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全てはツアーが終わった後に明らかに
ベストアルバム『THE LAST』の先とは
向井太一インタビュー

福岡出身のシンガー・向井太一が10月25日(水)にベストアルバム『THE LAST』をリリースし、10月27日(金)からは大阪・心斎橋BIGCATを皮切りに、11月26日(日)東京・豊洲PITまで全国4都市を廻るツアー『THE LAST TOUR』をスタートする。2017年に1stアルバム『BLUE』でメジャーデビュー以来、TVアニメ『風が強く吹いている』や『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』など数々のタイアップ曲を手がけ、香取慎吾やDISH//ら名だたるアーティストへの楽曲提供、アパレルやジュエリーブランドといった他分野とのコラボも積極的に行ってきた向井。自身初のベストアルバムとなる『THE LAST』には、2016年のインディーズ時代にリリースしたEP『24』から2021年までのシングル・アルバム作品からセレクトされた13曲と、GENERATIONS from EXILE TRIBEの片寄涼太に提供した『Possible』、入野自由に提供した『NOT SPECIAL』のセルフカバー、そして新曲『Last Song』の全16曲が収録されている。今回は向井にベストアルバムを出そうと思った理由や、現在の気持ちを聞いた。ぜひ記事から今回のツアーの重要性を感じていただきたい。

『THE LAST』は、より自分自身にフォーカスを当てた作品


――まず、ベストアルバムを出そうと思った理由からお聞かせください。

「最初自分ではベストアルバムを作るという考えは全くなくて、チームから提案があったんです。自分の中で1個の締めになるなと思って、そこから作り始めた感じですね」

――ご自分では、まだベストを出すのは早いと?

「ちょうどほぼ同期のアーティストがベストを出し始めたりという動きも出てきたんですけど、自分の中ではベストというのは全然頭になかったですね」

――出してもいいかなと思えたのは?

「実はここ1年ですごく環境が変わっていて。会社内でレーベルを移動したり、チームが一新したり。気持ち的にもすごく疲弊していた年だったんですけど、自分の中で活動を見つめ直す時間になって。それもあって、今まで作っていたようなコンセプティブなアルバムというよりは、今までの7年間を振り返るものを作るのは1つのポイントとしていいかもなと思いました」

――6月にリリースされた前作のミニアルバム『CANVAS』を経てのベストアルバムですが、『CANVAS』は"全部塗り潰したとしても自分の音楽は下地に存在している"ことを提示した作品で、そこを区切りにまたイチから自由な姿勢で音楽をやっていきたいという意思を感じ取りましたが、その意識はありましたか?

「ありました。でも『CANVAS』はどちらかというと現在進行形で、"そうありたい"という想いの方が結構強くて。"全部塗り潰してやる"みたいな感じがデカかったですね」

――なるほど。

「いつもアルバムやEPを作る時、コンセプトを決めてそれに当てて曲を書くことが多いんですけど、作品や楽曲に対してのテーマが『CANVAS』だとしたら、今回の『THE LAST』は、もっと人間としてアーティストとしてどうありたいのか、どういう人間なのか、より自分自身にフォーカスを当てた作品ではあるので。そういった意味では前回の『CANVAS』がすごく地続きで繋がっているというか」

――『THE LAST』というタイトルについては?

「タイトルは最初からツアーを想定して付けていて。ツアーを終えた時に初めて意味が分かるようなものにしています」

――では結論としては、"ツアーに来てください"ということでしょうか。

「ですね。どうなるか分からないですけど(笑)」



"自分が求められていたものってこれだったんだ"


――今回ベストアルバムに収録されているのは、セルフカバー2曲と新曲1曲を含む全16曲で、13曲については過去の作品からチョイスされたと思いますが、全体的に前向きな楽曲が集まっている感じがしまして。向井さんがずっと大事にされている愛や自分らしさが全体的に散りばめられているなと思いましたが、選曲についてはどのように?

「選曲はもう、上から聴かれている順です」

――ああ! シンプルにそうなんですね。

「です。自分の意思は良い意味で全くなくて。本当に"ベストアルバム"を作ろうと思って。言ってみればファンの人が選んだベストみたいな感じ。再生回数のデータを見るだけだったので、選曲はめちゃくちゃ早かったですね(笑)」

――2022年の楽曲が入っていないんですね。

「そうなんですよね。もう分かりやすく初期の曲が入っています(笑)」

――2023年に出すベストアルバムだから、直近すぎる作品は含まないと決めていたわけではなく?

