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「とにかく人を笑顔にさせたい」
結成14年目のBRADIOが『PARTY BOOSTER』で行き着いた
“らしさ”とポジティブな変化

「日常に彩りを加えるエンターテイメント」をコンセプトに活動するバンド・BRADIOが、5月22日に4thアルバム『PARTY BOOSTER』をリリースした。“ファンキー”をテーマに作された前作の3rdアルバム『DANCEHALL MAGIC』からちょうど1年。今作は“パーティー”をテーマに、シティポップやゴスペル、ファンク、ロックなどジャンルをクロスオーバーした10曲を収録。長年“ファンキーだね、踊れるね”と言われていた彼らが、自ら“パーティー”をテーマにアルバムを制作した理由とは?ぴあ関西版WEBには約2年ぶりの登場となった真行寺貴秋(vo)に、前作からの流れや今作の制作秘話をたっぷり聞いた。中には本邦初公開の話も! 結成15年を目前にした彼らのポジティブな変化とは?新たな挑戦もあるというツアーもお見逃しなく。

"BRADIOは一体どんなバンドなんだろう?" 2022年夏からの流れ


――2023年は3rdアルバム『DANCEHALL MAGIC』のリリースがありましたが、この年はがっつり制作をされていたんですか?

「2023年はとにかくライブをする年でしたね。2022年の夏頃から前作『DANCEHALL MAGIC』の制作を始めたんですけど、そこから今作の流れはそんなに変わってないかな。『DANCEHALL MAGIC』は、"ファンキーなアルバムを作ろう"と初めて先にコンセプトを置いて制作に入ったんです。今まではできた曲を集めてアルバムの流れを作って、"じゃあタイトルどうしようか"みたいな決め方だったけど、ちょうどレーベルを移籍した時期で、コロナも落ち着いてライブも声出しができるようになって、自分たちの中でも心機一転というか、新しいステージ、新しいチャレンジ、新しい気持ちでいこうよと。その動きで2022年夏頃から制作に入って、年末にレコーディングして、2023年5月に『DANCEHALL MAGIC』を出してライブをやって、2023年夏に今作『PARTY BOOSTER』について考え出して、今回は"パーティー"というワードを置いて制作しました」

――夏は制作期間になったんですね。

「そうなってますね。『DANCEHALL MAGIC』の制作の時に、"BRADIOって一体どういうバンドなんだろう"と考えたんです。それでファンキーなアルバムを作りたいというワードが出てきて。BRADIOはパブリックイメージとしては"踊れる、楽しい、パーティー、ダンス"という感じだと思うんですよ。それが嫌ではなかったし、もっとそこを突き詰めて、自分たちにしかできないものを特化して伸ばしていきたいという気持ちが芽生えたのが、2022年の夏でした」

――なるほど。

「あとはひとつ軸として、5月にアルバムを出したいというのがあって。要は新卒だ新入生だ卒業だで、5月病で落ち込む時期に、BRADIOの音楽のファンキーな楽しいパワーを投下できたら、塞ぎ込むような気持ちやマイナスな気持ちもポジティブになるんじゃないかと思って。BRADIOが音楽をやってる意味ってそこなんじゃないかとメンバーでも話して、じゃあ5月に出そうということで逆算して、今年も同じ流れできている感じです」

――5月を狙ったんですか?

「5月を狙いました(笑)。世間的には、4月か5月は新生活でワクワクすることもあるけど、つまずくことも多いだろうと。そこで"BRADIOの曲に出会って乗り越えられました!"という声が聞けたら嬉しいし、そういうバンドになりたいとすごく思ったので。『DANCEHALL MAGIC』の頃から、BRADIOはとにかくポジティブで楽しいバンドでいいかな、というシンプルな考えになってきましたね」

――真行寺さんご自身も、5月は明るい曲が聴きたくなりますか?

「そんなことはないかもしれない(笑)。自分も全然落ち込むし悩みますけど、あまり考えたことなかったな。自分は周りが楽しそうだとすげえ嬉しいので、"周りが笑ってたらいいか"みたいなところがあったりもします」

――『DANCEHALL MAGIC』も5月に出して手応えがありましたか?

