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「全曲、本当に作りたいものを自由に作れた」
経験も技術も思いも惜しみなく注いだ最新作に
ペンギンラッシュが『真善美』と付けた意義

「予測不可能な展開のひねくれ四重奏」。彼女たちの4枚目となるニューアルバム『真善美(しんぜんび)』につけられていたキャッチコピーが、あまりにもアルバムの内容を言い得ていてホンマにその通りだなぁと思わされる名コピーだとお伝えしたい。望世(みよ/Vo)、真結(まゆ/Key)、浩太郎(Ba)、Nariken(Dr)で、地元の名古屋を中心に活動する4人組バンド・ペンギンラッシュ。デビュー後、2枚のアルバムをインディーズでリリースし、2020年9月3枚目のアルバム『皆空色(かいくうしき)』でメジャーデビューを果たすも、世の中はコロナ禍。思うような活動ができないもどかしい時期を経験し、満を持して2024年1月、再びインディーズとして4枚目のフルアルバム『真善美』をリリースした。ジャズを下地としたメンバーそれぞれの圧倒的なスキル、そしてドラマティックなメロディー&アレンジの収録曲の数々が聴く者の心を掴むような、はたまた掻き乱すような不思議な魅力をもった作品となった。リリース直後の1月某日、バンドのキーマンでもある望世と真結が来阪。『皆空色』リリース以降のバンドについて、そして最新作の『真善美』について、じっくりと話を聞いた。

バンド結成からの10年は
人との出会いで進んできた日々


――去年が結成10周年の記念イヤーでしたよね。まずはペンギンラッシュとしてどんな10年を重ねて来たのか伺うところから、インタビューを始めていきたいと思います。

望世「あっという間だったなというのが一番の印象ですけど、やっぱりコロナが挟まったのが...」

――10年中の3年がコロナ禍でしたね。

真結「コロナ以外の時はちゃんと活動できていた分、すごく大きかったですね。ただ、ペンギンラッシュをここまで続けてこられたのは、運の力も大きかったというか。人との巡り合いや、長くやりたいと思ってくれるメンバーとの出会い、そういうことが10年続けられた理由かなと思います」

――10年、困難はなかったですか?

望世「制作で煮詰まって、疲れた! ちょっと休憩! と思うことはありました。自分たちが好きな音楽をやっているけど、それを"売る"という意味では意識しないといけないことへの苦しさもあったし、どうして数字で見られなくちゃいけないんだろうという葛藤もありました。反骨精神もちゃんと持っているので、いろんな疑問を抱えながらも活動を続けてきましたね」

――そういう葛藤に関しては、今の形で音楽活動を続ける限りは今後も切り離せない悩みでもありますよね。

望世「そうですね。解決はしないかな」

真結「でもやりたい音楽の軸はブレずにやって来られたし、音楽性という側面ではやりたいことをやらせてもらえる環境にあったので、そこはよかったかなと」

――ふむふむ。ちなみに10年の間でよかったことはどんなことでした?

望世「音楽を通してたくさんの人と出会えたことは大きいですね。音楽制作をしていないと出会えない人はいると思うんです。例えば大きなフェスに出演できたことで憧れのミュージシャンに直接会えたりもしましたし。しかも同じステージで!」

真結「音楽を続けていなかったらこういうこともなかったんだなという出会いはたくさんありましたね」

――人との出会いで進んできた10年だと。

望世「うん、基本に人があります」

――そう聞くと、コロナ禍はしんどかったでしょうねぇ...。

望世「自己発信がそんなに得意なバンドではないので、動きがパタリと止まってしまったりしました」

真結「とにかく動きづらかったですね」

――2023年頃からコロナもようやく落ち着いて、2024年入ってすぐ4枚目のニューアルバム『真善美』をリリースされました。今どんな1年のスタートになっている印象ですか?

望世「いや、もう怒涛だよね?」

真結「今まで年初めに曲を出したことがなくて、今回はすごくタイミングがよかったなと思っているんです。新年一発目に大きな作品をリリースできたので、このスピード感を維持して、今年は作品作りもコンスタントにしていけたらなと思っています」

――アルバムリリースをきっかけにして、作りたい欲が湧いている感じですか?

望世「...湧かせようとしている?」

――(笑)!

