ホーム > インタビュー&レポート > ICExインタビュー 初ツアーと新曲で進化した8人の姿をホール2DAYSで目撃せよ
――ぴあ関西版WEBに登場するのは昨年の夏以来。(https://kansai.pia.co.jp/interview/music/2023-08/icex.html)その間には結成1周年や1stツアーなどいろいろなことが。振り返ってみていかがですか?
山本「メンバーでゆったり話せるようになったというか、結束が強まったというか。共同生活をしたこともあって、本当に家族みたいな存在になったんです。僕はICExのメンバーと一緒にいる時間が一番落ち着きますね。あと、ありがたいことにファンの方もだんだん増えてきて、もっと成長しないとって思います」
――共同生活というのは合宿?
山本「そうです。夏休み中にシェアハウスみたいな所で約1か月間、 8人で暮らしました」
――楽しそう。
竹野「楽しいこともあり、そうじゃないことも......(笑)。でも、そこでちゃんと素直に意見を言い合うことができたんです。今、しっかり自分の真剣な気持ちを伝えられるようになったのは、あの合宿のおかげかなって思います」
―― ちなみに合宿中の家事は?
竹野「洗濯とかも全部自分たちで、コインランドリーに行ったりとか」
山本「洗濯できてなくて着る物がない!ってなった時も。家事って大変だなって改めて思いました」
竹野「あと、近くの銭湯にも行ったり。それでサウナが好きになりました」
――食事は?
竹野「自分で作る人もいれば、買う人もいるし」
山本「自炊する人はあまりいなかったよね」
竹野「最終日には"チャーハンどっちがうまく作れるか選手権"みたいな感じでやってカメラも回したけど、YouTubeには上がってないですね」
――合宿は今年も?
竹野「もうやりたくないですね(笑)」
山本「僕は楽しかったけどね(笑)」
竹野 「楽しかったんですけどね」
山本「ま、しんどいこともあったので。たとえば、たまに銭湯が休みでお風呂がすごく混んで、めっちゃ夜遅くなっちゃったり」
――なるほど。そういえば竹野さんはこの春中学を卒業。大きな変化ですね。
竹野「そうですね。でもあまり変わらないというか」
山本「でも中学生だった結成当時は反抗期だったけど、最近は丸くなって素直に受け止めて自分の意見もしっかり発言できるようになって。大人になったのかな?と」
竹野「うーん、わかんないですね(笑)。でも、変えようとは思ってます。八神(遼介)が同い年で、八神も反抗期があったけど、今はやさしくなったから俺もそれを見習って直そうって思いました」
山本「あと、もうちょい勉強してほしいなって。ちょっと漢字に弱くて日本語が......(笑)」
竹野「それは生きていけばついてくるものです(笑)」
――公式YouTubeの動画では九九もあやしかったです(笑)。
竹野「言えないんですよね、3×3ぐらいから(笑)。でも足し算と引き算ができればいける!」
山本「掛け算と割り算もできないと(笑)」
――勉強を教えてくれるメンバーは?
山本「あまりいないかな」
竹野「とっしー(筒井俊旭)ぐらいですかね」
――筒井さんは英語が得意で英検準一級の試験も......。
竹野「......受かりました!」
山本「なので、英語でちょっとおしゃれな文章を作りたい時とかに単語を聞いたりします」
――仕事と勉強の両立は大変そうです。
山本「でもICExのことを考える時間が多くなったというか。学校の部活とかはやってないんで、平日はダンスの練習に時間を使ったり、1人でカラオケに行って歌ったり、ICExのことに費やす時間が増えてきました」
――自主練ですね。あ、2人は特技が一緒では? ダンスと絵。ダンスでNo.1の座を争う2人(笑)。
山本「争い中です(笑)」
竹野「僕は一緒に頑張ろうって感じなんですけどね(笑)」
山本「絵に関してはライブのロゴを一緒に作ったりして。いつかグッズとかも作りたいです」
――いいですね。ではここからは1stツアーの話を。まず感想を教えてください。
竹野「本当に楽しかったし、いろんな経験ができたなって。地方だからこそのテンションもあって、一つひとつが違うステージみたいになって最高のツアーだったなって思います」
――ハプニングはありましたか?
山本「追加公演で初めてイヤモニを付けてやったんですけど、慣れてない部分もあって戸惑う面も実はありました。でも円陣を組んだり、言葉を掛け合ったり、ハグしたり。不安になっても、みんながいるから大丈夫!っていう信頼感があって、改めて本当にいい8人だなって思いました。体力的にはほぼ毎回2公演なのできつかったんですけど、COOLer(ファン)の声援のおかげで、疲れていても逆にいい方向に持っていけるっていうか。右肩上がりに盛り上がっていけるライブにできたので、それがすごくよかったなって」
――ライブに関するルールやルーティンはできましたか?
