ホーム > インタビュー&レポート > “新しさもありつつ、懐かしさのある楽曲が揃った” Saucy Dogが開く『ニューゲート』
初の韓国でのライブ、成長させてもらえる対バンツアー
ーー6年ぶりのインタビュー、とても嬉しいです! まずは近況からおうかがいしたいと思います。11月は韓国でライブをされたんですね。
「韓国の『WONDERLIVET』というフェスに出させてもらいました」
ーー1年前の『RUSHBALL in 台湾』が初海外で。韓国でライブをされるのは初めてですか?
「韓国は初ですね。俺、旅行とかで海外に行ったことがなかったので、パスポートも台湾の時に初めて取って。2回目の海外もライブになりました。韓国すごかったですよ。お客さんのノリが日本と違って、音楽を楽しんでる感じがすごくして。日本人は歌詞を重んじたりするので、歌を邪魔しちゃいけないとかあると思うけど、韓国はもうみんな歌うし、俺が歌ってんのに"ふわー!"とか言ったりするし、めちゃめちゃ楽しかったです。感じたことのないライブでちょっと混乱して、歌詞もすごく飛ばしたんですけど、あんまりバレない(笑)。多分俺が歌詞を間違えても、"あ、違う発音なのかな"と思ってくれてるんじゃないかな(笑)」
ーー台湾はどんな感じでした?
「台湾は日本とちょっと似てるかもしれないですね。恥ずかしさがちょっとある感じがしました。韓国は恥ずかしさもなく音楽に飛び込んでくる感じがして、心地良かったです。もちろん台湾もそういう意味ではちゃんと聴いてくれてて、日本と近さもあって。コミュニケーションを取りたいから台湾華語を勉強して行ったんですけど、お互いに喜びがあって良かったです」
ーー韓国も韓国語を勉強していかれたんですか?
「しましたね。でも韓国語は、俺が高校・専門学生の頃に日本でBIGBANG、KARA、少女時代とかK-POPが流行って、みんな韓国が好きになって。韓国人の友達に"これってどう言ったらいいの?"と聞いたりしてちょっと知ってたから、入っていきやすかったです」
ーー合間に観光はできたんですか?
「観光がね、ほんとにできなくて。行ったのがコヤン市というところで、ソウルが1番有名な繁華街があるんですけど、コヤン市は何にもなくて。日本でいう幕張みたい。会場自体も幕張にめっちゃ似てるんですよ。ホテルと会場が近くて、周りに飲み屋もないから"どうする?"と言って、渡韓1日目の本番前日に近場のサムギョプサル屋さんに行って食べて、2日目は"何か韓国っぽいもん食べに行こう"と言って、サムギョプサルに行って(笑)。結局サムギョプサルしか食べてない。クッパとか食べたかったですけどね」
ーー今後、海外でのライブもやっていきたいですか?
「アジアツアーもしたいし、ほんとは全米ツアーもやってみたいと思ってるんですけど。いや、どうやろ(笑)」
ーーそして現在は対バンツアーの真っ最中で、11月12日・13日にはZepp Osaka Baysideでサンボマスターとツーマンをされました。
「すごかったですね。1日目は自分たちの出番前にサンボマスターを見て、3人とも泣いてライブをするという。サンボマスターがすごく良いライブをしてくれたので、俺らも主催だしいいとこ見せないとって気負いすぎちゃった感はありましたね。2日目はそういうところも改善されて、自分たちらしさを見せられたんじゃないかなと思います。マジでこのツアーは成長させてもらってますね」
ーーサンボマスターのどういうところが好きですか?
「3ピースの先輩として、音楽の作り方、ステージでの存在感、MCの引き込み方がすごい。25年というキャリアで培ってきたものもあるかもしれないけど、"俺たち最強、全員優勝"みたいなオーラがすごいなあ。俺たちも少しずつ成長していきたいですね」
アルバムジャケットに込めた意味
ーーでは、8thミニアルバム『ニューゲート』についてお話を聞かせてください。まず、『ニューゲート』というタイトルにされたのはなぜですか?
