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FRONTIER BACKYARD、20周年!
TGMXが語るここまでの長い道のりと
アルバム『frontier』に隠された…

20年。言葉にするとサラリとしているけれど、その時間はとても長い。当初3人でスタートしたFRONTIER BACKYARDだが、長い時間の中でメンバーの脱退やサポートメンバーを加えての活動など、バンドの形を自在に変えながら歩みを続けてきた。2016年からはTGMX(Vo&Syn)と福田“TDC”忠章(Dr)の2人体制となり、コロナ禍も止まることなく活動を続け2024年に迎えた20周年。この記念の年に、これまでバンドに起こったこと、活動を続ける中でのメンバーやファンへの思いなど、FBYが20年の時を重ねたからこその今が凝縮されたニューアルバム『frontier』をリリースした。これまでのFBYについて、そして『frontier』の制作について、「久々に大阪に来れた~!」とうれしたのしそうだったTGMXに話を聞いた。

長く続けてきたことで
見聞が広がった事実はデカい



――今日は前作『million feelings』以来、約2年ぶりのTGMXさんインタビューです!

「ぴあ関西版WEB、お世話になっております!インタビューしていただいた前回の記事、個人的に流用させてもらっています(笑)!」

――こちらこそいつもありがとうございます! 前作はシンセサイザーやPCを本格的に導入して初めての、また2人体制になってから初めてのアルバムでかなりFRONTIER BACKYARDの転換点になる作品でした。振り返ってみて『million feelings』はTGMXさんにとってどんな1枚になったでしょうか。

あれにはコロナ前からコロナ禍中にも制作した曲を収録したので、トータル3年分が詰まっているんです。そういう意味ではミュージックダイアリー的な存在になりましたね。あの曲を聴くとこういう時期を思い出すとか...聴くとちょっと悲しくなったりすることもあります」

――インタビューの際はコロナ禍の集大成的な作品でもあるから、やるべきことをやるしかないという気持ちで作っていたとおっしゃっていましたけど、振り返ってみるとやっぱりしんどかったかなという思いも生まれます?

「コロナ中は活動を止めてもよかったけど、メンバーが2人なので止める必要もなかったというか。2人なりの落とし込み方で活動すればいいだけかなと思っていたんです。もちろんライブはやれなかったけど、ネットを使ってやれる範囲でやろうと活動を止めなかったんですよね。前作を思い出すとしんどいなと思うこともあるけど、それがあったから今年の20周年につながったのかなとも思いますね。活動を止めていたら、そのままFBYは止まっちゃっていたかもしれないなとは今も思っていて」

――!?

"もういいんじゃね?"となっていたかもなと。もしかしたら世の中に向けて発信するような活動はそこで終わっていたかもしれないですね。そこで止めなかったことに意味はあると思います。辞めずに済んだというか。」

――2人でそういう話も?

「当時そういう具体的な話をした記憶はないですけど、活動を辞めたらつまんないねという話はしていたかなぁこの年齢になってくると一度止めたら再び動くのが難しくなる気がしてて。」

――そうだったんですね。前回のインタビューの最後の、このアルバムを作り終えて次の展開として見えている景色はありますかという質問に対して『million feelings』の内容をもっとブラッシュアップしていきたいということと、これから変わっていく現実世界で自分をどう合わせていくかが課題になっていくのかなとお話されていました。

「作り終えた時点で、次はこうしたいというブラッシュアップ精神は常に毎作後ありますが、コロナがあけてその後の現実世界に自分をどう合わせるかは...これから考える段階ですね。ただ、コロナが終わればライブカルチャーは復活するだろうとは思っていました。配信でもライブを見ていましたけど、会場で見た方が何十倍もいいんですよ、やっぱり。お酒を飲んで、みんなと密になってわちゃわちゃするのが大事だと。僕らは2人でPCを導入してライブもやり始めたばかりで、お客さんの前でもっともっとやりたい時期にコロナ禍が来て。機材もたくさん買い揃えながら、その状況とどう向かい合って生でやっていくかを考えていました。だからコロナがあけた今こそ、ライブを増やしたいし、またいろんなバンドとやりたいなという思いが湧いていますね」

――ライブというのは、今作の『frontier』のキーワードでもあるのかなと思いましたが...

