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\おめでとう、TENDOUJI 10!/
「EASY PUNK」を心に突き進む4人が
バンド名をタイトルにつけたアニバーサリーアルバム

2024年にバンド結成10周年を迎えたTENDOUJIから、10周年を記念するニューアルバムがリリースされた。その名も『TENDOUJI』。バンド名がガッツリと冠された1枚は、全13曲・トータルタイム33分と超コンパクトながら、どの曲から聴き始めても底抜けにハッピーで、バンドっておもしろいぜ! というバカ男子(褒めてます!)の勢いと高揚感に溢れている。アルバムリリース用の報道資料にも『もちろん本作はその通り、TENDOUJI 伝説の始まりとなる一枚である。』という一文が踊るほど、本人たちにとっても自信作となったようだ。「結成日は覚えてないけど、バンドがスタートしたのは確か3月だったかな」という彼らは、2024年に入ってから『TENDOUJI 10』をスローガンに掲げ、10周年イヤーを爆走中だ。その爆走ランのほんの隙間だった5月の来阪タイミングを狙って、メンバー全員参加のインタビューを敢行。記事中にもあるがTENDOUJI、夏のスケジュール空いているそうです。フェス関係者のみなさん、ぜひTENDOUJIまでご連絡を! アルバムめちゃくちゃいいので!

TENDOUJI 10周年、
バンドを見つめ直した大事件があった



――お話を伺うのは『Smoke!!』以来2年ちょっとぶりです。よろしくお願いします。

全員「よろしくお願いします」

――この3日間、大阪でDENIMSのイベントに出演、岡山でワンマンライブ、大阪に戻ってプロモーションと怒涛ですね。

モリタナオヒコ(Vo&Gt)「いや、全然ですよ。この2年は本当に無茶してるんで」

アサノケンジ(Vo&Gt)「スケジュールも全部自分たちで組んでるけど、直前になって来週ヤバくない? って気づき出す感じでずっと来てますから」

――それはコロナがあけてから?

モリタ「あけてからですね。自発的に」

オオイナオユキ(Dr)「3日ぐらいならライブが連続しても大丈夫だし、移動距離も6時間ぐらいだったらいけるかなと。そういう感覚で今はやってます」

――それはライブに関してのみですか?

アサノ「制作に関しては制作期間を1カ月取ったとしても、最初の2週間は何もやらないままで時間が迫ってこないと本気になれないから、実質詰まるっていう」

――なるほど、結果ナチュラルに忙しいと。みなさん40歳も見えてきたという年齢ですが、そのスケジュールで体調的にも問題なく?

ヨシダタカマサ(Ba)「いや、キてますね。肩の痛みが常にあります」

アサノ「俺はここ12年かな。神様がメンテナンスしなさいって言っている感じですね」

(実はこの日、取材直前に網膜剥離であることを告白していたアサノ。取材後にTENDOUJI公式Xで網膜剥離の手術・療養とアサノ抜きの3人編成でのイベント出演、ワンマンツアー数公演の延期を発表した。Xの投稿はこちら

――そういうことと付き合いながらも、スケジュール的には攻めている。

アサノ「そうですね。それこそ今ライブをやらなくなったら、ライブ筋が一気になくなる気がするんですよ。せめてキープはしたいですね」

――ちなみにコロナ禍を挟んだことでライブ筋の質に、変化はあったのでしょうか。

オオイ「単純に演奏がうまくなったっすね。コロナの時はライブ中、めちゃくちゃ"演奏をかれる"感じだったので、練習しないとヤバかったんですよ」

アサノ「コロナの時は、自分たちがシンプルに下手で恥ずかしかったです。それまではバレてなかったけど、動かずにジッと演奏を見られるとめっちゃ恥ずかしくなって。それが練習することにもつながったし、ライブや演奏についてバンド内で話をするようにもなったかな」

ヨシダ「いろいろ見つめ直すきっかけになりましたね」

――ライブ筋が変わったというより、視点が変わったというか。そういう変化を得たTENDOUJIは5月から全国ツアーをスタートさせていて、今日は2本終えて残り7本が始まるまでの合間でお話を聞いていますが、ワンマンライブを2本終えた感触はどうですか?

