インタビュー&レポート

ホーム > インタビュー&レポート > KIRINJI、新レーベルを設立し メジャーデビュー25年目にしてまた新たなフェーズへ ニューアルバム『Steppin’ Out』を巡るストーリー


KIRINJI、新レーベルを設立し
メジャーデビュー25年目にしてまた新たなフェーズへ
ニューアルバム『Steppin’ Out』を巡るストーリー

この夏、メジャーデビュー25周年を迎えたKIRINJI。2021年からは堀込高樹のソロ・プロジェクトとしてスタートを切り、新体制で発表されたアルバム『crepuscular』は、コロナ禍のムードも色濃く反映した一枚としてリリースされた。あれから約2年弱。デビューから数えれば通算16枚目となるニューアルバム『Steppin’ Out』が到着。本人の「聴いてくれた人の気持ちが上向きになるようにということを強く意識しながら制作に臨みました」との言葉通り、体が1cmぐらい浮きふわりと軽くなるようなポジティブワードに満ちた歌詞とサウンドが印象的な一枚となっている。そして『Steppin’ Out』=踏み出そうというタイトルよろしく、リリースに合わせて新レーベル『syncokin』の設立も発表するなど、モヤがかかったような数年を抜け出し次のフェーズへと進んでいく姿勢にワクワクさせられる。今回は来阪を果たした堀込に、迎えた25周年について、『Steppin’ Out』を巡るさまざまなストーリーについてインタビューを敢行。KIRINJIの今とこれからを感じられる内容となっているはずだ。

メジャーデビューから25年、
続けてこられた秘訣は「図々しさ」!?


――今日はよろしくお願いします。まずは、先日2023年8月26日でメジャーデビュー25周年を迎えられました。おめでとうございます!

「そうなんですよね。正直言うと、把握はしていなかったんですけども」

――特に周年を謳われるようなこともされていないですし...。KIRINJIを続けてきた長い時間を振り返られてみて、それはどんな年月だったでしょうか。

「飽きずにやってこられたなという感じですね。バンドとしての編成がいろいろと変わってきましたから。そこで途絶えてしまう人もいると思いますが、僕の場合はいい刺激になってやってこれた。そして続けられた理由としてはそういう変化に関わらず、ちゃんと音楽を聞いてきてくれたファンの方々がいらっしゃったことですよね。みなさんに支えられて25年、これからもやっていくつもりですけども非常に感謝をしています」

――おっしゃられたようにバンドの変化が起こった時に、バンドを終わらせるという選択肢もあったと思うのですが、そういう思いは一度もなく?

「そうですね、辞めるとしたら泰行が抜けたタイミングだったのかもしれないけど、その時にふたりでやっていたものが6人でやることになりますというのは、変化として面白いと思ったんです。ダイナミックな変化といいますか。そういうグループは今まであまりなかったし、メインボーカルが代わるっていうのもないじゃないですか。そういうダイナミクスがある活動歴が、振り返った時に面白いんじゃないかと思ったんです。作品だけでなく、活動の変遷もエンターテインメントとして見せていくのもありなんじゃないかと。今はKIRINJIもひとりでやっていますけど、これからまた誰かが増えることも考えられますし。変化に対して面白みを見出せたから続けてこられたのかなとも思いますね」

――自らに起こる変化も面白がっているうちに、こうでなければならないという枠みたいなものも取っ払われていったような感覚なのでしょうか。

「そうかもしれないですね。んー、その"枠"とは額縁、ですよね。兄弟の時はふたりでやっているという額縁があって、6人編成の時には6人でやっているという額縁がある。でもそれはメディアを通じて世の中に出るための額縁であって、言ってみれば思い込みなわけなんです。自分たちでこうだよねとか幻想を作ってその幻想をお客様に楽しんでくださいっていうのが、こういうグループのストーリーの見せ方なのかな。そういうストーリーや額縁がなくなったとしても、自分が曲を作る・歌詞を書くっていうことは揺らがないわけですから。そこさえ変わらなければ何も変わっていないという感覚ですね。それこそ音楽のスタイルは変わってきましたけど、自分自身やってきたことは何も変わっていない感覚です。外から見た時に額縁が変わっただけですね」

――確かに、我々マスコミにとってはソロプロジェクトなのか、デュオなのか、バンドなのか、ご紹介する時のフックとしてすごく重要視しているような気がします。

「でもそこがないと伝えづらいですもんね。それは当然だと思います」

――この長い時間にわたってKIRINJIを続けてくることができた秘訣をもう少しお伺いしようと思っているのですが、それはやはり編成が変わっても自分が音楽を作り続ければ何も揺らぐことがないと気づかれたことでしょうか。

「気づいたというよりは始めからそう思っていたところはありますね。続けられた秘訣としては...図々しさ...ですかね」

――図々しさ!

