ホーム > インタビュー&レポート > “いろんな個性が集まって、ひとつの銀河になった” チョーキューメイが『銀河ムチェック』で魅せる景色
バンドを結成して4年間で手にしたもの、気付いたこと
ーー活動を開始して丸4年が経ちましたが、振り返るとどうでしたか?
「4年って、大学入学してから卒業までの時間があるじゃないですか。可能性って無限なんだなと思いましたね。暑苦しい言い方をすると、"自分次第"だとすごく思いました」
ーー6月23日のXのポストで"Q.4年あったら何が出来る?"と書いておられましたね。
「そうそう(笑)。実際、4年間を生かすも殺すも自分だと思うので。私、高校卒業して音楽の専門学校に2年間通ってたんですよ。その2年を本気でやって、何にもならなかったら音楽やらなくていいかなぐらいに思っていたんです。だけどやっぱり少なからず良いことがいっぱい起きて、4年続けられることになったのかなと思いましたね」
ーー1st アルバム『するどいささくれ(2022年6月リリース)』に収録された『貴方の恋人になりたい』がバイラルヒットしたことも、続けられる理由のひとつになりましたか?
「自分の夢が1歩リアルに近づいた感じがします。夢を目の前に考えられるようになってきたという意味では、『貴方の恋人になりたい』も続ける理由になったと思います。夢が遠すぎるとモチベーションが続かないので。例えバンドをやめたとしても、多分自分自身は音楽活動をやめないと思います。今はメンバーがついてきてくれるのもありますし、まだチョーキューメイでやれることがいっぱいあると思ってるから、続けられたのはありますね」
ーー4年間で何が出来るか、のアンサーで"生き甲斐が見つかる"と書いておられましたが、生き甲斐はやはり音楽やバンドですか?
「音楽を通して色んな人と繋がったり、人生を豊かにすることが生き甲斐に繋がってると思いますね。聴いてくれるだけじゃなくて、ライブに足を運んでくれる人たちに会えるのもそうですし、思いがけないプライベートな出会いも、音楽の仕事で繋がる良いご縁もそう。自分は人と喋ったりコミュニケーションを取るのが好きなので、そういうものが生き甲斐だと思います」
ーー韓国や台湾、タイなどアジア圏を中心に海外でも聴かれていますが、自分たちの音楽が海を越えて広がることについてはどう感じますか?
「私のお父さんがタイ人で、私は日本とタイのハーフなんです。だから国を超える感覚は、小さい時から割とすぐ隣にあって。でも自分の音楽がインターネットを通して、お父さんやお母さんの友達という話じゃなくて、本当に知らない人と繋がっていくことが、地球の一員になったような気分というか。世界は広いけど、意外と狭いのかもしれないと思いました」
自分たちが作って歌う以上、"らしさ"になる
ーー2023年1月にリリースされたEP『LOVEの飽和水蒸気量』のインタビューの時は、"まだ音楽の方向性が決まっていなくて、色々やってみたい"とおっしゃっていましたが、そこから4枚のシングルを経て今回のアルバムまで、そのモードは引き続いている感じですか?
「その時は方向性を色々試してみたいと思ってたんですけど、今はどちらかというと、"結果なんでも出来るじゃん"と思って。だから"その時やりたいものをやっちゃおう"と思うように成長しました」
ーー『PRIDE(2023年7月配信リリース/TVアニメ『悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。』EDテーマ)』や『snowspring』、『sister』など、タイアップ曲を手がける機会も多いですが、オリジナルを作る時とはまた違う感覚ですか?
「オリジナルは自分が弾き語りした音源を元にみんなと一緒に作っていくんですけど、タイアップはテーマがあったり、作品の意思に沿って作ることが多いんです。でもどっちにも良さがあって。タイアップで作曲をするのは、最初は手探りだったんですけど、それこそたくさんタイアップをやらせてもらって、全然まだ新米なんですけど、自分なりのやり方をなんとなく掴めてきました」
ーーチョーキューメイらしさと、タイアップ要素のバランスは考えたりされますか?
