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ヴァイオリニスト・NAOTOがギタリスト・鳥山雄司ら
凄腕ミュージシャンたちとライブを開催!

既存のジャンルに囚われない自由なスタイル、ポップス&ロックを表現する唯一無二のヴァイオリン、あっと驚くパフォーマンスで新風を巻き起こしてきたヴァイオリニスト、NAOTO。デビュー20周年を迎えた今も精力的に活動を続ける中、12月25日(水)にギタリストとしてのみならずプロデューサー/アレンジャーなど多岐に渡って活躍を見せる鳥山雄司とのライブ『NAOTO×鳥山雄司 live authentic vol.2』の開催が決定! デビュー20周年を迎えての心境や、2年ぶりに開催されるライブシリーズ『authentic』について話を聞いた。

――デビュー20周年おめでとうございます。ここまではあっという間でしたか?

「そうですね。本当に20年があっという間でした」

――感慨深さはありますか?

「ここまでいろいろありましたし、本当によく持ったなと思います。デビューして、2年目、3年目と会場がちょっとずつ大きくなっていたし、CDも出せていたので周りの人から見たら順風満帆に見えていたと思いますが、5年目まではすごく大変でした。不安だからいろいろな仕事をやっていたんですけど、この振り幅自体が自分だと思えばいいんだって思ったし、デビューから10年ぐらい経って初めて世良(公則)さんにお会いした時に『NAOTOくん、大丈夫だよ。自分というものが音に出ていて、それがずっと評価されているから。(デビューして)10年持っているし、いいなって思ってくれている人が確実にいるわけだから、今自分がやっていることを不安とか思わなくて全然いいと思うよ。これをやり続けることの方が大事だと思うから。NAOTOくんは今のままやっていれば、それが正解なんだと思うよ』って言われた時にだいぶ楽になりました」

――そういうこともあったのですね。さて20周年に突入されて、ヴァイオリニストが集まるヴァイオリニストフェスや啼鵬さんとのライブなどもあった中で、12月には鳥山雄司さんとのライブシリーズ『authentic』が2年ぶりに行われます。

「2年ぶりになりますが、何回か企画はしていたんですよ。だけど、みんな忙しい人たちだからなかなか5人のスケジュールが合わなくて、すれ違いばかりだったんですよ。でも、今回は12月25日というクリスマス当日に会場もメンバーも空いているっていう奇跡が起こって。12月25日が空いているような人たちではないので、本当に奇跡です」

――そもそも、このメンバーで『authentic』というライブシリーズをやろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

「昔、『live image』で鳥山さんとご一緒させて頂いて。その時、僕はまだデビュー前だったので、いろんなライブでセッションなどをしたことがあったんですけど、僕がデビューしてからは『NAOTOはアーティストだから』って鳥山さんが気を遣ってくださってストリングスのお仕事に僕を呼ばなくなっていた時代があるんですよ。で、久しぶりに『Fantasy on Ice』という鳥山さんが音楽監督をされているフィギュアスケーターと音楽、アーティストがコラボするアイスショーに僕がゲストアーティストで出た時に、『久しぶりにNAOTOとやって楽しかった』って言われて。これを機に1つライブができるといいねっていうところから始まり、せっかくだからめちゃくちゃうまい人たちを誘ってみようってことで、(松本)圭司くん、(川崎)哲平くん、(川口)千里ちゃんを誘いました」

――公演名を『authentic(本物)』にした理由も教えてください。

「僕が決めたんですけど、僕以外、天才ばっかりだから、神々の遊びを皆さんに見ていただこうと(笑)。本当に上手い人たちだと、ガムシャラに弾いてもちゃんと音がまとまるんですよ。それを僕のファンに見せてあげたいって思って。僕の友だちにはすごい人たちがいるんだぞ、っていう友だち自慢の会です(笑)」

――そうなんですね(笑)。今回の神戸公演はどういうライブになりそうですか?