「いや全く。ただ評価の問題だと思います」

――昔からある曲の方が、再生回数は伸びていきやすいですよね。

「多分蓄積されてるものもありますし、あとはライブでやってる回数が圧倒的に違うので。『Celebrate!』(M-3)は比較的最近の曲ですが、この曲はほとんどのライブのセトリに入れていたので、そういう背景もあるのかなと思います」

――並んだ楽曲を見られていかがでした?

「"自分が求められていたものってこれだったんだ"とすごく分かったというか。あとは歌詞で聴いてる人がやっぱり多いんだなと思いました。自分は今まで色んなサウンドアプローチや、ジャンルにもあまりこだわらずやり続けていたんですけど、並べてみるとやっぱりメッセージ性が強かったり、今の憤りを乗り越えたいみたいなパワーのある楽曲が集まっていたので、自分のファンの人たちや聴いてくださっていた人がそういう部分を評価してくださってたんだなと、見返して感じました」

――向井さんの歌詞は、とても身近に感じられてスッと入ってきますね。

「ありがとうございます。自分が難しい言葉が分からなくて。あとは多分ずっとR&Bを聴いていたので、あまり遠すぎる表現に馴染みがないのもあるかもしれないですね」

――歌詞を書く時はメッセージを込められるんでしょうか。

「感情的になってる時が、1番書き殴るみたいなことが多いですね。逆に『Love Is Life』(M-4)みたいな、めっちゃハッピーで浮き足立ってるような歌詞が、自分の中では難しくて。この曲は共作させていただいてるんですけど、作詞はすごく難しいですね(笑)」



これまでの楽曲や制作活動から感じたこと


――曲順はどのように考えられたんですか?

「『リセット』(M-1)と最後の新曲の位置だけ決めて、あとはアルバムを通して聴いた時にバランスが良くなるように入れていきました」

――聴き心地を重視して。

「そうです。今はサブスクで自分でプレイリストを作れるような時代なので、せっかく盤で出すなら並べた時の聴き心地は結構重要かなと思って、チームの皆で色んな案を出し合って。選曲よりも曲順を考える方が時間かかりましたね。あとはマスタリングとミックスもやり直しているので。今までのアルバムは毎回サウンドアプローチが全然違って、完全打ち込みの曲もあれば、生演奏の配分が多い曲もあるので、そこのバランスは考えました」

――1枚通して、全く違和感なく聴けました。

「ありがとうございます」

――歌唱は録り直していないんですよね?

「全部そのままですね」

――1番古い2016年の『SLOW DOWN』(M-12)、今改めて聴いてみていかがですか?

「詰みも全くないですし、今だったらデモで済むような段階だなとすごく感じます。でもこの時は、音数が多くてギュッとなった音楽の時代が少し通り過ぎて、いかに引き算をしていくかという時代だったので、それはそれで時代ならではの正解だったんだろうなと思いつつ。初期の曲は当時の年齢で作ったからこそ、ある意味でちょっと粗さがある。でもそれも良さなのかなと思って、新鮮な気持ちで聴き返していました」

――初期の曲は歌い方も違う感じがしますね。

「全然違いますね」

――ご自身でもそう思われますか。

「はい。今は少しは器用になったと思います(笑)」

――当時のことを思い出されましたか?

「しましたね。昔は今よりももっとがむしゃらに、ずっと部活みたいに曲を作っていて、最近は作詞作曲に全然関わっていない楽曲も歌ったりするので、スピード感が全く違って。とにかく何もない場所から少しでも自分を知ってもらおうという気持ちをすごく思い出しました」

――7年の活動の中で、曲の中で言われていることはあまり変わっていない感じがしますね。

「パーソナルなこと以外は書けないタイプなんだなって。だからハマる人とハマらない人の差はすごく激しいんだろうなとは思いました」

――でも、人間臭さがあってこそ音楽家。

「本当にそう思います。不完全な人の方が自分は魅力的だなと思うので、自分もそういう人になれたのかなって、ちょっとは思えるようになりました(笑)」

――"セルフラブ"ともよくおっしゃっていますよね。

「そうですね。でもやっぱり繰り返しで、生きてるとアップダウンもあるし、年齢も重ねていくし、生活もどんどん変わっていくから、完全に自分に満足することはずっとなくて。それを取り返して取り返してまた失って、みたいなものの繰り返しでしたね」

