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“若い頃の勢いをどのくらい出せるか。
現在進行形の自分たちを見てほしい”
the band apart、3rdアルバム『alfred and cavity』の
全曲演奏ツアーへの想い

1998年の活動以来、足を止めることなく活動を続けてきたバンド・the band apartが、5月25日(土)の大阪・umeda TRADを皮切りに、全国8カ所で2006年発表の3rdアルバム『alfred and cavity』の全曲を演奏するコンセプトワンマンツアー『Smooth like butter tour Future & Past Vol.1』を行う。2012年に1st&2ndアルバムのコンセプトツアーを行なって以来の初期音源再現ツアーということで、ファンの間では歓喜の声が湧き上がった。3rdアルバム『alfred and cavity』は発売当時、オリコン最高9位を獲得。人気楽曲『Still awake』や『Can’t remember』、ライブでは定番の『beautiful vanity』、結成20周年のリクエストツアーで1位を獲得した『KATANA』も収録された名盤だ。今回は荒井岳史(vo.gt)と木暮栄一(ds)に、3rdアルバム再現ツアーについて、6月にリリースされる盟友・DOPING PANDAとのスプリットEP『MELLOW FELLOW』について話を聞いた。

"じゃあ、3rdアルバムツアーやりますか?"



ーーまず、コンセプトツアーを開催することになった経緯から聞かせてください。

木暮「ファイナルの東京公演がZepp ShinjukuTOKYO)なんですけど、うちのマネージャーが去年の6月くらいに、"712日(金)にZepp ShinjukuTOKYO)を押さえたんですけど、ライブしませんか?"と言ってきてですね。"じゃあやりますか?"みたいな感じで。最初は東名阪単発ライブぐらいのイメージだったんですけど、何のツアーにするか話していくうちに、"そういえば昔、1st&2ndアルバムのツアーやったよね"みたいな話になって、"じゃあ3rd&4thにしようか"みたいな。あくまで、ものすごく軽いノリで決まっていきました」

ーーなるほど。3rd&4thのお話が出ていたけれど、今回は3rd中心なんですね。

木暮「そう。3rd4thを一気にやるのは荷が重いねって話で、まずは3rdでやろうとなりましたね」

ーー先ほどお話に出た、1stアルバム『K. and his bike』と2ndアルバム『Quake and Brook』のコンセプトツアーは、2012年の『SMOOTH LIKE BUTTER TOUR "Q and K"』ですね。その後201765日にも、YOU BLEW IT! のジャパンツアー(『The Lost Boys Present YOU BLEW IT JAPAN TOUR 2017」』)で、3rdアルバムまでの初期音源に限定したセットのライブを新代田FEVERでされています。

荒井「我々ぐらいの世代のバンドだと、リリースがありきのツアーみたいなイメージがあるんですけど、年々リリースの頻度が空くことが多くなってきて。その時に何かトピックを作ろうみたいなことで企画もやっていたんでしょうし、今回もそういう感じです。若い方ももちろんレコ発ツアーはするけど、"レコ発ツアー"と銘打ってやるという感覚より、最近は企画ツアーをされてるイメージが強いというか」

ーー確かに、昔はリリースをして全国を廻るのがスタンダードでしたね。『Smooth like butter tour Future & Past Vol.1」』というツアータイトルは、どのように決まったんですか?

木暮"今日中にツアータイトルを決めてください"みたいな連絡がよく来るんですけど、そんなノリで決めました。今回はその連絡が絶対ギリギリで来るなと思ったから、連絡をもらう前に、バンド史上初めてこっちから"こういうタイトルにする"と決めて、スタッフに連絡しましたね」

ーー"未来と過去"という意味ですね。

木暮「多分その時点で、3rdアルバムと最近の曲を織り交ぜたライブにしようというコンセプトは決まってたから、そういうところで過去と未来かなという感じで、英語にしてちょっとカッコ良く響かせるみたいな(笑)」

ーー"vol.1"ということは、vol.2vol.3もあるのかなと期待しますね!

木暮「それを狙ってvol.1にしときました。また違うアルバムの再現をやる時は、数字を増やせばいいだけだから。冒頭で話したんですけど、3rd4thを一緒にやるのは荷が重すぎて3rdだけにしようみたいなことになったので、4thは割と近いうちに、同じようなコンセプトでやると思います。具体的なあれこれはまだ決まってないんですけど」



中学生時代の日記の書き直しのような感覚



ーー今回のツアーも発表時点で反響が大きかったと思いますが、初期音源のコンセプトツアーというのは、やはり人気が高いものですか?

