ホーム > インタビュー&レポート > 伝説を更新し続ける、MUSENの周年イベント。 笑顔と涙、愛と友情、そして乾杯が連鎖する無線遊宴は、 1度、2度、3度…と、回を重ねながら、伝説を更新する。
大阪の酒飲み、いや音楽好き、はたまた街好き。なんでもいいが、嗅覚の良いボーイズ&ガールズなら、この顔とボディに見覚えがあるはず。そう、彼こそが無線遊宴の仕掛け人にして、「THE MUSEN IN SHOCK」の店主、テテヤンだ。昨年には、一店舗よりもさらに大箱で、夜がふければカラオケも歌える酒場「THE HANARE IN SHOCK」も開業し、グループの勢いは止まることを知らない。かくいう筆者も、酩酊状態で何度カラオケを歌いに行ったことか......。
この男の大きな背中見ると、イベントにかける熱意と決意が感じられる。
3度目となる、無線遊宴の祝いに駆けつけたアーティストには、今年もスペシャルなメンバーが名を連ねた。TENDRE、NIKO NIKO TAN TAN、brkfstblend、luv。そしてDJ陣は、DAWA、Twilight Clubs、robe(KenT from Soulflex)釜中健伍(from DENIMS)が。3年連続出演となる猛者に加え、ニューカマーも登場、さらにはSpecialsessionという謎の枠まで用意されていて「全くムセンってば、今年も飽きさせないなあ〜」と、ワクワクが止まらなかった。
そして、毎年の楽しみでもある出店組も今年は、東京や福岡からナイスなメンバーを招集。東京の地に綺羅星のように登場し、無く子も笑うグッドバイブス酒場として人気を博す「大人気」は、「お口入れたら天津飯」なる、「THE MUSEN IN SHOCK」リスペクトなメニューを引っ提げ参戦!
3周年やけど、ハンドサインが4と2なのがおもろい。
ここ1年で急速にMUSENクルーと距離を縮め、互いの店を行き来しまくっていた福岡の新星[博多屋台繋々]もこの日のために大阪へ!こちらも「THE MUSEN IN SHOCK」リスペクトな「明太うまーちょ」なるメニューを担いでやってきた。
そして、「THE MUSEN IN SHOCK」からほど近い場所に居を構える「お料理横目」今年は、ケータリングではなく、出店での参加。メンバーには街の顔役なタカちゃんとえだまめが! ちなみに、「THE MUSEN IN SHOCK」チームのみんなが、めっちゃフードを食いまくってたのを眺めて、愛やなあ〜と、感じておりました。
ケータリングにはこれまたMUSENクルーと親交の深い、curry GAGAが今年も。チキンカレーがうますぎて、アーティストの面々もおかわりしまくっていたのも、印象的だった。
そして、3周年を記念して、BOKU HA TANOSHIIとコラボアイテムをリリース。そのアイテムが物販ブースに。筆者もオレンジを購入しました。(マジでかわいいから、夏前にかっとくんだぞ! 絶対だぞ!)
......と、今年も愛と情熱、そして酒に溢れた出店陣を紹介してまいりましたが、イベントの目玉でもあるMUSENラバーなアーティストのパフォーマンスもご紹介。
オープニングDJを勤めたのはFLAKE RECORDのDAWA氏。ライブ前、まだホットになりきる前のフロアに向けて、今から音が鳴る。そしてパーティーが始まる。そんな訪れを告げるように、会場のボルテージをジワジワと盛り上げてくれた。
DAWA氏からバトンを受け取ったのは、急遽参戦が決まった、robe(KenT from Soulflex)。DJタイムが始まると、予期せぬ、スペシャルアクトが登場!
札幌のすすきのから、ポールダンサーのrinaxがDJブースに登場。こちらの美女、ドラマー松浦大樹のソロプロジェクト、saccharinの札幌酒場族のメンバーとしての顔も持つ強者だ! (実は、登場は次のDJだったそうだが、そんなハプニングも盛り上がればオールオッケー)そして、待ちに待ったステージが開演!
