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“今面白いと思うことをただやり続ける”
感謝と情熱を携えて踊らせる
Lucky Kilimanjaroの結成10周年イヤー

「世界中の毎日をおどらせる」バンドとして知られる6人組バンド・Lucky Kilimanjaroが、シングル『実感/次の朝』をリリースした。2023年はコロナ禍で失われたステージとフロアの繋がりを再構築する年として制作やライブに取り組み、秋から冬にかけてバンド史上最大規模の全国ツアー『TOUR YAMAODORI 2023』を開催し、大成功で締め括った。今年結成10周年を迎えた彼らは、ここからどのように人々を踊らせていくのか。今回もボーカルの熊木幸丸に、シングル『無限さ/靄晴らす』以降の半年間を振り返りつつ、最新シングル『実感/次の朝』についてはもちろん、6月8日(土)の大阪城音楽堂を皮切りに全国9箇所を廻る『Lucky Kilimanjaro presents.自由“10”に踊ろう TOUR』への意気込みを語ってもらった。

Lucky Kilimanjaroのライブというコミュニティに醸成された空気


――前回のインタビューは去年10月、シングル『無限さ/靄晴らす』のリリース時で、『TOUR YAMAODORI 2023』の前でした。半年に1度取材させていただいている感じですね。

「ラジオも大体同じような感じで出ていて、お盆と正月みたいと言われました。大阪は半分ホームみたいな気持ちです」

――嬉しいですね。『OTODAMA '24』に出演された後、1度東京に帰られたんですね。

「そうなんです。もう色々な締め切りに追われておりまして。家に帰っても必死に曲作りをやり、新幹線の中でも必死にやり、毎日戦っております(笑)」

――前回のインタビューでも、"忙しい中でどうやって曲を作ってるんですか?"みたいなお話をさせてもらったんですよね。

「なんて答えたんだっけな」

――"慣れてきました"とおっしゃってました。

「多分"慣れてきたな"という感情で、今のスケジュールを設定してるんですよね。だから慣れてない忙しさになってますね(笑)。去年よりもう少し大変です。でもまだまだやっていかなくてはいけないというか。気合いは入っております」

――"肩ぶんぶん回してる"とおっしゃってましたね。今年結成10年で、いつもより気合いが入っていますか?

「ぶんぶん回してます(笑)。まだ発表されてないことも含めてたくさん計画していることがあるので、今は水面下で勝手にお祭りをやってますね」

――去年10月から今年の年明けにかけて行われた『TOUR YAMAODORI 2023』を終えて、新たに感じたことはありましたか?

「『TOUR YAMAODORI 2023』では、セットリストに割としっかりダンスチューンを入れたんです。自分たちの好きな四つ打ちやテクノハウス寄りの楽曲を結構多く入れて、バランス的には少し偏ってるぐらい。その中でもお客さんがしっかりついてきて踊ってくれて、"もっと遊んでもいいんだな、俺ら"という、ある種のフロアへの信頼が生まれたというか。Lucky Kilimanjaroのライブというコミュニティの中に、よりアグレッシブに面白い空気が醸成されてきているのかなと。『Burning Friday Night』のTikTokでのバズリから色々なお客さんが入ってきて、最終的にみんなで集まって踊っている。そのコミュニティ感を強く感じましたし、そこにもっと僕らが面白いと思うことを入れてやろうと。そうしたら、もっとライブが面白くなる感覚がありましたね」

――前回のインタビューでも"『TOUR YAMAODORI 2023』ではもっと面白いことができそうだ"とおっしゃっていましたが、実際にできたんですね。

「そうですね。"歌を聴くのかダンスを踊るのか"というダンスミュージックの境目を、自分の中でどんどん壊していきたいと思っていて。『TOUR YAMAODORI 2023』はその辺りの挑戦が多くて、お客さんと一緒に楽しめるものとしてひとつ完成できた感じはありました」