荒井「非常に人気がありますね。ありがたい話なんですよ」

ーー2012年の1st&2ndアルバムのコンセプトツアーの反響は、振り返ってみるといかがでしたか?

荒井「反響はあったと思うんですけど、どうなんだろうな」

木暮「うん、忘れたよね(笑)」

荒井「盛り上がってくれてたなという感覚はあるんですけど、内容がどうだったというのは、ちょっと覚えてないですね。多分ほんとに1st2ndの曲だけでライブが終わった感じだったのかなということを今思い出して、プラスアルファあったとしても12曲ぐらいかな」

ーー12年前ですもんね。

荒井1st&2ndだけで20曲を超えちゃうので、今回それを避けたいというのはありますね(笑)。当時と違うのは、今は9枚フルアルバムが出てて、プラスEPとかもいっぱい出てて。曲がたくさんある中で、単純にその中のアルバム2枚分ってことになっちゃうと、ちょっと範囲が狭まりすぎるというか。それは良いんでしょうけど、"だったら1枚に絞ってプラスアルファで色々織り混ぜてやった方がいいよね"、みたいなことですよね」

ーー1st&2ndのコンセプトツアーは、まさにアルバムの曲順通りに演奏されたというライブレポートを拝見しましたが、今回のセットリストはどんな感じで考えておられますか?

木暮「まだ曲順通りにやるのかどうか考えてないですね。ちょっとわかんないです。すいません(笑)」

荒井「今は個人で曲を思い出しているところですね。それこそ中には18年ぐらいやってない曲もあったりするので。各々で思い出しながら、リハに向けて準備していくところです」

ーー今のバンアパが演奏する18年前の音源の再現ということになりますが、気持ち的にパワーアップしているところを見せたいと思われますか?

荒井「うーん、パワーアップしてることもあるし、ある種パワーダウンしてることもあるので。まあでも、技術が上がりつつ、若い頃の勢いがどれぐらい自分たちで思い出せるか、みたいなことだと思うんですよ。今の我々のコンディションを見てもらうと同時に、やっぱり新しい曲も聴いてほしい。現在進行形を見てもらうことは大事なので。そういうダブルミーニングで、アルバム1枚分プラスアルファという感じです。個人的にそこは今回のツアーの1番のテーマなのかなと思っています」

ーー木暮さんはいかがですか?

木暮「今聞かれるまでほんとに考えてなかったんですけど、シンプルに言うと、昔の曲だけでライブを構成しちゃうと、モチベーションが持つのかなというのが正直な気持ちですね(笑)。これはメンバー個人で違うと思うんですけど、どちらかというと自分は新しいもの好きで、常に今やってることが面白いなと思ってやってるので。リリースから10数年経ってるから、昔の音源を聴き直して、"面白いな"と改めて思うところもないことはないんだけど。それこそおじいちゃんぐらいになって振り返ったら、聴いた瞬間に膝から崩れ落ちて泣くかもしれないんですけど、まだ時間の経過が中途半端なので、聴き直すとどうしても、曲としての粗々しい部分が目についちゃって。だからドラムパターンに関しては、割と今の自分にフィットするように変えちゃってますね」

ーー若さというか、粗さというか。

木暮「そう。中学生の頃に書いてた日記を読んでるみたいなノスタルジーはあるんです。だからと言って、その文章を今の友達に発表できるかというとまた別の話ですから。まあ、世間に出てるもんだからね(笑)。パワーアップになってるかどうかわからないけど、今の自分たちがやる私の中学生時代の日記の書き直しみたいな感じ。所々恥ずかしくない感じに変えちゃうというのはあるかもしれないですし、そういうふうにしていけたらなと思ってます」

ーーちなみに、パワーダウンしてるところもあるとおっしゃいましたが。

荒井「それはもう単純に年齢ですよ。ある程度年齢がいけば、普通に誰しもが感じていそうな、"昔はこんなに疲れなかったな"みたいな類いのものです。ただ、若い頃みたいに力任せにできなくなったからこそ獲得した技術があって、それは良い方向に作用すると思うので、そこを見ていただければなと思っています」



『KATANA』のアウトロは完全再現されるのか!?



ーー今年キャリア26年目で、フルアルバムを9枚出されていますが、3枚目のフルアルバムの位置付けというのは、バンド的にどういうものだったと思われますか?

