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より素直に、自分たちのやりたいことをやる。
挑戦がもたらした『きおくのすみか』の原点回帰
mol-74インタビュー

京都発のバンド、mol-74(以下、モルカル)が自主レーベル「11.7」設立後、初のミニアルバム『きおくのすみか』をリリースした。とある集合賃貸住宅を舞台に、住人たちの「記憶」にまつわる物語を描いた全7曲が収録された今作は、前作のメジャーアルバム『OOORDER』から一転、シンプルな4人だけの音で作られた。前作『OOORDER』からの曲作りの変化、そして『きおくのすみか』の楽曲や「記憶」について、武市和希(vo>&key)にたっぷり話を聞いた。ぴあ関西版WEBの登場は2018年のミニアルバム『▷(Saisei)』ぶり。この5年間の出来事は、彼らのライブに対する意識も大きく変化させた。9月16日(土)には梅田TRADでのワンマンライブを控えている。新たな環境でヘルシーに音楽を鳴らすmol-74をぜひ目撃してほしい。

DTMでの曲作りと、セッションでの曲作り


――前回インタビューさせていただいた2018年からの5年で、メジャーデビューと自主レーベルを設立されて、バンドを取り巻く環境が大きく変わりました。昨年自主レーベルを設立した理由としては、リリースタイミングを自分たちでコントロールできるようになりたいという想いがあったとか。

「そうですね」

――最近自主レーベルで活動するバンドが増えていると思いますが、周りに相談しながら決めたりされたんですか?

「"自主レーベルってどんな感じやねん?"みたいな相談を他のバンドにすることは一切なかったです。自分たちだけで決めましたね。」

――決めた時の熱量はどんな感じでしたか。

「そこはポジティブでした。自主レーベル1発目に配信で出した『花瓶』は、メジャーに在籍していた時に作った曲で、自分たちはすごく手応えがあったんですよ。ただ、それをデモとして提出したんですけどあまり反応がなくて。だから自分らが良いと思ったものを世に出せる喜びや、リラックス感はやっぱり嬉しかったですね。やりたいようにできることの気苦労のなさというか。もちろん責任は全部自分たちですけど、でもヘルシーやなという感覚が1番強かったです」

――ヘルシーなのが1番ですよね。

「結局そこが大事な気がするんですよね。本当にヘルシーに、自分たちの思うようにやれる方が、多分僕らには向いてるだろうなと思いましたね」

――曲作りの話でいうと、今までは武市さんが弾き語りでデモを作ってメンバーさんに聞かせて、セッションで作っていたところが、DTMを使ったり、メンバーさんが曲作りに参加するようになった変化もあったそうですね。

「メジャーにいったことでの作風の変化はすごく大きいですね。DTMに関しては、1ヶ月に10曲作る場合、今まで通りセッションでやってたら制作スピードが間に合わなかったんですよね。最初は何とか無理していけても、継続的には絶対無理やなって。僕はその時DTMが嫌いだったのでやりたくなかったんですけど、曲作りのペースを合わせていくとなると、もうやるしかなかった。なのでメジャー契約の少し前から、ギターの井上(雄斗)もDTMソフトを買って家で制作できるようにして。ベースの高橋(涼馬)は元からDTMができる人なので、色々教えてもらいながら慣れていきました。あと一時期ドラムの坂東(志洋)も曲を書いてみるかとDTMソフトを買って。多分メジャーにいってなかったらDTMはやってないし、DTMじゃなかったらできてない曲も確かに存在してて。例えば『Replica』や『Answers』といったメジャーの代表曲たちは、DTMで作り上げた曲が多いです。だからやって良かったですね」

――新しい武器が増えた感覚ですか。

「そうですね」

――でも今作の『きおくのすみか』に関しては、セッションなんですよね。

「『花瓶』だけは出来上がったのが去年の3月でメジャーにいた時なので、僕が弾き語りで作ったものを、皆でDTM内で作り込んでいった感じです。他の曲たちはスタジオセッションが元ですね」

――『OOORDER』はシンセサイザーやストリングスなど、音数の多い作品でしたが、今作で4人だけの音に原点回帰した理由はありますか。

「どうしてもDTMの話に繋がってくるんですけど、DTMは無限に音を入れられるので、とにかく肉付けをいっぱいできるんですよ。セッションは4人しかいないので、その場ではどうしようもない。メジャー以前は基本的に4人の音で構成された曲が多かったんですけど、メジャー以降は4人以外の音が増えていって。『OOORDER』をリリースしてすぐの頃、メジャーに残るか自主レーベルを立ち上げるかの話をする前に、次の作品はシンプルなものにしたいねという話は、メンバーの中でも出ていて。纏ったものを削ぎ落として、シンプルで良いものを作ろうというモードになってたんですよね」

