インタビュー&レポート

ホーム > インタビュー&レポート > 声出し解禁! 戻ってきたミザワビ 出演者全員で『全力少年』をセッション 『MEET THE WORLD BEAT 2023』レポート


声出し解禁! 戻ってきたミザワビ
出演者全員で『全力少年』をセッション
『MEET THE WORLD BEAT 2023』レポート

5月27日(日)、FM802主催の「ミザワビ」こと『MEET THE WORLD BEAT 2023(以下、ミザワビ 、MTWB)』が万博記念公園 自然文化園 もみじ川芝生広場で行われた。出演者はSHISHAMO、スキマスイッチ、Da-iCE、ナオト・インティライミ、ハンブレッダーズ、ビッケブランカ、yama(50音順)。「ラジオで音楽を伝え、ライブでアーティストを伝える」という理念のもと、1990年から毎年行われてきたMTWB。これまでは日本最大級のフリーライブイベントとして親しまれていたが、今年は初の有料開催となった。2020年はコロナの影響で開催中止、2021年は無観客配信、ようやく有観客に戻った2022年。そして今年は声出しが解禁! さらに恒例となっていたセッションも復活! 元の姿を取り戻したミザワビの模様をレポートする。

これ以上ないほどの晴天に恵まれ、確実に夏が近づいていると思わせる陽気。自然文化園のエントランスをくぐり、岡本太郎作のシンボル「太陽の塔」を右手に見ながら会場へ足を進めると、オープン時間から大勢の人々が入場を始めていた。過去のミザワビTシャツを着たり、好きなアーティストグッズを身につけたり、シートを広げてピクニック気分でのんびりくつろいだり、木陰で涼んだり。それぞれ自由な過ごし方で開演までの時を待つ。チケットは完売のため、1万人以上が集合したことになる。観覧エリアがどんどん埋まっていく様子は壮観だった。

飲食&物販エリアではオフィシャルグッズとアーティストグッズ、フードを販売。特別協賛のMEGA JIM BEAMがもらえるキャンペーンや、maxellブースのスマホ充電サービス、プレゼントキャンペーン、赤い風船ブースではインスタグラムをフォローするとミザワビステッカーがもらえるキャンペーンも行われていた。

今年のキービジュアルを手がけたのは、タイのバンコクを拠点に活動するイラストレーターでDigmeoutアーティストのBeya。来場者に配られるうちわやフォトブース、ステージの装飾などを鮮やかに彩っていた。

mc230607-1.jpg

定刻になり、ステージの両サイドに設置されたビジョンに映像が流れると、待ってましたとばかりに客席から手拍子が巻き起こる。オープニングMCをつとめたFM802 DJの飯室大吾と加藤真樹子が爽やかに登場すると「手拍子で迎えられるとは思わなかった、鳥肌立った!」と感動し、「うちわの景色がミザワビの景色なんだよなー」と感慨深げ。「『MEET THE WORLD BEAT 2023』それでは始めていきますか!」との高らかな開幕宣言で、いよいよスタート!

humbreaders230607-1.jpg

トップバッターはハンブレッダーズ。飯室が「吹田と万博の景色が、ある意味このバンドにとっては約束の景色なんですよ」と紹介してバトンをつなぐ。SEが流れると自然にクラップが発生し、気持ち良い風が吹き抜ける中でムツムロアキラ(Vo.&Gt.)、でらし(Ba.&Cho.)、木島(Dr.)、ukicaster(Gt.)が登場する。ムツムロが「スクールカーストの最底辺から青春を歌ってきました。吹田市出身のハンブレッダーズです」と挨拶。メンバー間に漂う空気からは少しの緊張が見てとれる。