「結局はいろいろ言われても、俺がKIRINJIだと言えばKIRINJIだからみたいな図々しさがあったのかなと思います。それと、そういうこともしょうがないなって受け入れてくださる柔軟なお客様がいたということが続けられた秘訣ですよね」



レーベル『syncokin』の設立は
ステップ軽く音楽を発信するため


―25周年イヤーの大きなニュースとしては、ご自身でレーベルを立ち上げられたことがあると思います。レーベルはどんな経緯でスタートさせることになったのでしょうか。

「曲を作ってすぐ出そうということができる環境があれば、サブスクリプションサービスがメインになっている時代により適しているのではと思ったんです。小さいレーベルであればそれがフットワーク軽くできるだろうと」

――なるほど、軽いステップで活動をしていけると。

「はい。とはいえCDがほしいと言ってくださる方もまだまだたくさんいるんです。そういう人に届ける場合に、今まで通りCDのプラケースの中にブックレットが入っているだけだと商品として、モノとしての魅力が乏しいと思いました」

――少し前まではそれが普通だったはずなんですけどね。

「でもそれはサブスクリプションが出てきた当初から思っていたことで、単なるデジタルの情報が入ったプラスティックの板でしかないわけですから。それを何か魅力的なモノとして販売しないとCDを出す意味がないなと思って。そういったことの采配もレーベル内において自分たちでやれた方が、より納得できるものができるんじゃないかと」

――ということはレーベルを立ち上げた意味としては、自分が作る音楽をより自分たちが届けたい形で届けるためのシステムだと。またこのレーベルのお名前がすごく...。

「変わってますよね」

――すごく特徴があるお名前ですし、また新鮮さも感じました。

「新古今和歌集から取って『syncokin(シンコキン)』という名前なんですが、新しい・古い・今という3つ並んでいるのがすごく奇妙だなと思って」

――そんな言葉、ないですよね。新古今という言葉が奇妙だということも、言われて初めて気がつきました。

「本当ですか? 何とも思ってなかった?」

――はい。言われて初めて、3つの言葉の並びの面白さと奇妙さに気付かされました。

「古今和歌集って、きっと昔からある和歌と、最近できた和歌を合わせてまとめましたっていうものだと思うんです。で、新古今っていうとそれに新しいものを足しているんでしょうけど、もはや新古和歌集でいい気がしませんか? なんかいろいろそそっかしいんですよ。新古今和歌集」

――そそっかしい(笑)。

「そういった面白さがあるなっていうのは前から思っていたんです。で、このレーベルを作るにあたって、何か響きのいい言葉を探そうと。そこでシンコキンはいい響きだなと思ったし、字もちょっと不思議だし。古いモノと今のモノがあって、それを新鮮な気持ちでという意味があるのかなと独自解釈しました。それが音楽を制作する上での心情とも近い気がして、レーベル名にしたんです」

――この『syncokin』では、どういったことを発信していくことになるのでしょう? KIRINJIのみが音源を発表していくのでしょうか。

「今のところ...所属アーティストはKIRINJIだけですね。自分の作品を発表するために作った場なんですけど、いろんなインタビューで他のアーティストも出るんですか? なんて聞かれて、そうかそういうこともできるのか...なんて思ったりして。アーティストはどうやって見つけたらいいんですかね? って思うんですよ」

――SNSでのつながりや、イベントやフェスでの出会いとかになるんでしょうか。

「ですよね。でもそういう人たちはすでにCDを出しているでしょうから。まだリリースをしていないアーティストを見つけないといけないのかなと思ったりしますね」

――なるほど。まずは新レーベル『syncokin』からの第一弾として、KIRINJIのニューアルバム『Steppin' Out』がリリースとなりました。反響はお耳に届いていますか?

