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回り道をして、辿り着いたメジャーデビュー
1stフルアルバム『わたしのノクターン』でさらに前へ
カネヨリマサルインタビュー

大阪出身の3ピースガールズロックバンド・カネヨリマサル。恋愛や青春を歌った等身大の歌詞と良質なメロディ、パワフルなライブパフォーマンスが人気で、10~20代の女子から絶大な支持を受けている、新進気鋭の彼女たち。そんなカネヨリマサルが2023年1月25日(水)、1stフルアルバム『わたしのノクターン』でビクターエンタテインメント内Getting Better Recordsからメジャーデビューする。今作は2022年に配信されたシングル4曲を含む全11曲をパッケージ。『26』や『BOOK COVER』といった昔から大切に育ててきた楽曲も収録された、今を生きるカネヨリマサルの全てが詰まった大作と言える1枚になった。今回はぴあ関西版WEB初登場のちとせみな(vo&g)、いしはらめい(b&cho)、もりもとさな(ds&cho)にインタビューを敢行。3月からは全国ツアーも始まる。来年は彼女たちにとって飛躍の1年となるだろう。

ガールズバンドやけど、おじさんの名前


――ぴあ関西版WEB初登場なので、まず結成についてのお話から。結成自体は2014年3月ですね。

ちとせ「めい(いしはら)と同じ高校の軽音部で、一緒にコピーバンドを組んでたんですけど、卒業のタイミングでオリジナルバンドをやろうとなって」

いしはら「ずっと仲は良かったんですけど、たまたま卒業間際にカラオケに行く機会があり、初めてちとせの声を聴いて。軽音部ではずっとキーボードをやってたんですよ。だから歌うこともなくて。でも歌ったらこんなに上手いし、めっちゃ良い声なんやなと知って、"ちとせがボーカルのバンドやりたかったな"、とTwitterに書いたら反応してくれました」

ちとせ「チャットモンチーやBUMP OF CHICKENに憧れてたので、本当は中学の時からずっとギターを弾いて歌いたいという夢があったんですけど、高校の軽音のパート決めの選抜で落とされちゃって。元からピアノをやってた流れで第2希望のキーボードになりました。ギターボーカルを諦めきれなかったけど、その時1人ではできず...。バンドを自分でやろうと思わせてくれたのは、めいのツイートです」

――やりたい気持ちを抑えながらキーボードをされてた。

ちとせ「そうなんですよね。キーボード人生で終わりかなと思ってたんですけど、彼女のおかげです」

いしはら「高校生活あと数ヶ月みたいなところで、急に燃え出して(笑)」

――もりもとさんが加入されるまでは、他にメンバーさんがいらっしゃったんですか。

いしはら「軽音部の同級生を誘いました。"とりあえず1ヶ月でもいいからドラム叩いてくれへん"みたいな感じで」

ちとせ「結局2~3年続けてくれましたね。その子が抜けて1年ぐらいはサポートドラムを入れて活動して、2018年1月からさなちゃんが入ってくれました」

――もりもとさんと出会ったキッカケは何でしたか。

もりもと「自分が前にやってたバンドでカネヨリマサルと対バンしたことがあって、めっちゃ良かったので、それを仲の良いライブハウスの先輩に話してて。でもすぐにカネヨリは活休に入っちゃって。その先輩はみなさんとめいさんと同い年で、2人とも仲が良かったんです。それから前のバンドが解散して、どうするみたいな話を先輩としてる時に、"カネヨリ、ドラム探してるらしいで"とお話を聞いて、その場でみなさんに電話して、スタジオに入ることになりました」

――元々面識はあったんですね。

ちとせ「ほんまに挨拶程度でしたけど」

――スタジオに入ってみたら良かったと。

ちとせ「そうですね。空気感が似てて」

――加入前からカネヨリのことが好きだったんですね。

もりもと「ライブハウスで会った時に、"うわ、めっちゃ良いバンド"だと思ったんですけど、人見知りすぎてCD買えなかったんですよ(笑)。ご縁があって良かったです(笑)」

――結成当初はどういう方向性でやっていこう思っていたんですか。

ちとせ「高校の時からThe SALOVERSというバンドがすごく好きで、めいと2人でめっちゃ追いかけてました。The SALOVERSみたいな荒々しいロックをやりたいなというか、対バンしたいなと言ってました」

――なるほど。The SALOVERS、活動休止しちゃいましたね......。でもカネヨリマサルの荒々しさに繋がるルーツだと感じます。他には何を聴いてらっしゃったんですか。

ちとせ「くるりや銀杏BOYZ、フジファブリックは好きでよく聴いてますね。あとandymoriとか」

――もりもとさんは?