――2023年は繋がりを再構築する1年で、前作のシングル『無限さ/靄晴らす』(2023年10月配信リリース)もそれをテーマに作ったとおっしゃっていました。

「その前の『後光』(2023年7月配信リリース)も含めて、コロナ禍で失ってしまった繋がり感というか、どうやってフロアを作っていくかを意識していました。それこそ2023年最初の『TOUR Kimochy Season』(2023年5~7月開催)は、ようやくキャパシティもお客さんのスタイルも自由にやれる状態で、『TOUR YAMAODORI 2023』はそれを経て改めてブラッシュアップして。今までのフロアに戻るのではなく、"Lucky Kilimanjaroとして、今面白いダンスミュージックスタイルを確立させよう"というところで、いいものを構築できている感覚がありましたね」

――その状態で結成10周年イヤーに突入されたんですね。2024年はどんな年にしようと考えていましたか?

「まずは4月の日比谷野音(『YAON DANCERS 2024 supported by ジャックダニエル』)や今回の『自由"10"に踊ろう TOUR』で、この10年を振り返ることと、改めて次の10年を作ることの両方をやろうと考えています。夏以降は、楽曲もよりダンサブルに、Lucky Kilimanjaroの歌を大事にするスタイルもブラッシュアップして、自由に踊ることがより普遍的になるように曲を作っていこうという気持ちがなんとなくあります。でも正直、成長する中で何が起きるかわからないというのが本音ではありますね」



形を変える創造への情熱。刹那性と継続性


――そのモードの中で、今回のシングル『実感/次の朝』にはどんなふうにいきついたんですか?

「今回のシングルは、10周年という文脈上の意味合いはそんなにないというか。当たり前に今面白いと思うことをただやり続けることが大事だなと思っていて。10周年もシンプルに、そんなふうに自分で選び取っていきたいというメッセージにいきついた楽曲が『実感』ですね」

――曲を書いたのはいつ頃ですか?

「『TOUR YAMAODORI 2023』が終わってからです。ツアー中に原案はあった気がしますけど、何を歌うかは全然決まっていなくて、作り上げたのは1月かな。ツアーファイナルが終わってからの気持ちをそのまま書きました」

――『次の朝』も同じ時期ですか?

「同じ時期ですね」

――その時感じた気持ちを新鮮な形でパッケージしたと。

「一応メンバーでも何曲か候補を出すんですけど、昔からの曲も新しい曲もある中で、なかなか昔からのものは選ばれないですね。僕も含めてメンバー的にも、"これはちょっと前の空気だから"ということを感じ取ってるのかなと思います。なので毎回最終的に、自分が新しく書いた曲がみんなの耳に届く感じになってますね」

――『実感』は、完成するまではスムーズでしたか?

「スムーズでしたね。多分数時間でできたと思います。全体が見えたら早かったですね」

――"喜ばしい継続の中でいつまでこの情熱に身を任せられるか"とセルフライナーに書いてあります。

「自分が楽しいことや、やりたいと思ってることって、ずっと続くわけではないと思うんです。どんどん形を変えながら消えたり変化するものだと思っていて。その変化も味わいながら、"こういうことが面白い、次はこういうことをしたい"という刹那的な今を大事にして曲を構築していくのが、僕のスタイルなのかと。あるいは僕みたいに何かを楽しんでいる人が、そういうスタイルを取れればいいなと思っていて。刹那的な部分も継続する大きなスケールも、どちらも感じ取れる曲と歌詞を書こう、という感じですね」

――セルフライナーにある、"技術革新で熱が奪われる"というのは、どういうことですか?

「例えばAI。完成度で言えば、まだなんとも言えないなという感じがあるんですけど、結構面白いことはできるようになってるんです」

――"こういう曲を書いて"と指示を出したら書いてくれたり。

「極端な話そうですね。例えばこの先、僕が書けるような曲がプロンプトひとつでパンッと出てくる状況になった時に、"僕は今やってることを楽しめるかな?"って。その時はその時で、もしかしたらAIを使った上で次の楽しいことを見つけるかもしれないし、今楽しいと思ってることが楽しくないと思ってしまうかもしれない。そういうことが、AIだけではなくて色々なことに言えるかなと思って書いています」

――不安を感じたりはしないですか?

