ホーム > インタビュー&レポート > コロナを経て更にオッド(奇妙)なメンバーで生み出す。 音楽フェスという名のサファリ(長い旅)を見た。 DENIMS主催フェス『ODD SAFARI VOL.5』ライブレポート
今年もステージはメイン&サブのツーステージ編成。TENDOUJI、Chilli Beans. 、ego apartment、 ニッポンの社長、リュックと添い寝ごはん、NIKO NIKO TAN TAN、離婚伝説などの演者に加え、DJにはDAWA、Banchan......と、DENIMISに所縁のあるアーティストが出演した。毎回、これだけのアーティストを呼んできて祭りを開催する彼らのパワーとソウルにはいつも驚かされる。
もちろん、ライブだけでなく、出店者にもDENIMSと所縁のあるお店が出店。インストアライブに酒の場と公私ともに仲のいいFLAKE RECORDSによる物販。
ボーカル・釜中健伍が大学時代に同じカラオケ店でバイトし、現在も仲がいいという佐竹拓也が営む谷町のホットドックショップFATDOGSTANDの出店タコライスレーベルのDOCORICE。
Music Club JANUSで行われ、DENIMSも出演したTHE MEETS IN SHOCKの首謀者で、南船場で毎夜満タコ状態の立ち飲み屋THE MUSEN IN SHOCKは、店でも人気の卵かけ麺やアテを引っさげ参戦。(楽屋ケータリングでは、同店の看板メニュー・飲める天津飯が大好評だった!)
そして、ついにDENIMSの出番が始まる。今日という日をリスペクトするようにリハーサルで披露したのは、盟友であるTENDOUJIのキラーチューン『Killing Heads』に、サブステージで観客をロックしていたニッポンの社長の『私上手く笑えなくて』。
実はコレ、ステージ裏で「ケツさんのアレやるか~」と、思いついた釜中健伍が即座にメンバーと話して実現!こういうバイブスってフェスっぽくて勢いがあるし、ホンマにナイスすぎる。そして、そんなDENIMSの熱量に答えるがごとく、メインステージは本日でナンバーワンのゴキゲン度に。
Sly&The Family Stoneの『Sing a Simple Song』と共に再登場し歓声を浴びるDENIMS。スタンバイが完了すると、徐々にDENIMSのバンドサウンドがフェードインし、一曲目の『ひかり』でライブは幕開け。昭和なネオンが煌めくステージにこれ以上合う曲を僕は知らない。
勢いそのままに『Goodbye boredom』、『fools』とノンストップで繋ぐと、観客のボルテージもグングンとアガる。ようやくのMCタイム「ノンジャンルでそれぞれの道を突き進む人たちを集めたかった、それが今日叶った」と、ODD SAFARIに込めた想いを語ったゼブラ柄の衣装(Safariやなぁ!)の釜中健伍(Gt&Vo)。「より奇妙(ODD)にしたいので、誰か歌える人いますか!」と、昨年リリースした『ふたり feat. アユニ・D』のアユニパートを観客席から選出する、ファン歓喜すぎるまさかの演出が。
客席からステージに上がったふたりの女性が、それぞれ1パートずつ見事に歌い上げると歓声が湧き上がる。DENIMSと観客がひとつになりグルーヴを生み出し、会場の盛り上がりもそれに呼応しヒートアップ。
「自分を愛する歌を歌います」と、続けて披露した『I'm』では、楽曲の終盤にゲストとして古川雄大(Sax)がステージにイン。力強くも優しいサウンドが際立っていた。そして立て続けにオオサカズより長山動丸(Tp)がゲスト登場。6人編成で演奏されたスカな『春告』に、オーディエンスもこの日一番の横ノリを見せた。
ここでラスト2曲のアナウンス。楽しい宴もここまでか......と、終わりを惜しむ客の声が響く。この最高な時間がいつまでも続いて欲しい。出演者も、観客も、きっと全員が思っていたハズ。そんななか演奏されたのは『Life Is Good』。「このパーティーが終わって日常に戻っても、生きることは素晴らしい」と、僕らの背中を押してくれている。
ラストを飾ったのは『わかってるでしょ』。ドラムカウントを引き金にゲストを含めた6人が演奏を開始すると、フロアの熱気は最高潮に。サビではフロア全員で大合唱と相成った。
終幕したのも束の間、鳴り止まない拍手に応えて再登場。今回のパーティーに込めた思いを改めて語り、「さっきゲストで登場したホーン隊と今年も大阪は船上ライブ、東京はCOTTON CLUBでライブします」(釜中)と、スペシャルでラグジュアリーなライブ『Bubbly Lovely Safari』を告知。「僕らはずっと足を止めずに、ずっと最高でやっていくつもりなんで、安心して付いて来てください!」(釜中)と、力強く叫び、アンコールの2曲がスタート。