「今回すごく好評いただいているみたいです。ありがとうございます」

――そもそも前作の『crepuscular』からKIRINJIはソロ・プロジェクトとしてスタートされました。その前作での制作などで『Steppin' Out』に活かせたことなどはあったのでしょうか。

「あったかなぁ...。基本的に前のアルバムもその前もその前も、スタジオでベーシックを録ってそれを持ち帰って、アレンジを詰めて、必要であれば他のミュージシャンも誘ってレコーディングしてっていうプロセスは変わらないんです。でも『crepuscular』はコロナの真っ最中に作ったというのと、『Steppin' Out』はコロナとの付き合い方が変化してきている中で作るのって、そこはすごく気分が違いますから、そこは反映されているなと思いますね」

――では、まず今回の『Steppin' Out』の制作は、どんなところからスタートをしていったのかをお聞かせください。

「去年の6月に「Rainy Runway」というシングルを出しまして、6月に出すからこそ梅雨の時期にまつわる歌にしようと思って出したら、その年東京はから梅雨で。全然雨が降らなくて、もう梅雨終わり? っていうがっかりな感じだったんです。梅雨が続けばもっとラジオでもかかっただろうに(笑)」

――コロナもあったから忘れていましたけど、そういえば梅雨は短かったですね。

「がっかりだと思いながら、雨が降っているけども家にいてもつまらないから外に出ようという歌にしたつもりだったんだけど、聞いた人の受け取りはコロナの生活から次に行きたいよという気持ちが歌われているという解釈だったんです」

――へー! でも確かに、そういうふうに取ることもできそうです。

「自分的にはそんなつもりはなかったんですけど、そういうふうに受け取られるということは僕も深層心理ではそんな気持ちでいたのだろうし、世の中の人がみんなそういうことを感じているんだなと思ったんです。その後ライブと並行して曲を書いていて、書きながらコロナの後の世の中での新しい暮らしぶりをみんなが待ち望んでいるんだなということを感じながら、ずっと曲を作っていました。それならばこの先に何かいいことがあるんじゃないかという気持ちを、聞いた人が感じられるような歌詞やサウンドにしようと考えながら作っていました」

――ということは「Rainy Runway」が当初の意図通り、梅雨の歌として受け取られていたらアルバムのコンセプトは違うものに...。

「なっていたかもしれないですよね」

――つまり、今回のアルバムに関してはコンセプトありきという感じ?

「コンセプトありきと言ってしまうとアレで、コンセプトというほど明確ではなく、まぁこんなぐらいの気分かなと。やっぱりコンセプトですと言ってしまうと、そこから外れたらダメみたいな気持ちが湧いてきちゃうんですよ。だからそういう決まり事は作らないようにして始めるんですけど、でも気分ぐらいならね。ムラがあっても許容されるかなと」

――ふむふむ。アルバムの資料の『「聴いてくれた人の気持ちが上向きになるように」ということを強く意識しながら制作に臨みました』という言葉もすごく印象に残りました。もちろん言葉選びも大事だと思いますが、サウンド面はどうでしょうか。

「音の面でもメロディアスであることを心がけました。そしてしっかりサビが印象に残ることですかね。やっぱりKIRINJIを聞いてくれている人たちは、なんとなくですがメロディーが好きな人たちだなと思っていて。あと僕もそうですけど、日本人全体の傾向としてサビがしっかりしているとうれしいと思うんです。わかりやすく気持ちが乗ってくるためにはそれが必要なんだと思います」

――つまり、日本人はサビ好き?

「サビ好きですよね。絶対にサビがないと許さない人種じゃないですか? こう来てこう来てここが聞きどころですよっていうアピールをすごくするタイプの音楽がJ-POPかなと思います。その聞きどころはここですよっていう表現が、あからさまと言っていいかわからないけど、はいサビきました〜っていう。僕はそれがこっ恥ずかしいなと思うこともあって、サビらしい存在感はあるけれども押し付けがましくないなというバランスのところに納めたいといつも思っています」

――でも今回に関しては聞いてくれた人の気持ちが上向きになるように、サビはわかりやすく。

「とはいえ、世の中のJ-POPほどわかりやすくないような気もしています。当社比、って感じかな」

――当社比!

「自分の中では、って感じですね。今回はサビを意識しましたっていう感じかな」

――アルバムを聞かせていただいて全体を通して光が見えるような作品だなと思ったのですが、中でも「指先ひとつで」にそこはかとないポジティブさを感じさせてもらいました。散歩の時にふんふん歌いたくなる口笛ソング的な感じで。

「それはうれしいですね」

――素敵な予感というハッピーなパワーワードもすごく印象的で。「聴いてくれた人の気持ちが上向きになるように」ということをアルバムの中で一番体現している歌詞でもあるなと私は感じました。でも決して明るい一辺倒のメロディーではないのに、すごくポジティブに響く感じが不思議にも思いました。

「一応サビはメジャーキーで広がる感じになっているからかもしれないですね。そのせいかと思います」

――ちなみにご本人としては、一番このアルバムの軸になったと思う曲はありますか?

