ホーム > インタビュー&レポート > “今の自分たちができるスタイルで 1番面白い音楽を作れている感覚がある” 結成10年を迎えたWONKが、世界進出に向けてアルバムを制作中 長塚健斗が語る“らしさ”とバンドの未来
断捨離をして、バランスを取った修正の1年
――WONKは今年10周年イヤーで、絶賛アルバムを制作中だそうですが、まずは軽く振り返りを。2023年はバンドにとってどんな年でしたか?
「今年はシングルを3曲(『Passione』、『Fleeting Fantasy』、『Snowy Road』)出して、本当は年内にアルバムを出す予定で動いてたんですけど、なかなかうまくいかなくて。今回はコラボが多くなりそうだなというのもあって、10周年アルバムを焦って出すのはやめよう、来年に掛かっても良いものをしっかり出そうとなりました。10年間WONKの看板を背負ってきたので、しっかり初心に返って、"俺らがあるべき姿って何だろうね"みたいなところを考えながら過ごした1年だったなと感じます」
――バンドの歴史を振り返ったりもされたんですか?
「まあ、しましたけど、ぶっちゃけ皆過去を振り返るタイプじゃないので(笑)。それよりも新しいことをどんどんしたいタイプですね」
――長塚さんは個人としても『CHEF-1グランプリ 2023』に出られたり、映画『ひとりぼっちじゃない』で俳優としてスクリーンデビューされました。個人ではどんな1年でしたか?
「今年の頭に引っ越しをして、結構断捨離をして、人間関係も整理したんですよ。これまで背負ってきたものというか、手に掻き集めたものを1回整理しようと思って、仕事のバランスもちゃんと取らないとなと。それでお酒をやめてみたり、SNSを整理したり、要らないものを捨てたり。無駄なものが多いなと思っていたので、そこから始まった1年でした。だから年の半ばまでは、自分の生活とのバランスを取ることに集中した期間だった感じがしてて。新しいことにどんどん挑戦したい気持ちは常にあるので、『CHEF-1グランプリ 2023』を制作の合間でやってみたり」
――3回戦まで進まれましたね。
「けどやっぱり調整期間だったからうまくもいかないし、そりゃ負けるよなって。でもすごく良い経験でした。俳優も本当に運良く使ってもらったんですけど、僕はやっぱり演技することはすごく好きなんですよね。実は中学生の頃、劇団のオーディションを受けたぐらいだったので。もし今後も機会があればぜひやりたいですね」
――なるほど。では身辺を身軽にして、スッキリされた感じですか?
「はい。8月ぐらいからだんだん調子上がってきて。ようやく自分の中の色んなものがしっかり前に進み始めたというか」
――断捨離って大事なんですね。
「めっちゃ大事ですね。本当に無駄なものがいっぱいあるなと思って。"もう一生会わないだろうなみたいな人が何でこんなにFacebookにいるんだろう"とか。今は本当に大事な人しか周りにいないです。お酒もやめたら、飲み会に誘うor誘われることがすごく減って、結果本当に行きたい会にだけ行くようになりました。自分のことに使える時間がすごく増えたので超良いですね。」
――確かに自分の時間ができるのはそうですね。
「意味のない時間の過ごし方をするより、自分のやりたいことを前に押し進める方がストレスもないし、積み重ねられてるなという自信にも繋がる。それをすごく感じた1年でしたね」
エンジンがかかってきた。さらに成長して結実していく
――スッキリしたことで、制作に表れた変化はありました?
「すごく最近なんですけど、言葉が変わってきたな、みたいなのはあります」
――歌詞の言葉ですか?
「そうです。やっぱり出てくる言葉って、その時の自分の心理描写というか、心をそのまま表してるなと思ってて。これまで選べなかった言葉を使うようになったし、出てくるようになったなと」
――意識が変わったんですか?
「そうですね。心の奥底にある、自分が本当に思ってることや感じてることがそのまま出るんだなと思って。何か言葉の幅が増えた気がします。色んなことがスッキリして、視界もクリアになってきましたね」
――お酒もやめたということは、身体も軽くなりましたか?
「そうですね。でもワインバー(winestand TEO)をオープンしたりしたので(笑)。結局仕事で飲んでるんですけど、お酒や食との距離感も今すごく良いですね」
――良い1年だったんですね。
「僕にとっては修正するのにすごく適した1年だったなと。今エンジンがしっかりかかってきてるので、2024年はボカッといけるんじゃないかなと思います。結果がどんどん出てくる年じゃないかな」
――素晴らしい。
「蒔き散らかしてた種をようやく収穫できます。よくあるじゃないですか、植物で微妙に育ってるものを間引きして、栄養がいくようにするやつ。ちゃんと育ってはいたけど、"雑に育ってたなー"みたいなものが、よりしっかりと実るようになってきました。」
――来年は収穫の時期ですか。
「ここからですね。ここからさらに成長して、今なりかけてる実がどんどんでっかくなってく気がしてます」
――そのうちの1つにアルバムもあるということなんですね?