竹野「円陣してますね。それも龍人が作ってくれて......」
山本「円陣の掛け声があるんですけど、ちょうど夏の合宿で一緒に暮らしてる間に作ったんです。"Never melt,Love Dream ICEx,We are ICEx!"っていうのなんですけど、絶対に愛と夢をとかさない俺らでいよう!っていう意味です。そのあとみんなで背中を叩き合って、気合いを入れ合うのがルーティンですね」
――では次にニューシングル『ビリミ』について。表題曲はこれまでのICExのイメージと異なるクールなナンバーですね。
山本「今まではかわいくてポップな印象の楽曲が多かったんですけど、『ビリミ』は僕たちにとってもチャレンジした楽曲で、歌い方も力強くしたり、ダンスも構成が難しかったり。振付けもEBiDANの先輩たちのガツガツ系の楽曲を担当されている先生にしてもらって、そろえるポイントも多くて大変だったんです。でも成長を感じるというか、今までのICExとは違うかっこいい一面も見れるんじゃないかなって思います」
竹野「ダンスは全体を見た時に構成がすごくかっこいいし、全員が連動しているような感じです。中心にいる人が操るように、周りの人たちが円になってグルグル回ったり」
山本「あと、それぞれが違うポーズをしたり」
――見どころが多そうですね。また『ビリミ』はフジテレビ系TVアニメ「逃走中 グレートミッション」のエンディング主題歌で、MVでは「逃走中」のハンターに扮していましたね(笑)。
竹野「もう衣装を着た時からおもしろかったね」
山本「ハンターになる側も笑いをこらえるのに必死でした。あのサングラスをしても、別の人の顔を見ると笑いそうになるから、我慢しながら撮りました」
竹野「走り方もちょっとみんなおもしろい。ロボット感が出てる」
――一番ハンターっぽかったのは?
竹野「(即答で)旺ちゃん(中村旺太郎)ですね。スタッフさんに"ハンターかよ!"って言われてて......」
山本「カメラが回ってないところでも、ずっとハンターやってました」
竹野「で、八神とりっくん(志賀李玖)と龍人にハンターのコツみたいなのを教えてた」
山本「曲がる時は一度止まって、首を曲げてから曲がる......みたいな」
竹野「一番うまかった」
――天性のハンター(笑)?
竹野「可能性、あります。変な人なんで(笑)」
――注目ですね(笑)。そして各地でリリースイベントがありましたが「ビリミ」に対するCOOLerの反応は?
竹野「音の入りから、かっこいい!っていう声をいただいたので、それがすごくうれしかったですね」
山本「事前には"おまじないソング"としか言ってなかったんで、かわいい曲だと思ってたら、衣装もこんな感じ(スポーティ)だし、曲もかっこいいしっていうので、曲が始まった時には、‟え~!"っていう声も上がりました」
――大阪市にある、もりのみやキューズモールBASEでのイベントでは、竹野さん、阿久根(温世)さん、筒井さんという関西出身の3人がDJを担当するFM大阪の番組「週末のごほうびICEx」の公開収録も。この3人は前回取材時のメンバーですが、あの時はそんなに"関西感"はなかったような......。
竹野「もしかしたら緊張してガチガチになってたのかも。関西弁はラジオもだし、日ごろからしゃべってます」
――ボケとツッコミの"関西ノリ"は?
竹野 「僕、しないですね。なんかツッコミがボケみたいな感じになって、ツッコむと逆にツッコまれるみたいになっちゃうんです」
山本「ツッコミの時の日本語が間違ってて、それにまたツッコまれるみたいな感じ(笑)」
竹野「(ボケとツッコミの)中間なんですよね、僕。でもすごく楽しいラジオなんで!」
――中間(笑)? ほかのメンバーはどうですか?
山本「温世とかはもうバリバリ関西人って感じでずっとふざけてる。物ボケが多いっていうか、MCでもそういうところがあって、温世がいるだけで盛り上がるみたいな感じです」
―― でも竹野さんは......(笑)。
竹野「中間です。だいぶ中間です。"関西ノリ"はちょっと......関西人なんですけど(笑)。メンバーといる時はもう少し......(ノリがいい)ですけど、取材とかライブの時は緊張しちゃって。あとメンバーに一発ギャグして!とか振られたりする即興がむっちゃ苦手。関西人って結構やれるじゃないですか。でもそれも苦手だから、中間なんです」
山本「言い方は悪いけど、そのままでおもしろいんですよ。おバカだから(笑)。いるだけでおもしろい。しゃべった言葉がもうおもしろくて、それでツッコめるみたいな」
――天然ですね(笑)。ちなみに山本さんは千葉県出身ですが、関西のノリはどうですか?