humbreaders230607-2.jpg

1曲目は『ワールドイズマイン』。疾走感に牽引されてのっけからクラップで盛り上がり、サビではしっかり手が挙がる。徐々にメンバーの硬さもほぐれ、ukicasterとでらしはステージの端までダッシュ! ムツムロも「イエーッて言え!」と観客を煽る。続けて2020年2月度のヘビロにもなった『ユースレスマシン』で熱量を加速。MCではムツムロが「俺は吹田市出身で、ここからほど近い阪急沿線に住んでます。今日はすごく特別な気持ちで来てます。アミューズメントが充実してて、老後に住むにはめっちゃ良い街なので検討してみてください」と吹田市の良さをアピール。『またね』を経て「吹田の歌やります」と、阪急電車や万博記念公園の映画館(109シネマズ 大阪エキスポシティ)が歌詞に登場する『アイラブユー』を披露。

humbreaders230607-3.jpg

「青春時代に教室の片隅にいたような人たちが集まってバンドをやってます。放課後残って練習してたらうるせえよって先生から怒られたりしたんですよね。でも10年ぐらいバンドのことだけ考えてやってきたら、こうやって地元の吹田市で大きい音を鳴らせることを、俺はカリスマじゃないから証明しようと思ってるし、いつか吹田市の駅メロがハンブレッダーズになればいいなと思います。60歳ぐらいまでバンドやろうと思うんで、初めて見てくれた方もよろしくお願いします。MTWBもずっと続いていきますように」と夢を語り、ラストは勢いよく『銀河高速』と『THE SONG』を叩き込み、バンドの存在証明を打ち立てた。彼らにとってハレの舞台、清々しい表情でステージを後にしたハンブレッダーズだった。

yama230607-1.jpg

2番手はyama。しっとりとしたSEで会場の期待感を高め、バンドメンバーに続いてyamaが登場。真っ白な衣装が目に眩しい。スッとマイクを口元に近づけると、『色彩』から透明感のある歌声を存分に響かせる。続く『春を告げる』ではクラップが発生し、後方エリアまでしっかり盛り上げる。

yama230607-2.jpg

MCでは「802は自分がデビュー当初からずっと応援してくれてて、最初の方はライブがなかなかできなくて、人前で喋ることもできないしすごく不安だったんですけど、いつも"大丈夫だよ、できるよ"ってリスナーさんやパーソナリティさん、スタッフさん、全員が温かく見守って励ましてくださって。今回呼んでくださって本当に嬉しいです」と感謝の言葉を紡ぐ。最近「ライブが楽しい」と発言することが増えたyama。その裏には本人の努力はもちろん、FM802の寄り添いもあったのだと感じられるエピソードだ。

yama230607-3.jpg

『OZ.』では格段に洗練された表現力で壮大な世界観を作り出し、キーボードの高音が清涼感を生み出した『ライカ』では、人々を総立ちにさせるほどの存在感を放つ。続いてVaundyとのコラボ曲『くびったけ』を力強くも美しく披露。サビでは客席にマイクを向けて盛り上げる場面も。歌い終わると「本当にここから見てる景色は素晴らしいです。圧巻でした。コロナ禍でライブを始めたので、いつかこの曲で皆と一緒に歌えたらいいなと思っていたので、何だかちょっとじーんときました」と述べる。表情までは確認できなかったが、少し歌詞に詰まった瞬間があったのは、感極まっていたのかもしれない。後半はこれまでの柔らかな空気から一変、リズム隊のグルーヴがエッジーな新曲『slash』を投下。鬼気迫るサウンドをパワフルに響かせて圧倒した。最後の『ストロボ』まで静かな情熱を胸に秘め、まっすぐに歌を届けたyama。堂々とした立ち姿からは、数々のライブを積み重ねて辿り着いたひとつの境地と想いを感じた。歌うことを諦めなかったからこその景色。セットリストやパフォーマンスからも、yamaが新しいフェーズに入った印象を受けた。

daice230607-1.jpg

Dai-CEは、ボーカルの花村想太が声帯炎を発症したために声を出せないというトラブルを抱えながらも、ポジティブで躍動感のある、巻き込み型のステージで盛り上げた。ギター、ベース、キーボード、ドラムのフルバンドセットを従えた5人。パワフルなバンドサウンドをバックにメンバーが登場し、大野雄大の美麗なアカペラから『CITRUS』を響かせる。花村のパートは音源に歌唱が入っており、花村は全力で口パクとダンスを披露。工藤大輝、岩岡徹、和田楓の力強いダンスも息ぴったり。太陽が真上にある14時という時間帯、気温は27℃。ステージの体感温度はもっと高いはずだが、灼熱の下でも輝く笑顔でダイナミックに踊り続ける様子はさすが(上着は皆数曲で早々に脱ぎ捨てていた)。