「そうですね。先にコンセプトを決めて突き進んでいくやり方がハマったと思います。アニメの曲をやらせてもらう機会もあるので、うちのメンバーはコンセプトに合わせて曲を作るのが得意なんですよ」



メンバーとのコミュニケーションが増えて、仲良くなった


――活動14年目でようやく"BRADIOとは何か"にたどり着けたと。

「マジで遠回りしましたよね(笑)。昔はパブリックイメージに反骨したいとか、どこか天邪鬼で、人が言ったことと違う道に行きたいという時期がありました。そういう道を通ってきたからこそ、BRADIOがあるべき姿にようやく僕らが気付かせてもらって。"BRADIOってファンキーだね、踊れるよね"という周りの声に、僕らが2022年から乗っかれた感覚はありますね」

――BRADIOはパンクバンド出身で、ロックがお好きだったんですもんね。

「みんな音楽の専門学校を出てて、ジャンル問わず音楽好きな奴らの集まりなので、結構なんでもできるんです。だからBRADIOを結成した当時も、なんとなく自分たちのやりたいことを曲にしていって、後から周りに"BRADIOってファンキーなバンドだね"と言われるようになって。昔は、 "こういうのがファンキーなんだ。じゃあもっとそう言って売っていこうぜ"みたいな流れもあったりしましたね(笑)」

――自分のことは自分でわからないですもんね。

「ほんとに。2022年からようやくBRADIOを俯瞰して見れるようになったと思います」

――メンバーさんともそういうお話はされるんですか?

「『DANCEHALL MAGIC』を制作する時はメンバーと集まって、"こういうアルバムが作りたい"とか"今後こうしていきたい"みたいな話はしましたね。実はそれも珍しくて。場所を設けてしっかりコミュニケーションを取ることをあまりしてこなかったんです。DAWやネットのやりとりで曲作りはできるし、2022年はリモートワークが多かった時期で便利さもあったけど、自分の心の内をちゃんと顔を見て伝え合うことが大事なんだなと思って、当時は週1ぐらいで必ず会うようにしたので、アルバム以前にメンバーとコミュニケーションを取る機会がめちゃくちゃ増えた気がします。今更だけど、メンバーとここ数年で仲良くなった気がする(笑)。お互いのことをよく話すようになったし、生活がわかるようになりました」

――メンバー間の気持ちがひとつになっている感じ?

「そういう感覚はあります。雰囲気はめちゃくちゃ良かったですね」



『パーティーヘッド』を取り囲むように曲ができていった


――今回はシングル『ファンファーレ』(M-10)以外、全て新曲になるんですか?

「作った時期はまちまちですけど、基本そうですね。『ファンファーレ』はもう2年前か」

――2023年7月リリースですね。

「なんですけど、レコーディングはその1年前なんですよ。アニメタイアップなので、制作の関係で1年前に録っておいて、そこから多分絵を合わせていく作業があったりするので」

――それこそ2022年の夏辺りに制作されたと。今作は"パーティー"をテーマに作っていかれたんですね。

「『ファンファーレ』は結構ファンキーで、高揚させるパーティー感のあるグルーヴだったので、アルバムにもすんなり入りましたね。2年前に書いた歌詞となると、言いたいことが変わってるのかなと思ってたんですけど、読み返したらたいして変わってなかった(笑)」

――『ファンファーレ』以外で1番最初にできたのはどの曲ですか?

「軸になってるのは確実に『パーティーヘッド』(M-1)ですね。この曲は『DANCEHALL MAGIC』の制作の時もあった気がするんですよ。アルバムって結構色んな曲を橋渡しで作っていて、一気に曲を作って歌詞を書いたりするので。でも自分が『パーティーヘッド』のデータに気付かなくて、スルーしてたんですよ(笑)」

――ん?どういうことですか?(笑)

「基本トラックが送られてきて、僕はメロディーを考えて歌を入れるんですけど、そのデータが来たことに僕は気付いてなかったのか、歌を入れそびれて。で、『DANCEHALL MAGIC』のリリース後に振り返った時、"やべ。なんかデータあんぞ"って」

――メンバーさんから"送ったよ"とは言われなかったんですか?

「結構量があるので、みんなも多分忘れてたのかな。リリース後に入れた歌が結構良かったので、みんなに"これどう?"と投げたけど、タイミングが悪くてスルーになっちゃって。今作の『PARTY BOOSTER』を作っていく中で1本軸がないなと感じる中で、"そういえば『パーティーヘッド』という曲があったな"と思って。制作の時も結構手応えがあってニヤリとできたので、"『パーティーヘッド』をもう1回作ってみない?"とメンバーに話をして。作り直していく中で"すごくBRADIOっぽいし、ストロングタイプのパーティーソングだから、これを軸にしていこうか"という感じはあって、その周りを取り囲むような感じで、他の曲もできたかなと思いますね」

――思い出してもらえて良かった(笑)。

「ほんとに」

――歌を入れる時に歌詞も書いたんですか?

「歌入れの時は仮歌詞だったんですけど、大体の原型はありましたね。仮歌詞と同じことを言ってる箇所もあります」

――歌詞はどういうところから作り始めるんですか?

