ホーム > インタビュー&レポート > ミニアルバム『かわいくしながら待ってるね』をリリース 5月から『コレサワLIVE TOUR2023 らぶ、出張ツアー』を 開催する、コレサワインタビュー
「みんな毎日、必ず何かを待っている」
――4月5日配信のミニアルバム『かわいくしながら待ってるね』ですが、タイトルはもちろんのこと、各曲をトータルして考えると「部屋」「自宅」から人が出たり、入ったりする物語が軸になっています。そもそもコレサワさんの楽曲は「部屋」が物語の舞台になることも少なくありません。
「おっしゃるように今回の7曲の共通点は、みんなが何かを待っていたり、期待をしていたりするところです。まさに『待つ』がポイントになっていて。私は曲の作り方として生活の中からふくらませることが多いんです。自分の場合は仕事をするにしてもどこか出かけることが多いわけでもなく、自宅で曲作りをするので、今回のように風景的に『家』『自宅』が軸になりやすいのかもしれません」
――だから「待つ」がテーマとして浮き上がってきたわけですね。
「ミニアルバムを作る上で意識していたことではないのですが、ただ以前から『どうして私たちはこんなに何かを待っているんだろう』と感じることが多くて。人生って、何か、もしくは誰かを待つ時間の方が多いと思いませんか? みんな毎日、必ず何かを待つことがあるはず。そして、そこにはそれぞれに物語が存在していますよね」
――誰を待っているのか、何が目的なのか。待っているときにどういう暇のつぶし方をするのか。確かに物語が存在しています。
「私もよく誰かを待っているんですけど、そのあいだの時間をどのようにおもしろく過ごそうって考えるんです。決して待つのが好きというわけではないし、その場でじっとしているのも苦手だから、どこかお店をふらふらとまわるようにしています。私のまわりは時間にルーズなタイプが多いから(笑)、『この人はこれくらい遅れてやって来る』というのをいつも頭にいれて待ち合わせをしますね」
「私たち人間は、猫に対して勝手にいろんな感情をかぶせている可能性がある」
――『かわいくしながら待ってるね』は、待つだけではなく人が出ていくことも描かれています。そこには「遊びに出ていく」というハッピーなものだけではなく、もうそこに帰ってくることがないという「永遠の別れ」など切なさも帯びています。「最後の行ってきます」はまさにそうですよね。
「私は人と人とのあいだの話を曲にすることが多いのですが、必ずそこには出会いがあり、時には別れもあるかもしれない。そういうことを繰り返して生きていくことに、ロマンチックさ、センチメンタルさって生まれると思うんです。特にそこで発生する悲しい感情を描くのが好きなのかもしれないです」
――「最後の行ってきます」のすばらしさは、第三者的に猫が登場するところだと思うんです。猫の本当の気持ちって我々は分からない。だから想像するしかない。曲のなかでは、猫にとっても大事な人が出て行ってしまう。人間側の都合に巻き込んでしまったこと、そして「猫も悲しい思いをしているんじゃないか」と想像することで、より切なさが増しますよね。
「『最後の行ってきます』の世界観は、ペットと生活している人には必ず訪れる問題ですよね。たとえばカップルで猫を育てていて、でもある日、どちらかがいなくなると猫もきっと寂しいんじゃないかなって思うし。一方で本当は『にゃんにゃんにゃん』にもあるように、『夜のおやつをくれ』と考えているだけかもしれない。猫に対して私たち人間は、勝手にいろんな感情をかぶせている可能性があります。そういった要素も曲としてあらわしています。ただ何より伝えたいのは、そうやって本音が分からないからこそペットは大事にしなきゃいけないし、自分が全部を背負う気持ちで育てなければなりませんよね」
――まさに「にゃんにゃんにゃん」は愛猫が自分の帰りを待ってくれている内容ですが、人間側、猫側の両面の思いを想像もまじえながら描いていますね。
「何よりも、コレサワがずっと『にゃんにゃん』と言っている曲を出すとは誰も思っていなかったでしょうし(笑)。確かに猫についての曲は、聴き手のターゲットを限ってしまうかもしれない。でも今回のアルバムをトータルで考えたとき、曲の立ち位置として絶対にあった方が良いと感じたんです。みんなが楽しんでくれるコンテンツとして、必要な曲じゃないかなって」
「やっと声が出せる状況、ライブでは方言で話しかけてほしい」
――そんな同ミニアルバムを引っ提げて、5月から全国ツアーがスタートしますね。