daice230607-2.jpg

身体性を感じさせるステップが高揚感を誘った『DREAMIN' ON(1half)』、イントロからクラップが大発生した『Clap and Clap』と連投して、ポップな空気で満たしてゆく。和田が花村の肩を抱いて優しくポンポンと叩く場面も見られた。大野が「せっかくだからちょっといただきましょうか!」とメンバーレクチャーのもと全員で体を動かして一体に。さらに『CITRUS』の花村パートの<決めたから〜♪>が流れるオチで会話を笑いに変える。コール&レスポンスもバッチリで、いつもと変わらぬ楽しい空気が会場全体を包んでゆく。『Funky Jumping』では、最初マイクを口元に当てていた花村もダンスに集中。いたずらっぽく舌を出すチャーミングな仕草も見られた。MCでは先日行われた『JAPAN JAM 2023』が強風のため出演できなかったとして「鬱憤を今日全て晴らしに来ております(大野)」「楽しんでもらえたら幸いです。次の曲は想太が歌い出しです。注目してください(工藤)」の盛大なフリから『スターマイン』へ。ここでのわちゃわちゃ感も微笑ましい。

daice230607-3.jpg

最後は『Kartell』をすさまじい躍動感で披露。キレキレのダンスとコントラストの強さに会場はヒートアップ! 花村も笑顔を見せる。最後まで全力で歌い踊り、花村を全員でカバーしつつ、初見の人も楽しませるパフォーマンスで熱く盛り上げたDai-CE。メンバーの絆も垣間見えたステージだった。

vickeblanka230607-1.jpg

サウンドチェックから『Shekebon!』を披露し、本番さながらの盛り上がりを見せたのはビッケブランカ。SEである『ライオン・キング』の「Circle of Life」が晴れた空にぴったりだ。ブルーのTシャツ&ブルーのキャップにブルー系のシャツ、グラサンという夏らしい格好で登場し、『Moon Ride』で最高にゴキゲンな幕開け。「お邪魔しまーす! ビッケブランカでーす!」と叫び、続く『This Kiss』ではハンドマイクでステージを練り歩きながらグッドメロディーを解き放つ。サビではうちわを左右に振って一体感。MCでは「こんな壮観な景色がこんな空の下で見れるとは。今日は本当に楽しみにしてきました」と述べて「水を飲んでもらってもいいですか、皆さん。それを見て僕は安心してライブできます」と熱中症を心配する。ステージにも直射日光が容赦なく降り注いでおり、「皆さんの顔を直接見たいけど、怖い、怖いなー」とグラサンを取ってゆっくり目を開け「うわ眩しい! 見えた! 綺麗。こんなにカラフルだったんだ!」と感動する。

vickeblanka230607-2.jpg

続いては『夏の夢』を披露。キーボードの高音を涼しげに繰り出し、波のように美しいサウンドスケープを作り上げた。MCでは「関西の色んな初体験を関西の色んな人にさせてもらった。現状を打破しようという推進力は魅力的なものがある。それは土地の性質なのかなと。ミュージシャンとして助けられた部分がたくさんあって、今この瞬間も感謝したいことがたくさんある」と802への想いを述べる。そして「残り3曲。僕の知ってる関西の人たちはそんなもんじゃない」と煽りに煽り、「パワフルでちょっと難解な曲ですけど、込めたメッセージはすごく深いものがある」と最新曲『革命』へ。ファンファーレが鳴り響くようなイントロから鳥肌が立つ。ビッケの楽曲は物語の主人公になったような煌めきを感じさせてくれる。変拍子からラストまでの疾走感、コーラスワーク、音楽の魅力を詰め込んだ宝石みたいな曲。勢いのあるアンサンブルに乗ってどこまでも飛んでいけそうだ。