「あります、絶対に。アルバムは絶対に、今までで1番良い作品になるなと思いますね」
――そう言い切れるほどの自信作。
「はい。要はこれまで色んなジャンルに触れてきて、それは特に悪いことでもなくWONKらしさが失われてるわけでもないというか。皆好きなことも広ければ、守備範囲も広いので、"これやってみよう、あれやってみよう"と、興味が広いからできちゃったことがたくさんあって。でも"WONKって何だろうね"みたいなことを考えたら、やっぱり初期にリーダーの荒田が中心になって作ったビートに対して、俺らが色んなものを乗っけるという作り方が、1番WONKらしいんだなということを、今皆何となく感じてて。原点回帰なんだけど過去に戻るわけじゃなくて、今俺らができるスタイルで1番面白いなと思う音楽を作れてる感覚がありますね」
――前作のアルバム『artless(2022年リリース)』は、原点回帰的な作品になったと。
「うん。なんですけど、僕は次のアルバムだなって感じはしてます。『artless』は4人で再現できるサウンド感の話だなと思ったんですよね。だけど今回はスタイルというか、もうちょっと......漠然としてるわけじゃないんですけど、もっとWONKらしさが出るんじゃないかな」
――サウンド面じゃなく、精神性?
「そこともかなり結びついてる感じはしますけどね」
――次回作はコラボレーションが多いそうですが。
「多いです。日本人も外国の方もいます」
――良い笑みがこぼれていますね(笑)。
「そのコラボがもう楽しみで仕方ないですよ」
LAのピアニスト・Kieferとの制作
――2曲のシングルもそこに収録される予定なんですね。
「そうです」
―― 11月にリリースされた『Fleeting Fantasy feat. Kiefer』は、WONK側からオファーして実現したと。
「もちろんそうです。Stones Throw Records(Kieferが所属するLA発のインディペンデントレコードレーベル)が元々すごく好きで。レーベルとしての立ち位置も好きだし、向こうで見たらインディーズの小さいレーベルなのかもしれないけど、Kieferももちろんめっちゃ聴いていました。Kieferはビートメーカーとしてもピアニストとしても素晴らしくて。彼はやっぱりジャズの人なので、ジャズのアプローチが今回この作品にすごく表れてるなと、皆でよく話しますね」
――ずっと一緒にやりたいというお気持ちはあったんですか?
「ありました。誰とやりたいかなとなった時に名前が上がってましたね。Stones Throw Recordsには僕らが好きなネオソウルのジャンルが得意な人たちが多いし、Kieferもそうなので。今回の楽曲は、鍵盤の江﨑が主導して最初のベースを作ったんですけど、"これをKieferにお願いしたいと思ってるんだよね"と言われた時に、"いいね。お願いしよう"とすぐ決まって。オファーしたら快諾してくれました」
――制作自体はリモートでされたんですよね。
「はい、リモートでやりました。そしたらすぐ返ってきて」
――スピード感早く制作できたんですか。
「そんなに時間がかからなかった感じはしてます」
――すごく耳心地の良い楽曲に仕上がっていますね。
「良い意味での浮遊感というか、良い色気みたいなものがあるなと思ったので、歌詞を書く時も、その世界観は割とすぐ頭に浮かびました」
――歌詞はいつのタイミングで書かれたんですか?
「最後です」
――歌詞のテーマが「誰しもに訪れる夜の寂しさ」ですが、着想はどこから?
「僕、冒頭で話したように今年の頭に引っ越したんですけど、それまで薄暗いというか、コンクリート打ちっぱなしで天高の、ちょっと洒落すぎてていやらしい部屋に住んでたんですよ(笑)。そこから、白い壁で日光がよく入って、テラスが広い部屋に引っ越して。夜、お風呂上がりにホカホカの状態でベランダに出て、リクライニング式の椅子に座って。テラスに半分屋根がないので、星や空がよく見えて、丘に立つ家なので景色も良くて。そこで夜ゆっくり過ごすことが日課になってるんですけど、その時に1日を振り返ったり、明日何しようかなと考えていると、ふと人肌恋しくなるタイミングが訪れるんですよね(笑)」
――ああ、わかります。
「別に苦しいわけじゃないけど、その時の心情というか、ふと訪れるタイミングってあるよなというのを描きたかった感じです」
――目に映る景色が変化したんですね。
「そうです。僕は今幸せなので、全然何かが足りないと思ってるわけじゃないんですけど、色んなことに満足してても、足りないと思うのが人間だなと。それを描きたくて書きました。で、英語はそんなにハイコンテクストな言語じゃないから、日本語ほど言葉に意味を込められないんですよね。だから言葉というより、"文章全体で表すとしたらこれが1番やりやすいかな"と思うものが、ああいう歌詞になった感じがします」
――幻想的で素敵な歌詞です。
「嬉しい。ありがとうございます(笑)」
――江崎さんが主導ということでしたが、2人のピアニストがいて、サウンド面ではどのように作っていかれたんですか?