木暮「勢いだけでいけなくなった感じですかね。1枚目、2枚目は勢いだけでいけたんですけど、3枚目は世間で自分たちがどう受け止められているかが少しわかってきて。自分たちでも新しいことをやりたいというのもあるし、今聴くと、割と過渡期のごちゃごちゃした感じがありますね。色々頑張ってるなという」

荒井「誤解を恐れずに言ってしまえば、挑戦もありつつ。あと自分自身思い返すと、"何を作っていいのか、いよいよわかんなくなった"みたいな、ちょっと葛藤した瞬間があったというか。自分がやりたいと思ってることに技術が追いついてないとか、色々ありましたね。3rd4thぐらいの時は特に、個人的にそんな時期を過ごしてて。でも今聴くと懐かしいような、それこそ"頑張ってたな"と思える。3rdアルバムというものは、そういう感覚ですね」

ーー3rdはメンバーさんそれぞれの作曲の曲が入っている、初めてのアルバムなんですよね。

荒井「そうですね。3rd1番バランス良く入り出した感じでしたね」

ーー当時の制作のことを思い出したりはされますか?

荒井「思い出すことはいっぱいありますね。バンドとしては多分、自分たちの想像をグッと超える感じで認知された感覚になってきたのが3rdだったと思うんですよね。スタジオで制作してた時のこともよく覚えてるし、非常に思い出深いものではありますよね」

ーー聴き直して、改めて"これはよくできた曲だな"と思われたりはしましたか?

木暮「アルバムの曲は締切が決まっていて、締切と戦いながら作った曲は"ちょっと粗いな"というところが目についたりするけど、『led』という曲はアルバムを収録する前のシングル(『DANIELS E.P.2006年リリース)用に作った曲で。制作期間に対して収録する曲が少ない分、アルバムよりも少し余裕があったせいか、まとまってる感じがしますね」

ーーやはり制作に時間をかける方が、より良いものができると。

木暮「そう。バカなだけなんですけど。今もそうなんだけど。我々は4人が4人制作ペースが違うんですけど、それでもどちらかというと夏休みの宿題は831日型が揃ってるので、そうなっちゃうんです(笑)。アルバムに入れる入れないに関わらず、普段から曲を作ってればそんなことにはならないんだけどね(笑)」

ーー荒井さんは、改めて聴いて良かったと思われた曲はありますか?

荒井「『Can't remember』は、とある場所で使ってもらう機会があった時に再録したんですけど、"よくできた曲だな"と思った記憶がありますね。3rdを録ってる時は、多分心に余裕がなかったと思う。『Can't remember』はライブでも比較的やってた曲なんですけど、ライブでやる時の感覚と収録する時の感覚はまたちょっと違うので、改めて色々噛み締めるタイミングにそう感じたということですね」

ーー『alfred and cavity』の最後に収録されている、2018年の結成20周年記念リクエストツアーで1位になった『KATANA』のアウトロは、いつ聴いてもかなり新鮮ですよね。

荒井「あれこそ、おまけみたいな感覚で作ってた曲で。レコーディングのストレスなのか現実逃避なのか、ふざけたくてああいうことをやってた記憶しかないので、結成20周年のリクエストツアーで『KATANA』が1位になった時も、何かのいたずらなのかなと思っちゃうぐらい、こっちの思い入れと来てくれる方の思い入れがあまりにも乖離した曲だな、と思いながら演奏してましたね」

ーーインパクトがありますよね。"あれ、終わったのかな?"と思いきや。

荒井「終わったと思って終わってないというふざけ方ですね」

ーー今回の再現ツアーでも盛り上がるのかなと思いますが。

荒井「近いことはやれたら面白いのかもしれないですけど、どうなんだろう(笑)。完全再現はちょっと不可能というか」

木暮「でも、ちょっと良いかもな」

荒井「完全再現できんのかな」

木暮「頑張ればいけるんじゃない?アウトロとか無理やり自分たちでやるっていう」

荒井「できないこともない。誰かが嫌がらなければ、やることになるんじゃないかと思います」



演奏する時の気持ちと、聴く時の気持ちは違うもの



ーー当時3rdアルバムをリリースされた時のレコ発ファイナルは、両国国技館でした。3rdアルバムに限らず、過去のアルバムを演奏する時、"こんなことあったな"と、当時の出来事を思い出したりもされますか?