「"らしさ"って、自分たちがやってる以上、良くも悪くも絶対に逃れられない呪いのような気がして。何をしても絶対に自分は自分だから、安心して曲を作っているところがあります」
ーー安心して作ってる、でも呪いなんですね。
「だって、どこに行っても自分は変わらないし変えられないから、自分を見つけるだけになっちゃう。自分はずっとここにいる感じがします」
いつか、宇宙への好奇心を持てたらいいな
ーーアルバム『銀河ムチェック』には、"銀河"や"天ノ川"といったワードが出てきますが、宇宙への恐怖を克服するという意図もあるそうですね。
「無限恐怖症までいかないんですけど、中学2年生の時、理科の授業中に宇宙の分野が出てきて、心臓がバクバクバクってなって気分が悪くなったことがあって、そこから宇宙が苦手なんです」
ーー克服したい気持ちがあると。
「あります。けど結局何が怖いって、いずれ自分が宇宙の何かに巻き込まれて死ぬのが怖いだけで。関係なければ面白いんですけど、関係あるから怖い。"数年後か数万年後に太陽が爆発したら地球どうなんの?"となっちゃう。同じような気持ちになる人がいるんじゃないかな」
ーー確かに。宇宙の得体の知れない怖さはよくわかります。アルバムのテーマを決める時は、メンバーさんとどんなお話をされたんですか?
「アルバムの方向性の話し合いは特にしてなくて、自由に私がやらせてもらいました。曲も、私が作ってきた曲を本当にそのままやる感じなんですけど、アレンジで明るくなったりダークになったりしてますね」
ーーでは宇宙への恐怖も、麗さんの中でのテーマというか。
「メンバーは割と宇宙好きらしいです。ドラムの空閑(興一郎/dr)さんは天体クラブに入ってたらしくて、"ありえん!"みたいな(笑)」
ーーアルバムが完成して克服はできましたか?
「克服はできてないですけど、ライトな動画なら前より見れるようにはなりました(笑)」
ーーでも克服しようと果敢に向かっていく感じが面白いですね。
「歌詞に"星"や"惑星"を入れたら詳しくなれそうだし、歌詞に入れて素敵なものに昇華して、いつか宇宙への好奇心を持てたらいいなと思ってます」
不気味で不思議な、チョーキューメイの世界
ーー『sister(M-1)』は既発シングルでタイアップ曲ですが、アルバムの幕開けになっていて、そこから『コンプレックス・コンプ(M-2)』へと続くパンチ力がすごかったです。綺麗で怖いというか、チョーキューメイの表現力の幅広さを感じました。『sister』を1曲目に持ってきた理由はありますか?
「静かに曲が始まるけど、静かだけど静かじゃないというか、これから何かが始まるワクワク感が1曲目にほしくて、それに1番ふさわしかったのが『sister』で、"これがきたらカッコ良いだろうな"と思って選びました」
ーー曲の展開はどういうふうに決めたんですか?
「『sister』は弾き語りでは作っていなくて、最初に作ってほしいビートをみんなに伝えて作ってもらって、キーを決めて、そこから私がメロディーと歌詞を作りました。だから展開はみんなで話し合いましたね。でもサビで落ちたいのは私のこだわりで。絶対に"サビ=盛り上がるという概念をぶち壊したい"と必要以上にメンバーに言ってました」
ーー『sister』はお客さんからどんな反応がありましたか?
「ライブでは"リズミカルで踊れそう"とか。ノッて聴いてるお客さんが多いですね。でも感想としてはどうなんだろう。"なんか不気味だけど摩訶不思議"みたいな感じと言われますね」
ーー少し不穏さもあり、ドキドキする感覚を持ったまま『コンプレックス・コンプ』にいきますね。
「私は『コンプレックス・コンプ』はアルバムの中で上位で好きな曲です」
ーーコンプレックスについて歌われていますが、どんなキッカケで出来た曲ですか?