モリタ「めっちゃいいですよ。特に岡山、スゲーよかったよね」

アサノヨシダオオイ「うんうんうん」

モリタ「それこそ2年ほどスケジュール詰め込んでいたのは、ライブに呼ばれたら断らずに出ていたのもあって。たくさんの人がTENDOUJIを好きだと言ってくれたり、全く関わったことがないジャンルのバンドとかともライブやりまくって。そこですげえ鍛えられたっていうか、一気にパワーアップしたと思います。前は大きいフェスに出ても、"なんか俺たちがすいません"みたいな感じでやってたんですよ。そういうのがなくなりました」

――「鍛えられた」という言葉が出てくるということは、ジャンルの違うバンドとの対バンはキツいことが多かったという...?

アサノ「キツかったですよ。ジャンルが違う同士の対バンだから、お客さんを見ていても、どう俺らを見ていいんだろうって顔をされていることもあったし。そういうのは普通にしんどいっつーかね」

モリタ「だから、超鍛えられたっすよ。もうどこに行っても大丈夫です」

――それ、バンド的に大改革じゃないですか。

モリタそう、だからこの2年ぐらいめちゃくちゃ鍛えられて10周年を迎えたんですけど、今年全然呼ばれてないんですよ。フェスに」

アサノ「ホント、それな

ヨシダ「出たいフェスのスケジュール、入るんだろうなぁという期待の元に空けてあるんですけどねぇ」

――アルバムも出たところですし。オファーもね、これからですよ!

モリタ「ホントですかぁ? 出たいの、いっぱいあるんですよ」

――この記事でアピールしましょうよ、 ねっ? 今日はニューアルバムのインタビューなのですが、その前に記念すべきバンド結成10周年のお話から伺えたらと思います。10年、長かったですか? 早かったですか?

アサノ「早かったです。あっという間だったかな」

――そう思えるのは...?

アサノ「楽しかったからじゃないですか? 多分、他のバンドよりもルーティーン化しづらいバンドではあると思うんです。対バン相手に関してもそうだし、ちょこちょこ海外も行ったりいろんなフェスに出させてもらったり。飽きない10年だったなって感じです」

モリタ「そもそも初心者が集まってバンドを始めてるので、最初の3年なんかもう記憶にないっていうか。マジで一瞬でしたよね。記憶があるのはコロナあけぐらいからかな」

――あ、結構最近だ。結成10年で最初の3年の記憶がなくて、間の3年くらいはコロナが挟まっていて。

アサノ「言われてみればそうですね。そりゃ一瞬だわ」

――ちなみに10年続けてこられた理由も楽しかったからですか?

モリタ「それは確実にありますね。全員バンドを始めるまでは仕事をしていたわけで。それと比べたら、ねぇ?」

――なるほど、そうですね。中でもTENDOUJI的に一番大きかった出来事ってありますか? よかったことでも、悪かったことでも。

ヨシダ「...............金、パクられたことですね。間違いなく一番大きかったです」

モリタアサノオオイ「あー、それな」

――パクられた!?

モリタ「シンプルに横領です。ずっと一緒にいて信頼していた人がそういう人だったことがショックでしたよね」

――まるで大谷事件じゃないですか。彼の気持ちをまさかTENDOUJIがめちゃくちゃ理解できるっていう...。

アサノ「あはははははは! や、あれはレベルが違うでしょう」

モリタ「ホント、大谷はすごいと思う...。ただ、俺たち的にもその事件がバンドの転換ポイントでもあったかな」

アサノ「事件が発覚してから、初めての『RUSH BALL』の出演を含めて関西でのライブが続いて1週間ぐらいメンバーとずっと一緒だったんですよ。そこで絆が深まったというか」

――当然、事件の話になりますよね。

アサノ「実はその話にはあんまりならなくて。でも完全にバンドの空気が変わったっていうか。そいつのこと好きだったからこそショックなんですけど、結局そういうことやっているやつが中にいたのは雑味じゃないですか。雑味が取り払われたおかげで、すっきりしたっていうか」

モリタヨシダオオイ「うんうん」

モリタ「いつも一緒にいた分、精神的には大きかったけど...よくよく考えたら金持っていかれただけで、バンドはむしろよくなったぞと」

――ん?