「どうだったかな。覚えてないんです僕(笑)。確か、そもそもコード進行もKieferにお願いしたんですよ。やっぱり文武(江崎)が作らないような進行、いわゆる"Kiefer節だね"と言えるような、ジャズらしいアプローチをくれた感じがあります」
――Kieferさん側から何か提案があったりしたんですか。
「いや、最初からジャズらしい進行にして送ってくれました」
――スタジオライブのMVで一緒に皆さんで演奏されていましたね。
「そうです。日本に来てくれて」
――その場で生まれた科学反応などはありましたか?
「映像を撮る時にスタジオセッションをして、文武とKieferはすごく楽しそうでした。音楽を通して会話できた感じがありますね。Kieferも僕らと同世代なので、通ってきたものも、音楽に対する解釈も近しいんだなと感じて。英語で会話してても、僕が多分1番多く話したんですけど、本当に日本のミュージシャン友達と話してる感覚でしたね。もちろんアメリカ人だから、アメリカバイブスはあるけど、何の違和感もなく。お酒を飲み、皆でもんじゃ焼きを食べて(笑)。うちのバーに来てくれたりして、楽しかったです」
――気持ち良いですね、ほんと。ああ、いいな。夜空の下で聴きたいですね。
「夜に聴いてほしいですね」
――しかもドルビーアトモスバージョンの音源もリリースされているということで。
「もちろんあります。ベースの井上が元々エンジニアで、ゲーム音楽を作っていたので得意なんです。ゲーム音楽のサラウンドシステムは、ドルビーアトモスがApple Musicで使えるようになる遥か前から当たり前にあった機構だから。ようやく音楽のジャンルにもサラウンドシステムが採用されたかとなって、『artless』のアルバムから使ってるんですけど、今回もやりました」
――今後もWONKではデフォルトになっていきそうな感じですか?
「そうですね。表現できる幅がすごく広がったので。ほんとに気持ち良いし、クリアになりますね」
――それこそ映画館で聴くと気持ち良さそう。
「そうなんですよ。前に作ったドキュメンタリー映画『Documentary of artless ー飾らない音楽のゆくえー』では、映画を見た後に、映画館のサラウンドシステムで『artless』を聴くという試みをやってもらいました。またやりたいですね」
アジア圏のアーティストと一緒にやる意義が感じられる1曲に
――続いて『Snowy Road feat.9m88』は、9m88さんとお互いラブコールがあって実現したそうですね。
「もう本当にそうで。最初、数年前に彼女から連絡をもらって、"何か一緒に作ろうよ"となったんですけど、その時は流れちゃって。今回我々がアルバムを作るにあたって、海外のアーティストとコラボしたいなという時に、"そういえば声かけてもらってたな"と思って、すぐ連絡して実現した感じです」
――彼女のどういうところに惹かれていましたか?
「やっぱり台湾でも今1番勢いのあるR&Bシンガーだから。アジア圏のアーティストとやりたいなと思っていたので、"シンガーで女子と言ったらもうこの人だ"と。以前Elephant Gymと曲を作ったりしてて、台湾のアーティストとは交流があったので、話が早くて」
――とてもスタンダードなクリスマスソングですが、こういう曲を作ろうと思っていらっしゃったんですか?
「これは最初に井上がデモを作ったんです。いくつかデモを作ってくれて、"デュエットだったらこの感じだよね"と皆すぐピンと来て。特にウィンターソングっぽいなという感想を皆持っていたので、初めからそういう曲にしようとなりました。クリスマスソングは
名曲が多いし、リーダーの荒田も、11月になったら家ではずっとクリスマスソングを流しているタイプなので」
――そうなんですね!