望世「ちなみに真結は毎年そういうことを言うんですよ」

真結「いやいやいや!」

望世「あ、また言ってるわ〜って(笑)。私ら、本当にローな感じなので」

――でも今の意気込みとしてはやるぞ! と。

真結「やるぞやるぞと各所で口に出すことで、自分を追い込もうとしています」

――望世さん的に今年は真結さんはやりそうですか?

望世「や...りますかねぇ?」

真結「ペースは遅いですけど、全く作らない時期はないしね?」

――(笑)。とはいえ、今回の『真善美』は、前作から3年少しあいているわけですが、これだけの時間を要した理由というのは?

望世「うーん...シンプルにやる気が起きなかったのもある気がします」

真結「3rdアルバム以降しばらくアルバムを作る予定は立っていなくて、その間に今回のアルバムにも収録した「半影」や「Rubia」を単曲リリースしているんですけど、あの頃は1曲ずつリリースすることでしっかり聴いてもらえたらと思っていたんです。ただその間に他のデモができたりもして、じゃあアルバム盤として完成させようという話の流れがありました」

――ということは、当初それぞれの曲は独立する形で制作にかかっていた?

望世「はい。いずれアルバムにはなるだろうとは思っていましたけど」

――そういう作り方を選んだのはコロナ禍を経験したことと関係はありますか? コロナ禍の間、活動はできないけど配信はできるから、どんどん作ってリリースしてバンドが動いていることをアピールしたいとおっしゃっていた方がたくさんいました。

望世「私たちはそういうバンドがたくさんいてすごいなーと横目に見ていました。」

真結「毎月リリース! とかを見ていると、自分たちには厳しいなぁと」

――その時バンド内で自分たちはどうしようかという話し合いは?

望世「全然していなかったです。なんとなくお互いの気持ちを感じ取っていたぐらいで」

真結「そもそも毎月リリースみたいな活動の仕方は自分たちには無理と全員が思っていたので、逆に1曲1曲の内容をすごく濃いものとして作り込んで、いい曲できました! とリリースしたいというのがありました」

――1曲ごとにしっかり丁寧に作ることの方がバンドとしては重要なことだった、と。

真結「元々そういうバンドではあります」

望世「これまでの制作に関しては、アルバムは大体このくらいの時期に出そうと話をしてそこから制作に取り掛かっていたんです。ところが2020年の『皆空色』を出し終えて、一旦次の目標がなくなって」

真結「次のリリースの予定がなかったんですよね」

望世「いろんな事情でレーベルを離れたのも大きかったですけど、そういう次の指標がない中で制作にかかれるバンドではなかったということをすごく実感しました」

――目標がないと、身動きが取りづらい?

望世「そう、気合いが入らないんです。とにかく作りたい、とにかく出したいというバンドではなかったんだなと気づきました」

――なるほど。今日のインタビューの中で前作の『皆空色』をリリースした後に見えて来たことややりたいことはありましたか? と質問しようと思っていたのですが、『皆空色』をリリースし終えた時点でみなさんにあったのは"やり切った感"だったのかな? とも感じました。

真結「やり切った感、ありましたねぇ」

望世「プチ燃え尽きみたいな感じになったし、アルバムを出したのが2020年の9月ぐらいで、超コロナの真っ只中だったんですよ」

――うわぁ...。

望世「なので、すごくいいものが作れたという自信作だったけど、その後のプロモーションもツアーも全部できなくて不完全燃焼だったというか。『皆空色』をなかなか消化できないまま1年ぐらい経っちゃいました」

――今改めて『皆空色』を振り返って、どんな作品だなと思えますか?

望世「『皆空色』、めっちゃ好きなんですよ! 『真善美』と同時にプロモーションしたいぐらいです(笑)」



やりたいことを詰め込めたのは
自分たちの成長の証でもある


――私は2枚を聴き比べてみて、対照的という言葉が正しいかどうかはわからないんですが、とてもコントラストの強い3枚目と4枚目のアルバムだなという印象を持ちました。この3枚目と4枚目を作る間に、ペンギンラッシュの4人にはどんなことがあったんだろう? ということに興味を持つほどでした。

真結「それこそさっきもお話ししましたけど、作り方が変わりました。リリースが見えてからアルバムを作り始めた3枚目と、何のメドもなく作り始めた4枚目。うちはメンバーそれぞれでデモを持ち寄ってメンバー全員でアレンジをして完成させていくので、作曲者がバラバラなんです。4枚目の制作は、何かに追われるように作る訳ではなくて、ペースは遅いけど自ら作りたい音楽と向き合って作っていくことができたなと思っていて」

望世「確かに」

真結「全曲、本当に作りたいものを自由に作れたのかなと思いますね」

――それってよくも悪くもビジネス的な枠がなくなったことで、自由度が増した感じですか?