もりもと「私もチャットモンチーとバンプを1番聴いてて、教えてもらってよく聴いてるのは黒猫チェルシー。andymoriも聴いてます」

――あと、ものすごく聞かれてる質問だと思うんですけど、カネヨリマサルの由来は何ですか?

いしはら「英語のバンド名は沢山あるし、自分たちが付けても埋もれちゃう感じもしたので、人の名前みたいにしたら覚えやすいんじゃないかというところから、ガールズバンドやけどおじさんの名前にするという変なことをしたがって、これになりました」

――候補は色々出したんですか。

いしはら「いや、カネヨリマサルがパッと出てきました。ほんま何にも考えてなかったんで、"これでいいやん"って」



TikTokのカバー動画から、同世代の人気を獲得


――2019年10月からGetting Better RecordsとTRUST RECORDSによる共同インディーズレーベル「D.T.O.30.」に所属されていますが、TRUST RECORDSの綿谷剛さんが、"2018年に見たカネヨリマサルのライブがすごかった"というツイートをされていたり、もりもとさんも加入前にライブがすごく良かったとおっしゃっていたり、ライブで心を掴まれる方が2018年当時からいたということですね。

ちとせ「その辺りの時期はライブに慣れてなさすぎて、ステージに立つことがめっちゃ怖かったんですよ。何で良いと思ってくれたのか、永遠の謎です(笑)」

いしはら「本当、演奏するだけで精一杯。ガチガチで前も向かれへんぐらいだったんですけど、何か刺さるものがあったみたいで(笑)」

――本人たちはその理由はわかっていないんですね。

ちとせ「曲だけはめっちゃ自信があったんですけど、ほんまにライブは怯えすぎて自信なかったですね。チキンでした(笑)」

――今はエモーショナルに盛り上がるライブをされていますが、そんな時期もあったんですね。ちとせさんがオリジナル曲を作り始めたのはいつ頃ですか?

ちとせ「ボーカルギターの夢を捨てきれず、高校の時から何となく曲作りをやってたんですよ。人には言わなかったんですけど。めいとやるようになって、"実は作っててん。やりたかったんや"みたいな感じで披露したと思います」

いしはら「そうそう。出会った段階で何曲か持ち曲があったんですよ。衝撃的でしたね」

――いしはらさんは完全にカネヨリのキーパーソンですね。ちとせさんは感情や心が動いた時に楽曲を作るとのことですが、基本恋愛や自分の周りで起きたことを源に曲を書いておられるんですか。

ちとせ「そうです。ずっと昔からですね」

――ライブでも10代~20代の女の子が多くて、同世代に刺さっているんだと伝わってきました。SNSでもカバー動画が多く上がって注目されているとか。

ちとせ「本当に偏見なんですけど、自分は昔ガールズバンドといえば、おじさんのお客さんが多いイメージだったんです。若い人にどうしたら伝わるんやろうというのはずっと考えてて。若い人に伝わるキッカケがSNSだと思うので、今ほんまにありがたいですね」

いしはら「自分自身もSNSに疎い人間だったんですけど、Twitterで自分たちの名前を検索した時に、"TikTokから来てこの曲好きになりました"って、TikTokに上がってるカバー動画を上げてくださってる人がいっぱいいて、そこでSNSにこんな影響力があるんやって初めて知りました」