「まあでも常に不安というか。制作ってそういうもんだなと思ってます。常に儚さや不完全さ、不安定さがある。でもそこが楽しいし、計算できない部分が人の感情を動かすと思っているので、その気持ちで付き合っていければいいんだろうなという感じです」



自分のやりたい音が入っていることが
制作のモチベーションでありインスピレーション



――サウンド面で意識したことはありますか?

「『実感』はしっかりと踊らせようと思って作った曲ですね。メロディーのキャッチーさやシンセのリフのカッコ良さはしっかり出すんですけど、あまり別の展開にいかないというか。『次の朝』もそうなんですけど、ワンアイデアの抜き差しだけでダンスミュージック然としたものを作って、これがどういうふうになるかなって......うん、でもなんも考えてないな」

――考えてない。

「"この感じ、お客さん踊れるかもな"とか、なんとなく思ったりはしますけど、あくまで僕のやりたい音が入っていることが、シンプルに制作のモチベーションであり、インスピレーションかもしれないです」

――制作中に参考にした楽曲はありますか?

「楽曲のスタイルとは全然違いますけど、南アフリカのダンスミュージックでアマピアノというものがあって。もっと遅くてオーガニックな音楽なんですけど、アマピアノからスタートして、それを速くしてテクノっぽくしたら面白そうだなというところから入ってはいます。特定の楽曲というよりかは、その中でセッション的に自分で音を当てはめていったところが大きいかもしれないです」

――うまくいった感じはありますか?

「うまくいったかなあ。制作から少し時間が経ってるので、"ここ、こういうふうにすればよかったな"と思うところはたくさんありますけど。自分が今まで書いてきた曲とは違う曲ができたという喜びはあります」

――『実感』は4月の日比谷野音でも披露されてるんですよね。

「そうなんです。リリースの1週間前ぐらいにちょうど野音があったんですけど、初めての曲に対してどんな反応があるかなというのでセットリストに入れてみました」

――どうでした?

「いやもう、やっぱりすごいですねお客さん。新しい曲でも全然踊ってくれるんですよね。共鳴しているというか。僕はセットリストの中で、"ここに入れれば絶対お客さんは踊ってくれる"と信じて入れてますけど、踊ってくれるかどうかは本番にならないとわからないですから。でも、しっかり踊ってくれてビックリしました」

――お客さんにも、ラッキリは絶対に踊れるという信頼があるんだと思います。想像していた踊りの光景でしたか?

「ダンスって、お客さんがどんなふうに生きてきたかがすごく反映されるので、想像した通りの踊りは絶対になくて。でも何かしらのエネルギーはしっかりと伝わったんだなという踊り方にはなっていて、嬉しかったですね」



"100年"という長いスケールで、ダンスミュージックを楽しみ続ける


――歌詞はどちらかというと主観ですよね。

「そうですね。『実感』も『次の朝』も主観にフォーカスしています」

――2曲とも歌詞がシンプルになって、反復性も増していると感じました。

「自分の中でも『Kimochy Season』以降、歌詞の内容がよりシンプルになっている気がします。リフレインも非常に多くなっているし。なぜかと言うと難しいんですけど、昔は固有名詞も含めて、たくさんの情報を入れ込むことでひとつのメッセージをあぶり出すみたいな手法だったんですけど、最近はもっと抽象的に少ないワードを散りばめてイメージが分散しないようにしているというか、ぎゅっとまとまるように書いていて。どちらがいいって話でもないんですけど、それこそAメロがあってBメロがあってサビというスタイルじゃない今の自分の曲の書き方、もう少し曖昧な、踊る場所とそれを準備する場所という構成の中では、そういう歌詞の書き方が1番ハマるんです。自分の中でも、シンプルに聴きやすくてカッコ良いなと思えるものができている感覚ですね」