――『道』(M-13)に<あと1歩だけでもいい その1歩を繰り返す中で>という一節がありますね。『道』はTVアニメ『風が強く吹いている』のタイアップ曲ですが、タイアップでも向井さんご自身のことを言われているのかなという曲が結構多いですよね。

「『風が強く吹いている』の作品の2曲(『道』と『リセット』)は本当にその気持ちが強くて。自分では全然意識せず、とりあえず原作を読み込んで物語に沿ったものを書いたんですけど、歌えば歌うほど染み込む感覚というか、逆に楽曲に自分が勇気づけられたり、歌っていてすごく一緒に成長してる感じがありますね」



セルフカバーと言いつつも、人の楽曲をカバーしている感覚


――セルフカバーについてもお聞きしたいです。様々な楽曲提供をされている中で、今回片寄涼太さん(GENERATIONS from EXILE TRIBE)の『Possible』(M-14)と、入野自由さんの『NOT SPECIAL』(M-15)を選ばれた理由はありますか?

「セルフカバーするなら、原曲と全然違ったアプローチをしてちょっと裏切りたいなと思って。『Possible』は原曲もリアレンジもm-floの☆Taku Takahashiさんがやってくださっていて、せっかく☆Takuさんとやるならまた違ったアプローチをしたいなというのでお声がけさせていただいて。『Possible』は自分の楽曲の中でレンジも低いし、自分のオリジナルとは全然違った雰囲気もあるので面白いかなと思ったのと、『NOT SPECIAL』は今まで書いた歌詞の中でも結構気に入っていて。個人的に入野自由さんの『NOT SPECIAL』を何回も聴いていて、ライブでもカバーしたことがあるんですけど、改めて歌詞の世界観にグッとハマれるようなピアノ1本だけのアレンジにしました」

――原曲と聴き比べると全然違いますね。

「違いますね。自分でもピアノ1本でのレコーディングは特典とかではやってたんですけど、改めてCDに入れることはあまりなかったので新鮮な気持ちで臨みました」

――『Possible』は、イントロのギターのスイッチがものすごくカッコ良いです。

「あれ良いですよね。言っていいのか分からないんですけど、すごく特殊な作り方をしていて。違うフレーズを録り続けて、それを切り貼りしてイントロを作っているので、あのままプレイしてないんです。そもそもギターのご本人もどうやって弾いてたか覚えてないぐらい切り貼りされているんですよ。でもそれって☆Takuさんがずっとやられていたm-floの作り方に近くて。サンプリング文化だったというのもあるし。ギターのレコーディングに立ち会わせていただいたんですけど、すっごく面白い作り方をしてるなと思いました」

――テクニカルな作り方をされていたんですね。カッコ良い。

「絶妙な感じですよね。自分の中で☆Takuさんってやっぱり、m-floの時から2ステップのイメージがすごく強くて。今2ステップが世界的にカムバックしてるのもあって、その要素をちょっと入れたかったんですけど、☆Takuさんとお話した時に、"今はもう2ステップがありふれてるから、2ステップをやりつつもちょっと違ったアプローチをしたい"とお話をいただいて、"めちゃくちゃ良いと思います"と言って広げていただいたんです」

――片寄さんバージョンとは別の曲に聴こえます。

「確かに今聴くと、原曲めちゃくちゃ遅く感じますもんね(笑)。でも原曲は片寄くんの良さも出ていますよね」

――本当に。2曲を歌ってみて思うことはありましたか?

「セルフカバーと言いつつも、普通にカバーしてる感覚でしたね。自分が作ったものというよりは人の楽曲を歌ってる感覚の方が強くて。自分が楽曲提供する時、向井太一の色を出しつつも、特にリリックの部分で、その人が歌うからこその良さが出たり魅力的になるよう、作る上で意識していたので。片寄くんの場合、あれだけ男性的で魅力的な人にちょっと弱々しい姿を見せてほしいとか、入野自由さんは声が素晴らしかったので、その声質で他の楽曲よりもポエトリーに、喋るように歌ってほしいとリクエストしたり。だから今回はセルフカバーというよりも"歌わせていただきます"ぐらいの感じでした」

――素敵なセルフカバーですね。

「ありがとうございます、嬉しいです」



新曲『Last Song』の意味。未来はとにかくまだ分からない


――新曲の『Last Song』からは強い意思と決意を感じますが、先ほどのお話だと、アルバムの最後に新曲を入れることは決めておられたんですね。

「そうですね、新曲は入れようと思っていました。ベストの情報を解禁した時は全然出来上がってなくて、しかも最初は全然違った曲を制作していたんですよ。でも途中から"もうこれじゃないわ"となって作り直したんですよね」

