ホーム > インタビュー&レポート > 「みんなで、それぞれの心の中のレボリューションを起こそう」 5年ぶり8枚目のオリジナルアルバム『A revolution』を携えて 『LOVE PSYCHEDELICO Live Tour 2022 “A revolution”』開催中! LOVE PSYCHEDELICOインタビュー
この世の中の状況だと、みんな悲観的になる
でも、まだ終わってない。諦めない。
――5年ぶりとなるオリジナルアルバム『A revolution』が10月5日にリリースされました。今回は9月末にリリース予定だったものがちょっと延びたんですよね。
KUMI「1週間延びました」
NAOKI「今回は珍しくアルバムの6曲くらいを並行して始めたんだよね。曲を書く段階から一気に全曲同時にレコーディングがスタートしたんです。それで、全曲歌入れまで終わって全て録り終えた段階で、最後にミックス作業に入っていったんだけど、毎日少しずつ時間軸がズレてスケジュールが押していくんです。ここだけちょっと直そうとか、アナログ機材が多いと後になって前にやってた曲に戻るのとか結構大変なんです。アナログはセーブ機能とかないから。なので、それ全てが完全に終わって完成したら次の曲にとりかかって、それが12時に終わるはずだったのが朝の5時になって。そしたら次の曲の作業が直後6時からスタートして、という具合にミックス作業が最後に溜まっていったんですよ」
KUMI「最初に曲を思いつく、次に歌詞を書く、次に楽器を録る、というのを全曲同じ足並みでやってて、最後にミックス作業が全部残って。ミックスは大体NAOKIさんの仕事だから、最後はひたすらにやっていましたね。」
NAOKI「1日3~4時間寝ちゃうと(リリース日に)間に合わないなってことで計算して、10時間作業したら眠くなくても1時間仮眠を取るっていう生活を最後の3週間か4週間やってて。そしたら声が枯れて戻んなくなっちゃってね。頑張りすぎたね(笑)」
ーーそれだけ妥協することなく完成度を高めて出来上がったのが今回のアルバムなんですね。オリジナルアルバムとしては5年ぶりというすごく間があって、その間にじっくり作られたのかなと。
NAOKI「それだったら間に合うよね(笑)」
KUMI「アルバムの制作に取り掛かったのが去年の暮れくらいだから、実際にこの作品を作ってたのは1年弱くらいですね。前回のアルバム『LOVE YOUR LOVE』が2017年リリースで、2018年に私が出産をして、その後少し自分の中で休むモードに入ってて。それで2019年にまずライブをやり、2020年はデビュー20周年で20周年ツアーを予定してたり、リリースもあったりして、20周年に向けて曲を書こうっていう意気込みのときにコロナ禍になり、ツアーも延期になって。こういうときこそ曲を書こうって思ったんだけれども、スタジオに入っても曲がなかなか浮かんでこなくて...」
ーーそうなんですね。
KUMI「そう。でもそういう人は多かったと思う。受け取る人も世の中もみんなそれどころじゃないというか、誰に何を向けて何を伝えようっていうのが見えてこなくて。きっと音楽だけじゃないよね。いろんなことが止まったり流れが変わったりしたよね」
NAOKI「それは多分僕らだけじゃなくてレコード会社のスタッフとかみんな同じだったような気がするよね。でもあのときはなんかね、自分達の場合はある種それでよかったんだと思う。後付けですけど、1回立ち止まって自分の足元を見つめ直してね」
KUMI「そう。そのときは1回諦めて、2021年にどうにかその延期になったコンサートを無事に開催することができて。そこでお客さんと一緒にエネルギーの交換をして音楽を鳴らすことで何かが見えて"これなら書ける!"ってやっと思えて、去年の暮れくらいから今年にかけて制作に入れたという感じでしたね」
ーーそうやってライブの現場で感じたことも反映されてるわけですよね。