「そうですね。ライブでやっていくつもりではありましたけど、それがキーワードになったというよりは内にこもっていたものが外に放出しているようなイメージの曲が多いかも。前作は、なんせメンバー2人だけのステイホームの世界で作っていたので」

――なるほど。今品に関しては、バンドが 20周年を迎えたことの大きさをビシビシと感じさせていただきました。まずはFBY20周年に対する思いから聞かせてください。

「いろんな時代を経ても音楽を作り出すという気持ちは全然変わっていなくて。このアルバムを作るタイミングで過去の写真や映像を見返したら、成長してきたなと思えたんですよね。長くやってないと得られないこともたくさんあると思うので、長く続けて見聞が広がっていった事実はデカいなと思います。だから、続けることがよりいっそうおもしろくなるのが普通なんじゃないかなという思いがありますね」

――今回のアルバムでは、どの曲を聴いてもこの20年を彷彿とさせる言葉のチョイスやストーリーが散りばめられていて、じっくりと歩いて来た道と向き合って制作をされたのだろうと感じました。

「そうですね。あともうひとつ...僕、若い頃SCAFULL KINGというバンドをやっていたんですよ」

――もちろん存じています!

「実はSCAFULLをやっていた頃、煮詰まりまくっていて音楽を辞めようとまで思っていたんです。今はSCAFULLも楽しいけど、20数年前、当時はどうにもならなくて。やりたい音楽を探した結果としてFBYを始めたので、やりたいことを20年続けてこられた自負はすごくありますね」

――この20年、早かったですか? 長かったですか?

「うん、早かったですね。ぼんやりとですが、年間単位で今年はこれがやりたいと決めながら進んできて、やりたいことがいっぱいあったので、楽しく過ごしてきました。細かい悩みはいっぱいあるけど楽しくやってこられたし、例え21年目がないとしても、これまで充分に楽しませてもらったというのはありますね」

――ちなみにFBYの結成当時、こんな音楽をやっていこうみたいな話はされていたんでしょうか。

僕ら割と新しい音楽が好きなんですよ。それは今も変わっていなくて、中でもアメリカの新しい音楽が好きなんです。YouTubeなんかだとアップロードされた日にちを最初に見ちゃう。僕らがやるべきは"フロンティア"なんだから、新しい音楽をやんなきゃダメだというのは当時は、話していたかな。そういう自分ら縛りというより、自然とそうなってきた感じです。

――とにかく新しい音楽をやろう! と。

「うん、流行り音楽が好きですね。だから下世話な男たちなんですよ、僕たちは。流行りものを追いかけて、"こういうことを自分たちもやってみたい!自分ら解釈でやってみたい!"と言っているだけ(笑)」

――それは日本の流行と、世界の流行の乖離が起こっているとも言いますよね。

「そうですね」

――先日もTHE BAWDIESROYさんがインタビューでおっしゃっていましたが、日本人はサビが大好きだと。

「わかります。僕らはもう完全にサビという概念をやめましたね。ワンループでいろいろ見せていくという、わりと洋楽に多い手法を取り入れています。日本の音楽はダメというわけではないけども、サビどうこうはもう僕たちたくさんやってきたので、今やることじゃないなとは思っていて



東名阪ツアーの会場で披露する
ニューアルバムの"とある仕掛け
"



―― "理解できるとおもしろい"という点でいうと、今回のFBYのニューアルバムもFBY20年について少しでも理解したうえで歌詞の和訳を読んだり曲を聴くと、よりおもしろいと思うんです。最新のFBYのサウンドにこれまでの20年の思いが乗っかっていて、こういう音楽のことを"20周年の今を凝縮した"というんだとすごくよくわかるアルバムだと思いました。そんな内容のアルバムに『frontier』というタイトルをつけた理由が気になります。

1stアルバムが『FRONTIER BACKYARD』というタイトルだったことと、もうひとつちなんでいることがあるんですけど...それは、6月にある東名阪ツアーの会場に来てもらえたら、わかるというちょっとした仕掛けになっているんです。実はですねぇ...(詳しい仕掛けの話についてはこの記事では割愛)」

――すごい! それでタイトルがfrontier』なんですね! いろんな謎が解けた気持ちです。

ぜひライブ会場に来てもらいたいですね

――こういうことをやりたいと思ったのはどうしてですか?

僕らにとってライブに来てくれた人がすごく重要なんです。なので、みんなが驚く姿を見たいんですよ。それこそLOSTAGEがライブでしか音源を販売しないとか、そういうことをやっていたのも僕の中では心に残っていて。うんうん、そうだよなと。SNSで不特定多数の人が得る情報と、僕たちのことをすごく好きでいてくれる人が得る情報...会場に来てくれたからこそ得られる情報は価値が違う。ライブに来てくれた人を大切に思っているからこその楽しい仕掛けがあると思ってもらえたら。」

作品を聴かせていただいて、歌詞の内容的も今までとこれからをストレートに示していて、本当に20年やってきたからこその言葉だと思いました。特に先行配信された3曲からもFBY20年が見えるようで。

「実は「FUTURE STORY」は、最新の歌詞ではないんです」

――というと?