「弾き語りで作ったデモをみんなに聴かせて、合わせていきました。タイトルは弾き語りのデモの時点で一緒に決めて。キッカケは自分が女として生きてて、"私も毎日メイクして外出できるような人になりたいな"と思ったことですね。私ちょっと怠惰な部分があって。ボサッとしてる日はめっちゃボサッとしてるんです。毎日ちゃんとお化粧をして外を歩いてるオシャレな友達を見たり、そんな友達と遊んだりすると、普通に病むんですよね。"朝ちょっと早く起きてやればいいだけなのに、なんで起きれないんだろう。自分もオシャレ好きだったはずなのに"と思って。あと有言実行タイプの、いわゆる"シゴデキ"の友達を見て、"自分もちゃんとやんなきゃな。羨ましいな、いいな"と思う感情が出てくるんです。でも実際その子になったら、それはそれで多分大変というか。きっと嫌なこともあるし、その子にも憧れの人がいたり、ないものねだりの連鎖になっていく。"それでも私はこんなにひねくれている自分が好き"ということを堂々巡りするような曲ですね」
ーーコンプレックスってしんどいけれど、あるから生きていけるのかなと、この曲を聴いて感じました。
「そうなんですよね。1番のサビ前の<だから 盗んでみたり 君に聴こえる様に泣いたり>という歌詞は、憧れの人がみんなの憧れじゃなくて、自分にとっての"うわ〜、こいつ人生をうまく生きてるな"と思う人をお手本にしてるので、善人ではないことを表しています。サウンド的にも、ちょっとズル賢い奴の生き方を見て、"自分もそうなりたい。器用に生きたいけど、なんだかんだ自分がいいかもしれない"という気持ちを表現しました。素直に憧れている曲じゃなくて、ちょっとひとクセあるというか。だからギターサウンドで歪み散らかして、一昔前のロックバンドみたいな匂いを感じさせました」
ーーカッコ良い曲です。
「結果、"自分は自分"となっちゃう曲ですね。でもなぜか、妬み嫉みをしてしまうということを言いたいんです。自分もそういう人だったので」
ーータイトルの"コンプ"は"コンプリート"ですか?
「音楽の機材に"コンプレッサー"というものがあって。"圧縮する"という意味で、自分のコンプレックスそのものを"くしゃっ"と小さくするイメージでつけました」
聴いた人が"まだ生きていたい"と思ってくれればいい
ーー『ピクニック(M-3)』は今作で一番ポップな楽曲ですね。<銀河><ギンガムチェック>と、アルバムタイトルの単語が歌詞に全部入っています。
「アルバムタイトルを決めた後に作った曲なので、アルバムソングみたいなものがあってもいいかなと思って、1個楽な曲を作りました」
ーー楽な曲。
「明るくて、割とガシャガシャ系というか、演奏してる分にはすごく楽なんですよね。難しいことを考えなくていいし、2分くらいで終わるので、そういう意味ではライトな曲。でもサビが結構ドラマチックで、それが良さなのかなと思っています」
ーー明るくポップなだけじゃない、ひとひねりあるのがチョーキューメイですよね。
「もう、自然にそうなっちゃいます。それが多分"らしさ"ってやつで。全部素直で明るい曲ばかりだと、多分自分が飽きちゃって耐えられないと思います」
ーーMVは本当に楽しそうにピクニックをされていましたね。
「楽しかったです(笑)。でも芝生でレジャーシートを広げるMVみたいなピクニックより、オシャレじゃないピクニックならいっぱいやったことある(笑)。結局ピクニックって、"誰と行くか、誰と何を喋るか"が大事だと思うんです。MVは遊んでるだけでそんなに深い意味はないんですけど、MVを作ってメンバーとピクニックに行って、やっぱり誰と行くかだなと思いましたね。だから食べ物は関係ないし、レジャーシートも別にいらないです(笑)。ベンチでいいんですよ」
ーー確かに。行きたい人と行くなら、コーヒー1杯でもあればいい。
「そうそう」
ーー『promise you(M-4)』もドラマチックな曲ですよね。生と死について歌われています。
「初めて実家を出た時に色々重なって、多分普通に疲れたんだと思うんですけど、"ああ、今なら死んでも何も思わねえ"みたいな気持ちが初めて押し寄せて、"希死念慮ってこんな感じなんだ。怖い"と思って。キッカケって本当に些細なんですよね。ちょうどその頃、私の弾き語りライブがありまして、メンバーが来ると聞いたので、新曲を作って聴かせちゃおうと思って、その時の気持ちを綴りました。"自分は世界に1人だと思い込みたい"、という感じから始まって......結局この歌を作ることで、自分は死なないことを約束したのかなと思います」
ーー自分との約束ですか?