モリタほんとにほんとに。不思議なんですけど、よくなるんすよ。そういう人がいなくなると、逆にいろんな人が入ってきてくれて助けてくれたり。それまでは、自分たちもバンドで音楽はやってはいるけど、それ以外のことは何も把握できていなかったこともわかったし。いろんな人が入ってきてくれて刺激も受けて、ライブの仕方も変わって」

――ふむふむ。TENDOUJIに歴史ありですね...。ちなみに大谷のニュース見た時は、どう思いました?

ヨシダ「...レベル違うけど」

アサノ「どちらかというと水原さん側のことを想像したっつーか...」

モリタ「あははははは!」

――いやでも、あの事件に対して本気で当事者意識を持てるバンドってTENDOUJIぐらいなんじゃ...。

アサノ「ホント、レベル違いますけどね。大谷かぁ(笑)」



「とにかく難しく考えなくていい」
バンドとしてずっとそれを掲げたい



――前作『Smoke!!』のインタビューの際、「EASY PUNKをテーマに掲げて制作したこの作品でTENDOUJIのことをわかってもらえると思う」というお話をされていたのが、印象に残っています。『Smoke!!』で自分たちのことをわかってもらえた感じ、ありますか?

アサノ「(小さい声で)...ないかな」

モリタ「ないかなぁ」

TENDOUJIスタッフ「...ないんかい!」

――いやでも、その実感があるからこそ今回のアルバムのジャケットに「EASY PUNK」という言葉も入っているのかなと思ったんですが。

6302404TENDOUJI_logo.jpgアサノ「これはもう、バンドロゴとして成立させているんでねぇ。でも、そうですね。この言葉に関しては今もそうだし、これからも大事にしていくと思います」

――ちなみに前作を作り終えて、見えてきていたことはありましたか? まずEASY PUNKという精神でいくという方向性は見えていたと思いますけども。

ヨシダ「前作はとにかくチャレンジが多い一枚だったので、そのチャレンジで得たものはうまく昇華できたのかな。それと、『Smoke!!』があったからこそ『TENDOUJI』にEASY PUNKをうまく落とし込めたかなとは思います」

――自分たちで掲げたEASY PUNKというテーマがしっくりきている理由は、見えていますか?

モリタ「俺たち、難しいことが本当にできなくて。音楽的にも技術的にも優れているバンドってめちゃくちゃたくさんいるんですよ。でも俺らがバンドの音楽を好きになった頃ってそういう人たちは少なくて、それこそ誰でもできる感じの音楽もたくさんあって。今、技術やテクノロジーを駆使したバンドがいるのはいいと思うけど、そことは真逆の存在でいたいですね」

――真逆というと、アナログなバンドという意味で合ってます?

モリタ「というよりは"誰でもできる"みたいな感じかな。ギター持って、人数いれば明日できちゃうみたいな。とにかく難しく考えなくていいっていうのを掲げていたいんです

――その気持ちが、ニューアルバムのジャケットにバンドロゴとしてEASY PUNKを入れ込んだ理由なんですね。

モリタ「うん、入れちゃいましたね」

――EASY PUNKとジャケットに入れていることももちろんですけど、10周年の記念のアルバムにバンド名をつけたことにも気合いを感じます。

アサノこれは完全にタイトル先行で付けました。バンド名を付けるのは、安全にこのタイミングしかなかったかな。20周年で50歳手前になって『TENDOUJI』って付けるのもちょっと遅いでしょ。ただ、バンド名ついてるから気合い入ってる! と思われがちですけど、正直そこまで...。10周年だからタイトルに『TENDOUJI』ってつけようって縛りはそれだけです。あとはそれぞれのメンバーがどう捉えるかによって書いてきた曲が違う感じでした」

モリタ「全員曲作ってねって作ってきて」

アサノ「4人の中で曲を出す時はある程度自分の中で選んできてるんですよ。そいつがその曲をやりたいっていうならやろうっていう感覚で、曲はいろいろ出したけどそこから選ぶってほどでもなかったかな」

――それぞれ皆さんが今回のアルバムに入れると前提してどういうイメージで曲作りに挑まれたか聞きたいです。

ヨシダ「僕は今回1曲(「SHPP」)作ったんですけど、ギターで作ったものをボイスメモに入れて膨らませました。曲が先にできたんですね。とにかくイージーで短い曲をイメージして作りました」

――なるほど。モリタさんは?

