ホーム > インタビュー&レポート > 飲食店の誕生日に、遊ぶ宴と銘打った“遊宴”は、 愛とソウルが爆発し、酔いと熱気に包まれた伝説の日に。 2023年11月26日の全記録を、しかと目に焼き付けろ。
昨年も味園ユニバースにて、開催された無線遊宴。イベント、いや...お祭り?はたまた誕生日?なんと形容するのが正解かわからない。とにかくゴキゲンで溢れたこの時間を仕掛けたのは、南船場にある飲食店[THE MUSEN IN SHOCK]だ。ここで少し説明すると、[THE MUSEN IN SHOCK]はカウンターと小さいテーブルのみの、スタンディング酒場ながら、毎夜本当に満タコ状態。で、界隈の飲兵衛はもちろん、大阪府内外問わず飲食店との親交も深く、さらには、アーティストも数多訪れるグッドバイブスなスタンディング酒場なのだ。
この日、そんな[THE MUSEN IN SHOCK]の祝いに駆けつけたアーティストは、昨年にも増して豪華な布陣。Eminata、BREIMEN、DENIMS、NIKO NIKO TAN TAN、saccharin、YONA YONA WEEKENDERS。そしてDJ陣には、DAWA、リベラル、Twilight Clubsが出演した。ここに名を連ねた全ての面々は、いずれも[THE MUSEN IN SHOCK]ラバーというから驚かされる。
そして、アーティストと同様に出店に駆けつけたメンバーにもヒップすぎる面々が。下北沢で乾杯と言えば、ココ! と飲兵衛が声をそろえる晩酌処[まぼねん]が麻婆麺を担いで東京から参戦!
店主テテヤンと同い年の同志ことハッシーさんが営む、炉端焼きの名店[梵天]は、梵カレーなるマッシュアップなフードを提げ、祝いの席に参戦。
そして、[THE MUSEN IN SHOCK]からほど近い場所に居を構える、酒場イッチは真鯛の胡麻和え丼をサーブ。ちなみに、アーティスト転換のタイミングには、テテヤン自らがステージでフードを喰らいレビューする時間があって、愛やなあと筆者は噛み締めておりました。
ケータリングにはこれまたMUSENクルーと親交の深い、curry GAGAとお料理横目が。curry GAGAの店主ノブさんは「テッチャンが好きなアーティストに、テッチャンの好きな味を食べてもらいたくて、彼が好きなカレーをイメージして作った」と、ラブレターな言葉をポロリ。愛されてますね。
そして、二周年のコラボアイテムを手がけたHIGEの善さんも、お祝いに駆けつけるべく物販ブースで奮闘!(このスウェットマジでナイスなので、是非とも通販で購入してほしい)
......と、ラブすぎる出店陣を紹介してまいりましたが、ラブすぎるアーティストのパフォーマンスもご紹介。
まずは、店主テテヤンの開場の挨拶に続いて、オープニングアクトを勤めたのはEminata。なんでも、MUSENクルーで遊びに繰り出した2023 Fuji Rock Festivalにて、彼女のパフォーマンスに見惚れたことから、出演をオファー。澄んだ歌声と凛とした振る舞いで、オーディエンスのハートを射止めてくれた。
続いて登場したのは、BREIMEN。開口一番「二周年おめでとう!テテヤン!」と、発すると会場に集った、MUSENラバーも大盛り上がり。ダンサブルでグルービーな楽曲の数々に、フロアの熱気はグッと上がった。
「今日の出演者が影響を受けたアーティストを掛けようと思って」と、エモーショナルな選曲でステージを繋いだDAWA氏のDJに続いて、登場したのはクリエイティブミクスチャーユニットのNIKO NIKO TAN TAN。多様な曲調を自在に乗りこなし、要所に織り交ぜるループとそのズレによって、瞬く間に会場はニコタンワールドに。気づけば、ワンマンライブ?な、大きなうねりが生まれた。なんでも、打ち上げ後にオオチャン&アナベベはTHE MUSEN IN SHOCKの店長・ゆりりと一緒に金龍ラーメンを食べたそうです。仲良しやなあ。
昨年はステージに立ったSANABAGUN.のMCリベラルのゴキゲンなDJ(楽園ベイベーでフロアが爆上がりだった)からバトンを受け登場したのは飲めるバンドでよろしくな、YONA YONA WEEKENDERSが登場。たおやかな表現力と、骨太なサウンドに会場の飲酒速度も一気に急上昇。