真結「うん、増したと思います」

――自分たちにとってそれはよかったですか? それとも悩みも生まれたとか...。

望世「どっちも、ですかねぇ。どうしてもテンポ感は落ちちゃうし」

――そうか、最終"いつでもいい"わけですもんね。

望世「そうなんです。シメがない」

真結「その曲もうちょっと練り直したいんだけど、とか」

――そりゃそうですよね。『皆空色』のリリース後コンスタントに曲をリリースする中で、どのあたりからアルバムにすることを意識し始めていたのでしょうか。

望世「2023年の初めにアルバムを出さないかというお話をもらって、なんとなくその辺りからですかね。そこまではアルバムのことは全く意識していませんでした。「半影」と「Rubia」がこのアルバムの中では最初に録音した曲なんですけど、その段階ではアルバムの構想はなくてアルバムを意識し始めたのは「Salvia」あたりからです」

――アルバムを想定し始めると、曲作りは変わりますか?

真結「若干変わりますね。最初に出した「半影」と「Rubia」は好きなように、詰めたいものを詰めた曲になったので、それ以外の曲はイメージを持って作ったりアルバムにはこういう曲があったらいいよねとバランスを見ながら作ったり」

――その時はアルバムに対してどういうコンセプトを思い描いていたのでしょう。

望世「私たち、あんまりコンセプトがなくて。いつもコンセプトがありそうなバンドと言われるんですけど」

真結「アルバムタイトルとかもコンセプトありそうだし」

望世「いつも何となくみんなが感じ取ってやる、というバンドなんです(笑)」

――ということは、アルバムは"メンバーの今の気分反映型"?

真結「はい、いつもそうですね」

望世「こんなことやりたいみたいな話はしたことがなくて。ただ全員がアルバムのバランスは気にしていて、こういう曲がないから作ろうかみたいな話をしたり、アッパーな曲が多めだからこういうテイストの曲作ろうかなとか」

――だとしたら、この『真善美』の制作中にメンバー内の会話でよく飛び交っていた言葉とかあれば教えてもらいたいです。アッパーとか、アップテンポとか?

真結「えー、何かあったよね」

望世「あったねぇ、何か。あー今回は、"やっちゃっていいよね"という話はしていたかな。それこそ自由度の高さにつながるかなと思うんですけど、いつもはここまでにしておこうというのがなんとなくバンドの中であるんですよ。私たちのことを技巧派とか言っていただくこともあるんですけど、技術的なことをやりすぎちゃう時があるんです。テクニックを詰め込みすぎると、聴きづらかったりすることもあると思うんですけど...、今回はそういうところをあまり気にせずやっちゃったけど、どう? みたいなことを話していたかな。真結が今回は明るい曲を作ろうとしていたのかなとは感じていましたけど」

真結「うん、そういう曲も入っています。私が作った曲は今回のアルバムだと「Rubia」と「蒼炎」「Salvia」と「二つの明日」なんですけど、「Salvia」を作るときに、その前の「Rubia」でやりたい放題やっちゃったなという感覚があったので、やりたいことから外れない程度に聴きやすさや明るさ、ポップさも少し意識しました。ただそっちにも寄りすぎないバランスを考えながらでしたけど」

――今回、"やりすぎることも悪くない"と思えたのはどうしてですか?

望世「誰も止める人がいなかったから!?」

真結「何も縛りがなかったですしねぇ。メンバーとしては振り切った曲の方がすごく楽しかったりしますし」

望世「完成していざライブの練習をしたりすると、なんでこんなにキー高いの! とかなりますけどね」

――なるほどー! なんかお話を聞いてすごく納得したところがあるんです。私は今回の『真善美』にすごくドラマティックさを強く感じていたんですね。キーボードがドラマティックなメロディー展開をすることをすごく押し出しているように感じたというか。それが今の"やりすぎてもいい"というところなのかなと。

真結「あぁ、そうかもしれないですね」

望世「あとベースの浩太郎もかなり変態で。自分で自分に試練を与えているほどで、これが弾けたらすごいみたいなことを自分に課していて。「二つの明日」のアウトロがベース的にはやばエグいことをやっているらしくて」

真結「浩太郎的にはここまでやっちゃったけど大丈夫? とかオドオドしていましたけど」

望世「いや全然いいと思うよ、逆に面白いんじゃない? って」

――今までなら止めていました?