「2ndミニアルバム『サラダデイズ』や3rdミニアルバム『ブルーピリオド』もそうなんですけど、結構ずっと"新しいSaucy Dogを見せていきたいな"という気持ちでタイトルをつけてたんですよ。今回のアルバムのジャケも新しい感じにしたし。タイトルは最初にゆいかが、"新しい感じだし、ニューレコードってどう?面白くない?"と言って。"確かに新譜でニューレコード、面白いかもな。ただサブスクで出た時にちょっと紛らわしいかな"とか色々考えてて。ジャケ写が先にできてたんですけど、パッとジャケ写を見た時に、"門みたいになってるから、ニューゲートどうかな?"って。新しい門出じゃないけど、自分たちが1歩踏み出している感じも出せるし、良いんじゃないかなという感じで決めました」
ーージャケが先にできたんですね。
「そうです。『ミッケ!』という、かくれんぼ写真絵本が昔からすごく好きで。"みんなを探して"とか"鉛筆を2本探して"と書いてあって、写真の中からそれを探すんです。で、アルバムのジャケを『ミッケ!』みたいにしたいなと思ってて」
ーーというのは?
「今回収録の『poi』『この長い旅の中で』『馬鹿みたい。』は既発シングルでタイアップなんですけど、『poi』は『烏は主を選ばない』という八咫烏のアニメなのでカラスを、『この長い旅の中で』の映画『52ヘルツのクジラたち』はクジラを、『馬鹿みたい。』のABEMA『キミとオオカミくんには騙されない』は、本当はオオカミを入れるつもりだったんですけど、シングルのジャケに合わせてカメレオンを入れて」
ーー本当だ、シングルのジャケにいる動物がアルバムのジャケにいますね! 面白い。
「ほんとはもっと大掛かりなことをしたいんですよ。ジャケをもうちょっと難しくして、盤の裏に"何々を探して"みたいな指示を入れて『ミッケ!』みたいにしたら面白いと思ってて。去年ぐらいからやりたいと思ってたんですけど、今年は間に合わなくて」
ーーサブスクじゃ絶対に体験できない体験ですね。CDを買う意味がある。
「でしょ。それをやりたいなと思ってました」
ーーそれは次回作が楽しみですね。
初期のSaucy Dog感を残しながら、新しいことにトライした
ーー今作でチャレンジしたことはありましたか?
「多分Saucy Dogって、初期のSaucy Dogからどんどん変わっていった感じだと思うんですけど、初期のSaucy Dog感を残しながら新しいことができないかなというところで、『くせげ』は特に初期っぽいかなという。初期のお客さんも聴きやすいと思える曲ができたと思います。あとは『コーンポタージュ』の古くて普遍的な日本のポップスみたいなメロディーだったり。『コーンポタージュ』は1stミニアルバム『カントリーロード』に入ってる『マザーロード』に近いかな。今作は新しさもありつつ、懐かしさのある曲が多いかもしれないですね」
ーー今回はそういう方向性でいこうと、メンバーさんの間で決まったんですか?
「いや、作っていたらそうだったという感じですね。『poi』も『よくできました』も、ちょっと新しいことに挑戦してみようという感じだったんですけど、『おやすみ』は実は6年前にできてる曲で。ボイスメモにまだあるかな」
ーーそれこそ2ndミニアルバム『サラダデイズ』の頃ですね。
「俺、曲を作れない時にスマホのボイスメモをよく見るんです。で、"おやすみ君へ"という曲名のデモがあって、これを聴いた時に"何で作ってなかったんやろう"と思って。で、タイトルが"おやすみ君へ"だと、"君"という表現に囚われちゃうかなと思って『おやすみ』にしたんです」
ーーデモと完成した音源は結構違いますか?
「当時のボイスメモに"4分37秒"とあるので、ちょっとアレンジを変えてるけど、尺はそのまんまぐらいです。多分『サラダデイズ』の中に『コンタクトケース』があるから、"もうバラードは良くない?"というので入れられなかったのかもしれないですね。そこから"おやすみ"じゃないですけど眠らせて、今回"おはよう"と感じですね(笑)」
ーー歌詞に関しては?
