DISH//の北村匠海と泉大智を迎えた
FM802『ROCK KIDS 802-OCHIKEN Goes ON!!-』の公開収録
当日の模様は10月30日（水）22時台にオンエア！

「HELLO,HELLO,HELLO〜！」といつもの番組同様軽やかな第一声とともに落合健太郎が登場。「本当にたくさんの人が集まってくれていますね」と場内をぐるり。抽選で選ばれた300人のリスナーはもちろん、吹き抜けになった2階、3階のフロアにもお客さんがびっしりで、外の肌寒さを忘れるほどの熱気に包まれている。「『早く（ゲストの2人を）呼んでくれよ！』という空気がすごいね」（落合）と笑顔を見せ、DISH//の北村匠海（Vo/Gt）と泉大智（Dr）を呼び込むと、館内が揺れるほどの大歓声と拍手が2人を迎えた。

喜びの表情があふれる北村は開口一番「なんだか懐かしい」。泉も2階、3階を見上げフロアに笑顔を向ける。DISH//は2011年に活動を開始し2017年に泉が加入する頃までは、この日の会場であるららぽーとをはじめとしたショッピングモールなどの商業施設で無料ライブを行う機会が多かった。その頃を振り返り、「通りかかった人を呼び止めて『そこでライブやりますんで！』みたいにチラシを渡したりしていた」（北村）というエピソードも披露。

番組にDISH//がゲスト出演するのは今回が初だが、2021年に行われた番組発のライブイベント『ROCK KIDS 802-OCHIKEN Goes ON!!-SPECIAL LIVE HIGH!HIGH!HIGH!』にDISH//はトップバッターとして出演し、コロナ禍で制限の残る中開幕にふさわしい堂々たるステージングで魅了。会場となった大阪城ホールのステージに立ったことを回想し、「『あの日のライブを越えるんだ』という基準になったステージでした」（北村）と語った。北村は同年のFM802 春の「ACCESS！」のキャンペーンソング『春は溶けて』に川谷絵音やストレイテナーのホリエアツシらと参加。泉はソロプロジェクトで『MINAMI WHEEL 2024』に出演するなど、FM802と縁が深い。泉は「今月もう何回も大阪に来ていますね」と笑わせた。

結成以来、バンドとして常に変化と進化を遂げてきたDISH//の現在地、さらにバンド以外でのソロ活動に話が及ぶと、「現在のバンドの状態は良いです（笑）」（北村）。メンバーの矢部昌暉の休養を受け、「3人でDISH//を背負っている感じ。昌暉とは連絡も取り合っているし、（今自分たちがいる地点の）この先で待っている昌暉に『大丈夫だっただろ？』って言えるように頑張りたい」（北村）。北村の言葉からは4人が硬い絆で結ばれていることが伝わり、場内には温かい拍手が広がった。

ソロ活動の面では、北村は8歳でデビューし来年で20周年を迎えることや、中学2年生でDISH//を結成して以降は役者と音楽を当たり前のように並行してやってきたと振り返る。対して、現在ソロプロジェクトでツアー中の泉は「DISH//に加入して7年になるけど、もう家族みたいな存在になってる。4人で音楽をやりたいなぁって思うし、今ソロでツアーを回っているんですけど、そうやって離れると会いたくなる」と本音を漏らす。その言葉を受け、北村が「めんどくさいな（笑）」と照れ隠しのように返す一幕も。

ロックに和の賑やかしさが大胆にミックスされた新曲『プランA』のさわりを聴きながら、この曲のミュージックビデオでスーツを着用していることについて北村が、大好きなTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTにインスパイアされスーツを作ったと話す。落合が「スーツでドラムは叩きにくいでしょ？」と質問すると泉は、「叩きにくいですよ！でもDISH//の衣装はどれも叩きにくい（笑）」と笑わせる。また、会場に集まったリスナーの質問に答えるコーナーでは、アリーナツアーに向けて泉はランニングや筋トレに励んでいると話し、北村は汗をかくことが体に良いという考えから、エアロバイクを自宅に購入したと話した。このコーナーでは他の質問に答える形で、北村が高校の頃に歌詞を書きはじめ、それとともに誰に見せることもなく密かに小説を書いていたと語り、そのエピソードにリスナーもじっと耳を傾けていた。

最後は11/30(土)、12/1(日) 東京 有明アリーナ、2025年 1/8(水)、1/9(木)大阪城ホールで開催されるアリーナツアー『DISH// ARENA TOUR 2024-2025「群青飛行」』に向けて語った。ツアータイトルの「群青飛行」には、今年3人というイレギュラーなスタイルで活動してきた日々と、それ以前に4人で駆け抜けてきた日々のどちらをも踏まえ、「もう一度青くさいことをやろうぜ」という気持ちを込めていると打ち明ける。北村が「自分で言っていて恥ずかしいんですけど」と苦笑いを交え、「いつまでも子供心を忘れないでいたい」、「いつまでも青くいたい」と話す。その短い中にもバンド愛が深く息づいた言葉にリスナーは笑顔で頷いていた。

DISH//にとって2度目の大阪城ホールワンマン、さらに2025年の幕開けを告げると言っても過言ではないライブに落合が「おめでたい！」と言葉を添えると、「もしかしたら大智がドラムを叩きながら飛行するかもしれませんよ」（北村）、「......なくはないです（笑）」（泉）と期待の高まる（？）発言も飛び出した。

トークが終わり、落合から番組のジングルになる素材を作ろうとの提案があり、落合＆北村＆泉とお客さんの声で『ROCK KIDS 802 with DISH//』の掛け声を録音。1回目は「落合、北村、泉の3人の声が地味（笑）」というまさかのダメ出しをくらい、２度目のトライで成功した。この掛け声がどんなジングルになるのかも楽しみだ。この収録の模様は10月30日（水）の『ROCK KIDS 802-OCHIKEN Goes on!!-』の22時台でオンエア予定。貴重な2人でのトークをお聞き逃しなく。リアタイできないリスナーも、放送後radikoのタイムフリーで聴取可能なのでぜひチェックしよう。

Text by 梶原有紀子
Photo by 田浦ボン
写真提供：FM802

（2024年10月29日更新）