木暮「特に多分、ない(笑)」

荒井「僕そんなにはないですね。例えば懐かしい曲を聴いたら、その頃のことを思い出すじゃないですか。なんですけど、俺はよっぽどメモリアルな曲じゃない限り、演奏しててその気持ちになったり、出来事を思い出すというのはあんまなくて。演奏してる時の気持ちってのは、聴く時の気持ちと、なんかちょっと違うんですよ。演奏してる時は演奏してる時の気持ちって感じなんですよね」

木暮「国技館と言われた方が、"ああ、そういや国技館でやって盛大にミスったな"と思い出します(笑)」

荒井「そうだよね。国技館ってワードの方が、"そういえばやったよな"みたいな感覚ではありますけど」

ーー曲については、演奏してる時は演奏している時の気持ち。

荒井「ちょっと説明が難しいんですけど、本当にそんな感じなんですよね。演奏してる時は演奏してる時の気持ちで、どれだけ曲が古くても、回想が入るパターンは俺はないかもしれないですね。毎年大阪でやらせていただいてる『SMOOTH LIKE GREENSPIA』でも、せっかくだから昔の曲をやろうって、すっごい久々の曲をやったりするんですけど、その時に当時のことを思い出すかと言われると、全く思い出さないから。やっぱり目の前で見てくれてるお客さんに意識がいってると思うので」

ーーなるほど。

荒井「演奏するって多分そんな感じなんだと思う。聴くのとはまた違う。だからそれこそ、今回見に来てくださったお客さんが我々の演奏を聴いて、懐かしい気持ちになってくれたら嬉しいなということだと思います」



盟友・DOPING PANDAとの初のスプリットEP



ーー6月にはDOPING PANDA(以下、ドーパン)とのスプリットEPMELLOW FELLOW』がリリースされるということで、現在『SEE YOU』が先行配信になっていますね。

荒井「ドーパンが一昨年ぐらいに復活して、20数年前にやってた『mellow fellow』という、我々との共同イベントを去年久々にやって。会場で配ったCDに『SEE YOU』が入ってたんですけど、"それでスプリットも出したいよね"、みたいなことになって、急に昨年末から年明けにかけてバタバタと動き出して盤を作ったんです。20何年一緒にやっていたけど、スプリットを一緒に正式リリースするのは初めてだと思うので、そこを楽しんでいただきたいですね」

ーーそれぞれのカバー楽曲も入っていますね。

荒井「そうですね。向こうと色々打ち合わせを重ねる中で、この内容が決まっていった感じです」

木暮「フルカワユタカ(vo.gt)って男は、昔は無駄に尖りまくってたんですよ。外部に対して常に心のナイフで武装してるみたいな。そういうタイプのトンガリ野郎だったのが、10年ぐらいの時を経て、ナイフを捨てて素直な良いヤツになったという印象がありまして。まあ、単純に元々良いやつだったんだろうけど。昔は打ち上げでそのナイフをよく人に突きつけて揉めたりして、あいつが打ち上げにいると絶対喧嘩するから、それはそれで超面白くて好きだったんですけど(笑)。今はもう喧嘩の"け"の字もないですね。今回のEPは何から何まであいつのおかげです。あいつが全ての原動力みたいなところがあるので、我々はそれに完璧に乗っかってます」

ーー長年お互いの活動を見られてきたわけですが、ドーパンとバンアパの関係性って、今どんなものだなと思われますか?

木暮「難しいですね(笑)」

荒井「簡単な言い方をすると、青春時代みたいなものを共に過ごしてきた人たちで、その人たちがしばらくやってなくて、復活して。そういう意味では、今我々も40代中盤を超えてるけど、やっぱりこれぐらいの年齢になってくると、周りでバンドをやってる人の方が少なくなっていくというか。昔からやってた人たちが色んな事情で辞めていったり、音楽をやらなくなったりも増えていく中で、昔に比べれば同世代のミュージシャンがどんどん減ってるわけなんです。要は生き残ってる連中が少ない中で、その生き残り同士で何かをやると、完全に楽しいんですね。同世代のバンドがいることに対しての心強さもありますし。だから、見てくれてる人もそれを感じてくれたらいいなと思いますね。"昔、俺これ聴いてたわ"みたいな気持ちで、懐かしいなと思ってもらえれば嬉しいです。ドーパンは『mellow fellow』をやってたのがかなり初期で、初期の頃から一緒にやってた人たちなので、非常に感慨深いものもありますし、変わらないところもあります。不思議な感覚ですね」



the band apartを見て、色々な想いを馳せてほしい



ーーでは改めて、再現ツアーの意気込みをお願いします!