NAOKI「去年のそのツアー初日に久々に、その頃はまだキャパシティが50%の制限の中だったけど、お客さんがいて、自分達がステージに出ていって音を鳴らして。そのときに、たかが音楽かもしれないですけど、やっぱり音楽が日常にどれだけ必要だったかっていうのを、演る側や観る側関係なく同じ人間としてお互いに"やっぱりこれだよね"っていうような、今まで味わったことのない人間同士の一体感みたいなものがあって。自分達はたまたまステージにいるけど、その場にいるみんなが音楽という芸術を愛していて、そういう目に見えないエネルギーとか、自分の日常にエナジーを送ってくれる「音楽」というものを信じていて、これが自分達には本当に必要なんだっていう。そんな会話はしてないけど、音楽が始まった瞬間にもう会場がそういう空気になるんですよ。例えばヒット曲をやってコールアンドレスポンスがあるとか、そんなことよりももっとプリミティブで、でも崇高なあの空気を味わって、"ああ、やっぱり音楽って大切だ"っていう感動があったんですよね。そこからですね、スタートは。なんかこう湧き出してきたよね」
KUMI「まさにそうだね。音楽の持つパワーとか可能性、やっぱり音楽ってすごいなって自分達が信じて、音楽なら何かを変えられる、何かを伝えられるって思ったことは本当で、まだまだ自分達にそれを伝える力があるなら新曲を書きたいし伝えたいっていうのは強く思ったね」
ーーそれは今作『A revolution』にもつながっていて、まさにこのワードがそうですよね。
KUMI「そうだね。そういう話し合いをしてアルバム制作に入ったわけではないし、いつもそうだけどそういう気持ちはあっても特にテーマを設けるとか、今回はこれをやってやろうみたいなのはないんだよね。"こんな曲ができたよ"とか"最近このフレーズ気に入ってるんだよね"とか、音楽はそういう日常の中で生まれるんだよね。それが重なってアルバムになったときに、こういうことを感じていてこういうことを言いたかったのかということを後から自分達でも気付いていく。最後に『A revolution』っていうアルバムタイトルにしたけれども、後から気が付く」
NAOKI「うん」
ーーそうなんですね。最初から今回のテーマは"レボリューション"だということで取り組んでるわけではないんですね。
NAOKI「それだと疲れちゃう(笑)」
KUMI「音楽って不思議なもので、伝えることやパワーは大事なんだけれどもやっぱりそれだけじゃないよね。ただ無責任に楽しいとか気持ち良いとか、それが音楽の魅力だったりもするから。全部が全部言いたいことでとか、そういうことでもないからね」
NAOKI「それにこのレボリューションっていうのは自分達にとっては大それたものではなく、ささやかなレボリューションでもあって。レボリューションていうと何か体制を倒したり、中世の革命みたいなイメージが強いかもしれないけど、もっと日常の中の「小さなレボリューション」もあると思うんです。僕らももう大人ですけど、大人が"今の若者は政治に無関心だ"とか"行動力がない"とか言うのをよく聞くじゃないですか。でもあれは大人が自分達と同じやり方をしない若者たちに、自分達の方法を押し付けてるだけで、本当は別に今の若い人達が世の中に対して無関心なわけじゃないと思うんですよ。今はケータイやスマホの時代で、何か問題があったときはみんなSNSとか通してその事象や問題と1対1で向き合ってると思うんですね。そうやって1人で考える時間って実はすごく増えてて、僕らの世代みたいにみんなで集まってひっくり返そうぜなんていうのは今の若い人達からしたらもしかしたらナンセンスに映っていて、もっと違う形で世の中とすでに触れ合ってるのかもしれない。もちろんね、起きている事象に対して、声を上げて何かを変えようとして時には団結して頑張ってる人達も凄く大切だし、僕自身も堪え性ないからどちらかというとそうやって声をあげちゃうタイプなの。だけどそういう方法、行動をしない若い人たちも実はその事象とはきっと向き合ってるはずだし、くだらないことで国を引っ掻き回してるような大人達に対してもね、自分達の大切な日常をそういう駄目な大人達の空気に侵されないように今日という日を大切にしようっていう行為、そういう今の時代の若い人達の心のレボリューションも、形は違うけどちゃんとあるような気がする。そういうささやかなレボリューションっていうのが"A Revolution"なのかな、と。合ってるかな?この言い方で」
KUMI「うん」
ーーNAOKIさんが話してくださったようなことが歌詞の中でも歌われてるのでしょうか?
