ホーム > インタビュー&レポート > DURDN、HOME、luvが出演! 心斎橋JANUSのニューフェイス企画 『attention!』第2弾ライブレポート
【luv】
暑さの残る夜にクールな風を吹かせてくれたのは、2023年6月に始動した関西発のluv。ブラックミュージックをルーツにした多様な音楽性で頭角を現している2003年生まれの5人組だ。SEとともに手を振りながらフランクに登場したHiyn(g&vo)、Rosa(key)、Zum(b)、Sho(ds)、Ofeen(DJ)。Hiynの「Are You Ready?」を合図に1st シングル『Motrr』でまずはご挨拶。次々と繰り出すソロプレイで、卓越した演奏スキルをみせつけ、グっと観客の心を掴んでいく。Shoが右端でタイトなリズムを刻み続ける中、駆け抜けるヒーロー感満載のステージングは貫禄さえ感じるほど。『Jamlady』では、タイトル通り、「もっと!もっと!」とみんなをパーティへ誘うように、フロア中を完全に躍らせることに成功した。そんなスタイリッシュでアグレッシブな演奏に反し、「お久しぶりでーす。久しぶりやなあ!」と友達に話しかけるようなHiynの人懐っこい関西弁が距離を縮める。
「みなさんの元気をもらって頑張りたい! 大阪のみなさんに!」と未発表の新曲もお披露目。多彩な音楽ジャンルが融合した5人のルーツを昇華させた最新グルーヴは、常に先を見据えているようで隙がない。しかし、「いっしょに歌ってもらえるとありがたい!」と始めた『Gum i』のオーガニックな手触りが温もりも与えてくれて、誰も取り残さない親密な空間を作り出していった。さまざまな表情に魅了されながら、静かに加速する心地良いリズムに身を任せてチルタイム。メンバーは、自然発生するクラップを浴びて笑顔を見せた。
Hiynが「今日、はじめましての方は?」と問いかけるとたくさんの手があがる。「めっちゃおるっすやん!(笑)」と、新しいリスナーとの出会いを喜びつつ、「クソガキなんですけど、日々精進して音楽やっています」と自己紹介したあとは、後半戦へ。落とした照明で没入感を高めた『Cooen』でしっとりと酔わせると、日本語詞が軽やかに響く『FuwaFuwa』でダンサブルにセッション! 「みなさん自由に踊ってください!」とスパートをかけた『luv's Funk』で盛り上がるファンクネスなラストは圧巻。リズム隊がタイトにキメて、フロアの熱を上げ切って次へつないだ5人だった。
【HOME】
二番手は、seigetsu(vo)、o-png(PC) 、shun(g) によって2020年に結成された沖縄在住のHOME。これまでにアジア各国のフェス、2024年はフジロック、サマーソニック大阪にも出演し、注目を集めている彼ら。インディー・ロックやヒップホップをベースに、独自のポップネスを追求し続けている。拍手の中、静かにスタンバイした3人。shun(g)がメランコリックにギターを響かせ、seigetsu(vo)と高次元で共鳴し合あうイントロダクションから、3人のオーラだけで体の芯から震えるような不思議な感覚にさせられる。o-png(PC)が作り出す変則ビートがみるみると恍惚感に導くと空気が一転。怪しげな青の照明が包み込む中、shunが地鳴りのようにギターを歪ませ、掻き鳴らし、空間を掌握していくさまは圧巻。冒頭からダイナミックな余韻をシームレスにつないだ。
seigetsuの激しいシャウトのあとブレイクすると大きな歓声が沸き起こる。息つく暇もなく無機質なドラムンベースが最上の高まりを作り出すとフロアは咆哮し、どこまでもハイに。seigetsuは、湿度の高いヴォーカルで繊細なメロディーを紡ぎながら、時おりフードをはずし、頭をかきむしる。そんな歌声とギャップのあるパフォーマンスから目が離せない。『Some Candy Talk』ほか未発表曲をメインにチルウェイヴなムードを作り出した前半。彼らの現在地を示すような最新サウンドで観客を惹きつけた。