――私も『実感』でAメロBメロを探そうと思ったんですけど......。

「(笑)。よく僕のボーカルを録ってくださるエンジニアさんにも、"構成的にはなんて言うんですかね"と言われます(笑)」

――"これAメロっぽいな"というのは見つけたんですけど、聴いてたらそのうち、もういいかなって。

「そうなんです。そういうことはどうでもいい。そこが僕らの今の面白さだと思っていて。軌条はしっかりと作るんですけど、曲自体には飛ばすところを作らない。ひとつの流れとして曲を作るのが、今のLucky Kilimanjaroのスタイルなのかなと思います」

――<恋を愛を咲かせて><恋を愛を好きなだけ>と歌われていますが、過去のインタビューで言われていた"ハウスミュージックはラブを歌うのがいい曲だ"という考えに基づくものですか?

「人生における恋愛という意味で、<恋>や<愛>は好きな単語なんです。すごく情報量が多いと同時に、お客さんの中で解釈が異なる単語ですから、そこにお客さんが踊る余地がある。言葉自体に色々な想いを想起させる強さがあるので情景が広がりますし、踊る単語として機能すると思っているので、まあまあ入れてますね。それこそハウスミュージックの"All is love"という考え方にもすごく共鳴してますし。多分みんな同じような感覚で"ラブ"という単語を選んでるんじゃないでしょうか」

――『踊りの合図』にも<痞えても止めるな恋心>というフレーズがありますね。熊木さんにとって、生きている実感を得られるものが、恋や愛なんでしょうか。

「求めることと安心すること。恋も愛も、人生には欠かせないかなと思っています」

――お客さんの捉え方で踊る余地があるんじゃないかというのが面白いですね。

「そういう余白を残すのが今の書き方なのかもしれないです。昔はもう少し具体的に共感できる情景を描いてたかもしれないですけど、今は共感は任せるというか、それぞれの人生から想起してほしいです」

――<今のうち 今のうち>というフレーズは、刹那的な部分を表しているのでしょうか。

「全体のテンポ感も含めて、急ぐ感覚を大事にしたんです。常に少しコケそうになりながら今を走っている焦燥感みたいなもの。でもそこには確かに想いが乗っている。諦めからの焦燥ではなくて、"何かを手に入れよう、見つけようとする焦燥感"を、歌詞にもサウンドにも入れようと。その上で"100年"という長いスケールを見る。僕がやってきた"ダンスミュージックの今を楽しむこと"と、それをずっと続けていく"Keep on Dancing"の考え方、両方のスケールを見せたくなって、歌詞もそういうふうに書いてあります。時間の伸縮を両方のスケールで感じてほしいし、そういうふうに生きるのが楽しいんじゃないかなと僕は思っています」

――楽曲において、テクニカルになりすぎないように自分の心の感情が残るサウンドを作ってこられた中でいうと、今回残るのは、今おっしゃった焦燥感ですか?

「どうなんでしょう。でも僕が感じている部分に関しては焦燥感がメインではなくて、むしろなにかへの情熱ですね。その上で、焦燥感の悪い部分は見えるかもしれないですけど、良いこともきっとあると思っている。そういう"不安定さの肯定"みたいな感じで焦燥感のイメージがあるかもしれないですね......多分」

――多分。

「今回の歌詞ってあまり推敲しなかったんです。昔は結構歌詞を直してたんですけど、衝動でパパッと書いた感じが、焦燥感や粗さに繋がるかなと思って。歌詞の全ての単語にしっかりと意味があるわけではないですけど、この単語が浮かんだということは意味があるということで残していたり。できるだけ脳の整理を介さないというか、そうすることで曲のイメージも伝わっていくのかなと思って、このままにしてます。実は『でんでん(2023年7月配信リリース)』の時も同じようなことをしていて。でもしっかりとそうしようと思ったのは今回が初めてかもしれないです。『でんでん』の時は"もうこれでいいじゃん"みたいな感じでした」

――今回は"そうしよう"と決めたんですね。

「はい。直した歌詞のアイデアもあったんですけど、直したら綺麗になるのでやめたんです。それはある種の挑戦ではありますね。やはり曲の整合性は弱くなってしまうので。でも整合性が弱い感じがいいなと」

――バンドとしても挑戦でした?