「前回、2022年にやった時は、もう本当にうわーっ!てやりつくして、すごいでしょ!!っていう感じで帰ったんですけど(笑)、今回は公演日がクリスマスなので、みんなにいい気分で良いクリスマスを過ごしていただくために、ちゃんとクリスマスの曲もお送りしようと。僕の楽曲はもちろん、カバーもたくさんやって、クリスマスソングもお届けするという内容盛りだくさんになっています。11月22日にビルボードライブ横浜でもやっているんですけど、その時とはセットリストも大きく変わるので、横浜公演を観てくださった方も楽しめる公演だと思います。クリスマスだし、スペシャルライブです」

――楽しみが満載ですね! 出演陣の注目ポイントも教えて頂けますか?

「鳥山さんっていう素晴らしいギタリストでありプロデューサーである方がいらっしゃって、圭司くん、哲平くん、千里ちゃんっていう他のバンドではバンマスをやるような、めちゃくちゃうまい人たちだから、俯瞰で全員のすごいプレーを見た方がいいですよ。みんなすごいことをやっているから、"なんだか全体がすごいことをやっているぞ!"という目で見て、音も全体を聴いた方がいいです。もう本当にみんなとんでもないことをやっていますから。音楽は普通に聴いて楽しんで頂ければいいと思うんですけど、今回に関しては雑技団を観る気持ちで観に来て頂けるといいかなと。E難度の技ばかりくるから、他の人のすごいE難度を観て頂ければ。とはいえ、びっくり人間大集合というわけではないです。本当に音がいいんですよ。僕自身の音はどうなのか分からないですけど、全員、音がきれいなんです。音の粒が揃っていないとか、リズムがずれたりすると聴こえないんですけど、全部が爆音じゃないのに音がきれいに聴こえるから、本当に腕がすごいんです」

――そんな凄腕ミュージシャンたちと贈るライブの見どころとメッセージもお願いします。

「すごいテクニシャンの皆さんが参加しているライブなので、それを観て頂きたいんですけども、今回はそこだけではなく、ちゃんとクリスマスの曲も数曲用意して、良いクリスマスを過ごして頂ける雰囲気作りについてもみんなで相談して決めましたのでぜひ! 神戸の夜景もきれいですし、このライブを観て、そのあとおいしいお食事とおいしいお酒を飲んで、いい気持ちになってお家に帰って頂ければ。良いクリスマスだったねっていう日になるよう僕らもちょっとしたお手伝いができればなと思っておりますので、ぜひ遊びに来ていただければと思います」

Text by 金子祐希




(2024年12月12日更新)


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Profile

ヴァイオリニスト/作編曲家。大阪出身。東京藝術大学附属音楽高校、同大学音楽学部器楽科卒業。2005年に『Sanctuary』でメジャーデビューを果たす。音楽の源流は、「僕は『ザ・ベストテン』(1978~1989年放送の音楽番組)で育っている子で、ジュリーさん(沢田研二)が大好きだったんですよ。そのあとに玉置浩二さん、安全地帯さん、TM NETWORKさんを好きになったので、ルーツはずっとJ-POPです」。そこに加えて、クラシックを勉強しながら、「高校進学のために東京に出てからたまたま『MTV』で見たマイケル・ジャクソンに衝撃を受けて、洋楽に興味を持ち始めました。ダンスミュージックってかっこいいんだなっていうのが分かって。プロデューサーのクインシー・ジョーンズが離れたあとのマイケルからスタートしたんですけど、『スリラー』でクインシーのことを知ってからフュージョンというジャンルがあることを知り、そこからソウル、R&Bと行って、最後にビートルズに辿りつきました」。こうして培われた既存のジャンルにとらわれない高い音楽センスで人気を博しているだけでなく、独特の感性と切れ味鋭い超絶技巧、ハイノートの美しさなどで、数多くのアーティスト、作曲家たちからも愛されている。日本スープカレー協会広報宣伝担当理事、カレーマイスター、ラジオパーソナリティーなど多岐にわたって活動中。

NAOTO オフィシャルサイト
https://www.naoto-poper.com/


Live

『NAOTO×鳥山雄司 live authentic vol.2』

チケット発売中 Pコード:276-775
▼12月25日(水) 18:30
Live Hall クラブ月世界
自由席-8800円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[出演]NAOTO(vl)/鳥山雄司(g)/松本圭司(key)/川崎哲平(b)/川口千里(ds)
※未就学児童は入場不可。
※販売期間中は1人4枚まで。
[問]キョードーインフォメーション
■0570-200-888

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