ここではじめてのMC。「今年は、大阪にちょこちょこ来れてうれしい...」と静かに喜びを嚙みしめたShunは、10月16日(水)にリリースされる新作『HOME EP2』について告知。「さっきやった5曲とは全く関係ないです(笑)」とのことで、11月の東阪リリースワンマンで、全容が明らかになることを期待させた。そして、「ぼちぼち知ってる曲聴きたいんじゃないですか!?」と、ファンの期待に応え、1stシングル「Lucy」を投下。視界が開けていくようなキラーチューンで闇に光を差し込み、エッジィなギターソロに導かれるまま最終曲『milgaus』へ。ハードコアに振り切れると轟音をバーストさせステージをあとに。濃密なセットでインパクトを残した35分となった。
【DURDN】
韓国出身のシンガーBaku、トラックメイカーのSHINTA(g)、トップライナーのyaccoによるDURDNは、Spotifyが次世代アーティストを選出する「RADAR: Early Noise 2023」でも話題となり、国内の大型フェスにも出演。2024年は初のアジアツアーも行い、11月からも全国ツアーを控えている、大躍進を見せているユニットだ。
イベントのトリを華々しく飾るSHINTAのギターに、サポートメンバーの友田ジュン(key)、臼井岳(b)、井上瑠哉(ds)が音を重ね、ライブがスタート。最後にBakuがステージに現れるワクワク感がたまらない。大きな歓声を受けて、「こんばんは! 楽しみましょう!」とBakuが呼びかける。SHINTAの鋭いギターリフを中心にオープニングナンバーの「WARUNORI」からドラマチックにグルーヴを先導すると、今年4月発表のEP『Komorebi』収録曲の『Palm』へ続け、SHINTAが操る魅惑的なトラックがループ。ハンドマイクで客と目を合わせながら聴かせる浮遊感たっぷりのBakuヴォーカルとのアッパーな対比がクセになる。自然と体が揺らされ、あっという間に会場をダンスフロアにしてしまうのだった。
「こんなにいっぱい来てくれてうれしいです。金曜の夜、ちょうどいい時間ですね!」とBakuが語り掛けてはじめたのは未発表の新曲『Summer Jumbo』。ファンキーなリズム×ワウをきかせた変幻自在なギターの音色が新境地を感じさせた。MCでBakuが「金曜日の夜っていいですね!」としきりに言っていたように、最高の音楽を共有できる喜びを改めて感じた夜。そんな時間も残りわずかとなったところで、後半に放たれた『Runner's High』はハイライト。<夜が終わって朝が来て>とサビのメロディーを煌びやかに奏でるエイティーズなSHINTAのギターソロは、この夜の極上のメインデッシュとなった。
本編ラストでは、『All of you』のリミックスバージョンを披露。イントロでは、頭上でハンドクラップが鳴らされ、「みんなのエネルギーがこっちまで伝わってきて楽しかったです」と笑顔を見せるBaku。「出しつくして終わりましょう! 踊りましょう!」とSHINTAもコールし、みんなで最高の夜を惜しんだアンコールは、『忘れたいね』。メンバー紹介を兼ねたソロやSHINTAの超絶テクが惜しみなく披露され、ショーアップされたステージで最後まで楽しませてくれた。
Text by 岡田あさみ
Photo by 松本いづみ
(2024年10月 4日更新)
●Luv
01. Motrr
02. Jamlady
03.(新曲)
04. Gumi
05. Cooen
06. FuwaFuwa
07. luv's Funk
●HOME
01. Blind Believer
02. city punk
03. kamashi
04. Some Candy Talk
05. Skin
06. Lucy
07. milgaus
●DURDN
01. WARUNORI
02. Palm
03. 捨てたらいい
04. Summer Jumbo
05.(新曲)
06. PRIDE
07. Runner's High
08. All of you(Remix)
EN. 忘れたいね
『Eggs presents FM802 35th ANNIVERSARY “Be FUNKY!!” MINAMI WHEEL 2024』
チケット発売中 Pコード:278-182
▼10月12日(土) 12:30
心斎橋 ライブハウス20ヶ所
SATURDAY PASS-4900円(全会場共通・土曜限定1日券)