「歌詞は90%変えてないです。ただ曲の構成が長くて。今の構成がAメロ・Aメロ・Bメロ・サビなんですけど、前はAメロ・Bメロ・Aメロ・Cメロ・Dメロ・Eメロ・サビみたいな感じだったんですよ。そのうち2つぐらいを削りました」
ーー確かにサビが短いですね。
「そう、サビは割と短めで。実は『いつか』もサビってめちゃめちゃ短いんですよ」
ーー『おやすみ』はどんな想いで書かれたんですか?
「これは考え方を固執してほしくないというか、俺の思い出と同じように感じてほしくないなというのはありつつ。自分は兄がいたんですけど、会ったことがないんですよ。兄が産まれて2週間ぐらいの時に亡くなってしまって。だから"兄貴がもし生きてたら、こういうこともあったのかな"みたいな。"ない夏の思い出"を書いた曲ですね」
ーーそれで最後が<永遠に おやすみ>なんですね。
「冒頭の"ボーン、ボーン"という2発だけギターの6弦を弾いているんですけど、追悼の鐘の音に聞こえたり。あと1番最後のベースリフは俺が考えたんですけど、それがちょっとアンセム(カトリック教会で聖歌隊が歌う合唱曲)っぽいというか。キリスト教の神様はすごく音楽が好きなんですよ。昔キリスト教の教会に通っていたことがあって、その時聴いてた音楽や、その音楽に近いリフを入れています」
ーーなるほど。
「歌詞も結構死生の描写を書いてたりしますね。1番のBメロに<八月の蛍>という歌詞があるんですけど、蛍のピークは6月とか7月なので、8月の蛍は生きてるかどうかギリギリのところで。<転がる蝉>はちょっと嫌な書き方をしてるんですけど、それも入れたりしました。歌詞は、今回自分が書いた中では1番好きかもしれないです」
恋愛や愛からの成長って、すごく大きくて、たくさんある
ーー個人的に『くせげ』のサビ前の<街角で流れる大人びた歌 愛を語るには若過ぎたよな>のメロディが好きすぎて。
「うわ、嬉しい。ここはデモの時は全然違うメロだったんですよ。でも絶対こっちの方がいいなと思って。結構レコーディングの時にメロを決めることが多くて、みんなが"めっちゃ良いやん! となるものを作ったろ"と思って気合いが入るので、これは結構気に入ってますね」
ーー歌詞は高校の時の記憶を思い出して書かれたんですか?
「そうですね。俺、マジで癖毛でしかも髪が太かったので、本当に梅雨の時期とか、夏場自転車に乗ってる時は髪がうわーっとなって、せっかく家でアイロン当てたのにモジャモジャになるんです。もうずっと"帰りたい"と思いながら学校で過ごしてたのを思い出して」
ーー恋愛の思い出ではなく?
「あ、でも何で癖毛が気になり始めたかなと思った時に、初恋というか、好きな人もオシャレに目覚めて、似合うか似合わないかを気にし始める時期が、中2~高1ぐらいまでじゃないかなと思って。俺はそうだったんですよ。そういう初恋の思い出ですね。でも恋愛だけじゃなくて、家族愛でも共感できるというか。俺が親父になったとして、家を出て一緒に住んでない息子のことを思い浮かべて書いたんです。息子がいた頃の自分の日記を読み返して"息子と初めて乾杯したのいつだったっけ"みたいな。そういう親子の愛情でも伝わるような言葉を節々に入れたりしてます」
ーー<誰かを愛す事でしか まともに成長できないから>という印象的な歌詞はどこから出てきたんですか?