「さっきもお話した通り、「Rainy Runway」があってのアルバムという感じがしているのと、あと「Runner's High」ができた時に、これはイチオシの曲になるなというのは感じました」

――それはどういう点で?

「やっぱり曲調ですかね。ソウルっぽい曲調で高揚感があって、静かに始まって盛り上がってまた収まる、という成り立ちの仕方とか、そこに自分としては手応えを感じていますね」

――なるほど。『Steppin' Out』というアルバムにおいて、コロナが明けてゆくからこそ取り組めた試みのようなものはあったでしょうか。

「どうだろう?そこに対して自分の心境が変わったなって思うことはなかったけど、振り返ってみると明らかに上向きな感じが今作にはあって、無意識の部分でそういうのが備わっているんじゃないかなと思いますね」



「これまで出したことがないものを」
数量限定盤に収録されたのは1stデモ


―そしてこの『Steppin' Out』に関して特筆すべきこととしては、数量限定盤だと思います。3枚組で1枚目は通常の音源が収録されたもの、2枚目は全曲インスト盤、そして3枚目がまさかの『Steppin' Out』全曲1stデモが収録されているという豪華仕様です。特にこの3枚目の1stデモは最終の音源に近い曲もあれば、本当に曲の原型的な、最終版とは遠いものも収録されていて驚きました。このデモを世の中に出そうと思ったのはどういう経緯だったのでしょう?

「これは通常盤とは別に特装盤を作りたいと思った時に、パッケージだけ変えていてもしょうがないから、元の音源とインストのカラオケ盤、これくらいは当然だと思っていて、あともう1枚何か...と思った時に、出したことがないものがいいと思いました。何かないかなといろいろ考えて、デモだったらアルバムのカラーを邪魔することがないと気がついたんです」

――どの曲もデモだというだけで、『Steppin' Out』そのものですもんね。

「そう。ここに例えば、どこそこで演奏した弾き語り音源が入っていたとしたら、なんだかバラバラな感じがしません? アルバムとは関係ない曲が入っているというか。ならば、1曲目から9曲目までの全てのデモを入れて、これがこうなったんだという聞き方をしてもらうといいなと。数量限定盤はそれなりの装丁で値段も張るのものだから、よりコアなファンの方々が買ってくれるだろうと。そういう人たちならデモを聞いてこんな曲になるんだという楽しみ方をしてくれるだろうと期待して出しました」

――聞かせていただいた印象としては、これ、公開してもいいんだ...! という驚きがありました。

「そうですか? 出してる人もいると思いますよ。ただ、こんな豪華な箱に入れる人はいないかもしれないですね(笑)。もっとサラッと出してると思います」

――特にさっき話題にも出ました「指先ひとつで」はこんなに変わるんだ! と。

「このデモは、特に僕が打ち込みしているだけのものですからね」

――あのデモを何段階ぐらい重ねていくと、最終系の形になるのでしょうか。

「まぁ曲にもよるんですけど、「指先ひとつで」だと、今回収録しているデモの状態のものをミュージシャンに聞いてもらって、演奏してもらうんです。それを持ち帰って、キーボードを弾いたりギターを弾いたりしながら完成に近づけます。だから、あのデモの次が最終の段階になります。今回収録しているデモは、"スタッフに一番初めに聞かせたデモ"という線引きをしています。あのデモの前に、もっとアイデアレベルのデモもあって、それを練って練ってスタッフに聞かせたデモになっているんです。そこからミュージシャンに聞かせるためのデモというプロセスが二段階ぐらいあって、レコーディングに入ります。だから結構いろんな工程があるんですよ」

――へー! それを伺うだけでも面白いです。

「だからはじめはその工程を順々に全て出していくのも面白いかもと思っていたんです。そうするとデモ盤だけで3枚組ぐらいになってしまう。おかしいだろ! と(笑)。だから、1stデモだけに納めました」

――私は左の耳でデモ音源を聞いてみて、右の耳で最終の音源を聞いて確認するという聞き方をしてみました。違いというか、曲の進化が見えてすごく楽しかったです。

「ね、面白いでしょう? 」

――はい。斬新な音楽体験という感じでした。そしてこのアルバムリリースに続いて、まずは弾き語りツアーが始まります。残念ながら関西、滋賀公演は完売なのですが弾き語りライブはどんな内容で?