[出演]藍色シティ/青い/明るい赤ちゃん/Atomic Skipper/AFTER SQUALL/AYANE/Arakezuri/アルコサイト/arne/あるゆえ/Uncurtain/アンと私/安藤祐輝/UNFAIR RULE/EVE OF THE LAIN/irienchy/インナージャーニー/Wisteria/WENDY/wowdow/ウマシカて/Umisaya/UMEILO/ウルトラ寿司ふぁいやー/AIRCRAFT/Apes/EOW/osage/おとなりアイニー/おとなりにぎんが計画/ORCALAND/Ole/カニバル/からあげ弁当/CULTURES!!!/北原ゆか/空白ごっこ/climbgrow/CLAN QUEEN/クレナズム/グソクムズ/#KTちゃん/ケプラ/幻想痛/声にならないよ/ここで生きてるず/cotoba/崎山蒼志/Subway Daydream/Summer Whales/35.7/Sundae May Club/The Slumbers/the paddles/The Muddies/chef’s/シベリアンハスキー/奢る舞けん茜/SherLock/水平線/スクールガールズエンド/すなお/すりぃ/Sleeping Girls/センチミリメンタル/センチメンタルリリー/そこに鳴る/Soft Pine/somei/近石涼/地球から2ミリ浮いてる人たち/ちたへんりー/チョーキューメイ/つきみ/TAIL/THIS IS JAPAN/十明/灯橙あか/TRACK15/なきごと/ニイナ/Niiiya/猫背のネイビーセゾン/灰かぶり/Hakubi/ハシリコミーズ/HALLEY/halogen/Bye-Bye-Handの方程式/pachae/Panorama Panama Town/Billyrrom/PK shampoo/fews/POOLS/Helsinki Lambda Club/berry meet/ポップしなないで/Maki/Myuk/moon drop/名誉伝説/meiyo/mogari/808/八木海莉/yutori/ユメノトチュウ/luv/ルイ/ReiRay/Leola/レトロマイガール!!/れん/606号室/浪漫革命/LONGMAN/Laura day romance/他
※1ドリンク600円(税込)別途必要。
※ドリンク代はPASS交換時にお支払いいただきます。
※ドリンクチケットはPASS1枚につき1枚ご購入いただきます。(3DAYS PASSの方も1枚となります)。
※ドリンクチケットは、なんばHatchを除く、MINAMI WHEEL開催ライブハウス19か所で期間中に限り使用可。
※出演者や出演日の詳細に関しては、必ず事前にMINAMI WHEEL HP・アプリをご確認頂きご購入ください。
※6歳以上チケット必要。未就学児入場不可。
※開場・開演時間は変更になる可能性がございます。
※モッシュ・ダイブ等の危険行為は一切禁止。<お問合せ>FM802 リスナーセンター info@funky802.com
※販売期間中はインターネット販売のみ。1人4枚まで。チケットの発券は10/5(土)朝10:00以降となります。
『無線遊宴 -MUSENの誕生日-』
チケット発売中 Pコード:279-825
▼11月18日(月) 18:00
味園 ユニバース
一般-5800円(整理番号付、ドリンク代別途要)
グループ割(3名)-5000円(1名5000円、3枚単位(合計15000円)で販売、整理番号付、ドリンク代別)
[出演]TENDRE(TRIO SET)/NIKO NIKO TAN TAN/brkfstblend/luv
※ノベルティー付。小学生以上は有料。
※飲酒される方は年齢の分かる身分証を必ずご持参下さい。
※飲食物持ち込み不可。
[問]GREENS■06-6882-1224
「HOME PARTY’24 FALL -ONE MAN LIVE-」
チケット発売中 Pコード:277-602
▼11月6日(水) 20:00
CONPASS
スタンディング-3800円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※未就学児入場不可。小学生以上チケット必要。U-23キャッシュバックあり(公演当日に身分証提示をご提示にて\800キャッシュバック)。
※販売期間中はインターネットのみでの販売。1IDで1回のみ4枚まで購入可。
[問]SMASH WEST■06-6535-5569