KUMI「割と『A revolution』(M-1)の歌詞はストレートで、今って世の中本当に大変じゃないですか? 戦争もあるしコロナもあるし経済的な問題もあるし環境問題もあるし。もう未来は絶望的じゃないか、人類が良い方向に行く未来が見えないと思ってる人も多いと思うんだよね。歌詞の中に"10 to nothing,we're behind"っていうところがあって、それは10対0でもう負けているっていう状況なんだけれども、でも"We're not over,yet"、まだ終わってない。そこで諦めない。まだできることはあるよっていうことを伝えたい。この世の中の状況だと、みんな悲観的になっちゃうじゃない? でも待って、みんな1人1人の力が必要で、諦めたら終わっちゃう。まだいけるし、みんなでそれぞれの心の中のレボリューションを起こそうっていう。みんな1人1人が今できること、目の前のこと、たとえば"毎日笑顔でいる"とか"仕事を積極的な気持ちでやる"とか、そういう些細なことかもしれないけど、1人1人がそれを本当に心からやっていけば世の中って変わるんじゃないかな。そういうことこそが本当に世の中を変えるんじゃないかなって。体制とか自分の外側にあることが悪くて、それが変われば世の中が変わるんだって外に向けるんじゃなくて、みんなが自分ができることに立ち返ること。そこなんじゃないのかな、世の中を変えるポイントは」
ーーなるほど。
KUMI「みんなの中から湧き起こる正しい心...というと変だけど、真っ直ぐな、ピュアな心。それをみんな持ってると思うんだよね」
NAOKI「いつの時代もコミュニケーションの方法っていうのは移り変わるから、今の時代の人達なりの形のレボリューションもあると思うんだよね。実はそういうものがネットとかこういう時代になって若い人の間でちゃんとじわじわ起きてる気がする。むしろ大人の僕達が気付かないだけで。でも、やり方が変わるんではなく、コミュニケーションの方法が増えたんだよね。一方ではみんなで声をあげていくことも大切だとも思うから。」
ーーたしかにこの曲を聴くとすごくハッとさせられるというか、改めて今、時代の変わり目を意識させられますね。
NAOKI「ただこの曲の中でのレボリューションは、誰か敵を見つけてそいつをやっつけろっていう攻撃を煽る曲じゃない。僕ら自身の世界は誰にも奪えない、それとともに僕らが生きてるこの世界がリアルな世界で、美しい世界だよ。何があってもこの世界で私は生きていくよっていう。」
ーー自分の世界を守りながらも、世界とも対峙してると。ちなみにこの曲はどのくらいの段階でできたんですか?
KUMI「最初のアイデアは、2019年に曲作りをしようと思ってスタジオに入った頃にはあったかな。『Swingin'』を20周年に向けてリリースして、その制作のときに思いついていて、2曲ともドラムをOKAMOTO'Sのレイジ君に叩いてもらって。『Swingin'』はそのままスって出来上がったんだけど、『A revolution』はそのときドラムだけスタジオで録ってそのまま寝かせてた(笑)」
レコードを聴く生活にハマって、ジャンルレスに
今までやらなかった音使いにも抵抗がなくなった
ーー全曲の中で1番最初にできたのが3曲目の『Swingin'』?
NAOKI「1番最初は『Sally』(M-10)かな」
KUMI「『Sally』は2018年12月にリリースしてますね。私が子供を授かったときにNAOKIさんがおめでとうってプレゼントしてくれた曲です」
ーーそれから『Swingin'』ができて、それと同じ時期に『A revolution』が?
NAOKI「生まれかけてたっていうか、そのときは『A revolution』って言葉だけ決まってた」
KUMI「その言葉だけなんとなくメロディーに乗せてて。でもまだ『A revolution』って曲にするとも決めてなかったね」
NAOKI「そういうのは多いんですよ。アトリエみたいにスタジオを使ってるので、途中まで出来てるものがスタジオの中にはいっぱいあって」
KUMI「アルバムの9曲目に入ってる『Good bye moon』っていうNAOKIさんのギターだけの曲は、10年前くらいからNAOKIさんがいつもスタジオでなんとなく断片的にメロディーをつま弾いていて、その旋律綺麗だから曲にしてアルバムに入れようよってずっと言ってて。やっとひとつの曲にまとめてくれて、それで今回『Good bye moon』になった。そういう風にアイデアがずっとある曲もあって」
NAOKI「タイトルはKUMIが付けました」
ーーなぜこのタイトルが浮かんだんでしょうか?