「バンドはすごく大変そうでした。『実感』を野音で演奏した時も、難しい曲だと言ってました。一般的なハウスミュージックのリズムとは少し違うグルーヴなので、細かさの中に力強さを使わなくてはいけない。あと、BPM130ちょいのハウスって、実際の四つ打ちで、しかもハウスっぽく演奏するには少し速いんです。そこが難しいらしいですけど、"頑張って"と言いました(笑)」



"踊り続けよう。そうすれば道は見えてくる"


――カップリングの『次の朝』に関しても、同じようなマインドで作られたんですか?

「『次の朝』はもう少しシンプルでした。僕は"人生踊ればいい"と思っていて、"踊り続けよう。そうすればまた道は見えてくる、朝は来る"ということだけ伝えたくて。それ以上も以下もないという楽曲なんですよ(笑)」

――『実感』のカップリングにしようと思ったのは?

「元々どっちがシングルで、どっちがカップリングになるのか、わかってなかったんです。どの曲もあまりシングル、カップリングと決めないで作っていて、それぞれの楽曲のキャラクターをしっかりと活かして書くのが基本なので、『次の朝』がカップリングになったのも、たまたまですね。メンバーのなんとなくの好みです(笑)。」

――なるほど。確かによりシンプルで、よりリフレインされて、より踊らせる感じがします。

「僕が好きなクラシックなハウスミュージックのサウンドの作り方を取り入れました。だから挑戦はしてないです。いや......このリフレインの数はしてるかもしれないな。でも、本当に僕が朝方のフロアで疲れてきた時に聴きたいもの、朝帰りで外を歩きながら聴く時に気持ち良いもの、心が洗われるものを作ろうと思っていました。この曲について、いろいろな媒体さんに取材いただいたんですけど、本当に話すことがないんです(笑)」

――それだけシンプルなんですね。リフレインを入れる時に工夫したことはありますか?

「ある程度録ったら素材にして、後で自分で編集してしまいます。全部違うとわけがわからなくなりますしリフレイン性も薄れるので、ある程度絞ったものを使ってます」

――『次の朝』に込めた感情は救いでしょうか。

「そうですね。"踊り続けよう。さすれば救われる"という、"踊り教"みたいな感じですね。本当に余計なことをしないで、僕らのこれまでのニュアンスで新曲を書く。以上です(笑)」



感謝と"肩ぶんぶん"の感じ、両方とも出していく10周年にしたい


――来年2月には『TOUR YAMAODORI 2024 to 2025』というタイトルで幕張メッセ公演が開催されるそうですね!

「そうなんです。しっかり年をまたぎながら踊っていこうという感じですけど、その前に『自由"10"に踊ろう TOUR』がございます」

――ツアー初日、6月8日(日)の大阪城音楽堂の意気込みをお聞かせください。

「これまで10年一緒に踊ってきてくれてありがとうという感謝の想いもありますし、例えばこの前の『OTODAMA '24』で出会って"ワンマンに行ってみようと思いました"という人も含めて、次の10年も一緒に踊っていくにはどうするよ、という感じです。このツアーには、お客さんも含めて今のLucky Kilimanjaroのライブを作っていきましょうという意味合いが強いと思っていて。感謝と"肩ぶんぶん"の感じ、両方とも出していきたい。その意識でセットリストも決定しました。なかなか面白いセトリになっていると思います。『TOUR YAMAODORI 2023』を経て、よりパワーを持ったバンドになったので、ツアーも楽しんでいきたいです」

――これからも肩ぶんぶんで進んでいかれると。

「肩ぶんぶんどころじゃないです。やりたいことが多すぎてアイデアも湧いてきてますし、それを具現化するスキルもついてきてますし、一緒にコミュニケーションする場所もどんどん増えているので、楽しくやっていけたらいいなと思ってます」

Text by ERI KUBOTA




(2024年6月 5日更新)


Check

Movie

Release

よりシンプルに、より楽しく踊らせる!