「25年やってきて曲がいっぱいあるので、昔の曲も披露します。バンドでは最近の曲が中心になるんですけど、弾き語りは縛りがないので、20年以上前の曲や自分のソロ作品の曲、最近の曲もエレクトロニクスをガンガンに使っている曲もアコースティックにアレンジし直してやります。同じ曲でも別物として楽しんでいただけるのではないかなと思っています」

――また弾き語りツアーが終わると、そのまま年末まで6人編成での全国ツアーへとつながっていきます。

「こちらは新作を出したばかりなので、『Steppin' Out』からの曲が中心になるんですけど、キリンジ時代の曲もやる予定です。時期的にクリスマスの曲もやろうかなと。あと、メンバーみなさんが上手なのでなんでもできるんですよ。なんでもできるからこそどうしようと思っている部分もあります。ただ、今回はスタンディングのツアーなのでグルーヴがしっかり立った、ノれる曲が中心になると思います」

――年内いっぱいはツアーですよね。少し気が早いですが、来年はどんな年にしていきましょうか。

「来年...どうしますかね? 制作は早いうちに再開したいと思っているのと、仁川のフェスには出演しましたけど今年はフェスにあまり出なかったので、今こんな感じのKIRINJIになっていますよということを世の中の人に知ってもらうために、フェスやイベントに出たいなと思っていますね」

――フェス! いいですね楽しみです。

「あとは、サブスクリプションのおかげで海外の方にも曲をたくさん聞いてもらえるようになってきているんです。仁川に呼んでもらったのもそうだし、今度台湾でも弾き語りがあるんです。近いうちにアジアでワンマンができるようになったらいいなと思いますね」

Text by 桃井麻依子




(2023年10月 6日更新)


Check

Release

Album『Steppin’ Out』
発売中
syncokin

【数量限定盤】(3CD)
11000円 SCKN-1001

【通常盤】(CD)
3850円 SCKN-0001

《通常盤・数量限定盤Disc1収録曲》
01. Runner’s High
02. nestling
03. 指先ひとつで
04. 説得
05. ほのめかし feat. SE SO NEON
06. seven/four
07. I ♡ 歌舞伎町
08. 不恰好な星座
09. Rainy Runway

【数量限定盤・ボーナス CD】
オリジナル音源のインストとデモ音源を収録
Disc2:Instrumental(全9曲) ※M6はSax off ver
Disc3:1st DEMO(全9曲)

Profile

KIRINJI=1996年実兄弟である堀込高樹、堀込泰行で「キリンジ」を結成、1998年メジャーデビュー。2013年に堀込泰行がキリンジを脱退後、新メンバーを迎え6人編成バンドスタイルの「KIRINJI」として再始動。また、2021 年からは堀込高樹のソロ・プロジェクトとして活動を続けている。自身の作品のリリースやライブ活動の他、さまざまなアーティストへの楽曲提供やドラマ・映画のサウンドトラック、テーマソング制作など、活動は多岐にわたっている。音楽への深い造詣に裏打ちされたジャンルにとらわれない曲作りとアップデートし続けるサウンドプロダクション、 ユニークな視点から繰り出される詞世界は音楽ファンのみならず多くのミュージシャンや著名人からも支持を得続けている。現在、京都・α-STATION『NEW MUSIC, NEW LIFE』(毎週日曜 14:00~15:00)にてレギュラーDJを担当中。

KIRINJI オフィシャルサイト
https://www.kirinji-official.com/


Live

『KIRINJI 弾き語り~ひとりで伺います』

※9月公演は終了

【山口公演】
▼10月7日(土) 山口県旧県会議事堂
【島根公演】
▼10月8日(日) 松江・興雲閣
【鳥取公演】
▼10月9日(月・祝) 東郷温泉・湖泉閣 養生館
【三重公演】
▼10月14日(土) 伊勢・賓日館

Pick Up!!

【滋賀公演】

Sold out!!
▼10月15日(日) 16:00
愛荘町・蔵元 藤居本家 けやきの大広間
5500円
[問]Cow and Mouse■080-3136-2673

【神奈川公演】
▼10月19日(木) 川崎・SUPERNOVA KAWASAKI


『KIRINJI TOUR 2023』

【宮城公演】
▼11月17日(金) 仙台Rensa
【福岡公演】
▼11月23日(木・祝) DRUM Be-1
【広島公演】
▼11月24日(金) 広島クラブクアトロ
【北海道公演】
▼12月9日(土) ペニーレーン24
【愛知公演】
▼12月14日(木) 名古屋クラブクアトロ

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード:248-851
▼12月15日(金) 19:00
BIGCAT
スタンディング-8800円(ドリンク代別途必要)
※未就学児童は入場不可。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888

【東京公演】
▼12月19日(火)・20日(水)
EX THEATER ROPPONGI
【沖縄公演】
▼12月24日(日) 桜坂セントラル

チケット情報はこちら