KUMI「NAOKIさんの中ではそういう自分のフレーズを集めて1曲にしたから、あんまり曲っていう概念がなかったみたいで、タイトルは浮かばないからKUMIが決めてくれって言われて。パっと聴いたときに私は、月があって影があって、という情景が見えて、これは『Good bye moon』だねって」
NAOKI「僕の中で本当にたまたま弾いたブルースみたいなものだから」
KUMI「そうだね、タイトルは『NAOKIのブルース』でも良かったね(笑)」
ーートラディショナルソングのようにも聴こえますね。
NAOKI「どこかに似たような曲があるんじゃないかなって心配になるんだけど(笑)。この手の音楽を全然聴かないので分かんないんだけど」
ーーこの曲も含め音楽的にいろんな要素が含まれていると思いますが、2曲目の『It's not too late』はジャズの要素が入っているんですか。
NAOKI「それほどジャズでもなくて、まあ、言うなればジャズ風味なんですけど、これはなんだろうね...ひょっとしたらだけど、ここ5年くらいでレコード生活にすごいハマったんですよね。そういうのも関係あるよね。最初は自分の好きなアルバムをレコードで買い直して"ああ、レコード良いな"ってなって、今度はオリジナルのUKのレコードを聴いて"本人達が当時やってたのはこんな音なんだ!"って。そうなっていくと、だんだん曲じゃなくてレコードが好きになっていくんですよ。そうするともっと良い音のレコードを聴きたくなる。そうなると、ジャンルは段々関係なくなっていって、最終的にはやっぱりジャズのレコードに行き着くんですよ」
KUMI「音が綺麗に録れてる」
NAOKI「そう。CDではジャズに全然興味持てなかったのに、レコードになったらめっちゃ気持ち良くなっちゃって。そうやってレコードで聴いてるとジャンルレスになるんですよ。ポップス、ロック、プログレシブロック、フュージョン、ジャズ、ブルース...ここの境目がどうでもよくなっちゃう」
KUMI「良い音楽は良いっていうことだよね」
NAOKI「多分そういうので今まであんまりやらなかった音使いをすることに抵抗がなくなったし、そういうのが割と今回あるよね。この曲に限らず」
KUMI「アルバム全体を通してあるんじゃないかな」
NAOKI「そういう意味で久々に新しい世界に出会えた感じがして、この曲すごく好きですね。イントロが好き。このイントロがないと多分すごい渋い曲なんですよね。イントロがついてることで、映画のオープニングのようなというか、聴いてる人を主人公にしてくれるような。そこにはすごくこだわりましたね。渋い曲を無理に派手にするんじゃなくて、渋さを心地よくみんなの日常に誘うにはどうしたら良いか、みたいなことにずっとこだわったかな。映画の始まりのようにしたかった」
ーーそうですね、『It's not too late』は、"まだ遅くないよ"って歌いかけてくれる曲ですからね。諦めずに。
KUMI「そう、遅すぎることはない」
ーー『Sally』のお話が先ほど出ましたけども、これはクリスマスソングのような雰囲気になってますよね。
KUMI「後半そうなっていきますね。私が子供を授かってNAOKIさんが"ミュージシャンだから1番最適な贈り物を"って曲をプレゼントしてくれて。それはプライベートな話で、その曲を世に出そうとかは考えてなかったんだけど、周りの皆がとても素敵な曲だからぜひ世の中に出そうと言ってくれて。それがちょうど2018年のクリスマスの時期で。クリスマスの祝福感と一緒になったら世界観がより伝わりやすいかなと思って、クリスマスの多幸感に乗せて『Sally』の曲を届けました」
NAOKI「そしたらプログレッシブな展開になっていったっていう。プログレだよねこれ!って(笑)」
ーー最初に聞いた『A revolution』の話やあの曲にはすごいメッセージを感じますが、全体を通して聴くとラブソングというか愛を感じます。『A revolution』で受け取るメッセージは勇気の出る感じがありつつ、アルバム全体を通して感じるのは、心に温かみが湧いてくる感じといいますか。