美しく繊細な歌詞と、メロディアス楽曲でお馴染みの『おたがいさま』を披露したあと、ラスト一曲に選んだのはパワフルで熱量溢れる『たりらりら』。釜中の超絶なギターソロのあとには照明を消し、暗闇に包まれる会場。そんなステージから釜中のカウントが聞こえるとで再び照明が照らされ、煽られるように観客が跳ね上がった。
熱狂に包まれたアンコールも終わり「記念写真を撮ろう」と、この日の出演者をステージに集める釜中。いよいよライブも終了......かと思いきや!舞台袖からひょっこりと現れたTENDOUJIのケンジ(Vo)が「オルタナやらないの?」と、まさかのリクエスト。「え、時間やばい......?いけますか。そしたら、ケンジくんからのリクエストでラスト一曲だけ。ケンジくんは出演者集めといて(笑)」と、『Alternative』を演奏開始。あまりに嬉しいサプライズに笑顔と歓声が溢れるフロア、曲中に続々と出演者が集結したステージと、これ以上ないピースな光景が広がっていた。
この日のライブも最後の最後まで観客を楽しませてくれたDENIMS。後日知ったことだが、"safari"には「長い旅」の意味もあるらしい。ライブ中に叫んでいたように、これからもDENIMSは足を止めずに進み続けていくだろう。彼らに付いていけばきっと新しい景色を見せてくれるに違いない。僕らにそう思わせてくれるような1日になった。
(2023年7月 3日更新)
『wan!7』
Pコード:245-024
▼7月5日(水) 19:00
心斎橋JANUS
自由-3600円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[出演]DENIMS/The Songbards [DJ]DAWA/YUGO.
[問]JANUS■06-6214-7255
『-梅田シャングリラ18th Anniversary-
デスティニーはすぐそこに』
Pコード:247-106
▼8月4日(金) 18:30
Shangri-La
全自由-3300円
(整理番号付、ドリンク代別途要)
[出演]DeNeel/DENIMS/KADOMACHI/
レトロリロン
※中学生以上は有料。
[問]Shangri-La■06-6343-8601
『Live House Pangea presents
「新世界FESTIVAL 2023」』
Pコード:247-106
▼8月19日(土)・20日(日)
Creative Center OSAKA
一日券-5000円
(整理番号付、ドリンク代別途要)
二日通し券-9000円
(整理番号付、各日ドリンク代別途要)
[出演]赤犬/アルカラ/KUZIRA/
GOOD4NOTHING/ジュウ/SLMCT/
TENDOUJI/HAWAIIAN6/bacho/THE FOREVER YOUNG/フリージアン/ルサンチマン/RAZORS EDGE/愛はズボーン/アフターアワーズ/Wienners/ENTH/くだらない1日/
クリトリック・リス/サバシスター/SHADOWS/downt/DENIMS/ドミコ/ピーズ/Blue Mash/POT/the myeahns/他
※小学生以下は保護者同伴の元入場無料。
中学生以上は有料。
※OPEN/START時刻を変更する可能性がございます。その際の払い戻しは行いません、予めご了承ください。
※今後ガイドライン等の変更によりご案内に変更が出る可能性がございます。
※出演者の変更・キャンセルによる払戻しはいたしません。
[問]GREENS■06-6882-1224
ホーン隊を迎え、スペシャルでラグジュアリーなライブをお届けする"Bubbly Lovely Safari"を今年も開催します!
Pコード:246-892
▼9月3日(日)19:00
サンタマリア号
乗船券-5000円(ドリンク代別途要)
乗船券-5500円(ドリンク代別途要)
※本券は1枚につき1名様のみ、有効です。
※本券はいかなる場合も再発行は致しません。
※乗船にあたっては、係員の誘導に従ってください。
※気象・海象の条件によりましては安全上やむなく運休もしくはコース変更をする場合があります。
※入場列は18時頃から整列になります。18時より前に来て頂いても並べませんので御了承ください。
[問]GREENS■06-6882-1224
▼9月8日(金)[1st]18:00・[2nd]20:30
COTTON CLUB
〖Support Member〗KenT [Soulflex](sax)/長山動丸 [オオサカズ] (tp)
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