山本「結構人見知りするタイプなんでグイグイ来られちゃうと引いちゃって、あのノリにはちょっとついていけないっていうか(笑)。大阪、すげーな!って思います。なんでおもしろい人、多いんだろう?みたいな。温世に初めて会った時も、すぐには仲よくなれないっていうか」
竹野「めっちゃ距離置いたでしょ? ちょっと怖かったんじゃない?」
山本「ちょっと怖かったです(笑)。でも熱い男なんだなってわかって、そこから仲よくなっていきましたね」
――さて『ビリミ』に話を戻してカップリングの『Maniacs』(通常盤)、『Sunset Blue』(初回限定盤A)、『Cyber Groovin' 』(初回限定盤B)のことも。2人はどの曲がお気に入りですか?
山本「僕は『Maniacs』が好きです。歌詞がファンのみなさんの目線で書かれていて、僕らに対して、COOLerのみんなが"こう思ってくれてたらいいな"と考えるような曲なんです。きっと共感してもらえるんじゃないかなって。それにちょっとおしゃれな感じで(僕のソロパートも多くて)。僕たちのかわいらしい一面も堪能できると思うし、注目してほしい曲です」
竹野「僕は『Cyber Groovin'』のリズム感とかが好きです。最初の入り方とかもすごくかっこいい。ぜひ聴いてほしいです」
――そして8月29日(木)・30日(金)には「ICEx summer concert 2024 "TASTING"」が東京で開催されます。
山本「『ビリミ』でかっこいいICExをどんどん見せていこう!ということもあり、今までとはひと味違うICExを味わってみてほしいという意味を込めて"TASTING"です。かっこいい演出が多めのライブになるんじゃないかなと思います」
竹野「いろんなICExを見せられるといいなって」
――このライブでやってみたいことはありますか?
山本「1stツアーでもあったんですけど、やっぱりソロのダンス。また見せたいなと思いますね」
竹野「やっぱりあれ(1stツアーの山本のソロ)は正直羨ましかったですね。僕もやりたかった」
山本「じゃ、2人でダンスの絡みができたら......」
竹野「確かに。いいかもしれないね」
――ダンスバトル?
2人「あ~」
山本「ダンスバトル、してみたい」
竹野「したいね」
――見たいですね。あと、当日に向けてやっていること、やろうと思っていることは?
山本「1stツアーをやってみて、まだまだ体力が足りないことに気づいて。だからランニングとか筋トレをして、ちょっとごつくなりたいなと」
竹野「ごつくなったらフォルムがかっこいいよね。僕は1stツアーの時から歩いたりとかして体力作りは結構やっていて......」
山本「歩いて(笑)?」
竹野「ちゃう、走って(笑)。近くの池の周りとかの広い所を、夜に曲を聴きながら1~2時間ランニングしてます。曲を聴いてると無心に走れるというか、集中できるので」
――ちなみにメンバーで一番のマッチョは?
山本「たぶん年長の2人(志賀・中村)じゃない? りっくんはガタイがよくてプロテインも飲んだり。旺ちゃんもリリイベは控え室とかで腕立てしてからライブに出てました。あと、最近EBiDANの先輩が『スポダン(最強スポーツ男子頂上決戦2024)』っていう番組に出てるので、みんなそれに影響されて、あんな風になりたい!って」
竹野「でもまだまだ足りてないので。子どものお腹してるんで(笑)」
――では8月のライブまでに......。
竹野「鍛えたいです。バキバキになりたいです(笑)」
Text by 服田昌子
(2024年5月21日更新)
Single『ビリミ』
発売中 1100円(税込)
VICL-37729
《収録曲》
01. ビリミ
02. Maniacs
ICEx(アイス)…“すべての愛を愛す”をコンセプトに活動する8人組ダンスボーカルユニット。メンバーは、阿久根温世・志賀李玖・竹野世梛・千田波空斗・筒井俊旭・中村旺太郎・八神遼介・山本龍人。スターダストプロモーションのアーティスト集団・EBiDANの新ユニットとして、2023年3月31日にファンの前で結成をサプライズ発表し、8月16日にシングル「CANDY」でメジャーデビューを果たす。また12月13日にリリースした2ndシングル「シブヤ 午後6時」は、ICExらしいレトロ感があるポップな“令和の待ち合わせソング”で、オリコンデイリーチャート3位を獲得。そして2024年3・4月にはICEx初の東名阪コンサートツアー「ICEx First Concert Tour 2024『SCRAMBLE PARTY!』」を開催し、全公演をソールドアウトにした。
ICEx オフィシャルサイト
https://icex.jp/
「シンデレラフェス」
▼6月9日(日) 14:00
さいたまスーパーアリーナ
「ICEx summer concert 2024 “TASTING”」
▼8月29日(木)・30日(金)
北とぴあ さくらホール