望世「バランスだから止めはしないんですけど」

真結「今までは本人がそこまで挑戦していたわけでもなかった感じもあります」

――今回は既発のシングル曲があった上で、その後アルバムとしての組み立てはどのように?

望世「そもそもできた曲を常に共有しているというバンドではなくて、みんな全然曲出さないんですよ」

真結「最近できた曲ある? とか作りたい曲ある? って。お互い探り合い(笑)」

望世「みんな小出しで"あ、私こういう曲ある"とか」

真結「いろいろ曲を持っている中で、今回のアルバムに使ってみたいのはこれかなと出す感じで」

――そうなんですね。ちなみに今回のアルバムを制作するにあたってバランスを取る上でも重要な役割を果たした曲をお伺いしたいです。

望世「先にできていたのが「半影」と「Rubia」で、その2曲はやりすぎエリアに入るんですよ。だから軸になっているのはこの2曲かなと私は思うんですよね」

真結「そこに「Salvia」が加わって...この曲が入ることによって、他の曲でこういうことやろうみたいな選択肢が見えて来たんじゃないかな」

――「Salvia」ができたことで、この後どういう曲が欲しいというイメージが湧いたのでしょう?

真結「それこそもう少し暗い曲があってもいいのかもみたいになったよね?」

望世「アッパーな曲多いよねと。で、前のアルバムほどの曲数を作る想定もなかったから、曲数もないのにあんまりアッパーな曲ばかりだと聴き手も疲れちゃうという発想が「二つの明日」につながっています」

――「二つの明日」はすごくエンドロール感のある、しっとりとした曲ですもんね。

真結「そうですね、まぁバランスありきではありますけどね」

――前作は曲数あって聴き応えあり! という感じですけど、今作に関して曲数はコンパクトでもカロリー高めの曲多し!という感じがすごくあります。そういうことは意識されました?

望世「やっぱりやりすぎるとそうなりますねぇ」

真結「私たちが成長してきているのもあると思います」

――成長?

真結「今まではここまで詰め込みたくてもできなかったというか、1曲に対して技術的に詰め込めるようになってきたというか。そういう成長もあるのかなと思っています」

――成長の要因は...?

望世「経験を重ねたということもあるだろうし」

真結「3年分ですしね。1曲の中に情報量を増やせるようになったのかな」

――そしてアルバムタイトルも、前作に引き続き相変わらず漢字3文字で。仏教用語からの引用ですが、このタイトルに至ったのは?

望世「『真善美』という言葉自体は元々イベントタイトルに使おうと思っていたものだったんです。いつもアルバムタイトルは後からつけるんですけど、この曲たちのバランスを見て前作からの流れもあるし何か3文字でとは思っていました。前作までの2枚(『七情舞』『皆空色』)は、自分たちで作った造語だし今回も作ろうと思っていたんですけど、『真善美』という言葉を思い出して、意味を深掘りするようになって。その音に違う字をはめたりしたんですけど、この言葉には最高とか理想の状態という意味があって。最高の、理想の状態になりますようにという自分の願いも込める形にできたらいいなと思ってつけたし、もっと言うと真と善と美の逆の意味も含めています」

――逆?

望世「嘘、悪、醜になるのかな? 私の作品や歌詞には人間の良しも悪しも「言葉に込めることがあるんですけど、それも体現しているし、伝えたいアルバムになっているんです。人間は生きているだけでいろいろあるというのが自分の中の裏テーマでもあるので」

――真善美という言葉を調べたら、『認識上の真と、倫理上の善と、審美上の美。理想を実現した最高の状態をいう』とあったので、単純にバンドの状態がめちゃめちゃいいんだろうなとも受け取りました。

望世「そういうメッセージもあります。いい作品できたぞ、と」

――今バンドがみんないい状態で同じ方向を見て、好きな音楽をやっているというメッセージかなとか。

望世「それも正しいです」

真結「タイトルを聞いた時、美しいなと思ったんです。私は今回ジャケットのデザインをしているんですけど、『真善美』という言葉を縦に並べたら、あ、左右対称だと思って。見た目もバランスのいい美しい文字だなと。とにかく素敵な言葉だなと思いました」

――実際リリースされて心境はどうですか?