「それもありますし、この曲を聴いてる人がこの曲と約束する。生きていれば、またこの曲を聴けるので」
ーーメンバーさんは初めて聴かれた時、なんと言われましたか?
「キーボードのれんぴ(e.&pf.)はこういう変化球の曲が好きなので、すごく喜んでました」
ーー間奏のベースとピアノのサウンドが印象的でした。
「ベースのフレーズは私のこだわりがあって。"テテテテテ"をずっとやってほしいと言いました。ベース1本になるってだいぶ勇気が要りますよね。バンドとしても面白いなと思って、そういう演出をしましたね」
ーー『promise you』然り、チョーキューメイの楽曲には<約束>という単語が度々出てきますが、麗さんは約束についてどんなイメージがありますか?
「人生で、約束本体に縛られることがすごく多いと思うんです。多分それにうんざりしている自分もいるし、約束がないと人に会えない自分もいるんですよ。だから約束に生かされていると思っています」
ーーポジティブな意味合いも含まれているんですね。
「一見暗そうに見えるけど、ちゃんと聴くと応援している曲なので。幻想的な感じにはなるんですけど、とりあえず聴いてくれた人が"まだ生きていたい"と思ってくれればいいかなと思いました」
レコーディング当日まで悩み抜いた歌詞
ーー『むかしかってた ねこの みーちゃん(M-6)』は、ライブと音源では全く印象が違いました。
「どう違いました?」
ーーライブでは曲の前に"猫派の人~!"という問いかけもあって、私も猫派なので、楽しく聴いていて。改めて音源と向き合って、猫の歌だと思って聴いたら......この曲は猫が主人公じゃないですよね。
「違います。私、タイトルの回収を最後にする映画が好きなんですよ。タイトルの意味がわからないままストーリーが進んで、最後にパッと答え合わせができる映画。この曲もみんなでセッションしながら作って、歌詞を決めなきゃとなったんですけど、ギリギリまで悩み抜いて決めようということで、後からメロと歌詞を乗せたんです。歌詞はレコーディング当日に"これに決めた!"と言うぐらいまで、悩み抜きました」
ーーそうだったんですね。
「『むかしかってた ねこの みーちゃん』が出てくるのは1番最後なんですよ。その前の歌詞が全部前置きで、みーちゃんの背景を深めるまではいかないし、全然関係のないことも書いてある。夢で会った感覚でみーちゃんを思い出す曲というか」
ーー<南シナ海まで泳いだ ゆめをみたんだよ>というフレーズは、本当に映画のワンシーンみたいですね。<白と黒だよ!>と叫んでいたり、少し寂しさもありますね。
「寂しいですよね。スタジオでぼんやり歌ってる時、本当にタイトル通りなんですけど、昔実家で飼ってた猫のみーちゃんを思い出したんですよ。私が生まれた時から中学2年生まで一緒にいた白と黒の猫。だからそのまま"思い出した"という歌詞を書こうと思いました。色々仕掛けがある曲ですね」
歌にした方が気持ちを伝えやすい
ーー『遊泳禁止、天ノ川(M-7)』は草原でのフィールドレコーディングで1発録りをしたそうですね。一緒に歌っているように聴こえる鳥の声は、ウグイスでしょうか?
