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3年振りのオリジナル13thアルバム『curtain call』リリース
人と人の繋がりを大切に、“Don't give up!”の精神で
「ずっと応援してくれているみんなに感謝の気持ちを伝えにいく」
MONKEY MAJIKインタビュー

オリジナルアルバムとしては3年振りとなるニューアルバム『curtain call』をリリースしたMONKEY MAJIK。結成20周年を迎えた2020年からコロナ禍となったが、その後も楽曲制作を行い、アコースティックライブなどで活動を続けてきた。そして、パンデミックという困難な状況下でやむを得ず閉じられていたステージの幕が上がり、再びみんなに会いに行く!そんな嬉しさやセレブレーションに満ちた今作。音楽と共に生きる喜びがあふれ、新たなアクションを起こさせるストレートなメッセージが伝わってくる。この待望の新作完成までの経緯と今回のツアー『MONKEY MAJIK LIVE TOUR 2023~THE HITS』に臨む想いを、Blaise-ブレイズ-(vo&g)に楽しく語ってもらった。

この3年でけっこう時代が変わった
リスタート的な気持ちで、これからどうなるか楽しみ


――2020年に結成20周年を迎えられて、その翌年にベストアルバム『MONKEY MAJIK BEST -花鳥風月-』を出してからはどのように活動していましたか。

「コロナ禍になってから、ツアーが全てキャンセルになったので、この3年はほぼ何もできなかったんです。それで、スタジオに戻ってゆっくりアルバムを作ることにしました。音楽とは別にぶどう園をやっていて、ワインを作る仕事もしてるので、その作業もしてましたね」

――そうなんですね。今回リリースされた3年振りのオリジナルアルバム『curtain call』はどのように制作されたのですか。

「今までMOKEY MAJIKは(メッセージありきというよりも)好きな音楽を好きな感じで作ってきたんですが。今回は、とりあえずメロディとビートから作り始めて、その雰囲気によってアップビートのちょっとコミカル系もあれば、"This Is Not The Endhing"的な"諦めないで!"とか、"これからまた始まるぞ"とか、いろんなことを考えながら作りました。でもたぶん、1番よく出てきたテーマは"Don't give up"。"やろうと思えば、なんでもできるから。ちゃんと自分を信じてください"っていうこと。"今しかない!頑張ろうぜ!"って。そして、"LOVE"。人と人の繋がりをテーマにした曲がすごく目立つと思いますね。今回は人間がよく忘れがちなそうしたテーマが20年余り活動してきた中で一番出てますね。ほかにも、『Here In Your Arms(Waltz of Life)』(M-7)は祈りの曲で人とスピリチュアルの繋がりを歌っていて、『Hey Mama』(M-1)はママ友の曲(笑)っていう感じで。本当にジャンルレスなアルバムになりました」

――タイトルが『curtain call』(カーテンコール)になったワケは?

「今回の曲はすごいカラフルでスペクタクルなイメージがあって。スポットライトを浴びて客席とエネルギーの交換をしているステージのパフォーマンス的なイメージで(タイトルが)決まりましたね。(コロナ禍で)あんまりライブできなかったし、 もうそろそろ出ていきたいという気持ちから。カーテンコールというと、ここで終わりそうに聞こえるかもしれないけれど、そうじゃなくて。この3年でけっこう時代が変わったんで。ちょっとリスタート的な気持ちもあるし、これからどうなるか楽しみにしてます!という意味を込めています」

――確かに曲調もすごく開放的で高揚感がありますね。歌詞も新たな一歩を踏み出せるように背中を押してくれる言葉が伝わってきます。

「よかった! ありがとうございます」



全ての曲に違う味が出てて、クリエイティブで
すごくバランスが良いアルバムになりました


――ところで、『Hey Mama』のイントロはちょっとレトロな音色ですね。このアイデアはどこから?