ここで、一旦小休憩(豪華すぎて、休憩と言えるのか?)。各バンドのボーカルを集め、店主テテヤンがMCを務めるラジオコーナーへ。各々がMUSENへの愛のメッセージを伝え、会場からも「おめでとう〜!」の言葉が連鎖する。これが成せるのもみんながMUSENを愛しているからだな。と、心を揺らされた。
そんなほっこりモードから一転。松浦大樹が各地の酒場族を集め活動する、流動的な生命体saccharinが登場。一気に会場は、艶かしい雰囲気へと様相を変えた。コーラスにはMUSENのテテヤンをはじめ、親交の深いTENDREやAAAMYYYが参戦し、その豪華さに会場からは歓喜が溢れる。テテヤンの「体温合わすよ〜」から、会場の全員で大合唱する『TAION』の、この場にいた全ての人間の色や温度が合わさり、適温に溶ける感覚が忘れられない。
Twilight Clubsが、その興奮を繋いだのち、トリで登場したのはDENIMS。ボーカルのカマチューをはじめ、ギターのおかゆくんはTHE MUSEN IN SHOCKで弾き語りを行うなど、とにかくこの店と一番距離が近いアーティストだ。そんな彼らが大トリを務めるんだから、盛り上がらない訳がナイ。実は、この日の数日前から喉を飛ばし気味だったカマチューも会場の熱気が喉を癒したのか、万全な声量とパフォーマンスで会場のボルテージをマックスまで引き上げてくれた。
大きな熱気に包まれて、フィナーレを迎えた無線遊宴。が、一番の盛り上がりは、ライブの終演後。ステージに立つテテヤンが呼び込んで、クルー一同がステージに登ったこの瞬間だった。
目一杯今日という日を遊び尽くしたクルーの表情は明るく酔っ払っていて(ゆりりとリーボックの顔を見ればわかるはず)。テテヤンは泣いていて(こちらも顔を参照ください)。そのコントラストが会場の心を鷲掴みに。実際、会場で一番動画が撮られた瞬間だったなあ、と。
......と、ライブレポも終わりそうな空気ですが、この日訪れたMUSENラバーたちの酔い表情も皆さんに届けさせてください。
会場の酔い顔、本当はもっともっと山ほどあるんです。が、これ以上載せてしまうと、スマホをプルダウンする指がぶっ壊れてしまいかねないので、このへんで。
てなわけで、THE MUSEN IN SHOCK伝説の2周年パーティ『無線遊宴』は幕を閉じたのであった。
店主でこの店の太陽でもあるテテヤン。
いつもお店をナイスグルーブにしてくれる、MUSENのチャーリーズエンジェルこと、ゆりり、リーボック、おまゆ。そしてスーパーサブのジュンペイ。
昨年にスタートしたMUSENの姉妹店THE HANARE IN SHOCKを引っ張る、ツッコミ上手で手の小さいヤスくん&男前でええやつなタクミ。
最高な遊宴を催してくれてありがとう。
このレポートを読んだそこのアナタ、まだMUSENを訪れたことがないのだとしたら、今すぐMUSENへ足を運んでみてほしい。来年は、もっと大きな伝説を作ってくれるはずだから。
Text by Roman
Photo by オイケカオリ
キシノユイ
(2024年1月19日更新)
【大阪公演】
▼1月28日(日) 19:00
&ISLAND
前売-3500円(ドリンク代別途要)
[GUEST FOOD]魚屋まつい、赤ハチのマサ
[出演]荒谷翔大/brkfstblend(Michael Kaneko、Keity(ex.LUCKY TAPES)、粕谷哲司(ex.Yogee New Waves))
[DJ]Twilight Clubs、Pure Mood Label
[SHOP]WINE FUJIMARU、APARTMENT
[問]THE MUSEN IN SHOCK■themuseninshock@gmail.com
「人と人、街と街の境界線をなくし
WEBからリアルへ生産者(クリエイター)をコネクトする」
をコンセプトにする立ち飲み屋
▪️営業時間/17:00-24:00
▪️定休日/水曜日
▪️住所/大阪市中央区南船場4-11-25
Instagram
https://www.instagram.com/the_musen_inshock/
▪️営業時間/20:00-27:00(L.o.26:30)
※24:00~カラオケ可
▪️定休日/水曜日
▪️住所/大阪市中央区博労町4-3-14-3F
Instagram
https://www.instagram.com/the_hanare_inshock/