モリタ「俺はそうですね、前作まででPCを使ったりデジタル的な制作を全部やったなと思えたので、今回はド初期に戻してアコギだけで作って、みんなに投げて考えてもらったものをスタジオで合わせるっていう超アナログなやり方を採用しました。勢いあるし、人間っぽくなるから、俺らにはこっちの方が合ってると思って。あとはみんなで"いっせーの"みたいな録り方も久々にやりました

――前作で導入したデジタル的な作業では、勢いは出なかった?

モリタ「そんなことはなかったですけど、好きじゃないんでしょうね。デジタル的なやり方はTENDOUJIっぽくないかなと俺は思ってますね」

――うんうん。オオイさんはどうでしょうか。

オオイ明るい曲を作りたいと思ってました。前回初めて作った曲は、結構暗くなって手こずったんです。だからこそバカっぽい曲を作りたいなと思った結果、こういう曲(「Jellyfish」)になりました。そこにはEASY PUNKっていうテーマももちろん頭にありましたけど、意識したっていうよりは根本的にそうなっちゃうっていうか、多分ずっとどう作ってもバカっぽい曲にはなっていくんだろうなと思いますね」

アサノ「その感じは、TENDOUJIとしてずっと変わらないことのひとつかもしれないです。メロコアのバンドと対バンしてやっぱりそっちのお客さんたちにもわかってほしいとか、踊ってしいとか思っちゃうから、その人たちもわかるような曲を作ろうと思うこともあるんです。あるけどそれをやっても、元々俺ん中にないしなって思うし最終的に何がいいか悪いかを判断するのは好みでしかないから、それなら自分の好きなものを作る方が後々いいかなって。だからなるべくお客さんのイメージをしないようにというか、自分だけの頭の中で完結するように。最初に曲作った時はお客さんのことは考えてなかったし、当然自分の中だけの話だし。その時の感覚で作りたいなと思ってますね」

――ちなみにアサノさんは『Smoke!!』で初めての日本語詞にチャレンジされていましたけど、今回は封印でしたね。

アサノあの曲はなんか奥田民生さん的な感覚で作っていて、日本語がハマるなっていう感覚がありましたけど。今回は特に。自分の中で乗る言葉があれば、全然日本語詞もやるんですけど、なかなか出ないっすね」

――なるほど。全員で曲を出して並べてみて、どんなことを感じられたのでしょう? 納得! みたいな感じでした?

オオイ「ヨッシーは、モロって感じでした」

アサノ「ヨッシーとナオちんに関しては、すごく考えてくれたんだろうなと思いました。『TENDOUJI』というアルバムの中で1曲作るんだったら、それぞれのキャラクターでこういう曲がいいっていうのを考え抜いたんだろうと。そのど真ん中を作ってくれました」

――ヨシダさん、オオイさんは狙い取り?

ヨシダオオイ「うんうん」

――ちなみにその「TENDOUJIど真ん中」ってどういうことか、言葉にできますか。

モリタ「キモ短い曲? それが自分たちっぽいかな」

アサノ「あははは!」

――今回のアルバム、すごくお話聞きしたいと思っていたことがあって。12曲目に収録されている「HBD!!」のラスト、みんなの笑い声のあと「めっちゃよかったのに」って声が入っていますよね。あれ、何があってあの言葉が出たのでしょう?

モリタ「なんか笑って、声入っちゃったんだよね」

――あの曲は4人全員で歌っていますよね。

モリタ「最初は俺がひとりで歌って、その後3人に歌ってもらったんですよ。3人の録音を見守ってたんですけど...そうだそうだ、最後に"おめでとう〜"って歌ってるんですけど、俺もわかってたんですよ。どうせこいつらここで照れるだろうなと。そしたら本当にお、め、で、と、う〜グフって誰かの笑い声が入って、"おい! めっちゃいい感じだったのに!"ってなったのかな。エンジニアさんがそれをそのまま採用したんですよ」