「若い時からビング・クロスビーやフランク・シナトラとか、ジャズとか、昔の白黒映画とかがすごく好きなんです。"カーテンコール"というコンセプトなので、オープニングは1950年代風のイントロにしたら、けっこういい雰囲気でスタートして、このアルバムのイメージを伝えられるんじゃないかなと思って。(ここで、オープニング曲を歌いだして)エルビス・プレスリーが使ってたというビンテージマイクで俺が歌ってます。そんな50年代風のイントロから(Aメロは一転して)モダンな感じで歌い出すという、そのギャップが面白いなと思ってね(笑)」

――すごく素敵な幕開けですね。ちなみに、さきほど「ママ友の曲」と仰ってましたが、歌詞はどんなことを歌っているんですか。

「(自分と同世代の)仲間のたちのことを歌っています。(40代になっても)まだまだ元気なんで。まだまだカッコイイよ、綺麗だよ、踊れるよって。そういうハピネスな、ノリノリの大人たちの曲です(笑)」

――ライブで一緒にハンドクラップしたくなるような曲ですね。歌詞の中で、"I can never give up on music"って歌っているように、音楽賛歌だなって思いました。

「"I can never give up on music"!もう中毒ですからね(笑)。多分、死ぬまで音楽を作ると思います。(たとえCDを)発売しなくても多分趣味で作っていく。もう本当に若い時からずっと音楽を作ってきたんで。元々俺は、ミュージカルシアターの俳優だったんですよ。だからそういう(ミュージカル調の)メロディーやドラマティックな曲を今回入れたかったんです」

――『Here In Your Arms(Waltz of Life)』はシンフォニックな要素も入っている壮大なバラードで包み込まれます。

「この曲のコンセプトは"祈り"。大事な友達が病気になって入院したら、大丈夫かな...ってすごく心配になるけど。すべては神様の手の中に在るから、神様が全部決めることっていう...スピリチュアルな繋がりの曲です。ちょっと深いけど、 たまにそういう曲も作りたいなと思って」

――『This Is The Night』(M-6)ではGAGLEのHUNGERさんと共作されていますね。

「宮城県のFM局(Date fm エフエム仙台)が40周年を迎えた時に(曲作りの)オファーがあったので。ローカルファミリーと一緒にやろうよっていうことになって。(同じ宮城県に住んでいる)GAGLEのMitsu the Beatsさんという世界的に有名なDJがビートを作ってくれました。ファーストリッスンで(一聴して)、あのメロディーが生まれたんです。すぐにMitsuさんに電話して、(歌いながら)どう?って聞いたら、"いいじゃん!いいじゃん!"って(笑)。それで、1日で全部作って、Mitsuさんに送って。HUNGERさんも、"やばい!やばい!"って(笑)。(※サビ前のHUNGERさんの「Uhh!!」というアクセントになる声はブレイズが特にこだわって録音したそうで)わざわざ、朝の8時にスタジオに来て録音してくれました。ここがキーだからね(笑)」

――すごく楽しそうな雰囲気が伝わってきます。

「セレブレーションですね。『This Is The Night』って、"今しかない"的な曲なんで」

――この曲をライブでやる時はどんなふうになりますか。

「HUNGERさんのラップパートはカットしてやるんじゃないですかね。(自分でラップに)ちょっとトライしましたけど、HUNGERさんみたいにはできないですからね(苦笑)。でもバンドバージョンをいつでも弾けるようなスタイルで練習してます。でも、GAGLEと一緒にできたら最高ですね」

――『XYZ』(M-11)はイントロから激しいギターサウンドで疾走感抜群のロックチューンです。

「これはメイナードが作った超アップビートなロックソング。実は同じ頃に俺もクレイジーなロックソングを作ってたんです。すごいヘヴィなロックだったので、同じアルバムにふたつもロックの曲入れたら、ちょっとうるさいなと思ってね。全体的なバランスを考えた時、(自分の曲より)彼の曲の方がぴったりだなと思ったんです。『XYZ』はどこか懐かしい感じで、昔の本気のロックソングっぽいですね」

――『XYZ』の歌詞は環境問題について歌っているように感じましたし、アルバム全体でジャンルを超えた音楽の楽しさが味わえると同時に、コロナ禍以降の世界に必要なタイムリーなメッセージが込められたアルバムなのでは?

「ありがとうございます!もうめちゃくちゃ頑張りましたね。今回は...、いや、今回も!(笑)。このアルバムは、80's、ロック、ポップス、ミュージカル系とか、全ての曲に違う味が出てて、クリエイティブですごくバランスが良いアルバムになりました」



コロナ禍で20周年記念公演ができなかったから
今回は23周年的なイメージのツアーにしたい


――今作をリリースして、2月5日から開催される『MONKEY MAJIK LIVE TOUR 2023~THE HITS~』はどんな内容になりますか。

「今まで23年活動してきて、多分300曲近く作ったんで。15時間ぐらいのライブをやろうかなと思ってます。全曲やろうかなと...、冗談です(笑)。2時間ちょっとで、 (旧作と新作からの曲を合わせて)バランスが良いセットリストにしました。今回は23周年的なイメージにしたいなと思っています。(コロナ禍で)20周年記念公演 のライブができなかったからね...」