vickeblanka230607-3.jpg

さらに『Ca Va?』を投下し、見渡す限りの人々を一斉に踊らせる。ラストチューンは『ウララ』。ビッケは立ったまま勢いよくピアノを鳴らし、素晴らしい一体感と多幸感で会場を満たしていった。音楽があって良かったと思える、本当に豊かな時間だった。

naoto230607-1.jpg

続いてはナオト・インティライミ。元気よく走り込んでステージ中央で両手を広げて歓声を待つも、いまいちだったのか袖に引っ込んでもう一度登場。今度は「ただいまミザワビー!」と笑顔。まずはアコギを持ち、Dai-CEの『CITRUS』、ハンブレッダーズの『銀河高速』、yamaの『春を告げる』、SHISHAMOの『明日も』、ビッケブランカの『まっしろ』、スキマスイッチの『全力少年』、『奏(かなで)』と共演者名曲メドレーを披露。続けて「一応ティライミオリジナルもあるぜ」と、『ありったけのLove Song』〜『君に逢いたかった』~『恋する季節』~『Brave』~『今のキミを忘れない』を弾き語りでワンフレーズずつ披露。とにかく盛り上げ上手で、飾らないキャラとトーク力で心を鷲掴んでゆく。

naoto230607-3.jpg

さすが太陽のお祭り男。「4年越しで奪われたものが今日返されたような気分です。一緒に歌ってこうねー! 以上、小粒ちゃん詰め合わせメドレーでしたーでしたーでしたー!」とセルフエコー。楽しすぎる空気で満たし、ここからはサポートの木内友軌(Key.)と共に楽曲をフルで奏でてゆく。『タカラモノ~この声がなくなるまで~』を伸びやかに響かせた後は、ミザワビを訳して「"世界の音楽こんにちは"でどうでしょう。1990年の第1回は海外のアーティストも出て、世界的なワールドービートもあったみたいでね。33年経った今、コロナも皆で乗り越えて最高の天気でこのステージに立てたこと、本当に喜んでおります!」と喜ぶ。一昨日マイアミから帰国したばかりだと話し「ラテン音楽の中心地、マイアミで今戦ってます。いつかラテングラミーを獲りたいと真剣に思ってます。向こうでも役割の持てるアーティストになりたいです」と決意を述べ、ナオトが考案した「太陽の塔ポーズ」を皆で揃えてシュールな時間を作り出す。

naoto230607-2.jpg

そして「地元の中高生ダンサーが駆けつけてくれました!」と『The World is ours!』を投下。2人の若きダンサーが楽曲を彩る。コール&レスポンスもバッチリ、躍動感たっぷりに盛り上げて、最後は『カーニバる?』でお祭り状態に! 全員でタオルを振り回し、お馴染みのサインボール蹴りも行いサービス満点。さらに袖からFM802 DJの大抜卓人と落合健太郎を連れてきて一緒に大騒ぎ。最後は大きくジャンプ! 見所たくさん、暑さを忘れるスーパーポジティブなライブを繰り広げたナオトだった。

shishamo230607-1.jpgshishamo230607-2.jpgようやく気温が下がり、過ごしやすくなった時間に登場したのは、6年ぶり3度目のミザワビ出演となるSHISHAMO。吉川美冴貴(Dr)、松岡彩(Ba)、宮崎朝子(Vo.&Gt.)の順でステージに現れ「大阪! SHISHAMOと申します。今日は最後までよろしくお願いします!」と宮崎が挨拶。吉川のビートと宮崎のギターリフから『恋する』を軽快に風に乗せて飛ばしてゆく。サビから一斉に手が挙がり、彼女たちの人気を感じさせた。続けて宮崎が片手でキーボードのコードを鳴らしながら歌い始めたのは『君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!』。ステージの左右に設置されたビジョンには、サビの歌詞がアニメーションと共に表示される。女心を代弁する歌詞は共感度が高い。