――公式アカウントを始める前からTikTokで話題になってたんですか。

ちとせ「自分たちの公式よりも前ですね」

――ちゃんと狙ったところに届いてるんですね。同世代の子に聴いてほしいという気持ちはあったんですか。

ちとせ「とにかく言葉や歌詞が、自分に向けて歌われてると思ってほしいなとは思ってて。それがおじさんでもおばさんでも、少年少女でもいいんですけど、自分がめっちゃ曲を書き始めたのが20歳前後なので、あの時代に歌ってることが今の若い人に伝わっているのかなと、客観的に思います。それは嬉しいですね」



すごく色んな回り道をしてるバンド。ライブからも逃げていた


――来年、結成9年目にメジャーデビューされます。元々メジャーを目指していたんですか。

ちとせ「絶対メジャーにならないと自分たちは存在できないとは思ってはなかったです。ただ、夢の1個ではありました」

いしはら「正直バンドは衝動で始めたので、誰にも聴かれなくてもやるだけだったんですけど、ライブをやってくうちに、"聴いてもらうとこんなに嬉しいんだ"という気持ちを知って、"もっと聴いてもらいたいからメジャーデビューしたい"みたいな気持ちは、途中から芽生えてきました」

――Getting Better Recordsとの繋がりは以前からあったんですね。

ちとせ「Getting BetterとTRUST RECORDSが一緒になったインディーズレーベルのD.T.O.30.に入らせてもらって、その時からずっとお世話になっています。"初めまして、メジャーの人です。カネヨリマサルです"みたいな感じじゃなく、ずっとお世話になってた方々なので、すごくありがたいですね」

――9年という年月は長かったですか?

ちとせ「あのー、長かったかもしれない(笑)。すごく色んな回り道をしてるバンドだと自分は思ってて。ただひたすらにライブをして曲を出し続けてきた9年じゃなく、私の学業に専念するために1回休んでて。あとライブからちょっと逃げてた。ライブするまで1年かかってました。最初は自信がなさすぎて。だから自分たちは進むスピードがめっちゃ遅い。長かったけど、それが今の音楽になってる気もします」

――回り道も今のカネヨリマサルを作っているものだと。積み重ねという意味では最短距離がいいかと言われたらどうかなというところもありますからね。

ちとせ「もうちょっと器用にやれてたら、もっと若い頃からうまくいってたんやろうなとも思うんですけど、自分たちの今の音楽性でやるなら、絶対ここまでかかったと思いますね。無理をせず、今までのペースやったから辿り着けたと思ってます」

――今はライブ活動に対しても恐怖はなく?

ちとせ「恐怖はもうないです。受け取ってくれる人がちゃんといると思えるので。ライブができるのはほんまに見てくれる人のおかげなので、怖くないです」



『26』ができたことで、心が晴れて強くなれた


――今作『わたしのノクターン』のタイトルにノクターン(=夜想曲)と入れられたのはなぜですか?

ちとせ「私が曲を作るのが夜が多いんです。さっきも言ったんですけど、私は回り道や失敗をしまくってて、辛いことを音楽で正しい形にするのが昔から自分の発散方法というか、消化の仕方だったんですよ。思い悩んで曲を作ってたので、それが集まったアルバムやなと思って、"夜に想像の曲"ということでノクターンにしました」

――Twitterで、学校と勉強がしんどい時に書いた、若き日から育ててきた曲が入ってると呟いてらっしゃいましたが、昔からの曲も多いんですか。

ちとせ「昔からの曲もあるけど最近の曲もあります。『26』(M-10)と『I was』(M-5)と『BOOK COVER』(M-11)は昔です」

いしはら「それこそ、ドラムのさなちゃんが加入する前からあった曲」

――今回のタイミングでアルバムに入れようとなった?

ちとせ「『26』は、ご飯が食べれないほどものすごい落ち込んで、追い詰められてた時代に作った曲で。詰め込めるだけ辛いことを書いた歌詞やなと自分は思うんですけど、歌詞にできたからちょっと救われた感じがあって。ほんまにしんどかった時の曲が自分の根底な気もしてて、誰にも聴いてもらう予定もないし、期待もされてないし、待ってもらってもないけど、自分のために作った曲をメジャーフルアルバムで大切に出したいなと思って、『26』は絶対入れようとなりました。」