「適当言葉でメロディーを入れて、そこに意味をハメていくことが多かったりします。『パーティーヘッド』なんかは特にそうかな。意味はもちろんですけど、口が言ってて楽しいとか、語感はめちゃくちゃ意識しました」

――聴いていると高揚しますね。

「嬉しいです。歌っててもやっぱり楽しい曲なので」

――ちなみに真行寺さんご自身はパーティーをされるんですか?

「はははは(笑)。それよく聞かれるんですけど、どちらかと言うとひとり大好き。パーティーのパの字もないですね。もともとお酒も飲めないので、あまり出歩いたりもしないし。"ビジネスファンキーだ"ってよく先輩にからかって可愛がってもらってます。多分自分の中では、憧れみたいなのは絶対あると思うんですよね。自分の中では"ウェーイ"と騒ぐこともなくて、逆に僕らの周りのチームがすげえパーティー野郎たちなんですよ(笑)。別に僕がつまんないとかではなくて、楽しそうな彼らを見て湧いてきた"こうなのかな?"という願望や妄想で、パーティー感のある歌詞を書けてるのかもしれないですね」



様々な"パーティー"を楽曲に落とし込んだ


――『Stepper's Fight』(M-2)はアーバンで軽快でメッセージ性がありますが、伝えたいことはありましたか?

「『DANCEHALL MAGIC』の時から、"パーティー=ファンキー=なんだろう?"みたいなのは色々考えてて。『DANCEHALL MAGIC』では"ダンス=踊る=生活"みたいな例えに直して、"自分たちが踊るために、生活するためには?"をテーマに曲を書いたんですけど、『Stepper's Fight』もその流れは汲んでいて、"自分の中の黒い感情と戦いながら、それでも歩みをやめない"というメッセージは込めましたね。パーティーに向かう前の段階というか、ネガティブな気持ちや負けそうな気持ちと戦っている最中でパーティーに向かっていくような。結果ポジティブになれる曲になったかなと思います」

――パーティーに向かう前の段階なんですね。

「『PARTY BOOSTER』を作る前にいろいろワードを出して、"パーティー"をどう解釈しようかなと考えて。『パーティーヘッド』は"パーティー真っ只中! ウェーイ"みたいなイメージを書いて、『レディオプレイ』(M-5)は"1人ぼっちでいるヤツでも、きっと視野を広げたら仲間がいるぜ"みたいなRPGのパーティーみたいな人との繋がりを歌っていて。自分の中で"パーティー"を噛み砕いて、それぞれの曲に落としたところはありますね」

――『Purple Bubble』(M-7)にある"ブロックパーティー"というのは?

「これは海外で言うところの、地区で行われているパーティーというか。NYとかの住所は、ワンブロックでそれぞれのカルチャーがあって。『Purple Bubble』にはHIPHOPの要素を取り入れていて、合言葉的な感じで使われてる<Peace,Unity,Love,and Having fun>というファンキーなワードを散りばめていますね」

――社会風刺も入っていますよね。

「ちょっと強めな感じで入れましたね」

――サウンドにも爆発力があって。

「もともとかなりの爆発力があったので、強いメッセージというか、"悪い真行寺"を入れた方がいいなという感じでしたね(笑)」

――悪い真行寺(笑)。

「ちょっと口が悪いです(笑)」

――実際に、日本社会に対して思っていることがあったんですか?

「思ってることも、自分なりに考えてることもあります。だからやり方ですよね。海外とかはバンバン言っちゃうし。国内で発信する時に、どうやってエンターテイメントに昇華しようかなというのはめちゃくちゃ考えます。やっぱりエンターテイメントではいたいので」

――特に日本では難しいところですよね。

「どこまでいけるかという塩梅は考えたりはしました。HIPHOPを知ってる人は、"お、このワード出てきた"という発見がある曲になったかなと」

――『Purple Bubble』にも<愛 始めようや>という歌詞がありますが、やはり愛が根本にあるんですね。

「これに関しては昔からずっと変わらないですね。その時々で"愛ってなんだろう"と自問自答してきて、結局答えが出ないまま、ここまで来たんですけど(笑)。でも一生答えが出ないんだろうなと思ったりもするんです。それこそ"人はなぜ生きるのか"みたいな哲学的な質問と同じニュアンス。自分の中で答えを見つけるしかない。だけど、わからないからこそ言っていかなきゃいけない。そうしないと自分でも忘れちゃうので、愛については今後も言っていくんだろうなと思いますね」