FUTURE STORYS」という曲を10年前にも出しているんですが、その歌詞をそのまま使っているんですよ。元々全く変わっていないという歌詞の内容で、20周年の今年見たときにこの10年も全く変わっていなかったなと思えて。だからこそあえて同じ歌詞を使って、曲を新しく作りました。同じ曲で歌詞が違うとかはあると思うんですけど、頑張って歌詞を同じにして違う曲にすることをやってみたくて。意外に物事はアナログだなっていう。変わったこともたくさんあるけど人とつながって直接話すことの大切さとか、そういうものは意外にアナログだね、20年経っても変わんないねということが言いたくて」

――あぁ、だからこれが配信の第1弾だったんですね。

「うん。この曲のMV8ottoTORAちゃんに手伝ってもらいました。僕らのこれまでのMVをちょっとずつ切り貼りしたやつです。ある程度こちらで作ったものを"TORAちゃん、ちょっとだけおしゃれにして!"ってお願いして(笑)」

――TORAさんのようにこれまでのFBYに関わってきた人たちが参加することも、すごく意味がありますよね。それこそ私は第2弾の「MANY HEROES」にグッときました。20年の間でFBYに関わってきた人たちへのラブレターです。

僕らメンバー2人、サポートメンバーと一緒にツアーをまわる中でサポートメンバーをサポートとして扱っていなかったんですよね。本当のメンバーとして接していたといいますか。だからこそ一緒にやってくれた仲間に対して、本当にありがたいなと今も思っているんです。MANY HEROES」はサポートメンバーたちとの思い出を歌詞にしていて。例えばベースの村田シゲの歌詞には、シゲが弾きそうなベースを入れてあるとかね。本人が弾いているわけではないけど、それを僕らがイメージして入れるっていうのがすごくおもしろいのかなと。その辺も聴いてもらえたらうれしいです。ほぼ20年やってくれたCHABE氏、TA-1氏、コイチ氏、マイちゃん...他にもたくさん、皆さんとまたいつか音を出したいなとも思っています。」

――おもしろい試みですねぇ。また最後の「EVERYONE ! WE LIKE YOU ! ONE AGAINLET'S PLAY!」という歌詞に、うわ...そんなシメって...と感動しちゃいました。

「うん、1回でも僕たちの船に乗ってくれた人への感謝の気持ちの曲です。本人達にはまだこの曲のこと、言ってませんが(笑)

――20年続けるとはこういうことなのかと感じました。そして第3弾は「This is Plum Hills Studio」ですが。

「これは自分らが20年間お世話になった地元のスタジオの、良き思い出とちょっとしたクレームです(笑)。本当になんてことない場所なんですよ。何かというと機材は壊れているし。でもマスターのリラックス感があって、その適当な感じも好きでお世話になっています。僕らの周りのバンドも使っているので、そこが交流の場だったりもするんですよ。だからこそいろんな思い出があるという」

――じゃあやっぱり今回アルバムに関しては、全体としてのこれまでの思いをひとつひとつ曲にしていくという意図で。

「そうですそうです。それは大事にしました」

――ちなみに曲を書いていて、他にも自分たちの20年をすごく出せたと思えた曲はありましたか?

「とにかく1曲ずつ細かく思い出を乗せていきました。「summer stage」には夏フェスの辛い思い出を綴ったり」

――私は「thanks all」も先行配信になってもおかしくないくらい思いが溢れた曲だなと感じていました。

「あ、それはとてもうれしいです。ふたりで"もう感謝でしかないよね"というのは、ずっと話しているんです。僕らはいろいろわがままなところもあるし割と冷たそうに見えると思うんだけど、常に熱いところもあるよという思いをね。曲にして」

――作詞に関しては自分たちの20年を振り返りつつ、自分のことも振り返りつつ。

「そうそう。お客さんのことも考えながら。お客さんがいなかったら結局ただの同級生がバンドをやっているだけだしね。リスナー、お客さんがいるかいないかが一番大きいからこそ、そのことへの感謝も止まらないです」

――20年を掘り起こす作業は楽しかったですか? 大変でしたか?

すごく楽しかったです。僕がアーカイブ好きなので、自分がやってきたことをとりあえずハードディスクに残していたのは意味があったなとすごく感じました。20年間分これだけの資料があるなんて、スタッフにいたら相当有能でしょ!なぜアーカイブしているかというと、同じようなことはしたくないので大きなメモ書きみたいな感覚です。

――だからこそ、こういうアルバムが完成したのかもしれないですよね。

そうですね。振り返った時に間違いないかどうかをちゃんと検証して、あ、こうだったなって。引っ越しの時に写真を見はじめると進まないのと一緒で、思い出を開けば開くほど見ちゃいましたけど」

――なるほど。ちなみに前回インタビューさせていただいた時に、「自分が飽和してやっていくことが苦手なので、常に何かにチャレンジしてないと盛り上がらない」とおっしゃっていたんです。サウンド面に関しては前回から今回で新しくチャレンジしていることや取り入れたこと、進化したことはありますか?