――マイナスな感情が曲を書く原動力ですか。

ちとせ「めっちゃ原動力ですね」

――『26』は歌い方が高めに聞こえると感じましたが、意識されたんですか。

ちとせ「サビが高いんですよね。でもピッチというか音程はあまり気にしてないかも」

いしはら「ボーカルの声質のミックスはめっちゃこだわりましたね。本当にキーが高くて、高いところで出るちょっとキュッとなる空気感を、どのミックスだと出せるんだろうかと、3人でめちゃくちゃ悩んで」

ちとせ「エンジニアさんに5テイクぐらい作ってもらって」

いしはら「7テイクあった(笑)」

ちとせ「頭おかしくなるぐらい聴きました。ミックスは確かにこだわりましたね」

――イントロは疾走感があって激しいのに、少しテンポが落ちてAメロに入っていく展開も良かったです。

いしはら「本当にカッコ良いと思うものをその場でやったらこういうアレンジになりました。意外と"どうしよう、こうしよう"とは話し合ってなくて、スタジオでバッと合わせてます」

――どの曲もそんな感じですか。

ちとせ「考えるやつは考えるんですけど、『26』はさなちゃんの加入前からできてたので、適当に合わせてみて、"ここは落ちよう"ぐらいで出来上がりましたね」

いしはら「3人が思い描いてた曲の像が合致したのかもしれない」

――ドラムはどういう感じで入れていきましたか。

もりもと「前のドラムさんが叩いてた音源を元に叩き直しました。スタジオ音源なので、色々埋もれたりしてるのを聴きながら、"ここはこういうビートやったな"というのを、歌に寄せながらリズムを合うようにして。そんなに大きくは変えてないですけど」

――<この歌が決して嘘だと思われようが 涙を枯らすまで歌うのです>という歌詞からは、歌うことへの覚悟も感じました。

ちとせ「この曲ができたことで、心が晴れたというか強くなれたんです。ほんまに昔から大切な曲で、自分もこの曲があるからやっていける、自分の一部みたいに強く思ってる曲。だから大事な時に出したいし、この曲を大事に歌っていけるぐらい似合うバンドになろうとはめっちゃ思ってましたね」

――ちなみに26は何の26ですか。

ちとせ「全部話すと長くなるので割愛しますけど、26日から取った26です。自分の中でとても大事だった日にち。でも勘違いだったので、意味がなくなっちゃったんですけど。自分にとっては、この勘違いもずっと歌っていかなあかんと思ってつけました」



誰かにとっても大切な1枚になってくれたら、ほんまに嬉しい


――個人的に『背中』(M-9)が好きなんですが、いつ頃できた曲ですか。

ちとせ「去年の11月ぐらいです」

――比較的最近ですね。

ちとせ「Tokyo FMの『Skyrocket Company』という番組の月間テーマを書き下ろしさせてもらって。番組のコンセプトが会社なので、仕事にまつわる曲を書いてほしいと言われたんです。自分は今も看護師をやってて、作った当時はめっちゃ働いてた時期で、バンドしながら看護師やって、多分めっちゃ追い込まれてました。仕事というテーマで自分から出てきたのは、すごく戦って心は擦り減ってるけど、自分が選んでる仕事やしうまく生きていこうという葛藤。素直に何も考えず生きれたらいいんですけど、めっちゃ考えて凹んだりしてしんどくなって。それでも仕事を続けてる人が世の中には多い気がするんですよ。仕事はハッピーだけじゃない、そういう裏のしんどさは絶対どんな職業でも伝わるはず。頑張ってる人に歌いたいなと思って作りました」

――『BOOK COVER』は物語性があって、いつものカネヨリマサルと違う雰囲気ですが、最後にふさわしいサウンドでもあります。

ちとせ「私が当時付き合ってた恋人とうまくいかなくて、別れそうで、繋ぎとめきられへんぐらい心がすれ違ってた時に作った曲です。<焦らないでいて欲しい>と書いてるんですけど、言葉が足りないまますれ違うのが許せなくて、<君が感じることを私だけに教えて>とか、2人をもっと大事にしたくて、彼に言えばいいのに曲にしました」