「やっぱり人生は、恋愛についての後悔が多いんですよね。後悔と感謝。俺が今生きていられたり、こういう性格で自分を作り上げてくれてるのは、親、友達、恋人のおかげじゃないですか。恋人との喧嘩が別れのキッカケになって、次は気をつけようと思ったりする。そういうので自分が成長してるなと思ったので、恋愛や愛からの成長ってすごく大きいな、多いなと思ったので。良い歌詞が書けたと思うんですけど、これ何で急に思いついたんだろう」
ーースッと出てきたんですか。
「でもサビの2週目はなかなか出なかったんですよ。<癖毛が気になり出したのは>はもう頭に浮かんでて、めっちゃ考えて出した気がする。サビの頭の3行と<記憶の端に折り目を付けてしまった>だけできてて、でも続きが出てこないから2番を先に作ろうと思って、2番を最後まで作って後に、その間の3行をめちゃめちゃ考えたと思います」
ーー良い歌詞ですね。最後の<記憶の端に折り目をつけて仕舞った>の表記の違いはニクいですね。歌詞と歌い方が違ったり、こういう歌詞がふいに来るからSaucy Dogの曲は好きなんです。
「ありがとうございます。嬉しいです。"やってるやん"の感じもあるけど(笑)。点の位置が違ったりするだけで全然意味が変わるから、言葉遊びが好きなんですよね」
無駄に思えて無駄じゃなかったことは、結構ある
ーー『よくできました』は肯定ソングですよね。
「そうですね」
ーー<無駄がない≒つまらない くだらないけど面白い>という歌詞が興味深くて。歌詞を書いたキッカケはあったんですか?
「これもタイトルは最後なんですけど、1番は『王様のブランチ』のテーマソングで、土曜日の"おはようございます"の曲なので、"土曜日の朝〜お昼って、俺何してるかな"と思って書きました。ほんとに休日だと、だらだらソファーでTVを見て、何しようかなと思ってるうちに夜になる。でも"そういう日があってもいいでしょ"と歌いたかったんですよ。自分を肯定したかったのもあるので、肯定ソングではありたくて。最初は<無駄がない=つまらない>にしていたんですけど、"無駄がない"を"つまらない"と言ったら、肯定ソングじゃなくなるなと思って。"俺にとっては結構近いよ"という意味で<≒つまらない>にしたんです」
ーーなるほど。
「本当は<誰もが皆【同じ】じゃない>も、"イコールと同じ"で掛けていたんですけど、"同じじゃない"と言ってるし、やっぱり≒でいいんじゃないかなと思ったり。<大人には成りきれない>の"成る"も、足し算を掛けたら面白かったかなとか。実は全部の歌詞に、めちゃめちゃ数学の表現を使ってます。<夢を乗せて>も乗算でやろうかなと思ってたけど、わかる人がわかるぐらいにしました(笑)」
ーー<無駄がない≒つまらない>に絡めてお聞きしますが、最近タイパとかコスパとか、効率化や省エネが叫ばれる時代ですが、それについて何か思ったりされますか?
「節約の意味で、なるべく食品のロスを減らしましょう、みたいなのは良いと思うんですよ。でも自分の生きる上で、無駄に思えて無駄じゃなかったことって結構あって。例えば2日間だけやって飛んだ飲食店のバイトとか。でもあれがなかったら今の俺はできてなかったなと思うし、お盆の持ち方を教えてくれたその2日間で、俺は今後ずっとお盆を持てるし、でっかいフォークとでっかいスプーンでサラダを取り分けられるわけじゃないですか。無駄に思えて無駄じゃないことって結構あるんですよ」
ーー確かに。最近は映画を倍速で観る人がいるとか。
「ほんと馬鹿だと思います」
ーー私もそれは嫌ですね。無駄に思えそうな何気ないシーンや間が重要だったりすることもあるし。
「何かを作る経験をしたことがないんじゃないですかね。例えば自分が漫画を描いていて、それを飛ばし読みされたらどう思うか、そういうのがわかってない人もいるんじゃないかな。曲も最初の10秒だけ聴いて飛ばす聴き方とか、TikTokも最初の1秒見て"はい次"とか。そういう時代なんだなと思いますけどね」
バランスを考慮して作り上げていく
ーー先ほど少しお話が出た新曲の『コーンポタージュ』は、最近作った曲ですか?
