ホーム > インタビュー&レポート > 豪華フルオーケストラと繰り広げる18年振りの感動が再び! 『billboard classics CHEMISTRY Premium Symphonic Concert 2023 -Encore-』 デビュー22年目を迎えて、新たな気持ちで臨む CHEMISTRYインタビュー
手拍子がオーケストラの演奏と一緒になって
降ってくるような格別な瞬間だった
――昨年、18年ぶりにフルオーケストラをバックに歌われて、どんなことを実感されましたか。
堂珍「オーケストラのアレンジになっていることで、CHEMISTRYの曲の世界観がすごく色濃くなる感じで、とっても贅沢な時間でしたね。皆さんの手拍子が演奏と一緒になって降ってくる感じがあって。それは格別な瞬間だったのを覚えています」
――堂珍さんはMCで、「豪華客船の中で歌ってるような体験だった」というような発言をされていたそうですが。
堂珍「曲にもよるんですけど、(本編)最後にやったのがデビュー曲(『PIECES OF A DREAM』)で、そのオーケストラのアレンジが豪華客船のようだったんです。そこでみんなの熱量がひとつになってる空気がとっても心地良かったですね。まるで土砂降りの雨のように手拍子が降ってくる感じがあって...」
――会場内で音が反響するとそんなふうに感じられるんですね。
堂珍「クラシックに向いてるホールって、やっぱりそうだと思います」
――川畑さんはどんなことを実感されましたか。
川畑「やっぱりいつものライブとはまったく違う感じがありましたね。堂珍が言ってたように、手拍子が降ってきた感じもあったし、壮大さがあって。1曲1曲がオリジナルとは違うアレンジになっていて、 楽曲自体がこういう広がり方をするんだなって実感しました。普段とはまた違って、オーケストラに寄った自分のボーカルスタイルを試しながらやれたし、すごく貴重な経験になりました」
――ちなみに、18年前に初めてフルオーケストラと共演された時のことを覚えていますか。
川畑「その時の記憶はほぼ無いですね(笑)。デビューしていろんなことがすごいスピードで進んで行って...、気がついたらオーケストラの皆さんとライブをすることができたので。(当時は)ライブもまだまだでしたし...、とにかく、ここで自分の歌をしっかり歌って届けなきゃ!っていう気持ちでやってました。今のように、歌いながら 何かを発見したり、ここで(いつもと違う歌い方を)試してみようとか...、そんなふうに考える余裕はなかったですね」
――そうなんですね。そんな初期の頃から、20年以上のキャリアを積まれた上での昨年のフルオーケストラとの共演は確かな手応えがあったんですね。
川畑「(フルオーケストラと共演する上で)難しさというか、いつもと違う感覚っていうのはもちろんあったんですけど。たぶん18年前ではこうはできなかったろうな...と感じられたので。それは良かったんじゃないかなと思いますね」
――堂珍さんはいかがですか?
堂珍「18年前のことなのでちょっと記憶が不確かなのですが、(オーケストラとの共演では)指揮者の金聖響さんと一緒に1回やって、その後、北海道のKitaraホールで北海道のクラシックの方々とも一緒にやりました。その時はリズムがなかったのですが、今回はリズムがあるのでそこが大きく違うところで。(リズムが無いと)オーケストラと歌を絡めていくのは難しかったですね」
――ライブ音源を聞かせていただいた印象として、『キスからはじめよう』や『My Gift to You』はとても情熱的に歌われているように感じました。実際にどのような気持ちで歌われていたのでしょうか?
川畑「情熱的に届いたのは、きっと後ろにオーケストラのみなさんがいて、いつも聞かないような音たちが自分の耳に届いてきて、音圧的な部分でもより壮大に影響されてるんじゃないかなと思うんですよね。その世界観の中で良い意味で背中を押される瞬間もありますし、(オーケストラが)こう来たから、じゃあ自分もこう返そうみたいな感じで、より曲の奥深くまで表現できたかなっていう気はしますね。鍵盤(演奏:渡辺シュンスケ)も入っているので、鍵盤と歌をうまく絡めて、その周りをオーケストラの皆さんに固めてもらったりする曲もあります。ボーカリストとして、 こういうリッチな環境で歌えるのはとっても光栄だなと思います」
前回歌った曲を軸に置きつつ、
新編曲の4曲を織り交ぜて新たな印象に
――今回のアンコール公演では、前回とは異なる4曲が新編曲で歌われるそうですが、どのように選曲されたのですか。
川畑「そこはスタッフと話し合って、昨年のライブに来れなかった方たちのためにも、前回歌った曲を軸に置きながら、またちょっと新しい曲を混ぜて選曲していきました」
堂珍「4曲変われば、また印象も変わってくると思うんで。そこがとても楽しみですね」
――新しく入る曲の中で、特にフルオーケストラで歌ってみたいと思っていた曲というのは?
