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味園ユニバースで催すオッド(奇妙)な祭りはラストかもしれない
けれども、彼らのサファリ(長い旅)は、これからも続く。

5月25日(土) 、大阪は味園・ユニバースにてDENIMS主催イベント『ODD SAFARI VOL.6』が開催された。毎回バラエティに富んだラインナップで楽しませてくれる本イベントだが、第6回目の開催となる今回も、昨年より馴染みとなった出演アーティストのカバー動画配信もSNSにて敢行! 祭りが始まる前、そしてイベントのオープンからクローズまで、DENIMSのソウルとそれに呼応するアーティストと観客のグルーブは最高潮に達していた。

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今年もステージはメイン&サブのツーステージ編成。メンバーの推薦により出演権を勝ち取りオープニングアクトを務めたニューカマー・wowdowをはじめ、マユリカ、TENDOUJI、brkfstblend、No Buses、Laura day romance、浪漫革命、空きっ腹に酒などの演者に加え、DJにはego apartmentのDyna......と、DENIMSに所縁のあるアーティストが出演した。中でも、盟友である空きっ腹に酒の出演や東京進出を果たし八面六臂の活躍を見せるマユリカの凱旋もあってか、チケットは完売御礼と相成った(写真のとおり、超満員!)。

もちろん、ライブだけでなく、例年通り出店者にもDENIMSと所縁のあるお店が出店。インストアライブに酒の場、4thアルバムは特典付き! と、太っ腹な付き合いをするFLAKE RECORDSによる物販。

昨年に引き続き、3回目の出店となる谷町のホットドックショップFATDOGSTANDは出店タコライスレーベルのDOCORICEを提げて参戦! ちなみに店主の佐竹拓也ことタクちゃんは、DENIMSのカマチュー(Vo/gt)と大学時代に同じカラオケ店でバイトをした仲。こういう付き合いをしっかりと続ける感じもDENIMSらしくてナイス。

楽屋ケータリング、そしてフード出店(転換のタイミングでのフードの呼び込みが凄まじかった!)...と、表裏で大活躍となったのはTHE MUSEN IN SHOCK! こちらのお店は南船場の立ち飲み屋ながら、おかゆ氏による弾き語りイベントの開催や、ショップの周年イベントにDENIMSを招聘。もちろんプライベートでもメンバーが遊びに行く公私共に付き合いの深い仲間も参戦した。

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イベントはサブステージ、メインステージを交互に行き来するタイムテーブルで進行。この日のサブステージを一番盛り上げた空きっ腹に酒やメロウなステージでオーディエンスを釘付けにしたメインステージのLaura day romance。「DENIMSをやりづらくする為にかましてます」と、サブステージのトリを飾ったTENDOUJI(余談だが、サブステージの方がブチかませるという理由で、絶対にこっちで! との要望があったのだそう。TENDOUJIアッツい!)。

そうして、いよいよ始まったDENIMSのステージ。出番前の喫煙所にて、「いや〜みんなカマシてて、ヤバかったっすね」と、話す土井徳人(Ba.)に「引っ張られたあかんで」と、タバコを燻らしながら話すおかゆ氏(Gt.)に痺れた。そんなステージ裏でのトークよろしく、気負いゼロな様相でステージに登場するDENIMSのメンバー達。待ってました! と、言わんばかりの大声援が会場に鳴り響く。

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メンバー各々のスタンバイが完了すると、「ODD SAFARI 最後までありがとうございます。DENIMSです。楽しみましょう」と、カマチュー(Vo/Gt)それに続けて、江山真司(Dr.)のハイハットの合図が鳴ると、一曲目の『そばにいてほしい』でライブは幕開け! おそらくこの日、誰もが一番待ちわびたDENIMSが心を込めて歌う「単純な歌を貴方に届けよう、そばにいて欲しい」の歌詞に、誰もが「DENIMSの側にいる!」と、心で叫んだはず。

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勢いそのままに『DAME NA OTONA』、『It's Me』と繋ぐと、今年リリースした『Runnin'』を披露し、観客のボルテージもグングンとアガる。ちなみに余談なのだが『Runnin'』のPV作りに協力した、DENIMSのディープなファンも実は会場に。遠くから彼を眺めていると、高揚と歓喜の表情をしていて、それもナイスなシーンだった。

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続けて、『Too dry to die』のポップな空気で会場をボルテージを上げると、そこから『虹がかかれば』『I'm』と、ライブでもお馴染みのナンバーを歌い上げる。カマチュー(Vo/Gt)が奏でる、優しくも力強いピアノのサウンドに呼応するように、全員の演奏が混ざり合うメローな時間が訪れた。

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いよいよラスト2曲。長らく続いた最高の祭りもこれで終わりか......と、終わりを惜しむ観客の声が会場に。そうして『さよなら、おまちかね』を歌い上げたあと。ラストを飾ったのは、DENIMSの前身バンドAWAYOKUBAの楽曲をセルフカバーし、今年リリースした『たりらりら』を披露。オルタナファンクなノリで、会場のボルテージもラストにして最高潮に。ちなみに、ライブではよく披露されてきた『たりらりら』だが、このほどリリースされた4thアルバムでもキーとなる曲。音源でも是非ともチェックして欲しい。