「そうです。今作で1番最後に作った曲です。これはリフからできて。最初"アリア"という名前で作ってたんですけど、『G線上のアリア』という曲をどんな曲かちゃんと思い出さないまま、"『G線上のアリア』ってこんな感じの曲だったな"と入れたイメージで。全然違いましたけど(笑)」
ーー"アリア"から『コーンポタージュ』になったんですね。『おやすみ』の夏の情景から始まって、『コーンポタージュ』の冬の情景で終わっているんですね。
「本当だ。しかも『馬鹿みたい。』で<季節の変わり目に喉がカサついて>と言っててね! うわーほんとだ」
ーー『コーンポタージュ』を最後の曲にしたのは?
「"『コーンポタージュ』は曲調的に最後がよくない?"とゆいかが言い始めて。"『コーンポタージュ』最後かー?"と俺は思ってたんですけど、"じゃあ1曲目は『おやすみ』ちゃう?"みたいな。聴いてほしい曲だし、新しい自分たちだけど実は6年前に作ってる、みたいな。"『おやすみ』の後『馬鹿みたい。』やろ。で『馬鹿みたい。』の後だったら『くせげ』が合うな。その次は『poi』が合うな。で『よくできました』やろ。『よくできました』の後に『この長い旅の中で』のイントロが始まったら鳥肌立つよねー。......『コーンポタージュ』、最後かーっ"て」
ーー(笑)。ゆいかさんはそれが見えてたんですかね。
「いや、見えてない見えてない(笑)」
ーー曲を並べて"こういう曲が欲しいから書き足そう"みたいなこともありますか?
「あります。いつもありがたいことに、大体3曲ぐらいタイアップをもらえてて」
ーー今回は7曲中5曲ですからね。
「ありがたいですね。で、アルバムを作ってて、"ちょっとバラード多くない?"みたいになったら、"アップテンポとかミドルテンポを作ろうよ"となって作ることが多いですね。今回は『poi』が先にできてたので、"『この長い旅の中で』と少し違う感じのがっつりバラードが1曲あってもいいよね"、みたいな。『コーンポタージュ』はちょっとひねった感じ。大体アルバムに1曲はひねった曲があるかもしれないですね」
ホールのSaucy Dogは、濃縮したものを見せられる
ーーそして今回もゆいかさんボーカルのボーナストラックがCDに入っています。『エピローグ』、私は聴いて爆泣きしました。
「良い曲ですよね。良い映画を観たような感覚。俺も結構口ずさんじゃうんですよね」
ーーゆいかさんが作詞作曲をされているんですか?
「作詞がゆいかで、曲は俺がゆいかの歌に合わせてコードをはめてみて、和貴(秋澤/ba)がそれにギターを重ねる感じです」
ーーこのスタイルもずっと続けていかれるんですか?
「そうですね。もしかしたら次は和貴のボーナストラックかもしれないですけどね。"僕やりますよ"と言ってたので(笑)」
ーーおお、それは楽しみです! 改めて今作はバンドにとってどんな1枚になりましたか?
「全部バラバラで雰囲気すら似てる曲がないけど、Saucy Dogが歌ってるから成立してる曲が揃ってます。自分の中の理想の1枚ができたかなと思いますね」
ーー来年4月からは『Saucy Dog HALL TOUR 2025』が始まります。大阪は7月2日(水)・3日(木)のオリックス劇場ですね。ライブハウスからアリーナまで色々なハコを廻られていますが、ホールの印象はどんなものですか?
「結局、Saucy Dogはホールが1番似合うんですよね。見た目で似合うというよりも、ホールで聴いている時の音も含めて、全部の情報がちゃんと余すことなくお客さんに伝えられている感じがする。アリーナもライブハウスもめちゃめちゃ楽しいし、それぞれSaucy Dogらしいライブができるんですけど、ライブハウスだと前の方でしんどくなっちゃう人がいたり、俺らも気になっちゃう。サンボマスターとのライブでも、1番最初に"みんなのこと信じてるから、1歩ずつ下がろう"と言って広がったんですよ。2日目はそれができたからライブに集中できたけど、1日目はしんどい人もいたみたいで。倒れる前に外に出る選択肢がまだない人たちというか。ライブを見たいしギリギリまで粘っちゃう。みんな楽しみたいだけなので、仕方ないんですけどね。そういうものが1番全部カバーできるのがホールなのかなというのはありますね」
ーーなるほど。
「アリーナこそ大きくて、本当にちゃんと遠くまで届けたいからこそ、今はホールがちょうど良いのかなという感じ。120%の力を出してアリーナも全然できるし、みんなに届けられると思うんだけど、ホールだったらホールの距離プラスアリーナの距離ぐらいまでSaucy Dogを見せられるというか。濃縮したものを見せられるイメージです」
ーー来年のツアーも楽しみにしております!
