インタビュー&レポート

ホーム > インタビュー&レポート > アイナ・ジ・エンドが親友である写真家に見せた 10年に及ぶ濃密な日々の記録の数々 『アイナ・ジ・エンド photo exhibition ‐幻友(げんゆう)‐』

アイナ・ジ・エンドが親友である写真家に見せた
10年に及ぶ濃密な日々の記録の数々
『アイナ・ジ・エンド photo exhibition ‐幻友(げんゆう)‐』

一度その歌声を聴いたら耳を捕えて離さない、神が授けたハスキーボイスの持ち主。昨年"楽器を持たないパンクバンド"BiSH解散以降、ミュージシャン、俳優、アーティストとして活動の幅を広げ発信を続けているアイナ・ジ・エンド。天性の表現者とも言える彼女の、今回の新たな表現が写真展だ。

630DSCF0955.jpg

11月22日に心斎橋PARCO14回のPARCO GALLERYで始まった『アイナ・ジ・エンド photo exhibition ‐幻友(げんゆう)‐』。この展覧会は今年4月に発売された自身初となる写真集『アイナ・ジ・エンド1st写真集「幻友」』の発売記念として、写真家・興梠真穂(こおろぎまほ)が撮影した作品が展示されるという企画だ。

630DSCF0964.jpg

本展では、写真家でありアイナの親友でもある興梠がプライベートな時間にも撮り溜め続けた膨大な写真群の中からアイナが歩んできた10年の日々や、飾らない日常風景を厳選して展示。写真集のタイトル「幻友」−−、"友という幻"という言葉には初恋に似た親友という意味がこめられており、アイナ自身によって命名された。そのタイトル通り、被写体であるアイナと写真家・興梠の親密な間柄はもちろん、写真を見る者自身がアイナの幻友であると疑似体験できるほど濃密な作品の数々に出会うことができる。

630DSCF0856.jpg

初日前夜に行われた内覧会には、アイナも登場。来場者が歩みを進めるごとに10年前へと時を遡る構成で作品を展示していると明かされたほか、「私はモデルではないので被写体として自信があるわけではありません。でも親友の興梠真穂が10年かけて撮ってくれた日々こそが幸せだったと思ったので、今までありがとうこれからもよろしくという気持ちで写真集を作りました」と語った。さらに記者から投げかけられた親友が撮影者だったからこそ見せることができたプライベート感溢れる一枚は? という問いには「彼女の前では普通に着替えちゃうんですよね。...普通のシーンというか、生活っぽい感じは真穂しか撮れないなと思うのと...2023年頃のメイクをしている写真ですね。遊びに行こうと言いながら3時間くらい家でダラダラしてようやく私が用意し始めたところを撮られていたもので、友達だからこその一枚だなと思います」と撮影の裏話も。

630EFBFBEF8-502E-4592-8EDB-BF77DD9117B4.jpg

630D1A6B0DD-326E-452F-9EB1-64A1BEDCBDCB.jpg

展示に合わせてアイナが作詞作曲したオリジナル音源を聴きながら作品を楽しめるほか、写真のみならずさまざまな手法を使って写真を立体的に魅せる展開をしていることに注目を。さらに展示されている小道具の一部も、アイナ本人の愛用品であるというから必見だ。会場では写真集『幻友』の特装版『幻友PARCO EDiTiON』、展覧会記念商品なども販売。ぜひ写真を通してアイナとの幻友体験を!

取材・文/桃井麻依子




(2024年11月25日更新)


Check

『アイナ・ジ・エンド photo exhibition ‐幻友‐』

▼11月22日(金)〜12月8日(日)
開催時間:10:00〜20:00(会期中無休)
※入場は閉場の30分前まで、最終日は18:00閉場
会場:心斎橋PARCO 14F PARCO GALLERY
(大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-8-3)
入場料:一般1000円
※小学生以下は無料

心斎橋PARCO HP
https://shinsaibashi.parco.jp/event/detail/?id=30476


Profile

2015年、楽器を持たないパンクバンド“BiSH”のメンバーとして始動、翌年メジャーデビュー。21年に全曲作詞作曲の1stアルバム『THE END』をリリースし、ソロ活動を本格始動する。23年6月に惜しまれながらもBiSHを解散し、現在はソロで活動中。24年1月にはTBS系日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』主題歌「宝者」を書き下ろし、映画「変な家」主題歌「Frail」、「劇場版モノノ怪 唐傘」主題歌「Love Sick」など新曲を続々リリース。さらに、グリコ ポッキー新CMソング「ハートにハート」やNIVEAブランドCMソング「風とくちづけと」、フォルクスワーゲン T-Cross CMソング「Poppin’ Run」、東京クリスマスマーケット2024イメージソング「クリスマスカード」など、ほぼ全ての楽曲でタイアップを獲得している。アーティスト活動と並行して22年、日本初上演となるブロードウェイミュージカル「ジャニス」では主演のジャニス・ジョプリン役を演じ、23年10月には岩井俊二監督映画『キリエのうた』で映画初主演を務め、数々の名誉ある賞を受賞。今年3月に行われたワンマンツアー“Grow The Sunset”、自身初の日本武道館公演“ENDROLL”のチケットはいずれもSOLDOUTとなった。11月27日にソロ名義では3年ぶりとなる3rdアルバム『RUBY POP」の発売、12月には自身初の海外ワンマン公演の開催、2025年1月から全国8都市を巡る"ハリネズミスマイル"ツアーの開催を発表している。

公式HP
https://ainatheend.jp/