Single『実感/次の朝』
配信リリース中

《収録曲》
1. 実感
2. 次の朝

Profile

同じ大学の軽音サークルで出会った6人で結成。彼らが自ら考案し、掲げる「世界中の毎日をおどらせる」というバンドのテーマは、Lucky Kilimanjaro の音楽性と精神性を如実に反映した言葉である。彼らがおどらせるのはライブハウスやクラブのフロアだけではない。昨日から今日へ、そして明日へ。連続する日々を、そこにある私たちの生活と心をも、Lucky Kilimanjaroはおどらせる。2018年にEP『HUG』でメジャーデビュー。その後、2020年にはメジャー初のフルアルバム『!magination』を、2021年にはメジャー2ndフルアルバム『DAILY BOP』をリリースしたLucky Kilimanjaro。作詞作曲を手掛けるボーカル・熊木幸丸の多作ぶりとバンドとしてのリリーススピードの速さで周囲を驚かせながら、作品を経る毎にクリエイティビティとキャパシティを広げていく彼ら。その音楽世界の根幹にあるのは、やはり熊木のソングライティングである。時代や自己の内部に深く向き合いながらも、まるで友達のように親密な語り口で聴き手に寄り添いながら、明日をよりよく生きるための新たな視点と提案をもたらす歌詞。そして、先鋭的なポップミュージックのビート感やサウンド感を貪欲に取り入れながらも、きっと多くの人が懐かしさを感じるであろう、日本語の歌としての喜びを突き詰めていく彼のソングライティングは、蔦谷好位置やヒャダインといった音楽家たちからも高く評価され、また、Hey!Say!JUMPやDISH//といったアーティストへの楽曲提供にも繋がっている。Lucky Kilimanjaroのライブは、バンドミュージックならではのアンサンブルのふくよかさと熱狂を持ちつつも、曲と曲がノンストップで繋がることで持続する高揚感が生み出される様子は、まるでクラブミュージックのようでもある。そのパフォーマンスを観れば彼らの音楽に「垣根」というものが存在しないことを実感するだろう。そして、垣根のなさは観客も同じ。実際に彼らのライブに足を運べば、熱心な音楽フリークやカップル、家族連れなど、「老若男女」という言葉では収まりがつかないほどに様々な人々が、体や心をおどらせている光景が広がっている。2023年4月5日には4枚目となるフルアルバム『Kimochy Season』を発売。同年10月18日にニューシングル「無限さ」をデジタルリリースし、東京国際フォーラムホールAがファイナルとなる『Lucky Kilimanjaro presents.TOUR”YAMAODORI 2023”』を開催した。バンド結成10周年記念となる2024年には4月21日に日比谷野外大音楽堂にて『Lucky Kilimanjaro YAON DANCERS 2024 supported byジャックダニエル』の開催、同月24日にデジタルシングル「実感」をリリースし、6月8日からは全国ツアー『Lucky Kilimanjaro presents. 自由“10”に踊ろう TOUR』がスタート。さらに、10周年の締めくくりとして幕張メッセをファイナルに迎える『Lucky Kilimanjaro presents. “YAMAODORI 2024 to 2025”』の開催も発表されている。

Lucky Kilimanjaro オフィシャルサイト
https://luckykilimanjaro.net/


Live

「Lucky Kilimanjaro presents.自由“10”に踊ろう TOUR」

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード:265-889
▼6月8日(土) 18:00
大阪城音楽堂
全席指定-5600円
※保護者同伴に限り4歳以上~入場可(保護者1名につき児童1名)。なお、イヤーマフ等はご自身でご用意ください。
※小学生以上チケット必要。
※出演者が許可した場合を除き、写真撮影、録音・録画禁止。
※販売期間中は1人4枚まで。
[問]清水音泉
[TEL]06-6357-3666