Text by ERI KUBOTA
(2024年12月19日更新)
2200円(税込)
AZCS-1131
【収録曲】
01. おやすみ
02. 馬鹿みたい。
03. くせげ
04. poi
05. よくできました
06. この長い旅の中で
07. コーンポタージュ
Bonus Track(CDのみ)
08. エピローグ
配信リンクはこちら
Saucy Dog(サウシードッグ)…2013年⻄日本各地出身のメンバが大阪で結成した、3ピースギターロックバンド。メンバーチェンジを経て2016年MASH A&RのオーディションでGP受賞。代表曲「いつか」のMVは再生回数1億回を突破。ボーカル石原の「言葉・メロディ・声」が最大の魅力。2018年5月、2nd mini Album「サラダデイズ」を発売。初ワンマンツアーや全国25箇所で開催した「ワンダフルツアー2018」は全箇所SOLD OUT。2019年4月大阪城野外音楽堂・日比谷野外音楽堂の2会場にて初野音ワンマンライブを開催し両日ともにSOLD OUT。同年10月にはニューミニアルバム「ブルーピリオド」を発売。リリースツアー「いつだって今日がはじまりツアー」は全国11カ所12公演全てSOLD OUT。2020年9月、4th mini Album「テイクミー」を発売。このアルバムを携えてのワンマンツアー「We will take you」をコロナ禍で開催。2021年2月には初の日本武道館ワンマンライブを開催し大盛況にて終了。今年8月25日には5th mini Album「レイジーサンデー」と日本武道館ワンマン公演のライブ映像作品を同時リリース。「レイジーサンデー」収録の「シンデレラボーイ」は4億回再生を突破した。2022年には、バンド史上最大規模の初の東名阪アリーナツアー開催し大盛況にて終了。年末の紅白歌合戦にも初出場した。2023年1月からは史上最大規模のホールツアーを開催し全公演SOLD OUT。さらに11月からは、総キャパシティが約13万人に及ぶアリーナツアーを開催した。2024年5月からは、初のFCツアーを開催。10月からは対バンツアーを開催中。バンドとして、更なる成長と飛躍を感じさせるSaucy Dogからますます目が離せない。
▼12月27日(金)・28日(土)・29日(日) 11:00
インテックス大阪
1日券-11500円
[27日(金)出演]imase/奥田民生(GOZ)/カネヨリマサル/go!go!vanillas/サバシスター/ザ・クロマニヨンズ/Chevon/シャイトープ/ストレイテナー/Tele/DISH///10-FEET/なとり/にしな/ハンブレッダーズ/Vaundy/羊文学/フレデリック/BRAHMAN/HEY-SMITH/マキシマム ザ ホルモン/マルシィ/Lucky Kilimanjaro/ROTTENGRAFFTY/ammo(OPENING HEAVY ROTATION ACT)/CLAN QUEEN(ZONe ENERGY LIVE HOUSE Antenna)/シンガーズハイ(ZONe ENERGY LIVE HOUSE Antenna)/jo0ji(ZONe ENERGY LIVE HOUSE Antenna)/moon drop(ZONe ENERGY LIVE HOUSE Antenna)/紫 今(ZONe ENERGY LIVE HOUSE Antenna)
[28日(土)出演]ASIAN KUNG-FU GENERATION/indigo la End/打首獄門同好会/ウルフルズ/9mm Parabellum Bullet/くるり/CRAZY MAN CLUB BAND(奥野真哉/佐藤タイジ/クハラカズユキ/隅倉弘至/KOHKI)/Kroi/SHISHAMO/SiM/w.o.d./東京スカパラダイスオーケストラ/TRICERATOPS/ハルカミライ/04 Limited Sazabys/フジファブリック/flumpool/BLUE ENCOUNT/bokula./マカロニえんぴつ/ヤバイTシャツ屋さん/UNISON SQUARE GARDEN/RIZE/WurtS/Laura day romance(OPENING HEAVY ROTATION ACT)/Bye-Bye-Handの方程式(ZONe ENERGY LIVE HOUSE Antenna)/PK shampoo(ZONe ENERGY LIVE HOUSE Antenna)/森大翔(ZONe ENERGY LIVE HOUSE Antenna)/離婚伝説(ZONe ENERGY LIVE HOUSE Antenna)/レトロリロン(ZONe ENERGY LIVE HOUSE Antenna)