shishamo230607-3.jpg

MCではミザワビは久しぶりだと話し、過去の出演回の思い出を話し始める。「初めて出た2015年の記憶がめちゃくちゃ濃くて。クソ暑かったの(宮崎)」「地面が鉄板みたいになっててて(松岡)」「マイクもあっつ! みたいな(宮崎)」「8年経ったけど、色んなフェスに出ても塗り替えられてないね(吉川)」「ミートと言ったら暑いイメージあったから、嬉しい」と宮崎が話したように、夕方の涼しい風が体のほてりを冷ましてくれた。ミドルナンバー『君の大事にしてるもの』を経て、宮崎がProvision Guitarからアコギに持ち替えた『夏の恋人』では、伸びやかな歌声が夕焼けに溶けていくようだった。ビジョンに映し出された宮崎の背中越しの広大な夕景が美しく、ノスタルジックな空気を作り出した。

shishamo230607-4.jpg

今年はCDデビュー10周年のSHISHAMO。「今年は10周年でライブもたくさんあります。またどこかで会えたら嬉しいです。あと2曲楽しんでくれますか!」と、野外ライブの定番曲『君と夏フェス』をプレイ。パワフルなアンサンブルで駆け抜け、ラストは週明けからの生活に元気をくれる『明日も』で締め括る。手書き歌詞と疾走感のあるサウンドが染み渡り、後方までしっかり挙がったうちわが大きく波打つ。圧巻の光景を作り出してステージを後にした。


sukimaswitch230607-4.jpg大トリは今年デビュー20周年を迎えるスキマスイッチ。サポートに山本タカシ(Gt.)、浦清英(Key.)、種子田健(Ba.)、村石雅行(Dr.)、松本智也(Per.)、本間将人(Sax.)、田中充(Tp.)という鉄壁の布陣を率いて、大橋卓弥(Vo.&Gt.&Har.)と常田真太郎(Piano.&Cho.)が登場。ステージにはグランドピアノが鎮座する。1曲目の『LINE』から重厚なサウンドと歌声が響き渡り、早くも大団円感が漂う。大橋が「スキマスイッチとしては12年ぶりにMTWBに帰ってきました!」と挨拶し、「2003年7月9日にデビューしました。その月にFM802が僕らのデビュー曲『view』をヘビーローテーションに選んでくれました。スキマスイッチの歴史はそこから始まったと言っても過言ではない」と述べる。しかもその年のMTWBをお客さんとして見ていたそう。「感謝の気持ちも込めて」と『view』を披露。20年経っても色褪せることのないメロディー。重ねたキャリアに裏打ちされた実力と大迫力のライブアレンジが全身に突き刺さる。さらに『ボクノート』からそのままシームレスに演奏された常田のピアノソロが大空へ上がり、『奏(かなで)』へ。イントロに反応した観客からうちわの拍手が巻き起こると、まるで鳥が羽ばたくような音がした。サックスソロが空気を動かし、大橋のフェイクが感情を揺らし、常田のピアノが曲の奥深さを増大させる。どこを切り取っても名場面ばかりだ。

sukimaswitch230607-1.jpg

sukimaswitch230607-2.jpg

2度目のMCでは「12年ぶりに帰ってきてみたら、出演者の中で最年長になってました(笑)。不思議な感覚ですよ」としみじみする2人。初出演は2004年のサブステージで、裏で会った憧れのMr.Childrenの桜井和寿とは緊張で喋れるはずもなかった、と回顧。「そんなところから今はもう出演者の中で1番年上。コロナの時期もありましたけど、皆が声出してるの見るとやっぱり感動しますね」と話し、「後半戦、もうひと盛り上がりいきましょうか。大阪ー!」と煽ると観客は大歓喜! 『ガラナ』の歌詞を<MEET THE WORLD BEATのテンションは急上昇~!>と替えて歌う。最強のバンドサウンドに支えられ、最高の盛り上がりで走り抜ける。子どもも大人も踊りまくり、クラップを煽るとさらに熱気が引き上がる。