KUMI「本当?それは嬉しい!愛は基本、何に対しても同じものだからね。恋人に向き合おうが親に向き合おうが子供に向き合おうが、愛っていうか真心っていうか、それはひとつだから。それを大事にしてるし、それが1番伝えたいことかな。『A revolution』で強く歌っていたりもするけど、それだけじゃなくいろんな曲調や感情を通して愛が伝わったらいいな」
ニューアルバムからは全曲、過去の曲もリニューアルして
今のLOVE PSYCHEDELICOの音楽を鳴らす
KUMI「今の私達の音、今のLOVE PSYCHEDELICOの音楽を鳴らせるんじゃないかな。
ーー現在『A revolution』を携えたツアー中ですが今回はどんなステージになるのでしょうか?バンドメンバーについても教えてください。
KUMI「最近ずっと一緒にやってるメンバー、深沼元昭(g)、高桑圭(b)、松本圭司(key)に今回新しく伊藤大地くん(ds)が加わって、ドラマーが変わったことによって新しい雰囲気のバンドになってます」
NAOKI「バンドってメンバーが1人変わると化学反応が変わるんですよ。今回それがすごく実感出来ていてみんなすごいです!これはミュージシャンみんなの一体感が出来上がってくることによってコンサートスタッフとの一体感も、リハーサルの段階でPA含めてみんな一丸となってる感じもすごく幸せな気持ちになるし、みんな目がキラキラしてる。今回はスピーカーの音にもこだわっているので、演奏も楽しんでもらえると思う」
KUMI「アコースティックツアー(2019年)をやったときに新しくスピーカーシステムを導入して。ライブのための音響スピーカーを設計したんです。今回のツアーでもそのスピーカーを持っていきます」
NAOKI「出来るだけいい音を浴びてもらいたいからね。今回はさらに遠くに2階席3階席に音が飛ぶように新しいスピーカーも開発してて、今回はさらにそれが加わります」
ーーすごい! それだけ良い音質で聴けるってことですもんね?
NAOKI「そうですね! TOHOシネマズのプレミアムシアターのスピーカーを開発している方にお願いして設計してもらって」
KUMI「良い音で音楽を楽しんでほしいからね」
NAOKI「開演前のBGMも僕たちのスタジオにあるレコードを全部ハイレゾ音源化したデータを大きな音量で流して、早く来た人はそのスピーカーでレコード鑑賞を楽しめるみたいにしてるんです」
ーーどういうレコードを流すんですか?
NAOKI「会場やツアーに合わせていろいろですね。70年代シリーズとか80年代シリーズとかコンセプトは大量に作ってあって、レコードで聴いたらより気持ち良い音楽の再発見に繋がりそうなものをなるべく集めてます」
KUMI「90'sもあるね」
NAOKI「なのでぜひ少し早めに来て席に座っていただいて。スタッフに言わせるとスピーカーで聴くBGMが楽しくてグッズの方に人が行かなくなるんだって(笑)。けど、コンサート=好きなミュージシャンを観て帰る、みたいないわゆる催し物から、気持ちいいサウンドで音楽を浴びて帰るという体験になると、コンサートもまた新しく見えてくることってあるなと思って。目に見えるエンタテインメントだと、プロジェクションマッピングとかそういう試みが年々増えていってるけど、音ってもともと目に見えないもので、目に見えないものでも"こんな体験したことない!"って感じてもらえるくらいコンサートを進化させたいという思いはあります」
ーーアーティストサイドがスピーカーを作るなんて日本ではまずないんじゃないですか?
KUMI「あんまり聞かないよね」
ーーそれもある意味、革命的ですね。
KUMI「そうかもしれないね」
NAOKI「ライブハウスとかももちろん楽しいんですけど、ロックコンサートをハイエンドオーディオで堪能するというのかな。僕らが子供の頃にクラシックではそういうことが叫ばれていたけども、ロックの世界でもそういう時代が来ても良いのかなと思って」
ーーお客さんは贅沢な体験ができますよね!