[29日(日)出演]阿部真央/androp×SHE’S/OKAMOTO’S/KANA-BOON/キュウソネコカミ/クリープハイプ/Saucy Dog/サンボマスター/THE BAWDIES/sumika/Chilli Beans./This is LAST/怒髪天/ねぐせ。/PEOPLE 1/BIGMAMA/ビッケブランカ/フラワーカンパニーズ/ヤングスキニー/レキシ/Conton Candy(OPENING HEAVY ROTATION ACT)/the paddles(ZONe ENERGY LIVE HOUSE Antenna)/TRACK15(ZONe ENERGY LIVE HOUSE Antenna)/Billyrrom(ZONe ENERGY LIVE HOUSE Antenna)/muque(ZONe ENERGY LIVE HOUSE Antenna)/礼賛(ZONe ENERGY LIVE HOUSE Antenna)
※Saucy Dogは29日(日)に出演予定
※未就学児入場不可。保護者1名につき、小学生1名のみ入場無料。2人目以降は追加人数分のチケットが必要。開場・開演時間が変更の場合がございます。START時間は改めてステージタイムテーブルをご確認下さい。出演アーティストは変更による払戻しは致しません。アーティストの出演日、及び出演ステージが変更になる場合があります。各ステージの入場規制を行うことがあります。オフィシャルサイト(http://radiocrazy.fm/)内の「注意事項」を必ず確認、了承の上、チケットをご購入下さい。
[問]FM802 RADIO CRAZY公演事務局■06-7732-8787
【石川公演】
▼4月9日(水)・10日(木) 金沢歌劇座
【静岡公演】
▼4月22日(火)・23日(水) アクトシティ浜松 大ホール
【香川公演】
▼5月21日(水)・22日(木) レクザムホール 大ホール
【広島公演】
▼5月27日(火)・28日(水) 広島文化学園HBGホール
【宮城公演】
▼6月3日(火)・4日(水) 仙台サンプラザホール
【福岡公演】
▼6月10日(火)・11日(水) 福岡サンパレス
【愛知公演】
▼6月17日(火)・18日(水) 愛知県芸術劇場 大ホール
▼7月2日(水)・3日(木) 19:00
オリックス劇場
全席指定-7500円 着席指定席-7500円
着席指定席(中学生以下)-4500円(2010/4/2以降に生まれた方が対象/当日要身分証)
※12歳以下のお客様は保護者さま同伴でのご入場が必要となります。同伴の方もチケットは必要となります、ご了承ください。着席指定席(中学生以下)は着席指定席とのセット販売になります。必ず、着席指定席:7,500円とセットでの購入をお願いします。当日必ず身分を証明できる公的書類をお持ちください。小さいお子様づれや立っての観覧に不安のある方は着席指定エリアのご利用をお勧めいたします。着席指定席は必ず座席に座っての観覧をお願いするお席となります。
[問]GREENS■06-6882-1224
【北海道公演】
▼7月10日(木)・11日(金) 札幌文化芸術劇場hitaru
【東京公演】
▼7月15日(火)・16日(水) 東京ガーデンシアター
【沖縄公演】
▼8月2日(土)・3日(日) 那覇文化芸術劇場 なはーと 大劇場
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https://saucydog.jp/
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https://www.youtube.com/@saucydog