――恋愛のネガティブな気持ちは音作りにも反映されたりするんですか。

ちとせ「自分が最初にメロディと歌詞だけは絶対つけるんですけど、その時点で基本的な方向性は決まります。最近はこの方向性でいこうとしっかり言わなくても2人が汲み取ってくれて、同じ気持ちになってることが多いので、イメージ通りに進むことがほとんどです」

――曲作りで難産は少ない方ですか。

ちとせ「あります。難産は『26』みたいな感じで結構寝かせて、ようやく形にして出したりが多いですね。すぐできるやつはすぐできるんですけど。昔は難産が結構多かったです。『I was』も結構くすぶってたよな」

いしはら「昔の曲はよくスタジオで1発で合わせてたので、ある意味すごくとっ散らかってる。それぞれが好きなことをしまくってた。そこを改めて整える作業はあったんですけど、根本的な方向性は結構すぐ決まってた気がしますね」

ちとせ「ほんまの難産はまだ出てないかもしれないです」

――このアルバムの中で特に核になってる曲はありますか。

ちとせ「『BOOK COVER』と『26』は絶対にアルバムに入れようとなったので、この2曲は核ですね。あと『息をしているよ』(M-1)も結構自分たちは前に出したくて、1曲目にしましたね」

――<戻れないのに>の歌い方には感情が出てましたね。

ちとせ「喋ってる感じにしたくて、何回も歌い直しました」

――アルバムで聴いてほしいとか気に入ってるポイントをお願いします。

いしはら「いっぱいあるなー。『今年はもう君はいない』(M-7)は曲調が明るいんですけど、負の気持ちをパーッと投げるだけ投げてる感じが曲調と全く違って好きです。普通に聴いたら明るい曲だけど、よくよく聴くと全部の歌詞がめちゃくちゃ悲しい。でも聴き終わった後に"自分も同じ気持ちやな。ちょっと頑張れそう"みたいな気持ちになる。そういう曲が好きなので気に入ってますね」

――もりもとさんはどうですか。

もりもと「個人的にノクターンというタイトルが決まって、それにふさわしい曲が11曲揃ったと思います。個人的には『スーパームーン』(M-8)という夜の歌が入ってよくまとまって、アルバムが1枚の作品となった感じがすごくします。曲順も3人で話し合って。自分たちは『26』からの『BOOK COVER』という曲順だけは譲りたくなくて。カネヨリマサルの過去の作品を見たら、大事な曲は最後から2番目で、最後はしっかり締めれる曲が多くて。ミックスでトレーラーを聞かせてもらった時、曲それぞれの味が出てめちゃくちゃ良いなと思ったので、1枚通して聴いてほしいです」

ちとせ「全部自分が作った曲なので思い入れがあるんですけど、誰かにとっても大切な1枚になってくれたらほんまに嬉しいです。自分の今までの人生は人が作った音楽にすごく支えられて、音楽を作ることにも憧れたし、バンドにもギターを弾くことにも憧れたので、誰かの人生の一部みたいな音楽になることはずっと夢ですね」

――1月29日(日)には心斎橋JANUSでリリースパーティーがあります。アルバムの曲を中心にされる感じですか。

ちとせ「リリースパーティーはゲストとやるのでワンマンほどじゃないんですけど、新曲をなるべくやりたいなと思ってます。長尺はやっぱりワンマンになるので、3月からの全国ツアーでしっかりやっていきたいです」

――ファイナルは6月25日(日)、地元大阪の心斎橋BIGCATです。意気込みはいかがですか。

いしはら「BIGCATは学生時代から行ってたし、自分たちがBIGCATでワンマンライブするって全く想像つかないです。チャレンジやとも思うんですけど、意味のあることな気がしてます。チャレンジしてるなと思ってもらえたらいいですね」

ちとせ「大阪で生まれて大阪で育った人間として、BIGCATでワンマンって、ほんまにバンドマン全員が持つ夢やと思うので、そこを叶えにかかってる。すごく大事なツアーになると思います。良い曲ができたので、そこも全面に伝わるようしっかり届けていきたいと思います」

――2023年はカネヨリマサルにとってどんな年にしていきたいですか。

もりもと「BIGCATやリキッドルームもですけど、色々挑戦していく年にしたいなと思います」

いしはら「私はライブハウスと音楽が大好きなので、色んな人を巻き込んでいきたい。ライブハウスを自分たちでも盛り上げられたらいいなと思うし、色んな人たちを巻き込んで、自分たち自身が楽しいと思えることをやっていく1年にしたいです」

ちとせ「自分は大きい夢も掲げてるんですけど、めんどくさがりなので、ちゃんと目の前のことを実直に1個ずつ叶えていける年にしたいなと思ってます」

――ちなみに大きな夢というのは?