――そうなんですか。

「最初はベストアルバムのタイトルのコンセプトをガン無視した楽曲を作っていて。ただ作りたい曲をやろうと始めたんですけど、でもだんだんベストに対しての自分の想いが固まってきて。トップラインを作り始めるぐらいの段階で、"ちょっとこれじゃないわ"となって、トラックメーカーに"ごめんなさい、もう1回やり直していいですか"とすっごい謝って(笑)、変えたものです」

――どういう気持ちで"これじゃない"と思われたんですか。

「その時自分がすごいどん底にいて、気持ち的にとにかく何かを吐き出すような作業だったんですけど、"ちょっと今そういう感情以外を歌うのがしんどいな"と思って。だからこの曲は自分の中では何かを乗り越えた先の曲というよりは、ただすごい底の部分で上を見てるだけの曲なんです。Aメロの1番最初の歌詞をもう1度最後に持ってきて、同じ状況をずっと繰り返している。未来はとにかく分からなくて、でもそれが明るい方向に向かうのか、そのままでいいのかもまだ分からない、自分の中ではそんな曲です」

――希望を感じる終わり方なので、先が見えたのかなと思っていました。

「その答えは多分ツアーを終えて、自分自身も分かると思います」

――<抱く悲しみも 過去の喜びも 抱きしめたらいっそ 捨てちゃおう>というリリックで、少し吹っ切れたような感覚がありましたが。

「これはうちの社長に言われた一言がキッカケで。ここ7年間で後半は特に、とにかく『リセット』を超えるものを作らなきゃいけないというプレッシャーがずっとあって、そこにすごくしがみついていたんです。でもチームを変えた時、うちの社長が"もう全然捨てていいよ。過去のことは考えなくていいよ"と言ってて、それがすごく印象的で。自分のために自分のことを歌っていたのに、いつの間にか自分にしがみついていたことに気づいたというか」

――その言葉をもらって楽になりましたか?

「楽になったというか、考えが変わった感じですね」

――<まだ、まだ 歌う僕の姿が見える>という、歌っていくことに対しての熱も感じますが、そこに対しては?

「この曲を書くのに今、歌詞が書けるようになった感じです。だから現在進行形ですね」

――書けなかった時期があったんですか。

「書けなかったし、書いてなかったですね。だから人に作っていただいた楽曲を歌っていたり。でもそれがすごく自分にとって刺激的で。何か自分自身に飽きてたんですよ(笑)。同じようなことをやっている焦りもあったし、自分がこの場所にいることがすごく居心地が悪くて。だからとにかく自分が変わりたいという気持ちがあったんですよね」

――『Last Song』はまた書けるようになったキッカケの曲ということになるんですか。

「この歌詞を書いて、変わることは別に悪いことじゃないし、今の自分にとっては必要なことだなというのをすごく感じました」

――変わることへの抵抗みたいなものがあった?

「今まで自分は変わり続けていたつもりではあったんですけど、もちろん変化はしつつ、でも結局しがみついていた部分もやっぱりあったんだなって」

――現在進行形の今、どんなお気持ちでいらっしゃるんでしょうか。

「それを見届けるのは、ツアーを見ていただくということになります」

――なるほどですね。

「でもポジティブにもネガティブにも、ちゃんと意味が分かるようなものを作ってるので。皆の反応がどうなるかちょっと分かんないですけど(笑)」

――『Last Song』のタイトルは、『THE LAST』の最後の曲だから、ですか?

「それもありますし、その最後の意味が分かるのもツアーファイナルと同時です。ほんとに東京公演が全部終わった後に意味が分かるようにしています」

――今回のツアー、本当に見逃せないものなんですね。何なら全通してくださいという感じですかね。

「場所によって内容を変えてるので、全通してもまた新しく楽しんでいただけると思いますね」

――ゲストに迎えられるのはRUNG HYANGさん(大阪・福岡公演)とclaquepotさん(大阪公演)、YOUYAさん(名古屋公演)。お三方とも盟友ですね。

「そうですね。ただの友達(笑)」

――ここまでのお話から、今回はとても重要なツアーだと感じたのですが、今改めてお三方を呼ぼうとなった理由はありますか?