――なるほど、そうだったんですね。

「で、自主レーベルという結果になって、なおさら4人の音や表情がちゃんと見える作品にしてみようぜということで、今回DTMは使わなかったです」



「記憶」を多角的に捉え、情景を思い浮かべて曲を書く


――今作は全体的にフレッシュですね。

「今までの作品で1番フレッシュなんじゃないかな。裏テーマなんですけど、とある1つの集合賃貸住宅の住人の記憶にまつわる物語をイメージしていて。1曲目の『忘れたくない』(M-1)は、収録曲の中でも結構初期にできた曲。かなりポップで、今までのモルカルになかった曲。僕としては、メロディーもキャッチーで聴き馴染みが良いと思ったんですけど、"方向性としてこの曲をモルカルでやっていいのだろうか"というメンバーからの意見もあったんです。でも、集合住宅に住む別々の主人公たちの記憶だから、色んな人がいたらポップな曲も1つのテーマに寄り添ったものになるんじゃないかということで、『忘れたくない』も収録しようとなりました。結果、ライブでコールアンドレスポンスをやったりして、ハイライトになる曲になっています」

――先日の『RUSH BALL 2023』でも盛り上がっていましたね。

「僕の中で、メジャーを離れて自主レーベルになったからと言って、ポップさをなくすみたいなのは違っていて。メロディーだけ聴くとメジャー期に作ってても何の違和感もないし。僕は昔からポップが大好きなので、そこは曲に担保したかった」

――本当にメロディーが良いですもんね。『花瓶』(M-4)と『ひびき』(M-7)のテーマが記憶になった理由は何かありましたか。

「全くなくて(笑)。僕、いつも情景が浮かぶかどうかで曲を作るかを判断していて、情景や風景が浮かばなかったらボツにすることが多いんです。『花瓶』ができた時に浮かんだ風景も、『ひびき』を作った時に浮かんだ風景も、どっちもたまたま記憶になぞらえてる曲だった。『花瓶』を作った時から、"次は記憶についての作品にするぞ"とか、そんな意識は全くなくて。次のミニアルバムにこの2曲も収録するだろうとなった時、どこで作品の軸を作るかといったら記憶かな、というところから始まって、記憶にまつわる曲作りをしようとなりました」

――それこそ色んな記憶が歌われていて。『忘れたくない』は鮮やかで幸せな記憶。『0.1s』(M-2)は逃したくない記憶。

「記憶に焼きつく瞬間を歌ってますね」

――後半はネガティブとまではいかないですが、過ぎ去った記憶、忘れられない記憶、いつか遠くなっていく記憶、思い出せない記憶、消してしまった記憶。でも最後は『ひびき』で前に進んでいます。

「『ひびき』に関しては、曲を作った時のイメージで、永遠の別れ感があって。自分の中で死別というものを扱う時に、10年以上前に飼ってた大吉という愛犬が亡くなった記憶があるので、そのことについて歌おうと思って歌詞を書いたんですね。当時僕は専門学生だったんですけど、大吉が死んだ直後ぐらいに書いてた歌詞とメロディーがあって、どうせならその歌詞も引用しようと思って。冒頭の<春を待たないまま あなたはいなくなって>は、僕が19~20歳の時に書いた歌詞をそのまま引っ張ってきました」

――そうだったんですか。

「記憶って、どんどん薄れて忘れていくからこそ前を向けることが多いと思うけど、まさしく『ひびき』は、すごく深い傷と辛い記憶があったけど、今はうまく向き合えてる、そんな曲です。その曲でアルバムが終われば前向きかなというのもあって、最後に持ってきてます」

――記憶に関する色んな地点の人たちがいるということですね。

「そうですね、それも考えました。集合住宅では全員が悲しい気持ちでもハッピーな気持ちでもないだろうと。なので1~2曲目の『忘れたくない』や『0.1s』は今の自分にとって大切になるであろう瞬間を焼き付けてる人たち。『Summer Pages』(M-3)や『花瓶』は、記憶に対して後悔を持ってる人たち。『アンニット』(M-6)や『ひびき』は、忘れることを肯定している人たち。そういう意識で作りましたね」



『アンニット』はすごく自分に近い人物


――前作『OOORDER』は人間味のある楽曲が多かったですが、今作では『アンニット』が1番人間臭いなと。

「うわ! 鋭いですね(笑)。『OOORDER』は僕が悩みや葛藤みたいなものをすごく抱えてた頃に制作してた曲たちが多いんですね。なのですごくパーソナルなことを歌詞に書いたんですよ。でも、これは『OOORDER』の曲たちを否定するわけではなくて、ちょっとパーソナルにしすぎちゃったなという感覚があったんですよね」

――武市さんのカラーを出しすぎたと?