「前作、コロナもあってヒップホップが好きになったのが今もそれは続いている感じはあります。もしかしてこのあと21年、22年と続いて自分たちが飽和しないようにするならば、もう最新の音楽を聴くのを止めるしかないかなぁ。 50年代、60年代の音楽を聴いて、ブラックミュージックを聴き直して、そこから考え直すのがおもしろいかもとはちょっと思っています。今はまだまだ最新の音楽が大好きだし、興味がありますね。ただチャレンジの一環としてあえて昔の音楽を聴いてみることもあるかもしれないです」

――ふむふむ。そしてもうひとつ前回のインタビューで印象深かったのは、20年以上一緒に音楽をやっている同級生に対して、やっぱりこの人かっこいいなって思えたのが収穫だったという一言でした。

「それはもう相変わらずですね。急にドラムセットを買ったとか言っていて、まだまだドラムセットにこだわるんだなぁ、守りに入ってないなと思いました。これだけ付き合ってきたけど、音楽癖が広いので未だよくわからない部分もあるんですよ。だから例えばツアーで大阪に来て帰りの車でお互いDJみたいに音楽をかけたりしていると、こんなの聴いてんの? と思わされたり。一緒にいて刺激的ですね。逆に僕も相方をびっくりさせるような発想でいないとダメだなと思う。まぁ、そもそもこんな曲作っちゃったって聴かせることが僕らの若かりしの頃のスタートでもあるので、...全然変わっていないですよね(笑)」

――ふふ、いい関係ですね。そして6月には『frontier』リリースの東名阪ツアーも控えています。気になるのは、どんな編成でのライブになるのかです。

編成はすごく悩みました。20周年なので、お世話になったサポートメンバーみんなとやるのか2人でやるのか。考えた末に今は2人でのライブにチャレンジすることのが大切であると感じているので、2人でやろうと思っています。PCを駆使する形になるんですけど、事前に打ち込む作業にものすごく時間がかかるんです。音量だったり音質だったり、音の抜けを計算しながらの準備になるので、本当に頭を悩ませていますね」

――それはすごく期待が高まります!

20周年なので、昔の曲も含めてやれるだけやりたいですね。ぜひ会場に来て、『frontier』というアルバムにどういう仕掛けがあるのか確かめてみてください!」

取材・文/桃井麻依子




(2024年5月23日更新)


Check

Release

9th Album『frontier』

発売中
NIW162
2500円(税込)
Niw! Records

《収録曲》
01. SE
02. MANY HEROES
03. FUTURE STORY
04. summer stage
05. thanks all
06. fit
07. clear
08. This is Plum Hills Studio

Profile

フロンティアバックヤード…TGMX(Vo&Syn)、福田“TDC”忠章(Dr)からなるロックバンド。2001年、前身バンド・SCAFULL KINGの活動休止後、エスカレーターレコーズのコンピレーションへの参加を機に結成。2004年に1stアルバム『FRONTIER BACKYARD』をリリース以降、コンスタントにアルバムを発表。それと並行しながらツアーや、自主イベント『NEO CLASSICAL』の開催、日本各地のフェスへ出演するなど活動を続けてきた。2016年にKENZI MASUBUCHI(g)が脱退し、同年11月に新体制となって初のミニアルバム『FUN BOY'S YELL』をリリース。その後コロナ禍でも精力的に配信リリースを続け、中でも20人のボーカリストを迎えて制作された「h/e/a/r/t/b/r/e/a/k」のリリースやYouTube配信&ライブ盤音源化企画『direct package』は大きな話題となった。2022年に8thアルバム『million feelings』リリース以降も、ツアーやサブスクでの配信リリース、8ottoやNEIL AND IRAIZAとのコラボなど精力的に活動。2024年1月、結成20周年を迎えた。

Live

FRONTIER BACKYARD "frontier" RELEASE 20TH ANNIV. ONE MAN TOUR

【愛知公演】
▼6月14日(金) 池下CLUB UPSET

PICK UP!!

【大阪公演】

発売中 
▼6月15日(土) 18:00 
LIVE HOUSE Pangea
オールスタンディング-4500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※小学生以下は保護者同伴のもと入場無料。
[問]GREENS■06-6882-1224

【東京公演】
▼6月28日(金) LIVE HOUSE FEVER

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『KESEN ROCK FESTIVAL’24 in OFUNATO』

▼7月15日(月・祝) 夢海公園
[出演]ASPARAGUS/10-FEET/the band apart/FRONTIER BACKYARD/MONOEYES

チケット情報はこちら


Link

FRONTIER BACKYARDオフィシャルサイト
https://www.frontierbackyard.com/pctop.html

FRONTIER BACKYARD X
https://x.com/FBYofficial

FRONTIER BACKYARD Instagram
https://www.instagram.com/frontier_backyard/