sukimaswitch230607-3.jpg

最後は力を込めてセッションへ。空高く上がるギターの高音と加速するビートに大歓声! 「よっしゃまだまだいくよー!」と『Ah Yeah!!』で本編を締めくくる。サビの勢いと華やかさはすさまじい。常田のピアノソロも鮮やかにキマり、最後は大橋がグランドピアノの上に乗って高らかに歌い上げ、最高潮の盛り上がりで美しくフィニッシュした。

mc230607-2.jpg

1度メンバーが袖に捌けると、FM802 DJの中島ヒロトと仁井聡子がステージに登場。中島が「楽しんでいただけましたでしょうか。最後にひろっちゃんが来たよー!」と叫ぶ。この日はFM802のDJ陣が入れ替わり立ち替わりステージに登場し、1日を通して会場を盛り上げていた。中島と仁井もここまでのライブの感想を述べる。

そしてお待ちかね、全アーティストによるラストセッションの時間。ミザワビといえばのこの企画も久しぶりにカムバック。再び全員が呼び込まれる(Da-iCEは大野雄大のみが参加)。そして802 DJ'sもステージに登場。「卓弥何やる?(中島)」「もうあれしかないでしょ(大橋)」「20周年で言うのもあれだけど、積み上げたものぶっ壊す?(中島)」「ぶっ壊すかあ~!(大橋)」とのフリから、スキマスイッチの『全力少年』をボーカリスト全員でマイクリレー。

en230607-1.jpg

なかなか見ることのできないレアな光景に観客は大歓喜。最後はナオト・インティライミがグランドピアノの上に立ち、太陽の塔のポーズをキメてステージに飛び降り、楽曲を締め括った。記念撮影もリラックスモードで進行。最高に贅沢で、和気藹々としたホーム感のある大団円となった。中島ヒロトが「何回もグッとくるタイミングがありました」と話していたが、この4年で強いられた苦しい日々を越えて辿り着いたこの景色だ。きっとこの場にいた全員、それぞれの視点と立場で感じるものがあったことだろう。今年のミザワビは戻ってきたという実感をより得ることができた回だったのではないだろうか。

en230607-2.jpg

en230607-3.jpg

6月25日(日)の20:00~22:00には、FM802で飯室大吾と深町絵里が司会をつとめるライブ音源特番『MEET THE WORLD BEAT 2023 SPECIAL』が放送される。ライブ音源や出演者のインタビュー、コメントを聞いてこの日の感動を蘇らせよう。また、7月2日(日)19:00~22:00からはSPACE SHOWER TVでもイベントの模様が放送される。こちらも要チェックだ。

写真提供:FM802
撮影:田浦ボン、渡邉一生、キシノユイ、ヨシモリユウナ
文:ERI KUBOTA




(2023年6月 9日更新)


Check

Set List

『FM802 MEET THE WORLD BEAT 2023』
2023.5.27 Sun at 万博記念公園 自然文化園 もみじ川芝生広場

ハンブレッダーズ
01. ワールドイズマイン
02. ユースレスマシン
03. またね
04. アイラブユー
05. DAY DREAM BEAT
06. 銀河高速
07. THE SONG

yama
01. 色彩
02. 春を告げる
03. OZ.
04. ライカ
05. くびったけ
06. slash
07. ストロボ

Da-iCE
01. CITRUS
02. DREAMIN' ON(1half)
03. Clap and Clap
04. Funky Jumping
05. スターマイン
06. Kartell

ビッケブランカ
01. Moon Ride
02. This Kiss
03. 夏の夢
04. 革命
05. Ca Va?
06. ウララ

ナオト・インティライミ
01. シングルメドレー
02. タカラモノ~この声がなくなるまで~
03. The World is ours!
04. カーニバる?