ヨシダ「そうだ、おめでとうだわ〜思い出したわ〜」

モリタ「歌ってる時からすでに半笑いではあったんです。それがそのままパッケージされた結果ですね」

――そういうことでしたか! そういう楽しげな感じも、TENDOUJIらしいなあと思いながらかせていただきました。今、アルバムをリリースしてツアーも始まって。作品を作り終えてからは少し時間が経ちましたが、どんな作品になったなみたいな実感は湧いていますか。

モリタお客さんの反応を見て初めて、なんかいいもんできたなって思っていて。それは終わったワンマンの2本がよかったのもあるし、自分が思い描いている"こういうアルバムを作って、こういうライブをして、こういう人たちが集まってくる"みたいなことが具現化してきているというか。でもこのアルバはム始まったばっかりっていう感じがしていて。実はアルバムができてどんな感じですかって聞かれたら、すごく難しいんです。出してからいろんな人がいてくれて、ライブを見に来てくれたり、自分たちが演奏して初めて完成する気はしています。俺たちはそうなんですよね。ライブでやっていって、アルバムが完成するみたいなバンドなんです。これからツアーが6月末まであって、最後の方になってこのアルバムが本当にどんな感じなのかがわかる気がします」

――ライブをやりながら、曲が変化を遂げていく。

モリタ変化していきます。確実に。自分たちが思ってもないように盛り上がる曲もあるだろうし、いろんな楽しみ方する人たくさん 出てくるだろうし。海外ですごくかれる曲もあるかもしれないし。そう考えたらこれからいろんな角度でこのアルバムが育っていく、そんなポテンシャルがあるアルバムだと思いますね」

――これからいろんなフェスに呼ばれると信じて。

モリタ「信じて!」

――ちなみに10周年に入ってから「TENDOUJI 10」というスローガンを掲げて活動されていますが、今後の動きとしては...?

モリタ「YouTubeで"10の公約"を掲げたんですよ。それを実現していくのが10周年の進む道ですね。今現在1つ達成していて、天童よしみさんとラジオで共演しました! これ、到底無理だと思ってたけど...」

――共演されたことがナタリーのニュースになっていましたしね。ちなみに天童さんとお話しして、よかったことはありましたか。

モリタ本当に大先輩ですから。53年ですよ、歌手生活。本当にすごくて。そんな生きる伝説の方と話せるだけで光栄でした。実はこの共演にあたって、お手紙を書いたんですよ」

――お手紙!?

モリタ「俺、元々天童さんがいたレコード会社で働いてたんです。バンド名がTENDOUJIだし、天童よしみさんといつかお会いしてみたいですって。本当は曲をコラボしたいとかもあったんですけど、とにかく1回お会いしたいと手紙を送ったら本当に快く受け入れていただけて」

――せっかくのご縁だし、ここから深めていってコラボも実現させたいですよね。

モリタ「それはぜひ、って感じです」

――そろそろ最後の質問を...。みなさん今40歳の背中が見えてきたところで10周年を迎えて次のターンに入っていくわけですが、10周年を終えたら次の10年へむけてどういう時間を過ごしたいなどありますか?

アサノ体的にしんどくなければ、別に一生これでいいと思っていて。あと5万ぐらいもらえたら、って感じですよね」

モリタヨシダオオイ「...あはははははははははははは!」

オオイ「5万はめっちゃリアル」

――あと5万って、なんかすごくやりようがありそうっていうか(笑)。

アサノ「思いつきで言ってなんだけど、あと5万、すごくありかもしんない...」

モリタ「具体的にいけそうよね」

アサノ「いや、でも結構ムズいかな。いやでも目標としてめちゃくちゃいいよね、5万」

モリタ「タオル1,000枚ぐらい売ればいけるかとかね」

――超具体的にいろいろ計算できますね。

アサノ「いい目標できたな。ヨッシー、ステーキとか食えちゃよ」

ヨシダ「でもその目標達成する頃、自分の胃、頑張れるかな...」

――あはは! まずはね、5万アップを目標にしつつ、ワンマン後半戦へと向かっていくぞと。

モリタ「5万アップ、見出しにしてください!」

――(笑)! お金の話で締めくくり、TENDOUJIのみなさんでした。ありがとうございました!