「僕にしかわからないようなことを書いちゃったなと思って。もう少し皆が重ねられるような感情や歌詞にした方が良かったかなと。まあ、それはそれで作品なんですけど。でもモルカルは僕1人でやってるわけじゃないので」

――メンバーさんは何もおっしゃられなかった?

「言われなかったですね。僕が悩んでるのを1番近くで見てた人たちなので、多分メンバーとしてもそういう歌詞が出来上がっちゃうのは必然ちゃうかと思ってる気がします(笑)」

――なるほど〜。

「だから次の作品、つまり『きおくのすみか』では、パーソナルすぎるものを書くのやめようと思ったんですよ。ある程度、誰のどの瞬間にも、"確かにあるな"というものを書こうと。で、『アンニット』は、7人の住人の中に僕を住ませた感じなんです」

――これ、武市さんなんですか。

「そう。それこそメジャー時代にうまく対応できなかった自分に対するコンプレックスを歌詞にしています。なのでさっき人間臭いと言ってくださったところは、もしかしたら1番リアルに自分を映し出したからかもしれない。でもそういう自分も記憶も肯定してあげないと人間は次に進めないし、自分にも聴く人にも救いがないなと思って。『アンニット』はすごく自分に近い人物です。1曲だけならまあいいかと思って、パーソナルなものを書きました」

――色んなシチュエーションの立場の人たちを引っ張り出してくるのは、大変でした?

「そんなこともなかったですね。人間味云々というよりは、楽曲の雰囲気で個性を出していて。"28歳女性、会社員"とか、細かな設定はあまりしすぎないようにはしてたんですよね(笑)」

――はいはい。

「マーケティング的なことはあまりせずに。ざっくり"この人は10代だろうな"とかはあったんですけど。僕はメロディーとコードができた時には大体主人公が浮かんでいるんです。だから後から年齢などを決めることはあまりないですね」



記憶とは、塩のようなもの


――記憶についての曲を揃えていく時、自分にとっての記憶ってどんなものだろうかとは考えました?

「自分にとっての記憶。どこかのあの記憶とかじゃなくて、大きい意味での記憶ということですか」

――記憶と聞いたらどんなイメージが浮かぶのかなと。記憶は思い出にも知識にもなるし、気にも止めず忘れていくものもあるし、色んな記憶があるけれど、私は"記憶=忘れていくイメージ"が強かったんですよね。

「忘れていくものみたいなイメージは確かにありましたね。記憶とは何だろうかというのは、確かに改めてちゃんと深く考えてなかった気がします。まあでも、体の一部みたいなもんですよね。何て言ったらいいんでしょう。塩みたいなものかな。塩って固形物として見えるじゃないですか。でも水に溶かしてしまえば見えなくなる。でも舐めたら味はする。そういうものかな。目には見えなくなってしまっても、確実に溶けてしまったり、なくなったように見えても、ちゃんと人間の中を巡ってるもの。そういうイメージですかね」

――なるほど、塩......!

「溶けるものもあれば溶けないものもあって、残ってるものもある。溶けてしまったり忘れてしまったとしても、自分の一部になってるんだろうな、みたいな」



ワンマンは、より深く広い意味で記憶にアジャストしたライブになる


――自主レーベルで1枚目を作り終えて、改めてどんな作品になったと思いますか。

「原点回帰的な作品になりましたし、リリースする季節感云々の話でいくと、僕ら夏がテーマの曲があまりなくて。今作のリリースが7月半ばと決まって、じゃあ夏の曲を作ろうというメンバーのモチベーションになりました。僕らのイメージとしては『忘れたくない』『0.1s』『Summer Pages』は夏の曲。シンプルに夏の曲が増えて良かったのと、夏らしいライブができるようになったのは大きいですね。今、このアルバムを作ってなかったら、絶対できなかったライブに今なっている実感があります」

――ライブが変わってきたんですか。

「過去の自分たちならコールアンドレスポンスもしてないですから。MCでも言ってるんですけど、『忘れたくない』の歌詞の元ネタが、今年3月に東京で自主企画をやった時、それまでコロナで声を出せなかったのが、やっと声を出せるイベントが増えて、曲間でお客さんが"フー!"と言ってくれて。久しぶりにお客さんの声を聞いた時、すごく感動した自分がいて。ライブの歓声だけじゃなく、コロナ禍でどこのお店も閉まってたり、県外を跨ぐのも気が引けたり、すごく制限された生活をしたからこそ、今戻ってきつつある生活が感動的に見えたり、前は気にも止めなかったことが美しく見える。そういう気持ちを歌いたいと思ったのが『忘れたくない』で。ライブでお客さんとコールアンドレスポンスすることによって1つの曲が完成するじゃないですけど、そこに意味合いがちゃんとできるので。『忘れたくない』がコロナを経てできたものだから、今までやってなかったコールアンドレスポンスをすることで空間自体がハッピーになって、ライブのハイライトの瞬間が生まれる。"忘れたくない"という言葉にもピッタリだし」