「だからクリスマスソングっぽい曲を作りたいけど、クリスマスというワードは入れないで、冬の曲にしようと作ったのがこれです」
――歌詞からもサウンドからも、クリスマス特有のワクワクした感じが伝わってきます。
「今、クリスマスの時に雪のなかではしゃぐって、したくてもできないことの方が多いじゃないですか笑」
――大人になるとなかなかないですよね。
「どちらかというと雪を眺めたり、街を歩いてイルミネーションを見ながら、"何食べようかな"とか、"ちょっとクリスマスっぽいことしようか"と、少しワクワクする気持ちを抱くぐらいじゃないですか」
――確かに。特に都会は雪が降らないので。
「そうそう。それが今の僕らにとってのリアルだなと思って。だから、クリスマスだからどうこうみたいなことが、自分にとって自然じゃないなと思ったんですよ。30代半ばに入って、景色や映像、音楽、何でもそうなんですけど、目につくものに対して自分の心がちゃんと反応するようになったというか、より色んなものを感じるようになってきたと、何となく思ってて」
――断捨離の効果でしょうか?
「それもそうですけど、年齢によるものなのかもしれない。ありません?老夫婦がデートしてるのを見て良いなと思ったり、"小さい子どもの笑顔めっちゃ良いな"みたいな」
――ああ。じわっときますよね。
「何だか愛おしくなる。それをすごく感じているので、特別な冬なんだけど、何でもないことがすごく特別なんだよなって。それこそ『Small Things(2018年リリース)』でその内容を書いたんですけど、僕は常日頃からそういうことを大事にしているので。じゃあクリスマスソングで冬に大事なことは何だろうなと思ったら、1番近くにいる人と、大事な時間を大事に過ごすこと。そういう気持ちで歌詞を書きました」
――人の温かさを感じる楽曲ですね。歌詞に英語と日本語と中国語が入ってる曲も珍しいんじゃないでしょうか。
「これで自分たちがやりたいことが形になったなと思いました。アジア圏のアーティストと一緒にやる意義が感じられると思います。ただ、未だに中国語の箇所は歌えないんですけどね。発音がむずい(涙)。ライブでやるために早く勉強しないと」
――2番の中国語のパートは、9m88さんに作詞をお願いしたんですか。
「そうです。そこはお願いして、他のパートと日本語詞は全部僕が書いて。"1番ではこのメロディーで歌ってるんだけど、自由に歌っていいよ"と言って、コーラスのパートや彼女が僕とユニゾンするところはちょっと多めに録ってもらって、そこから添削して、ハマるようにバランスを取って作りました」
――ボーカル録りはリモートで?
「はい、向こうにお願いして。レコーディングする日は教えてもらって、ある程度録ったところで投げてもらって、"これでどう?"と言われたものに対して、僕らがリアクションして、"これも録って"とか、"これはこうじゃない方がいいかも"みたいに言ったりしてました」
――調節していったんですね。中国語のパートは少し低めの声で歌っていらっしゃって、アウトロにかけてのコーラスパートはすごく高音で、表現の幅広さが伝わりますね。
「だから、すごいなーと思って(笑)」
――こういうふうに歌ってほしいみたいなリクエストをされたんですか?
「いや、もうお任せしましたね。僕らが求めているのは彼女らしさなので、僕らがコントロールするものじゃないかなと」
――弦楽器とトランペットを入れるのは、サウンドのイメージ的に?
「実際に出来上がったものとは違うんですけど、デモの段階でクリスマスソングっぽいイントロのサンプリングが貼られていたので、納得してオマージュしました」
――楽器隊の皆さんも交流のある方ばかりで。
「最近はストリングスの皆も一緒にライブに出てもらってたりするので、話が早くて何の心配もない。皆能力が高いし超上手なので。素晴らしい人たちばかりです」
――これをリモートで作られたのがすごいなと思います。ボーカルの重なり具合も本当に綺麗で。
「そうですね。でもリモートで作るのって、僕らは2016~2017年ぐらいからやってたんですよ。当時は皆ビックリしてましたけど、そういう制作アプリはずっと前からあるし、できる土壌はずっとあったので。ただコロナになって、皆リモート制作に力を入れ始めたんですよね。土壌は出来上がったし、もうできないことはないですね。ただやっぱり、実際に会って一緒に制作すること、その場所に行くことの大事さもめちゃくちゃ感じました」
――やはり。
「画面越しに見た景色と、実際に感じる景色ってまるで違うじゃないですか。情報量が違いすぎる。だからここ数年で、時間を取ってその場所に行くとか、旅行の大事さもめちゃくちゃ味わうことになりましたね。だからこそ一緒にライブをやりたいんですよね。同じステージに立ちたい。日本のフェスに出てもいいし、向こうのフェスやライブハウスで一緒にやってもいいなと思ってます」
――では、次のビジョンは海外進出?