荒井「もうずっと似たようなことに触れてますけども、当時聴いてくれてた人たちがライブに来て懐かしい気持ちになってくれたら嬉しいし、なおかつ初めて見る方にも、"バンアパってこんなんだったんだ"みたいな、色んな想いを馳せてもらいたいなとも思います。すげえ普通のこと言いますけど、とにかく来てくれた人の思い出になるようなライブをやりたいですね。それに尽きるかなと思います」

ーー『SMOOTH LIKE GREENSPIA』を見ていると、若いお客さんも増えてきているのかなと思います。

荒井「それは色んな皆さんのおかげなんですけど、若い方がライブに来てくれるのはすごく嬉しいですし、最近若いバンドマンの人に話しかけてもらったりもたまにあるので、非常にありがたいと思ってます」

木暮「今荒井が言ったことがメインですけれども、元学生や現役の大学生と話すと、色んな大学の軽音楽部でバンアパをコピーするのが中級者への入り口みたいなところがあるらしくて。その中でも3枚目のアルバムが、本当に中級者への入り口的な立ち位置で捉えられてるんですよ、という話をされたことがあるんです。今の自分には、正直3枚目のどこが今の若い人たちに響いてるのか全くわからないんですが、そういう若い世代も来るんだなということも少し意識しつつ、今の自分がやれる全力の解釈でやりたいですね」

ーー全力の解釈。

木暮「今と昔で1番違うところはテンポ感。音源はとにかく全曲速いから(笑)。昔の曲をそのままコピーするのはどうしても難しいので、それが微妙に今のテンポ感になったところを見せつけたいですね。"これが大人だぞ"と(笑)」

ーー『KATANA』のアウトロも楽しみにしつつ、待ち望みます。

木暮「細かく聴き直して、なるべく完全再現できたら、結構アツいですよね」

ーーファンの方からするとアツいですよ!

木暮"これやってんの、バカじゃん"というバカらしさもあっていいですよね(笑)」

Text by ERI KUBOTA




(2024年5月21日更新)


Check

Release

初のDOPING PANDAとの完全生産限定盤スプリットEP『MELLOW FELLOW』6月発売!

完全生産限定盤(CD+Blu-ray) 
2750円(税込)
SRCL-12905~6

【収録曲】
[Disc-1 / CD]
01. MELLOW FELLOW [DOPING PANDA / the band apart]
02. goodbye to the old me [DOPING PANDA]
03. 夢太郎 [the band apart]
04. DEKU NO BOY [Covered by DOPING PANDA]
05. Crazy [Covered by the band apart]
06. SEE YOU [DOPING PANDA / the band apart]

[Disc-2 / Blu-ray]
01. MELLOW FELLOW [Music Video]
02. SEE YOU [Music Video]

Profile

the band apart(ザ・バンドアパート)…1998年に荒井岳史(Vo, G)、川崎亘一(G)、木暮栄一(Dr)の3人で結成。後に原昌和(B)が加入して以降は、ソウルやボサノバなどの洗練されたコード感を交えたロックサウンドへ変化を遂げ、2001年10月のデビューEP「FOOL PROOF」がいきなりの好セールスを記録した。2003年に自主レーベル・asian gothic設立。翌2004年に移籍第1弾シングル「RECOGINIZE ep」をリリースし、以降もコンスタントに作品を発表。他に類を見ない独自性の高いサウンドは、多くのバンドに大きな影響を与えている。2018年9月に結成20周年を記念したベストアルバム「20 years」とトリビュートアルバム「tribute to the band apart」を発表。2022年7月に通算9枚目のアルバム「Ninja of Four」をリリースした。2024年5月には、2006年発表の3rdアルバム「alfred and cavity」の全曲を演奏するコンセプトワンマンツアー「Smooth like butter tour Future & Past Vol.1」を全国8カ所で開催。また、6月12日には盟友のDOPING PANDAと初のスプリットEP「MELLOW FELLOW」をリリースする。

Live

「Smooth like butter tour Future & Past Vol.1」

※全会場ワンマン公演となります。

PICK UP!!

【大阪公演】

▼5月25日(土) 17:00
umeda TRAD
スタンディング-5000円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※小学生以下無料。
[問]GREENS■06-6882-1224

【愛知公演】
▼6月6日(木) 名古屋クラブクアトロ

PICK UP!!

【京都公演】

▼6月8日(土) 17:00
LIVE HOUSE GATTACA
スタンディング-5000円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※小学生以下無料。
[問]LIVE HOUSE GATTACA■050-1225-6613

【鳥取公演】
▼6月9日(日) 米子laughs
【福岡公演】
▼6月22日(土) Fukuoka BEAT STATION
【北海道公演】
▼6月29日(土) cube garden
【福島公演】
▼7月5日(金) club SONIC iwaki
【東京公演】
▼7月12日(金) Zepp Shinjuku(TOKYO)

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