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終幕したのも束の間、鳴り止まない拍手に応えてDENIMSが再登場。今回のパーティーに込めた思いを改めて語った。そして各アーティストがこぞってMCで話していたのが今年で味園ユニバースは営業終了するかもしれない...という、お話し。6回に渡って行われてきた、ODD SAFARIもこの場所でやれるのは最後かもしれない。そう思うと、目頭もジーンと熱くなる。そんなセンチメンタルな気持ちを感じながら、アンコールの3曲がスタート。

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メロディアス楽曲でお馴染みの『LAST DANCE』を披露したあと、パワフルな楽曲でステージのボルテージをグッと引き上げる『Alternative』に繋ぐ。ラストはメロウでポップな『BENNY』で、フィナーレを飾った。余談なのだが、最近のセットリストは土井徳人(Ba.)が、考えているのだそう。長らくステージ外からDENIMSを見てきた彼が考えるセットリストだからこそ、オーディエンスに近い感覚の流れが生まれる。そして、これが聞きたかった!という、驚きと感動が味わえるのだ。これは、今のDENIMSの魅力である!と、声を大にして言いたい。

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この日のライブも最後の最後まで観客を楽しませてくれたDENIMS。先に話した通り、彼らが続けてきた"Odd"(奇妙)で"safari"(長い旅)が、味園ユニバースの地で開催されるのはラストになるかもしれない。けれども、この日出演したアーティストはもちろん、主催のDENIMSもその歩みを止めずに邁進していくはずだ。ちなみに後日彼らに会ってこの話を聞いてみたら「どんな形であれODD SAFARIは続く」と、約束してくれた。そんな彼らも7月から、4thアルバムのリリースツアーも控えている。いやはや、これからもDENIMSから目が離せなさそうだ。

Text by Roman
Photo by Tama




(2024年6月29日更新)


Check

Release

4th full album 『RICORITA』

OSAMI-0007
3300円(税込)
OSAMI production.
design:なきぼくろ

《収録曲》
01. Journey To Begins
02. Song For You & Me
03. Runnin’
04. Pray To The Moon
05. Sleep Well
06. たりらりら
07. 春告
08. おふろのうた
09. irotoodore
10. たがまま

昨年度リリースされ、CMソングに起用された『春告』、前身バンドであるAWAYOKUBAのセルフカバー楽曲『たりらりら』など連続してリリースを続けたシングル楽曲を収録し、その集大成としてリリースされた、4th フルアルバム。

視聴はこちら

Live

DENIMS 4th Full Album [RICORITA] Release Tour

PICK UP!!

【兵庫公演】

▼7月6日(土) 18:30
神戸 太陽と虎
一般-4000円(整理番号付、ドリンク代別途要)
学割(高校生以下)-1500円(当日要身分証、整理番号付、ドリンク代別途要)
※学割は高校生以下。当日学生証提示必要。提示なしの場合は差額をいただきます。保護者1名につき未就学児童1名無料。
[問]GREENS■06-6882-1224

【神奈川公演】
▼7月15日(月・祝) F.A.D YOKOHAMA
【香川公演】
▼7月20日(土) TOONICE

PICK UP!!

【京都公演】

▼7月21日(日) 18:00
磔磔
一般-4000円(整理番号付、ドリンク代別途要)
学割(高校生以下)-1500円(当日要身分証、整理番号付、ドリンク代別途要)
※学割は高校生以下。当日学生証提示必要。提示なしの場合は差額をいただきます。保護者1名につき未就学児童1名無料。
[問]GREENS■06-6882-1224

【大阪公演】
▼8月12日(月・祝) 18:00
umeda TRAD
一般-4000円(整理番号付、ドリンク代別途要)
学割(高校生以下)-1500円(当日要身分証、整理番号付、ドリンク代別途要)
※学割は高校生以下。当日学生証提示必要。提示なしの場合は差額をいただきます。保護者1名につき未就学児童1名無料。
[問]GREENS■06-6882-1224

【福岡公演】
▼8月17日(土) INSA
【広島公演】
▼8月18日(日) 広島・4.14
【愛知公演】
▼8月30日(金) 名古屋クラブクアトロ
【宮城公演】
▼9月6日(金) LIVE HOUSE enn 2nd
【東京公演】
▼9月7日(土) LIQUIDROOM

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「ONE MUSIC CAMP 2024」

▼8月24日(土) 11:30・25日(日) 10:30
三田アスレチック 野外ステージ
土曜1日入場券-8500円
日曜1日入場券-8500円
2日通し入場券-12000円

[24日(土)出演]石野卓球/a子/大比良瑞希/グソクムズ/SPECIAL OTHERS ACOUSTIC/TENSAIBAND BEYOND/TOSH/Nagakumo/七尾旅人/FORD TRIO(Thailand)/モーモールルギャバン/ラッキーセベン

[25日(日)出演]ZAZEN BOYS/サニーデイ・サービス/xiangyu/Johnnivan/STAP Sigh Boys/DENIMS/勃殺戒洞/MASS OF THE FERMENTING DREGS/LEPYUTIN(Thailand)

※2日通し入場券をご希望の方は、8/24の公演からお選び下さい。事前に必ずオフィシャルHP(https://www.onemusiccamp.com)の注意事項をご確認の上ご購入ください。
[問]株式会社ONE■info@onemusiccamp.com

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