堂珍「『BACK TOGETHER AGAIN』はどんな構成になるのか、今からとても楽しみです。この曲は真夏というか、初夏でもいいと思うし、新たなアレンジになっているので楽しんでいただけたらと思います」
川畑「僕は『Wings of words』ですね。オリジナルの音源でもストリングスが入ってるので、みんなも一番想像しやすい部分でもあると思うんすけど、実際どんなふうになるのか、さらに楽しみかなって...」
――『BACK TOGETHER AGAIN』もそうですが、『Wings of words』も時を経て今回どんなふうに変化しているのか興味深いです。
川畑「その頃と比べると、やっぱり自分の歌い方も違っているので。昨年も自分のテーマとしてはあったのですが、今の2023年バージョンとして自分がどこまでオーケストラのみなさんと一緒に歌えるのか、挑戦してみたいですね」
――堂珍さんはいかがですか?
堂珍「『Wings of words』は元々エネルギッシュな曲なので、それがさらに増幅しそうだし、あの曲に関してはスリリングなストリングスのラインが楽しみです」
――どんなふうにスケールアップするのか、ライブで聴けるのが楽しみですね。 先ほどもお話しされていた『PIECES OF A DREAM』は、昨年はアンコールで歌われていますが、今回は本編の最後に配置され、アンコールは『Dance with Me』になるようですね。
川畑「そうですね、(昨年の)『PIECES OF A DREAM』はみんなですごくハッピーに楽しんで終われた感触があって。『Dance with Me』は最近ライブでよく歌ってる曲だし、『PIECES OF A DREAM』に続くような曲がもう一曲あってもいいなっていうところでアンコールに入れています」
――本編は割とミディアムからバラードタイプの曲調が多くて、壮大にドラマティックな雰囲気に浸れそうですが、アンコールになると、ちょっとダンサブルな感じも入ったり、手拍子も加わってより幸せな一体感に包まれそうです。
川畑「そうですね。ようやくライブで声も出せるようになったし、みんなで一緒に楽しみたいですね。結構ストイックな曲が多いので、(お客さんが)じっと聴きいるだけだと、ライブとして重たくなりすぎちゃうと思うので。ちょっと明るく場面を変える曲を入れてます」
ふだんのライブとは違っても力み過ぎず
贅沢で貴重な時間を一緒に楽しみたい
――ちなみに関西では、昨年は大阪のフェスティバルホールでしたが、今回は兵庫県立芸術文化センターのKOBELCO大ホールに会場を移して開催されます。
川畑「ここは音響がとっても素晴らしいと聞いていますので、とても楽しみですね」
――内装もとても美しくて、クラシカルな演奏が似合うラグジュアリーな気分に浸れる会場だと思います。では最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。
川畑「やっぱり普段やってるコンサートとは全く違うものなんで。ちょっと敷居が高いイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、あんまり力み過ぎずに、ライブを楽しみに来てもらえたら、本当に嬉しいですね」
堂珍「僕らもそうなんですけど、こういう歴史があるクラシックの楽器って、ふだんあまり接することがないですし、リッチなホールで聴ける贅沢で貴重な時間をぜひ一緒に楽しめたらいいなと思います」
Text by エイミー野中
(2023年4月14日更新)
ケミストリー…堂珍嘉邦、川畑要による男性デュオ。2001年、オーディションバラエティ番組『ASAYAN』の男子ボーカリストオーディションで約2万人の候補者の中から選ばれ、ボーカルデュオ“CHEMISTRY”としてデビュー。2021年にデビュー20周年を迎えた。2022年夏、『CHEMISTRY Premium Symphonic Concert 2022』で18年振りとなるフルオーケストラとの贅沢なコラボレーションが実現。『PIECES OF A DREAM』、『君をさがしてた』といった代表曲が贅沢なオーケストラ編曲で披露されて好評を博した。2022年11月2日には、『CHEMISTRY Premium Symphonic Concert 2022』がライブ盤となってリリース。2023年3月8日、約3年半ぶりとなる39枚目のニューシングル『スパロウズ』リリース。5月2日、『billboard classics CHEMISTRY Premium Symphonic Concert 2023 -Encore-』が兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホールで開催される。
CHEMISTRY オフィシャルサイト
https://chemistry-official.net/
【東京公演】
▼4月22日(土) 東京文化会館 大ホール
チケット発売中 Pコード:236-759
▼5月2日(火) 18:30
兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
SS席-13000円(特製プログラム付(公演当日お渡し))
S席-11000円(特製プログラム付(公演当日お渡し))
[出演]CHEMISTRY/渡辺シュンスケ(p)
[指揮]栗田博文
[演奏]大阪交響楽団
※未就学児童は入場不可。車椅子をご利用のお客様は、お問合せ先までお電話にてお問合せ下さい。公式HPに掲載している注意事項をご確認の上、チケットをお求めください。http://billboard-cc.com/classics/200924notice/
※販売期間中はインターネット販売のみ。1人4枚まで。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888