望世「本当に久々なので、店頭にCDが並んでいるだけで嬉しいです。しばらくバンドが止まっていた時期もあったし、なおさら嬉しいですね。あと、配信だけじゃなくてCDを出せたことの喜びは大きいですね」

――このアルバムは1枚の作品として、曲順通りに聴くことに意味がある作品だなと感じています。シングルでバラバラに作って、それこそアルバムテーマはなかったと伺いましたけど、この並びで聴かないとどこか違和感を感じるというか。

真結「この曲順は私たち的に理想的な並びです」

――どういうことを意識した並びだったのでしょう?

真結「イメージ的には、始まりと終わりをすごく意識しています。プロローグ〜エピローグというか。シンセのフワーッとした感じで始まるのは、いい導入かなと思いますし」

――私はこの1曲目に3枚目の『皆空色』の余韻を聴いた気がして、そして2曲目からドラマティックな曲がバンバン展開されていく面白い構成だなと感じていました。

真結「そうですね「蒼炎」からの「limit」のは、ドラマティックな感じに盛り上げるための流れですね」

望世「緩急は意識しました。最近はアルバムで最初から最後まで聴く人は少ないと思うんですけど、私は曲順通りに聴きたい方なんです。アルバムに込められた何かを感じたいというか」

――それこそ『真善美』というタイトルの真意は、通して聴かないと見えてこないですよね。

望世「そうですね、見えてこないです。理想の状態ですよとタイトルで言っているけど、人間の汚さもあるよということを歌っているので、それはまるっと聴いていただきたいですね。綺麗なものに見えるかもしれないけど、通して聴いてもらうと印象が変わると思います」

――ぜひみなさん通しで聴いてください! そして関西では2月に神戸で『真善美リリースを祝う』というストレートなタイトルのイベントが開催されます。

望世「すごいタイトルをイベンターさんにつけてもらいました! ワンマンは東京と名古屋でやったんですけど、関西はイベント形式で。私たちは祝われに行くという(笑)。アルバムを出すと、いつかはライブでやらない曲がでてきちゃうと思うんですけど、今回は『真善美』の曲はしっかりやるつもりでいますので、お待ちしております」

――ちなみみその他、神戸で楽しみにしていることはありますか?

望世「...おいしいものです♡」

真結「あとやっぱり観光も♡」

――(笑)。2月17日、最新のペンギンラッシュの演奏を楽しみにしています!

取材・文/桃井麻依子




(2024年2月 7日更新)


Check

Release

4th Full Album『真善美(しんぜんび)』
発売中 2500円
ZLCP-0434
VAA / SAILING WONDER

《収録曲》
1. 蒼炎
2. limit
3. Rubia
4. 半影
5. Salvia
6. project12
7. 溶ける
8. 二つの明日

Profile

ペンギンラッシュ…2013年高校の同級生だった望世(Vo)、真結(Key)を中心に結成。その後2017年にサポートで参加していた浩太郎(Ba)とNariken(Dr)が正式加入して、現在の4人体制となる。2018年に1stアルバム『No size』、翌年6月に2ndアルバム『七情舞(しちじょうまい)』を、そして2020年に3rd アルバム『皆空色 (かいくうしき)』でメジャーデビューを果たす。これまでJ-WAVE” SONAR TRAX” に 3 度選出、ニッポン放送2020年9月度優秀新人への選出、Spotifyのプレイリスト入りなど、各所で話題を集めている。メンバー全員が名古屋在住、TV 愛知の音楽番組『a-NN♪』のレギュラー MC を務めるなど、地元でも精力的に活動中。

ペンギンラッシュ オフィシャルサイト
https://www.penguinrush.net/


Live

『ペンギンラッシュ「真善美」リリースを祝う』

チケット発売中 Pコード:262-518
▼2月17日(土) 18:00
D×Q神戸
オールスタンディング3000円(ドリンク代別途要)
[出演]ペンギンラッシュ/ステエションズ/おとなりにぎんが計画/AIRCRAFT
[問]D×Q神戸■070-8340-8927

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