SHISHAMO
01. 恋する
02. 君の目も鼻も口も願も眉も寝ても覚めても超素敵!!!
03. 君の大事にしてるもの
04. 夏の恋人
05. 君と夏フェス
06. 明日も

スキマスイッチ
01. LINE
02. view
03. ボクノート
04. 奏(かなで)
05. ガラナ
06. Ah Yeah!!
EN. 全力少年

Live

yama

[Alexandros]
チケット発売中 Pコード:241-663
▼6月22日(木) 18:30
Zepp Osaka Bayside
1Fスタンディング-8800円
2F指定-8800円
[共演]yama
※未就学児童は入場不可。小学生以上はチケット必要。ドリンク代別途必要。
※チケットは、インターネットでのみ販売。店頭での受付はなし。1人2枚まで。発券開始は6/21(水)10:00以降となります。
[問]GREENS■06-6882-1224

『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2023』
▼7月22日(土) 11:00
舞洲スポーツアイランド特設会場
1日券-9900円 1日券(小学生)-4400円
2日券-18700円 2日券(小学生)-8800円
[出演]ALI/家入レオ/indigo la End/HKT48/KEYTALK/Crossfaith/coldrain/コロナナモレモモ/ザ・リーサルウェポンズ/C&K/THE ORAL CIGARETTES/すりぃ/Chilli Beans./NIKO NIKO TAN TAN/PassCode/ビッケブランカ/Fear,and Loathing in Las Vegas/04 Limited Sazabys/BLUE ENCOUNT/HEY-SMITH/Paledusk/黒子首/MY FIRST STORY/MAZZEL/ヤバイTシャツ屋さん/yama/yutori/Reol/ROTTENGRAFFTY
※雨天決行・荒天中止。
※小学生以上はチケット必要、未就学児童は入場無料。小学生以下の入場は保護者同伴のみ入場可能。
※出演アーティストは都合によりキャンセル・変更となる場合があります。その際払い戻しは行いません。予めご了承ください。
※チケット購入後のキャンセル・変更は一切出来ません。
※公演中止の場合を除き、お客様の体調不良によるチケットの払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承の上チケットをご購入ください。ご自身の体調や環境をふまえご判断くださいますようお願いいたします。
※詳細はオフィシャルホームページ www.giga-osaka.com にてご確認ください。
[問]キョードーインフォメーション
■0570-200-888

『KOYABU SONIC 2023』
▼9月17日(日) 10:30
インテックス大阪 4号館5号館
1日券 前売 大人-12000円
1日券 前売 中学生-5000円
1日券 前売 こども-3000円
後半2日通し券 前売 大人-20000円(9/17・18)
後半2日通し券 前売 中学生-8500円(9/17・18)
後半2日通し券 前売 こども-4000円(9/17・18)
[出演]きゃりーぱみゅぱみゅ/クリープハイプ/コロナナモレモモ(マキシマム ザ ホルモン2号店)/ジェニーハイ/ちゃんみな(ジェニーハイとのコラボ出演のみ)/toe/yama/アキナ/エルフ/オズワルド/かまいたち/スーパーマラドーナ/千鳥/天竺鼠/中川家/ネルソンズ/ハイツ友の会/ヒコロヒー/ビスケットブラザーズ/藤崎マーケット/矢野・兵動/魔族(オープニングアクト)/今別府直之/爆乳三姉妹/他
※未就学児入場無料。こども料金は小学生が対象。中学生の方は、ご入場の際、学生証のご提示が必要です
※雨天決行(荒天の場合中断、中止の場合あり)
※出演者は都合によりキャンセル・変更になる場合があります。変更・払戻不可
※ビデオ・カメラ、または携帯電話等での録音・録画・撮影・配信禁止
※会場内では、配信動画撮影が行われる予定です。お客様の映り込みの可能性がございますので、予めご了承下さい
※入場制限実施の可能性があります
※車椅子スペースご利用の場合はFANYチケット問合せダイヤル [TEL]0570(550)100(10時~19時/年中無休)にてご予約承ります。車椅子のお客様1名につき、お付添いのお客様1名まで、所定のスペースにてご覧頂けます。
[問]FANYチケット問合せダイヤル■0570-550-100