【北海道公演】
▼6月14日(金) Zepp Sapporo
【宮城公演】
▼6月16日(日) 仙台PIT
【石川公演】
▼6月22日(土) 金沢EIGHT HALL
【広島公演】
▼7月6日(土) 広島クラブクアトロ
【福岡公演】
▼7月7日(日) Zepp Fukuoka
【愛知公演】
▼7月12日(金) Zepp Nagoya
【新潟公演】
▼7月15日(月・祝) NIIGATA LOTS
【東京公演】
▼7月20日(土) Zepp DiverCity(TOKYO)


『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2024 in EZO』
▼8月16日(金)
石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ
16日券-14000円
[出演]a flood of circle/ALI/UVERworld/折坂悠太/KID FRESINO/奇妙礼太郎BAND/女王蜂/syrup16g/sumika/w.o.d./DISH///tonun/怒髪天/never young beach/Vaundy/ハルカミライ/BAND-MAID/ハンブレッダーズ/羊文学/平井大/フジファブリック(for CAMPERS)/THA BLUE HERB/moon drop/森山直太朗/RIZE/Lucky Kilimanjaro/離婚伝説/ROTH BART BARON(for CAMPERS)/WurtS(for CAMPERS)/他
※8/16(金)開場10:00・開演14:00、8/17(土)開場10:00・開演12:30。雨天決行。小学生以下は保護者同伴に限り無料。出演者は都合により変更の可能性あり。出演者変更に伴う払戻し不可。チケット購入前に必ずオフィシャルHP(https://rsr.wess.co.jp/2024/)をご確認下さい。

『10th WILD BUNCH FEST.2024』
▼8月23日(金) 11:30
山口きらら博記念公園
8/23(金)1日券-12000円
[出演]新しい学校のリーダーズ/imase/Omoinotake/キタニタツヤ/ケプラ/Ken Yokoyama/サバシスター/SiM/シャイトープ/水曜日のカンパネラ/Vaundy/BE:FIRST/羊文学/FOMARE/ブランデー戦記/BLUE ENCOUNT/HEY-SMITH/マキシマム ザ ホルモン/宮本浩次/Lucky Kilimanjaro/WurtS
※雨天決行。小学生以下は、チケットをお持ちの保護者同伴に限り入場無料。開場/開演/終演時間は変更になる場合がございます。出演者変更及び時間変更に伴うチケットの払戻は行いませんので予めご了承下さい。会場へのお問い合わせはご遠慮下さい。通し券あり。詳細はPコード:[8/23(金)24(土)2日通し券]781-328、[8/24(土)25(日)2日通し券]781-329、[8/23(金)25(日)2日通し券]781-330、[3日通し券]781-331。[お問合せ先]WILD BUNCH FEST.オフィシャルウェブサイト:https://www.wildbunchfest.jp/
[問]YUMEBANCHI(広島)■082-249-3571

『TOKYO ISLAND 2024』
▼10月12日(土) 11:00
海の森公園 森づくりエリア
10/12 1日券-12000円
10/12 1日券+駐車券-15000円
[出演]SCANDAL/BIGMAMA/Lucky Kilimanjaro/WATWING/他
※中学生以上チケット必要。小学生以下は保護者同伴のもと、入場無料・1保護者につき1名入場可。 2人目からの小学生以下の方は有料になります。入場時に身分証を確認させていただくことがありますので、 当日、保護者の方はお子様の保険証などをお持ちください。23時から翌4時までの間に18歳未満の未成年のみ、または親権者以外の方の同行で公演・キャンプに参加される場合には、入場時に親権者の方の同意書をご提出いただきます。チケット料金には東京テレポート駅からの往復シャトルバス料金を含みます。他に2日通し券、3日通し券あり。公演内容に関する詳細はhttps://tokyoisland.tokyo/まで。

「Lucky Kilimanjaro presents. TOUR “YAMAODORI 2024 to 2025”」
▼2025年2月16日(日)
幕張メッセ 国際展示場 4~5ホール

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