――言っていくことで、自分でも考えるキッカケになる。

「キッカケになるし、制作中や制作が終わった後にふと答えが出るかもしれないし、ライブ中に答えが出るかもしれないので」



『Wee! Haw! ~生きがいの歌』はオタク賛歌
周りを振り払ってでも、好きを突き詰めていくべき



――個人的には『Wee! Haw! ~生きがいの歌』(M-3)がすごく好きです。

「よし!(笑)。特に今回自分の中では、『Wee! Haw! ~生きがいの歌』と『レディオプレイ』(M-5)はずっと書きたかったテーマがあって。曲やメロディーが合う合わないもあるのでタイミングを逃したり、"今じゃないな"みたいな感覚もあったんですけど、この2曲に関しては書きたかったものが書けました。『Wee! Haw! ~生きがいの歌』はオタク賛歌。自分もオタク気質で、CDやレコード、70'sのファンキーな音楽や書籍が好きで、周りに理解されないぐらい持っていて。人から"お前なんでそれ好きなの?"と言われても、"自分はこれが好きなんだ"というものが1個でもあれば、人生がめちゃくちゃ潤う。それってすごく良いし、生きる1個の理由というか。例えば会社で失敗した、人とのコミュニケーションも全然うまくいかなかった。"今日あんなこと言っちゃった、こんなこと言われた。あー"となった時に、家に帰れば俺にはレコードがあるし、CDもたくさんの本もある。それだけでやっていけるという、人生がキラキラする感覚がある。周りを振り払ってでも、好きを突き詰めていくべきだなということをずっと書きたくて。曲の爽快感や突き抜ける感もあったので、この曲に落としました」

――<推し活Yey yeah!>と、隙間に入る<Yey yeah!>が楽しくて最高です。

「"yeah"って基本的に自分を肯定する言葉だと思ってるので。Bメロからサビに向かって、勢いをつけてどんどん自分を肯定していく流れをイメージして、お客さんが歌えることも意識しながら書きましたね」

――推し活も市民権を得てきましたよね。

「オタクを見てると羨ましいなというか、なんか生きてるなって。"俺ももっと推し活頑張ろう、楽しもう"みたいな気持ちになりますね」



"絶対に居場所がある"と言い続けたい


――『レディオプレイ』は、聴いた時に深夜ラジオを思い浮かべました。

「僕も深夜ではなかったんですけど、中学校や高校の頃、宿題をやりながらよくラジオを聞いてたんですよ。自分の居場所がなかったり、会社や学校でくたばってるヤツらが家に帰って、光が差さないような部屋でふとラジオをつけると、全く知らないラジオネームの人が、自分と同じことを思ってるみたいなメッセージを聞いて、"こういう人もいるんだ。逆に僕もなんか送ってみようか、その人聞いてるかな"というので、曲をリクエストして、僕にも響く。そういうやり取りの中で、自分の居場所を見つけていく。"僕はこのラジオがある。ペンネームしか知らないヤツだけど、歌やメッセージを送り合ってる。ここが僕の居場所なんだ"みたいなお話を1回作って、そこから歌詞を書いたんですよ。YOASOBIと同じやり方ですよね(笑)」

――確かに!(笑)。

「仮メロの時点で既に"レディオ"という単語が入っていたので、たまたま書きたいことを入れてみたらハマりましたね」

――1番の歌詞は自分視点という感じがしましたが、2番はDJ視点ですか?

「ありがとうございます。もうそこはめちゃくちゃこだわったポイントです。本当は居場所があるんだ、僕と同じ考えの人がいっぱいいるんだということを感じてもらいたくて、一人称から団体になるように増やしていったんです」

――BRADIOのちょっと違う一面が見れた感じがしますよね。

「きっとこの曲は、聴いた人によって捉え方がそれぞれ違う。僕の中ではめちゃくちゃエモい曲なんですよ。だけど多分一聴した感じは踊れる曲なので、逆にそれがいいのかなとも思ってて。実は今の話は、メンバーにもファンにもしてないんですよ」

――そうなんですか!

「言わなくてもいいかなという」

――このお話は今日初出しですか?

「初ですね(笑)」

――話すことで、イメージが狭められてしまうのが嫌だと?

「僕の中で歌詞は行間を読むものだし、世界が狭まるのもアレだなと思ったので、テーマを知ってるのは俺だけでいいかなと。良い曲だし、ただ"踊れる楽しい曲"で終わっても全然ネガティブじゃないなと」

――私もオタク気質で、あまり居場所がないなと思って生きてきたタイプなので、バックグラウンドが似た人が聴くと、きっと同じ匂いを感じますね。

「もし今そういう状況の人がいたら、伝わったら嬉しいですね。結構BRADIOって力づくなところがあって、"絶対に居場所がある"と言わなきゃいけないなと思って。それでも"ないよ"と言う人の心情もわかるんですけど、言えるヤツが言っとかないとなって。だから無責任かもしれないけど、"絶対に居場所がある"というのは、今後も言いたいなと思ってます」

――役割みたいなことですか?