店主テテヤンの感謝の言葉がステージから、オーディエンスに届けられ登場したアーティストはTENDRE。まずは、冒頭から音の調整がうまく行かずキーボードの下に潜り込んで「すいません、こんな登場で」と、会場のムードを和らげてくれる。
MUSENクルーとも交友の深いドラマーでsaccharinのフロントマンの松浦大樹。そして、象眠舎の主宰・小西遼を連れたスリーマンセル。なんとも、スペシャルな編成だ。TENDREのバンド編成よりも、よりミニマルな編成だからか、全員がテテヤンと仲良いからか、音がとても深く耳と心に届いた気がする。曲の狭間には、会場内にいるテテヤンと掛け合ってそれに対して人が突っ込む。そんな掛け合いが見れたのも特別感があった。ちなみに、これは余談だがこの3人が同い年かつ仲良しであるって、奇跡すぎるしチートすぎん?
ホットなステージで興奮冷めやらぬ中、登場したのはDJとして参戦した釜中健伍(from DENIMS)。無線遊宴には3年連続の出場の皆勤賞。そして、今回の出演アーティストの中でも最もMUSENクルーと距離の近い男である。そんな彼の登場に、MUSENの常連客やMUSENクルーは大盛り上がり。自然とフロアは上がり、会場の乾杯の数と笑顔が増えていたのが印象的だった。
フロアが盛り上がったタイミングでポールダンサーのrinaxも再登場! こちらが、本チャンの出番だったからなのか、妖艶さに更に磨きがかかっていた。なんでか、筆者のスマホに、喫煙所での二人の笑顔のツーショット写真が記録されていて、それもええ思い出だなあ、と。翌日に、噛み締めた。
続いてステージにあがったのは、luv。ボーカルのHiynはMUSENクルーとも交友が深い心斎橋のライブハウス・ジャニスのスタッフとして働いてた現役大学生。ソウル、ジャズ、クラシック、ロック...と、数多の音楽をルーツにしたサウンドと歌声は、圧巻の一言。会場には初見だった方もいたようだが、早速魅了されてファンになった。と、話す人も多かった。
昨年のeminata同様に、MUSENクルーが注目するニューカマーがステージで見られるのも無線遊宴の魅力だよなあ、と、痛感する。というか、飲食店のメンバーにしては全員が音楽センサーと偏差値が高すぎる。どゆこと?
ここで、お決まりのトークセッションがスタート。店主のテテヤン、TENDRE、brkfstblendの面々とluvのHiynが出店のフードを試食。弾むトークのおかげか、はたまたテテヤンの良い具合が、かなりゴキゲンになっていたからか。このトークタイムを転換期として、会場のムードがライブハウスから、酒場へと変わった気がする。かくいう、筆者もこの辺りから杯のピッチが加速して、ゴキゲンになりました。(それにしても、このテテヤンが太朗ちゃんに出店フードを食べさせてるシーン、愛くるしすぎる)
酒場らしく、グッと愛くるしい空気に包まれた会場だったが、続いて登場したのはクリエイティブミクスチャーユニットのNIKO NIKO TAN TAN。多様な曲調を自在に乗りこなす姿と、OCHANとAnabebeの唯一無二な一体感。要所に織り交ぜるループから生まれる中毒性の高いサウンドにフロアのテンションは爆上がり。MUSENクルーのゆりりやリーボックのテンションも会場内で爆上がり。テテヤンに至っては、思い出の曲が流れると涙をポロッと流していたし、最高に感情と会場が揺れる時間だった。
ステージの興奮が冷めやらぬまま、TASOGARE COFFEEのdaichiとkoki shimizu、Broth Worksの清水氏によるDJクルーのTwilightclubsがDJブースに登場。
こちらのふたりもMUSENと近い間柄。それゆえ、自然とMUSENの常連客がDJブース前に集まり、ムードは一瞬にして周年の祝いのムードにトランスフォーム。オーディエンスの熱気がピークにあがったからなのか、もはや空気が酒気を帯びていて、この最高な時間よどうか終わらないでくれと神に願った。もし、筆者と同じくそう願った人がいたなら、友達になりましょう。