ちとせ「やっぱりツアーを成功させることなんですけど、その成功はツアーが始まる前にも意味があると思うので、今日からやるべきことをやっていきたいです」

――いいですね、アスリートみたい。

ちとせ「最近ほんまに3人で走ってるんです。体力なさすぎて」

――準備はバッチリですね。

ちとせ「ハードル上げてる気がする(笑)」

――これからどんどん広がっていかれる活躍を楽しみにしております!

Text by ERI KUBOTA




(2023年1月13日更新)


Check

Release

メジャー1stアルバム発売!

Album『わたしのノクターン』

【初回限定盤A】(CD+Blu-ray)
5390円(税込)
VIZL-2143

【初回限定盤B】(CD+DVD)
4730円(税込)
VIZL-2144

【通常盤】(CD)
2750円(税込)
VICL-65776

《収録曲》
01. 息をしているよ
02. 二人
03. さくら色
04. ゲームオーバー
05. I was
06. ピアノのうた
07. 今年はもう君はいない
08. スーパームーン
09. 背中
10. 26
11. BOOK COVER

Profile

「青春ロックを追い続ける」。2014年3月結成、大阪を拠点に活動するガールズ3ピースロックバンド。2019年10月、ビクターエンタテインメント「Getting Better Records」×「TRUST RECORDS」による共同インディーズレーベル「D.T.O.30.」(DON‘T TRUST OVER 30.)よりMini Al「かけがえなくなりたい」を発売。2022年5月にはバンド初の東京・大阪ワンマンライブを開催し、両公演SOLD OUT。そして2023年1月25日(水)、1st Full Album「わたしのノクターン」にてビクターエンタテインメント Getting Better Recordsよりメジャーデビュー決定! こころの動きに寄り添って、思ったことを演奏していく、日記みたいなバンドです。 3月から6月までは全国ツアー『1st Full Albumリリースツアー 2023 いまを生きるツアー』がスタート。

カネヨリマサル オフィシャルサイト
https://kaneyorimasaru.com/


Live

カネヨリマサル presents.
「あの日見た、おんなじ月を今」

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード:234-211
▼1月29日(日) 18:00
心斎橋JANUS
スタンディング-3500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[ゲスト]TETORA
※未就学児童は入場不可。
※販売期間中はインターネット販売のみ。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888

【東京公演】
▼2月4日(土) UNIT


カネヨリマサル 1st Full Album
リリースツアー 2023
「いまを生きるツアー」

【北海道公演】
▼3月31日(金) BESSIE HALL
【宮城公演】
▼4月8日(土) LIVE HOUSE enn 2nd
【新潟公演】
▼4月15日(土) 新潟CLUB RIVERST
【石川公演】
▼4月16日(日) 金沢GOLD CREEK
【香川公演】
▼4月21日(金) DIME

Pick Up!!

【兵庫公演】

▼4月23日(日) 18:00
神戸 太陽と虎
全自由-3900円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※未就学児童は入場不可。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888

【東京公演】
▼4月30日(日) LIQUIDROOM
【愛知公演】
▼5月5日(金・祝) 名古屋クラブクアトロ

Pick Up!!

【京都公演】

▼5月12日(金) 18:30
KYOTO MUSE
全自由-3900円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※未就学児童は入場不可。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888

【福岡公演】
▼5月19日(金) LIVE HOUSE CB
【広島公演】
▼5月20日(土) Reed

Pick Up!!

【大阪公演】

▼6月25日(日) 18:00
BIGCAT
全自由-3900円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※未就学児童は入場不可。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888

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