「YOUYAさんは最近知り合ったんですけど、claquepotとRUNG HYANGに関してはずっと自分の音楽活動を見てもらってましたし、お互いに刺激し合っていたので、今回の自分を振り返るツアーの中では、やっぱり3人はなくてはならない存在かなと思って。久しぶりのツアーというのもあったので、お客さんも楽しませるようなポイントとして協力していただいてます。で、最後の東京は1人だけでやるという(笑)」

――DJセットとバンドセットだと、ライブの雰囲気は違いますか?

「全然違いますね。やる楽曲も違いますし。今回はせっかくDJ EDITIONをしてるので、DJセットならではの見せ方を考えていて。今までバンドしか見たことない人は、そこでもまた違った楽しさがあると思います」

――集大成になりそうですか?

「そうですね」



こんなに真剣に"ツアーに来てください"と言うのは初めてかも


――向井さんは今、歌うことの意味は見えていますか?

「意味が見えてるかに対する答えは、"分からない"ですね。でもずっと分かってなかったと思います。ずっと正解を探していて、自分の楽曲はどういうものが正しいのか、分かりやすく言うとヒットするのか、そういうことをずっと探し続けていて、これは違った、これは違ったの繰り返しで。その度に自分嫌いになったり好きになったりの繰り返しで。でも、だから自分は今まで7年間音楽をできていたんだなと思いました。満足しないことも自分の制作意欲のひとつであって、さっき『Love Is Life』の話で言ってたみたいに、完全にハッピーな曲ってすごく難しくて。自分自身が完全にハッピーな人間じゃないからこそ曲が作り続けられるのかなとは思いますけど、分かった部分と分からなかった部分は結構ハッキリありますね」

――これからも歌い続けていくというのは?

「それも含めて全てツアーで分かりますので(笑)」

――改めてツアーに向けての意気込みと、アーティスト活動以外で年内にやり遂げておきたいことがあれば、一足先にお聞かせ願えればと思います。

「決めてるようで全く決めてなくて。とにかく今はツアーに全力投球していて。多分すっごく繊細な時期で、いっぱい迷惑をかけています(笑)。ただそのぐらいの意気込みで今回のツアーに向けて準備をしているので、とにかくベストアルバムを聴いて会いに来てくれると嬉しいです。こんなに真剣にツアーに来てくださいって言うの、初めてかもしれない(笑)」

Text by ERI KUBOTA




(2023年10月25日更新)


Check

Release

向井太一、初のベストアルバム

Album『THE LAST』
2023年10月25日(水)発売

初回生産限定盤[CD+スリーブケース]
3850円(税込)
TFCC-81043

通常盤[CD]
3300円(税込)
TFCC-81044

《収録曲》
01. リセット ※TVアニメ「風が強く吹いている」第1クールエンディングテーマ
02. FLY
03. Celebrate!
04. Love Is Life
05. Siren
06. Break up
07. HERO
08. 僕のままで ※ロート製薬「ロートジー デジタル MV フェス」コラボレーションソング
09. Bravest ※TVアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」オープニング主題歌
10. I Like It
11. 空 feat. SALU
12. SLOW DOWN
13. 道 ※TVアニメ「風が強く吹いている」第2クールエンディングテーマ
14. Possible ※セルフカバー / Original by 片寄 涼太 (GENERATIONS from EXILE TRIBE)
15. NOT SPECIAL ※セルフカバー / Original by 入野自由
16. Last Song

Profile

福岡出身のシンガー。自身のルーツである、R&B・HIP HOPをベースに、ジャンルを超えた楽曲で各媒体・リスナーから高い支持を得る。2017年11月に1st ALBUM「BLUE」でTOYʼS FACTORYからメジャーデビュー。タイアップ作品に関しては「アニメ『風が強く吹いている』」、「アニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』」、「アニメ『TIGER & BUNNY 2』」、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2023 S/Sシーズンテーマソング」、「TVアニメ『遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!』2年目エンディングテーマ」を手掛けている。2023年10月にBEST ALBUM「THE LAST」をリリース。

向井太一 オフィシャルサイト
https://taichimukai.com/


Live

「THE LAST TOUR」

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード:248-852
▼10月27日(金) 18:30
BIGCAT
スタンディング-6500円(ドリンク代別途要)
[ゲスト]RUNG HYANG/claquepot
※4歳以上は有料。
※販売期間中はインターネット販売のみ。1人4枚まで。チケットの発券は10/20(金)10:00以降となります。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888

【愛知公演】
▼11月15日(水) ボトムライン
【福岡公演】
▼11月24日(金) DRUM SON
【東京公演】
▼11月26日(日) 豊洲PIT

チケット情報はこちら