「使命感は感じていますね」



ツアーでは、過去イチぐらいの新しいチャレンジも


――『Sweet Groove』(M-9)は蜜月の恋人という感じがしますね。

「僕の趣味もあるんですけど、70's後半のファンキーなバンドのアルバムには、必ずといっていいほどお楽しみのスイートバラードが1曲あって、それを聴くのがすごく好きで。前作『DANCEHALL MAGIC』にも『Catch A Vibe』というスイートな曲を入れましたし、アルバムに1曲スイートなものを入れたいという想いはここ数年あって。あと基本BRADIOって、セクシーやエロが通用するバンドかなと思ってて。サザンオールスターズの桑田(佳祐)さんじゃないですけど、スケベやセクシーな路線がステージングでも通用するかなと。ファンクやダンスミュージックの歴史を紐解くと、"愛と宇宙とセックス"みたいな大きなテーマがあって、それが脈々と続いている歴史もあるので、このファンキーさは絶対にアルバムに欲しいなと思って。実は『DANCEHALL MAGIC』の時からあった曲なんですけど、1回見送って今回入れましたね」

――改めて今作はどんな1枚になりましたか?

「当初予定していたパーティーなアルバムができたと思ってます。ほんとにいい雰囲気で、自分たちの中では"DANCEHALL MAGIC part2"みたいなニュアンスで来れてる。BRADIOらしいファンキーで踊れるアルバムの第2弾ができたんじゃないかな」

――これからもテーマを決めて制作する感じですか?

「また気が変わるかもしれないですけど、part3ぐらいまではいってみたいですね。それこそ前作と今作のプレイリストを作って、20曲をごちゃ混ぜにしても楽しそうなアルバムだなと思ってます」

――6月からそれを提げたリリースツアーが始まります。大阪はセミファイナル、7月14日(日)の心斎橋BIGCATです。意気込みをお願いします!

「いつも通りファンキーで踊れて楽しくて、シンプルに笑顔になってもらえることがまず1番です。僕らとしては、毎回ライブごとにエンターテイメント性や見せ方は変えていて、楽曲はもちろん、ライブならではの曲間の繋ぎやアレンジができています。しかも今回は、過去1・2を争うぐらい新しいチャレンジをしている。僕らの音楽人生の中でまた1つ新しいことに挑戦できるのかと、相当ワクワクしています。"BRADIOこんなこともやるんだ!"みたいなサプライズ感はあると思ってます。確実に実現してみせますので、すげえ見てもらいたいです」

Text by ERI KUBOTA




(2024年7月 5日更新)


Check

Movie

Release

様々な「パーティー」を歌った4thフルアルバム

Album『PARTY BOOSTER』
発売中

【初回限定生産豪華盤】 
12100円(税込) CRZP-57
【通常盤(CD)】 
3300円(税込) CRCP-40681

《収録曲》
01. パーティーヘッド
02. Stepper's Fight
03. Wee! Haw! ~生きがいの歌
04. ヨルゾラTreasure
05. レディオプレイ
06. 真夜中プライスレス
07. Purple Bubble
08. 永劫DISCO
09. Sweet Groove
10.ファンファーレ

【初回限定生産豪華盤 封入内容】
※クラウン徳間ショップ限定販売
https://shop-crtk.com
豪華くるみ箱/デジパック仕様
・BRADIO各メンバーアクリルスタンド
・BRADIOロゴ 光るLEDアクリルスタンド
・「PARTY BOOSTER」ミニタオル
・ポストカード5枚

Profile

真行寺貴秋(vo)、大山聡一(g)、酒井亮輔(b)からなるファンキーなバンドBRADIO。『音楽って素晴らしい』を共有したい。Are You Ready Funky Party People!!

BRADIO オフィシャルサイト
https://bradio.jp/


Live

「PARTY BOOSTER Release tour 2024」

【北海道公演】
▼7月5日(金) ペニーレーン24
【愛知公演】
▼7月13日(土) 名古屋クラブクアトロ

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード:266-091
▼7月14日(日) 18:00
BIGCAT
スタンディング-5400円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※未就学児入場不可、小学生以上チケット必要。
※販売期間中はインターネット販売のみ。1人4枚まで。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888

【東京公演】
▼7月19日(金) Spotify O-EAST

チケット情報はこちら