「確実にそれです。今それしか見てないです。逆に言うと、それが直近の1番の目標です」
――この曲を携えて世界を回ることは、WONKにとっても大きなことですね。
「そう思いますね。だって9m88もこの間までNYで活動してましたから。今は日本でお店をやってるから行けないけど、僕らも世界のどこにいたって音楽活動できるし、自己表現できる。日本は小さい国なので、そこを飛び出して海外でライブをして、現地の人たちとコミュニケーションをしっかりとって、その輪をどんどん広げていく作業は、時間がかかるけどやりたいことなので」
――来年はそこに向かう1年ですか。
「しっかりした10周年アルバムを作ってリリースして、しっかりプロモーションをして、国内もこれまで廻らなかった土地もたくさんあるので、そういう場所でばんばんライブして、同時に海外でもいっぱいライブをやりたいです」
――WONKだからできることもあるでしょうね。
「そうですね。海外のレーベルからリリースをしたり、海外のフェスでライブをしたりと活躍の幅を広げてるじゃないですか。でも俺らは何でやってないんだろうと思うんですよね。だからもうやろうという話をしてますね」
――1月8日(月)にはGORILLA HALL OSAKAでライブがありますね。1月10日にある10周年ワンマンとはまた別の内容でしょうか?
「内容は全然別です。8日は4人でやるし、10日にやることとは真逆。実はようやくやりたかったけどできなかったことの1つをやるんですよ(インタビューは情報解禁前に実施)。10日行くけど8日迷ってるみたいな人がいたら、絶対に来たほうがいい」
――楽しみにしております。先ほど、来年の照準は海外に向いているとうかがいましたが、改めて2024年に向けて一言お願いします。
「2024年は、もちろん10周年アルバムを出します。ある意味原点に立ち返るじゃないですけど、今の僕らが出せる1番僕ららしいアルバムになりそうな予感がしているので、それをしっかりリリースして、全国各地、果ては世界中の色んな場所に行って、我々が本当にやりたかったことを実現させる、始まりの年になる予感はしています。着実に1個1個積み重ねてやっていきたいと思ってます」
Text by ERI KUBOTA
(2024年1月 6日更新)
『Fleeting Fantasy feat. Kiefer』
《収録曲》
1. Fleeting Fantasy feat. Kiefer
『Snowy Road feat.9m88』
《収録曲》
1. Snowy Road feat.9m88
日本の音楽を再定義するエクスペリメンタル・ソウルバンド「WONK」。メンバーそれぞれがソウル、ジャズ、ヒップホップ、ロックのフィールドで活動するプレイヤー/ プロデューサー/ エンジニアという異色なバンド。2016年に1stアルバム「Sphere」を発売。タワーレコードのレコメンドに選ばれ、ジャズやソウル、ヒップホップなどジャンルを超えた音楽性に各方面が反応。サマーソニックをはじめとした、全国各地のフェスに出演し、台湾・シンガポール・欧州でのライブツアーを行う。2020年、コロナ禍中に4枚目のアルバム『EYES』をリリース。ゲーム会社とタッグを組み、メタ空間で3DCGを駆使した生配信ライブを行う。2021年には和田アキ子氏への楽曲提供や、テレビ東京系・ドラマ主題歌を香取慎吾氏とコラボレーション制作する。2022年、最新立体音響技術・Dolby Atmos仕様のアルバム『artless』をリリース。合宿を経て作られたこのアルバムの制作過程は、映画「Documentary of artlessー飾らない音楽のゆくえー」として劇場で上映され、現在Amazon Prime VideoやHulu、U-NEXTで映像配信されている。2023年、結成10周年イヤーを迎え、6月1日にアルファ ロメオ トナーレとのタイアップ曲「Passione」をリリース。11月にはLAを拠点に活動する気鋭のピアニスト・Kieferとのコラボ楽曲「Fleeting Fantasy feat. Kiefer」、12月には台湾出身のシンガーソングライター・9m88「Snowy Road feat.9m88」をリリース。来年に発表されるアルバムが待たれる。
WONK オフィシャルサイト
https://www.wonk.tokyo/
▼1月8日(月・祝) 18:00
GORILLA HALL OSAKA
1F前方指定席(当日引換券)-7000円(ドリンク代別途要)
1F後方立見(当日引換券)-5000円(ドリンク代別途要)
※小学生以上チケット必要。
※学割キャッシュバックあり。当日会場受付にて学生証提示で1,500円キャッシュバック。
※公演当日、開場時間より当日券窓口にて入場チケットと引換え致します。お渡しするチケットは先着順ではございません。予めご了承下さい。
[問]キョードーインフォメーション
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