「メジャーデビューから5年が過ぎて、あらためてその感謝をコレンズ(ファンの愛称)に伝えたいなって思っています。音楽を辞めたいなんてまったく考えないし、これからも楽しく続けていきたい。自分がなりたかった職業になれている現状は、本当に恵まれています。それもすべて、曲を聴き続けてくれているみんなのおかげなんです」
――『らぶ、出張』というツアータイトルの一部ですが、出張ということは帰る場所も必ずあるということですね。
「ただ、絶対にこの一箇所に帰るということはない気がします。場所というより、人かなって。今回のツアーではいろんなところへ行きますが、コレンズのみんなのもとへ帰るような気持ちでもあるんです」
――出張って行く先々でその土地の文化や名物に触れるのも、ひとつの楽しみですよね。
「私はその土地の方言が好きなんです。だから、みんながそこでどんな方言を使っているのか知りたい。やっとライブでもお客さんが声を出せる状況になってきました。この2、3年、できなかった言葉でのコミュニケーションがとれるようになった。だからライブでは、その土地の方言で私に喋りかけてほしいです」
取材・文:田辺ユウキ
(2023年4月20日更新)
Mini Album『かわいくしながら待ってるね』
配信中
1. 真っ赤な爪と牛乳
2. 最後の行ってきます
3. ペーパードライバー
4. にゃんにゃんにゃん
5. さよなら恋人
6. 君が帰った後には
7. ♡人生♡
https://va.lnk.to/Koresawa
【岩手公演】
▼5月3日(水・祝) club change WAVE
【宮城公演】
▼5月4日(木・祝) 仙台 darwin
チケット発売中 Pコード:237-495
▼5月13日(土) 17:00
神戸VARIT.
全自由席(一般)-5500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
全自由席(学生)-4500円(高校生以下、当日要学生証、整理番号付、ドリンク代別途要)
※未就学児童は入場不可。
※会場内ではマスクの着用をお願い致します。
※写真撮影、録音・録画禁止。
※販売期間中は、インターネット(PC・スマートフォン)のみで販売。1人2枚まで。チケットは、5/6(土)朝10:00以降に引換えが可能となります。
[問]清水音泉■06-6357-3666
【岡山公演】
▼5月20日(土) 岡山MO:GLA
【広島公演】
▼5月21日(日) Reed
【静岡公演】
▼5月28日(日) Live House 浜松 窓枠
【宮崎公演】
▼6月4日(日) 宮崎・FLOOR
【熊本公演】
▼6月10日(土) ぺいあのPLUS’
【福岡公演】
▼6月11日(日) ROOMS
チケット発売中 Pコード:237-495
▼6月17日(土) 17:00
KYOTO MUSE
全自由席(一般)-5500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
全自由席(学生)-4500円(高校生以下、当日要学生証、整理番号付、ドリンク代別途要)
※未就学児童は入場不可。
※会場内ではマスクの着用をお願い致します。
※写真撮影、録音・録画禁止。
※販売期間中は、インターネット(PC・スマートフォン)のみで販売。1人2枚まで。チケットは、6/10(土)朝10:00以降に引換えが可能となります。
[問]清水音泉■06-6357-3666
【新潟公演】
▼6月25日(日) Gioia Mia
【愛媛公演】
▼7月1日(土) 松山キティホール
【香川公演】
▼7月2日(日) DIME
【山梨公演】
▼7月8日(土) KAZOO HALL
【栃木公演】
▼7月9日(日) HEAVEN’S ROCK Utsunomiya VJ-2
【石川公演】
▼7月16日(日) 金沢EIGHT HALL
【愛知公演】
▼7月17日(月・祝) ボトムライン
【北海道公演】
▼7月23日(日) cube garden
チケット発売中 Pコード:237-495
▼7月28日(金) 18:00
BIGCAT
全自由席(一般)-5500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
全自由席(学生)-4500円(高校生以下、当日要学生証、整理番号付、ドリンク代別途要)
※未就学児童は入場不可。
※会場内ではマスクの着用をお願い致します。
※写真撮影、録音・録画禁止。
※販売期間中は、インターネット(PC・スマートフォン)のみで販売。1人2枚まで。チケットは、7/21(金)朝10:00以降に引換えが可能となります。
[問]清水音泉■06-6357-3666