――そうですよね。ようやく本格的にライブ活動ができますね。

「そうですね。この3、4年はほとんどアコースティックライブばかりだったから、今回は久しぶりにエレキ(ギター)に触りました(笑)。これからのライブがすごく楽しみです。俺はそのために生きてます!特に(大阪公演の)3月18日は俺の誕生日なんで、ライブとバースデーパーティーになります(笑)。とにかく、セレブレーションライブですね! ファンの人たちが今までずっと応援してくれているので、本当にありがたいと気持ちでいっぱいです。みんなのおかげです。それちゃんと伝えに行きたいですね」

Text by エイミー野中




(2023年2月10日更新)


Check
Blaise-ブレイズ-

Release

【CD+DVD】
5200円(税抜) RZCB-87093/B

【CD+Blu-ray】
5200円(税抜) RZCB-87094/B

【CD】
3200円(税抜) RZCB-87095

《CD収録曲》
01. Hey Mama
02. This Is Not The Ending
03. DSBIY
04. Very Special
05. Running In The Dark
06. This Is The Night (MONKEY MAJIK × GAGLE)
07. Here In Your Arms (Waltz of Life)
08. Dreams
09. shadows
10. Twilight
11. XYZ
12. S.O.S
13. birds
14. Frontier

《DVD/Blu-ray収録内容》
・「Local Love Music Live with TikTok in 仙台」ライブ映像
2022年7月に仙台うみの杜水族館で行われたTikTok LIVE 生配信で披露した全7曲を収録。
・MONKEY MAJIK スペシャルインタビュー - This Is Not The Ending -
メンバー4人とデビュー前から二人三脚で歩んできた敏腕スタッフ(通称:ロッキー)で繰り広げる対談形式のスペシャルインタビュー。

Profile

モンキーマジック…フロントマンのカナダ人兄弟・Maynard-メイナード-(vo&g)とBlaise-ブレイズ-(vo&g)、日本人のリズム隊・TAX-タックス-(ds)とDICK-ディック-(b)からなる宮城県在住の4ピースハイブリッドロック・バンド。2006年1stシングル「fly」をリリース。2ndシングルの「Around The World」はフジテレビ系ドラマ「西遊記」の主題歌として爆発的なヒットを記録し、その後CMソングに「空はまるで」が起用されアーティスト性を確立した。数多くのCMソングやドラマ・映画主題歌を手がけ、さらにはアーティストとのコラボレーションや楽曲提供も行う。2011年には「東北観光親善大使」に任命され、また同年に東日本大震災復興支援プロジェクト「SEND 愛」を主催、チャリティーライブやオークションを実施、その後も東北復興支援に向けた活動を継続。また、アジア・北米などのワールドツアーなど海外活動も行っている。2020年に結成20周年を迎え、それを記念したベストアルバム『MONKEY MAJIK BEST -花鳥風月-』を2021年1月にリリースした。2022年は10月24日にデジタルシングル『Running In The Dark』を、11月30日にデジタルシングル『Very Special』をリリース。2023年は1月25日に3年振りとなるオリジナル13thアルバム『curtain call』をリリースした。そして、2月5日から『MONKEY MAJIK LIVE TOUR 2023~THE HITS~』が開催。

MONKEY MAJIK オフィシャルサイト
https://www.monkeymajik.com/


Live

「MONKEY MAJIK LIVE TOUR 2023~THE HITS~」

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード:233-803
▼3月18日(土) 17:00
NHK大阪ホール
指定席-8000円
親子席(ペア指定席)-12000円(着席指定、保護者1名+子供1名(3歳~12歳)、当日座席指定)
※3歳以上は有料、2歳以下は保護者の膝上に限り無料。【親子席】は、公演当日に会場にて座席指定券と引換となります。引換時にはお子様の身分証明が出来るものが必要となります。
※販売期間中はインターネット販売のみ。指定席は1人4枚まで、親子席は2枚(2ペア)まで。【親子席】連席になるのは、保護者1名と子ども1名のみです。親子席を2枚以上ご購入されても連席にならない事もございますので、予めご了承下さい。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888

【東京公演】
▼4月8日(土) LINE CUBE SHIBUYA
【宮城公演】
▼4月22日(土) SENDAI GIGS

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