「あれ、何の鳥の声なんでしょうね。有識者の方がいたら教えてほしいですね。ビックリですよね」
ーー鳥の声が入るタイミングが神がかっていました。録ったのは1回ですよね?
「合計3回録ったんですけど、音源になってるのは最初のサウンドチェックで録ったものです。たまたま鳥の声が乗ったのと、ミスタッチなし、歌詞間違いもなく録れた、奇跡的なテイクです」
ーー歌詞はどのように?
「私はいつもメロディーが若干早めに出てくるか、メロディーと歌詞がほぼ同時なんですけど、語呂に合わせて演奏したら冒頭の<天ノ川には>と出てきたから、そこから歌詞を考え出しました。実は『銀河ムチェック』のタイトルを決める前からあった曲で、弾き語りとして自分で持っていた曲なんです。<天ノ川>とついてるし、アルバムタイトルにしてもいいかなと思って。『銀河ムチェック』という名前をつけた理由のひとつでもある曲です」
ーーなるほど。<天ノ川>が出てきたんですね。
「七夕の織姫と彦星の話は、なんで毎回会えないんでしょうね。雨が降ると会えないんでしたっけ?」
ーーでも、雲の上は雨は関係ないですよね。
「そうですよね。織姫と彦星は川と川の対岸にいるってことじゃないですか。実際天ノ川と呼ばれてるものが雨で氾濫してたら、川の向こうに渡れないのではと思って。だから『遊泳禁止、天ノ川』になった場合、本当にどうなんだろうと思って、"会いたいけど会えない"という感情を銀河風に歌ったイメージです。<たった1つの君がいい>とは言っていますが、恋人じゃなくて家族かもしれませんし、誰でもいいんです。個人的には、最後の<君が思うよりも 君は誰かの大切な宝物。>という歌詞が好きですね」
ーー良いフレーズですね。
「私、こういうすごく真っ当な歌詞が苦手なんです。でもこの曲で最後に入ってくるとドラマチックかなと思って、ちょっとプライドを捨てて入れました。<君は大事>って、責任を持てないから安易に言えないなと思っていたけど、この流れで来たらすごく良い。"自分は対岸のあなたのことをそのぐらい思っているんだよ"という暗示です。"好きだよ。君が思うより大切な人だよ"と。<これは、もしもの話じゃない。>と濁すことによって、自分がそう思っているという解釈にしました」
ーー重要な1行ですね。
「最後を歌うためだけに歌ってる説までありますね(笑)」
ーー責任が持てない、か。麗さんは真面目なんですね。
「わははは(笑)。でも実際、"〇〇ちゃんが大事!"って口で言うかと言われたら、難しくないですか」
ーー言うとしても、手紙でしょうか。
「なんで言わないんだろう。やっぱり責任持てないし、ちょっと照れくさい。"でもそれを言って相手に印象を残して、結果仲良くなくなったらどうする?"とか考えちゃう(笑)。私普段もクサいことは言わないので、やっぱり歌にした方が伝えやすいのかなと思いました」
作りたかった、理想のアルバムが完成
ーー最後を締め括る『美しさより(M-8)』も、ミステリアスで本当に素晴らしくて。
「この曲、私もめちゃめちゃ好きです。私が仲が良い友達は3人グループなんですけど、友達がもう1人の友達の誕生日プレゼントに手紙を書いたんですよ。すごく仲が良いのでめっちゃふざけてて、ペラッとしたメモに"いつも疲れている君へ。頑張ってね"と適当にかましてて、最後に"美しさより"と書いてあったんです。急に概念からの手紙になってて、面白くて大爆笑しちゃって。それがキッカケで、"じゃあ美しいってなんだろう。自分が何を美しいと感じるんだろう"と思った時に、SNSとかでよく可愛い子に対して"天使"と言うじゃないですか。"いつから天使が可愛いと決まったんだ?"と思って、この曲を作ろうと思いました」
ーーいろんなことに対して疑問を持たれるんですね。
「すぐ"なんで、なんで?"と言っちゃいますね」
ーーでもそれが作品に出ている。
「ほぼそんな感じですね」
ーーサウンドはどのように作っていかれたんですか?