――お客さんの存在というものを、ここにきて強く感じてらっしゃると。

「面白いのが、モルカルのファンの方って僕の勝手なイメージだと、"コールアンドレスポンスなんてしたくないよ"みたいな方が多いかなと思ったんですけど、意外と結構皆喜んでやってて。お客さんの知らなかった部分が見えたり、バンドとしても今までにない一面が見えてる。ファンの方も今まで見ることのできなかった景色が見えてるから、そういう意味では良かったですね」

――今までのライブは、曲の世界観を表現する意味合いが大きかったんですか。

「間違いなくそうですね。昔のインタビューでも言ってるんですけど、僕ライブが好きじゃなかったんです(笑)。昔は曲を作るのが楽しいと思っていた人間なので、ライブをする意味を考えたこともあって。音源の方がミスはないし、歌のピッチも整ってる。じゃあ何でライブをする?自分たちが表現したいものをステージで見せればいいかなとずっと思ってて。でも最近のライブはそうじゃないと思うことが増えました。その場にいる人との一体感、その場所を共有している感覚、それは静寂美の曲で味わうのは難しい。そういう意味ではライブも変わってきてますね」

――現在絶賛リリースツアー中ですが、対バン編の次はワンマンライブ編の真っ最中で、9月8日(金)が愛知が終わり、9月16日(土)が大阪、9月22日(金)が東京です。

「ワンマンは記憶にまつわる楽曲たちの中でも、対バン編でできない曲もできるし、久しぶりにやる曲もあるので、より深く広い意味で、記憶にアジャストしたライブになると思います。楽しくもありつつ、静かに自分の記憶を見つめ直すゾーンもあったりします。バンドの記憶も見えたりするんですかね。結果的にはそういうライブになると思います」

――今後の方向性としては?

「まだメンバーとそこまで深く話してないけど、やっぱり季節のリリースタイミングに向けた曲たちは出していこうと話してて。自分たちが持ってるバンドのコンセプトはブレずにやっていきたいです」

――次回作はどうなりそうですか。

「個人的には今回シンプルなものを作ったから、反動で次はもうちょっと色んな音が入っててもいいなと思ってます。多分きっとその繰り返しやと思います。面白いもので、バンドって作品を作った後はまた違った感情が生まれたりするので。今は自主レーベルで、自分たちの感情やムード、モードをより出せる環境なので、素直にやっていけたら今までモルカルが好きと言ってくれた人たちが喜んでくれるものを作れるだろうなと。自分たちの持ってる個性を磨いていけば、バンドとしても美しい方向になっていけるだろうと思っています」

Text by ERI KUBOTA




(2023年9月12日更新)


Check

Release

自主レーベルの作品第1弾ミニアルバム

Mini album『きおくのすみか』
発売中 2200円(税込)
LADR-48

《収録曲》
01. 忘れたくない
02. 0.1s
03. Summer Pages
04. 花瓶
05. 此方へ
06. アンニット
07. ひびき

Profile

2010年に武市和希(Vo,Gt,Key)、井上雄斗(Gt)、坂東志洋(Dr)の3名で京都にて結成。2017年より髙橋涼馬(Ba)が加入し現在の4人体制になる。自主制作でのアルバムリリース後、インディーズで計5枚のミニアルバムをリリース。日常にある身近な感情を武市の透き通るようなファルセット・ヴォイスを軸に、北欧ポストロックを思わせる繊細な音作りで注目を集める。2019年4月3日に初のフルアルバム「mol-74」でメジャーデビュー。6月に行われたワンマンツアーmol-74 one-man tour 2019 「Morning Is Coming」のファイナル公演、東京マイナビBLITZ赤坂をソールドアウトするなど着実にステージを上げている。2021年1月からはTVアニメ「BORUTO-ボルト-NARUTONEXTGENERATIONS」のエンディングテーマを担当。10月からはTVアニメ『ブルーピリオド』のエンディングテーマを担当した。2022年12月に自主レーベル「11.7」を設立。7月19日にミニアルバム『きおくのすみか』をリリースして、現在全国ツアー中。9月16日(土)に梅田TRAD、9月22日(金)に東京・EX THEATER ROPPONGIでワンマンライブを行う。

mol-74 オフィシャルサイト
https://mol-74.jp/


Live

「きおくのすみか」release tour

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード:245-322
▼9月16日(土) 18:00
umeda TRAD
オールスタンディング-4500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※3歳以上は有料。
[問]GREENS■06-6882-1224

【東京公演】
▼9月22日(金) EX THEATER ROPPONGI

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