チケット情報はこちら


Da-iCE

チケット発売中 Pコード:236-825
▼7月22日(土) 17:00・23日(日) 15:00
大阪城ホール
一般指定席(グッズなし)-9900円
一般指定席(プレートパス付き)-12100円
※3歳以上有料。3歳未満のお子様はひざ上鑑賞の場合のみ入場無料(お席が必要な場合は有料)。
※グッズ付きチケットに付属するプレートパスはご来場される公演ごとに写真・日付・会場名が異なる全12種類のデザインとなります。
※プレートパスは当日会場でのみのお渡しとなります。後日郵送不可となりますので予めご了承ください。
※本公演は「音楽コンサートにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」に沿って開催致します。
※販売期間中はインターネット(PC/スマートフォン)のみでの販売。1人6枚まで。チケットの発券は7/17(月)15:00からとなります。
[問]夢番地■06-6341-3525

チケット情報はこちら


ビッケブランカ

『OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2023』
▼7月22日(土) 11:00
舞洲スポーツアイランド特設会場
1日券-9900円 1日券(小学生)-4400円
2日券-18700円 2日券(小学生)-8800円
[出演]ALI/家入レオ/indigo la End/HKT48/KEYTALK/Crossfaith/coldrain/コロナナモレモモ/ザ・リーサルウェポンズ/C&K/THE ORAL CIGARETTES/すりぃ/Chilli Beans./NIKO NIKO TAN TAN/PassCode/ビッケブランカ/Fear,and Loathing in Las Vegas/04 Limited Sazabys/BLUE ENCOUNT/HEY-SMITH/Paledusk/黒子首/MY FIRST STORY/MAZZEL/ヤバイTシャツ屋さん/yama/yutori/Reol/ROTTENGRAFFTY
※雨天決行・荒天中止。
※小学生以上はチケット必要、未就学児童は入場無料。小学生以下の入場は保護者同伴のみ入場可能。
※出演アーティストは都合によりキャンセル・変更となる場合があります。その際払い戻しは行いません。予めご了承ください。
※チケット購入後のキャンセル・変更は一切出来ません。
※公演中止の場合を除き、お客様の体調不良によるチケットの払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承の上チケットをご購入ください。ご自身の体調や環境をふまえご判断くださいますようお願いいたします。
※詳細はオフィシャルホームページ www.giga-osaka.com にてご確認ください。
[問]キョードーインフォメーション
■0570-200-888

チケット情報はこちら


ナオト・インティライミ

チケット発売中 Pコード:245-869
▼7月29日(土) 18:00
神戸国際会館こくさいホール
指定席-7900円 後方立見-7400円
※3歳以上はチケット必要、入場に関する年齢制限なし。客席を含む会場内の映像・写真が公開されることがあります。
※販売期間中はインターネット販売のみ。1人4枚まで。チケットの発券は7/22(土)10:00以降となります。
[問]キョードーインフォメーション
■0570-200-888

チケット発売中 Pコード:245-869
▼8月10日(木) 18:30
オリックス劇場
指定席-7900円
※3歳以上はチケット必要、入場に関する年齢制限なし。客席を含む会場内の映像・写真が公開されることがあります。
※販売期間中はインターネット販売のみ。1人4枚まで。チケットの発券は8/3(木)10:00以降となります。
[問]キョードーインフォメーション
■0570-200-888

チケット情報はこちら


SHISHAMO

6月24日(土)一般発売 Pコード:239-331
▼7月22日(土) 17:30
大阪城音楽堂
全席指定-6000円
※小学生以上は有料。未就学児は大人1名につきひざ上に限り1名まで無料。お席が必要な場合はチケットをご購入ください。
※雨天決行・荒天中止。
※販売期間中は、インターネット(PC・スマートフォン)のみで販売。1人4枚まで。チケットは、7/15(土)朝10:00以降に引換えが可能となります。
[問]GREENS■06-6882-1224

▼9月30日(土) 17:00
ロームシアター京都 メインホール
全席指定-6000円
※小学生以上は有料。未就学児は大人1名につきひざ上に限り1名まで無料。お席が必要な場合はチケットをご購入ください。
[問]GREENS■06-6882-1224

▼10月7日(土) 17:00
神戸国際会館こくさいホール
全席指定-6000円
※小学生以上は有料。未就学児は大人1名につきひざ上に限り1名まで無料。お席が必要な場合はチケットをご購入ください。
[問]GREENS■06-6882-1224

チケット情報はこちら