取材・文/桃井麻依子




(2024年6月10日更新)


Check

Release

4th Album『TENDOUJI』

発売中
TNDJ-0003
3300円
天童児

《収録曲》
01. TENDOUJI のテーマ
02. TOKYO ASH
03. TEENAGE VIBES
04. NO!NO!NO!
05. Black Star
06. Jellyfish
07. The John
08. Just Because
09. Sugar Days
10. SHPP
11. GREAT DAWN
12. HBD!!
13. BIG LOVE(CD Only Bonus Track)

視聴はこちら

Profile

TENDOUJI(テンドウジ)…「天に愛された太陽の子、我らが天童児。」、2014年に中学の同級生だったモリタナオヒコ(Vo&Gt)、アサノケンジ(Vo&Gt)、ヨシダタカマサ(Ba)、オオイナオユキ(Dr) により27歳にして初めてバンドを結成。翌年には自主レーベル「浅野企画」を設立。類まれなメロディーセンスと90年代のオルタナシーンに影響を受けた爆発力あるサウンドを武器に、さまざまな音楽フェス・イベントなどに出演。中でも2018年のアメリカ最大級のフェス『SXSW』への出演や2019年にTeenage Fanclubの来日公演のサポートアクトを務めたことが話題となる。2021年には『MONSTER』、『Smoke!!』2枚のアルバムをリリース、その後2023年には自主企画『OTENTO WEST&EAST』をスタートし、2024年2回目にして大阪、東京公演共にソールドアウトとなった。近年は「EASY PUNK」をステートメントに掲げ、“カンタンで楽しい音楽”を体現している。

TENDOUJIオフィシャルサイト
https://thetendouji.com/

Live

『TENDOUJI ONEMAN TOUR 2024』

【新潟公演】※公演終了
▼5月18日(土) GOLDEN PIGS BLACK STAGE
【岡山公演】※公演終了
▼5月26日(日) 岡山ペパーランド
【愛知公演】
▼6月21日(金) 池下CLUB UPSET

Pick Up!!

【大阪公演】

▼6月23日(日) 18:00
心斎橋JANUS
スタンディング-4500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
スタンディング学割-3300円(当日要学生証、整理番号付、ドリンク代別途要)
※4歳以上は有料。未就学児童は保護者同伴に限り入場可。学割チケットは入場時学生証要提示。
[問] GREENS■06-6882-1224

【東京公演】
▼6月29日(土) LIQUIDROOM
【宮城公演】
▼7月19日(金) LIVE HOUSE enn 2nd
※6月2日(日)の振替公演
【福岡公演】
▼8月1日(木) The Voodoo Lounge
※6月9日(日)の振替公演
【香川公演】
▼8月2日(金)TOONICE
※6月8日(土)の振替公演
【北海道公演】
▼8月19日(月)SPiCE 
※6月1日(土)の振替公演

チケット情報はこちら


『PK shampoo pre."PSYCHIC FES"』

【大阪公演】

▼8月4日(日) 13:00
BIGCAT/他
スタンディング-6000円(ドリンク代別途必要)
スタンディング-6800円(ドリンク代別途必要)

[出演]梅田サイファー/Order From Minor./ガガガSP/SuiseiNoboAz/the dadadadys/トップシークレットマン/ネクライトーキー/THE BACK HORN/PK shampoo/PURIKURA MIND/山田亮一/浪漫革命/アルカラ/かずき山盛り/加速するラブズ/小林私/TENDOUJI/ドミコ/the bercedes menz/夜の本気ダンス/LOSTAGE/KALMA/多次元制御機構よだか/TEMPLE/No Fun/Mega Shinnosuke/目やに!/RAZORS EDGE/愛はズボーン/クリトリック・リス/ジ・エンプティ/時速36km/そこに鳴る/超☆社会的サンダル/東京少年倶楽部/バックドロップシンデレラ
[問]GREENS■06-6882-1224

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『ENTH Release Tour "Doggy Walky"』

【石川公演】
▼8月15日(木) 金沢vanvanV4
[ゲスト]TENDOUJI
【岐阜公演】
▼8月16日(金) yanagase ants
[ゲスト]TENDOUJI

チケット情報はこちら


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