アーティストライブのトリとして登場したのはbrkfstblend。ボーカルでソロシンガーとしても活躍するMichael Kanekoと店主テテヤンは昔から仲の良い間柄。バンドは2023年結成、MUSENが主催する音楽イベントTHE MEETS IN SHOCKへの出演も記憶に新しい。クラシカルなロックサウンドをベースとした音楽性で、オーディエンスのハートをしっかりと鷲掴み。フロアの盛り上がりも鰻登りだった。
そして、謎に包まれたラストのステージSpecial sessionのお時間に。ステージにはこの日TENDREのステージでドラムを披露した松浦大樹が一升瓶を持って登場(実は、東京からの新幹線に祝いの一升瓶を忘れ、大阪で急遽新たな酒を調達したそう)。楽屋で「今日はsaccharinじゃなくて、Special sessionだから」と、笑っていたのはこのことか! と、ようやく腹落ち。そうして、この日だけのスペシャルなセッションが開幕。ステージにはこのためにこの場へ駆けつけた酒場族や、この日のステージを盛り上げた面々ズラリ勢揃い。
店主のテテヤンも涙を流しながらステージで、最大限のパフォーマンスを披露してくれた。
そして、熱い抱擁。どこまで最高なステージやねん。書いていて、その時の情景がフラッシュバックするし、こっちまで、涙が溢れそうだ。
そして、フィナーレには、テテヤンの呼び込みに合わせて、MUSENクルーの面々が続々とステージにイン。昨年のこのシーンも記憶に新しいが、メンバーが増え、新たな動きを続ける生命体のMUSENグループが、こうしてステージに揃う瞬間が一番盛り上がるし、一番グッとくる。全員がかなり酔ってるし、テテヤンは泣いている。このシーンを見るためだけに来た。そんなオーディエンスもいたはずだ。実際、昨年同様にめちゃくちゃ動画を撮ってるオーディエンスが多かった。
......てなわけで、最高な周年パーティは大団円。ライブレポもこれにて終了の空気ですが、昨年と同様にこの日訪れたMUSENラバーたちの濃くて酔い表情も皆さんに届けさせてください。
やっぱり、会場の酔い顔は良い!これを見ているだけで、素晴らしいイベントだったんだなと噛み締められて、最高ですよね。
そんなわけで、THE MUSEN IN SHOCK伝説の3周年パーティ『無線遊宴』は幕を閉じたのであった。店主で、この店の太陽で旗振り役、そしてゴキゲン印でもあるテテヤン。いつもお店をナイスグルーブにしてくれる、MUSENの二枚看板こと、ゆりり、リーボック。そしてスーパーサブのジュンペイと前ちゃん、そしてユーキ。MUSENの姉妹店THE HANARE IN SHOCKを引っ張る、ツッコミ上手で手の小さいヤスくん&男前でええやつなタクミ。
本当に最高な遊宴を催してくれてありがとう!
このレポートを読んだそこのアナタ、まだMUSENを訪れたことがないのだとしたら、今すぐMUSENへ足を運んでみてほしい。来年は、もっともっと巨大な伝説とグルーブを引っ提げて、僕らを酔わせてくれるはずだから。
Text by ロマン
Photo by 浜村晴奈/桃子
(2024年12月28日更新)
「人と人、街と街の境界線をなくし
WEBからリアルへ生産者(クリエイター)をコネクトする」
をコンセプトにする立ち飲み屋
▪️営業時間/17:00-24:00
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▪️定休日/不定休(Instagramのカレンダーにてお知らせ)
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※24:00~カラオケ可
▪️定休日/火・水・木曜日
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