ楽しみです」
もりもと「少し強くなった私たちが詰まったアルバムになりましたし、聴いてもらった人には前を向くキッカケになると思います」
ちとせ「全7曲、自分たちの意図を入れまくった楽曲で、色んな表情が出せた満足感があります。人生って恋愛したり、仕事や勉強を頑張ったり、夢を見たり、自分を奮い立たせたり、色んな場面がある。そんな場面に寄り添えるような、支えられるような曲ができたと思います。『昨日を生きない私達へ』を聴いて、必要な時にみんなを助けられたら、音楽で力を貸せたらなと思う1枚になってますし、今を生きてる私たちが"今バンドをやってるパワー"が詰め込まれているので、"毎日色んなことがあるけど、一緒に生きていこうぜ、頑張っていこうぜ"と思ってもらいたいアルバムです」
ーー3月2日(日)のなんばHatchを皮切りに『わたし達の魔法を信じるツアー』が始まりますね。
いしはら「2回目のワンマンツアー、長尺でカネヨリマサルを見ていただける、大事な機会です。色んな曲をやって、楽しい時間もあればちょっと泣いちゃう時間もある、その日だけのカネヨリマサルがぎゅっと詰まった1日にしたいと思います」
もりもと「2024年のツアー中は悩みに悩んで葛藤したけど、その分すごく成長させてもらいました。もっとパワーアップした今のカネヨリマサルをたくさんの人に見てもらえるように、チーム一同で動いていきたいと思ってます」
ちとせ「私たちの魔法は"音楽"なんですけど、人生をかけて10年以上やってきている音楽に、その気持ちをしっかり乗せます。本当に大切なことをやらせてもらってるし、ワンマンツアーで音楽を渡せる機会はそうないので、この機会を大事にします。言いたいことはただひとつ。良いライブをしようと思います」
Text by ERI KUBOTA
(2025年2月 5日更新)
初回限定盤A [CD + Blu-ray]:5390円(税込)
初回限定盤B [CD + DVD] :5390円(税込)
通常盤 [CD] :2310円(税込)
[VICTOR ONLINE STORE限定セット]
初回限定盤 [CD + Blu-ray] + 限定復刻!君と私の思い出Tee (Long):9570円(税込)
初回限定盤 [CD + DVD] + 限定復刻!君と私の思い出Tee (Long):9570円(税込)
《BD / DVD 収録内容》
“君と私の世界を変える大阪城野音ワンマン”(2024.9.28 at 大阪城音楽堂)
【収録曲】
01. 君の恋人になれますように
02. 嫌いになっちゃうよ
03. 嘘みたいな輝き
04. ゆびきりげんまん
05. シャッターチャンス
06. リトルデイ
07. ハッピーニューデイ
カネヨリマサル…君と私の愛を謳う、大阪出身3ピースロックバンド。2023年1月に1st Full Album「わたしのノクターン」でメジャーデビュー、これまでに4枚のMini Albumをリリース。2025年1月29日には5枚目となるMini Album「昨日を生きない私達へ」をリリース予定。2024年9月には大阪城音楽堂でのワンマンライブをSOLD OUTさせ、2025年3月からは、全7公演のワンマンツアー「わたし達の魔法を信じるツアー」を控えている。ポップなメロディーと儚くも力強い歌声、日常の中にある一瞬一瞬を絶妙に切り取った等身大の歌詞が10代・20代女性から支持を受け、SNSを中心に話題を集めている。こころの動きに寄り添って、今を生きるために音楽を鳴らし続ける、日記みたいなバンドです。
▼3月2日(日) 17:00
なんばHatch
1Fスタンディング-4300円(ドリンク代別途要)
2F指定席-4300円(ドリンク代別途要)
※未就学児童は入場不可。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888
【広島公演】
▼3月8日(土) Reed
【福岡公演】
▼3月9日(日) DRUM LOGOS
【愛知公演】
▼3月16日(日) ダイアモンドホール
【仙台公演】
▼3月20日(木) 仙台 darwin
【北海道公演】
▼3月23日(日) ペニーレーン24
【東京公演】
▼4月5日(土) Zepp Shinjuku(TOKYO)
▼3月15日(土) 12:45
大阪城音楽堂
前方指定席-5800円
[出演]梅田サイファー/カネヨリマサル/シンガーズハイ/This is LAST/NEE/Mr.ふぉるて/YONA YONA WEEKENDERS(TVOドラマ コラボアーティスト) [司会]大抜卓人 [ゲスト]みなみかわ(フェス特番MC兼イベントゲスト) [司会]みなみかわ(フェス特番MC兼イベントゲスト)
※小学生以上は有料。大人1名につき子供(未就学児童)1名入場可能。座席が必要なお子様はチケットをご購入ください。
※雨天決行。荒天の場合は主催者判断のもと中止となります。
※飲食物持ち込み禁止。
※出演者の変更・キャンセルによる払戻しはいたしません。
※会場内での傘/日傘の使用は禁止です。
※パラソル/テント類、ビンの持ち込み禁止です。
※イベント専用駐車場はございませんので、公共交通機関をご利用下さい。
※客席を含む会場内の映像・写真が公開される場合があります。予めご了承ください。
※開場開演時間が変更になる可能性があります。変更に伴う払い戻しは出来ませんので予めご了承ください。
[問]GREENS■06-6882-1224
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