「妖艶な感じでいきたいと。"スローテンポでラスボス戦の前みたいな雰囲気作りをしてみたい"と伝えたら、みんなゲームが好きなのですぐにわかってくれて。アルバムが終わる曲なんだけど、何かが始まるような感じが自分はすごくあります。アルバムの最後にしようと思って作ったわけじゃなくて、出来た曲を最後にしただけなんです。でも『美しさより』というタイトル通り、これが1番最後に来たら手紙が終わる感じで、順番としてもいいかなと思って」
ーー歌い方についてこだわったことはありますか?
「なるべくリラックスして、デカい声を出さないことを意識したのと、それこそ自分が美しさの概念になったつもりで歌いました(笑)」
ーー改めて2ndアルバムは、どんな1枚になりましたか。
「1stアルバムのイメージカラーが赤で、今回が青なんですよ。名前の通りキャッチーだけど一筋縄ではいかなさそうな、銀河のように音のなさそうな、音はあるんだけど静かな、いろんな個性が集まって、ひとつの銀河になった。そんなアルバムにしたかったけど、本当に作れたと思うし、イメージカラー通りの曲たちが集まったと思います。自分は納得いってます」
Text by ERI KUBOTA
(2024年8月21日更新)
初回限定盤(CD+DVD)
¥6,300(税込) / POCE-92157
通常盤(CD)
¥2,800(税込) / POCE-12208
【アルバム配信はこちら】
https://cho-q-may.lnk.to/ginghamcheck
【CDのご購入はこちら】
https://choqmay.lnk.to/ ginga-mcheck-CD
【収録曲】
CD
01. sister
02. コンプレックス・コンプ
03. ピクニック
04. promise you
05. snowspring
06. むかしかってた ねこの みーちゃん
07. 遊泳禁止、天ノ川
08. 美しさより
DVD
01. チョーキューメイ ワンマンライブ「超新星は教えてくれる」at Shibuya WWW
チョーキューメイ…2020年梅雨ごろ結成。 東京を中心に活動する4人組バンド。2022年ドラマ「あせとせっけん」オープニング主題歌「3月の花嫁」がスマッシュヒット!同楽曲を収録した1stアルバム「するどいささくれ」がタワレコメンに選出される。2023年1月にはEP「LOVEの飽和水蒸気量」をリリース。EPを引っ提げた東名阪レコ発ツアーを行う。2023年春、1stアルバムに収録された「貴方の恋人になりたい」が日本のみならず、アジアでバイラルヒット!Tiktok10億回超の再生 / MV・ライブ動画がYouTubeでは3,300万回を超える再生回数を記録。12月24日(日) 渋谷WWWで行われたワンマンライブ「超新星は教えてくれる」は即SOLD OUT!追加公演として「銀河、離れ離れにならないで」ツアーを24年2月から東京・大阪・名古屋・仙台にて開催し、大盛況のうちに終了。2024年1月6日には、TVアニメ『ゆびさきと恋々』エンディングテーマの為に書き下ろした「snow spring」を配信リリース。2nd Album Release Tour「銀河ムチェック」ツアーも大盛況で終了。大型フェス出演が続々と決定しており、さらなる注目を集めている。そして11月8日(金)に公開の映画『あたしの!』挿入歌を担当することも決定した。
公式サイト
https://choqmay-official.com/
▼9月24日(火) 19:00
心斎橋JANUS
オールスタンディング-2200円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[出演]osage/チョーキューメイ/muque [司会]ハタノユウスケ
※16歳未満は入場不可。
※体調不良等、止むを得ず出演者の一部が急遽変更になる場合があります。一部出演者の変更を理由としたチケットの払い戻しは行いませんのであらかじめご了承ください。
※出演者が許可した場合を除き、撮影、録音・録画禁止。
[問]清水音泉■06-6357-3666
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