NAOKI「演奏していてスピーカーの音が会場に反射してステージに跳ね返ってくるじゃないですか。その音が全然違うので、僕らも演奏していてもすごく気持ち良いです。今回は曲数も多いし、ニューアルバムからもほとんどの曲やるし。過去の曲も懐かしいナンバーが多いから結構アレンジもリニューアルしてます」
KUMI「今の私達の音、今のLOVE PSYCHEDELICOの音楽を鳴らせるんじゃないかな」
ーー楽しみにしております!最後に一言ずつお客さんに向けてメッセージをお願いします。
NAOKI「いつも誠意を持って一生懸命ステージに向かってるつもりだけど、ここ数年の中で1番最高のLOVE PSYCHEDELICOを見せれる予感がするので。今回本当に来て欲しいですね」
KUMI「そうだね。みんなLOVE PSYCHEDELICOが好きで来てくれると思うけど、音楽っていいよねっていう風に思ってもらえるような音が鳴らせたら嬉しい」
NAOKI「最高のメンバーと最高の演奏を最高のスピーカーでお届けするので(笑)」
Text by エイミー野中
(2022年11月11日更新)
『A revolution』
発売中
【初回盤】(CD+7inchレコード)
6050円(税込)
VIZL-2092
【通常盤】
3630円(税込)
VICL-65727
《7inchレコード》
SIDE-A:A revolution (Alternate Mix)
SIDE-B:Swingin'
《CD収録曲》
01.A revolution
02.It's not too late
03.Swingin'
04.Hallelujah to you
05.You're the reason
06.It rains
07.Radio song
08.Milk and honey
09.Good bye moon
10.Sally
ラヴサイケデリコ…1997年、青山学院大学の音楽サークルにてKUMIとNAOKIにより結成。2000年1月、2曲入り100円カセットテープ「LADYMADONNA~憂鬱なるスパイダー~/二人だけのGROOVE」が下北沢ハイラインレコーズ、TOWER RECORD新宿店、渋谷店、名古屋近鉄パッセ店、大阪丸ビル店にて数量限定で販売される。同年4月、シングル「LADY MADONNA~憂鬱なるスパイダー~」でデビュー。2001年に発表された1stアルバム「THE GREATEST HITS」は200万枚、翌2002年発表の2ndアルバム「LOVE PSYCHEDELIC ORCHESTRA」は100万枚と2作連続のミリオンセールスとなり、日本の音楽シーンに衝撃を与える事となった。NOAKIの卓越したギターテクニックとKUMIの存在感溢れるヴォーカルスタイルは、印象的なリフ、日本語と英語が自然と行き交う独特の歌詞によって、唯一無二の音楽を作り出し続けている。現在、国内ではシングル14枚、オリジナルアルバム7枚を発表。2020年4月にデビュー20周年を迎えた。2021年5~7月、20th Anniversaryツアーを全国9箇所10公演開催。2022年10月5日に5年ぶり8枚目のオリジナルアルバム『Arevolution』をリリース。10月8日から『LOVE PSYCHEDELICO Live Tour 2022 “A revolution”』開催。
LOVE PSYCHEDELICO
オフィシャルサイト
https://lovepsychedelico.net/
▼11月11日(金) 19:00
ロームシアター京都 メインホール
全席指定-6900円
※3歳未満は入場不可。3歳以上は有料。
※京都公演において、座面の高いお座席やステージ・演出が見えづらい場合がある座席もざいます。予めご了承の上、ご購入ください。
※会場内への録音・録画機器の持ち込みは固くお断りいたします。会場内において撮影・録音・録画等の行為が発覚した場合、即退場となります。
※夢番地ご来場者登録フォームへの登録をお願いします。当日入場する際に登録完了メールを確認させて頂きます。
※本公演は「音楽コンサートにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」に沿って開催致します。
[問]夢番地■06-6341-3525
【岡山公演】
▼11月13日(日) 倉敷市芸文館ホール
【東京公演】
▼11月23日(水・祝) 昭和女子大学 人見記念講堂
【愛知公演】
▼11月26日(土) 名古屋市公会堂
【静岡公演】
▼11月27日(日) 静岡市民文化会館 中ホール
【宮城公演】
▼12月9日(金) トークネットホール仙台 大ホール
チケット発売中 Pコード:221-070
▼12月16日(金) 19:00
堺市民芸術文化ホール(フェニーチェ堺) 大ホール
全席指定-6900円
※3歳未満は入場不可。3歳以上は有料。
※京都公演において、座面の高いお座席やステージ・演出が見えづらい場合がある座席もざいます。予めご了承の上、ご購入ください。
※会場内への録音・録画機器の持ち込みは固くお断りいたします。会場内において撮影・録音・録画等の行為が発覚した場合、即退場となります。
※夢番地ご来場者登録フォームへの登録をお願いします。当日入場する際に登録完了メールを確認させて頂きます。
※本公演は「音楽コンサートにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」に沿って開催致します。
※販売期間中はインターネット(PC・スマートフォン)のみでの販売。1人4枚まで。チケット引換えは12/9(金)朝10:00以降より可能となります。
[問]夢番地■06-6341-3525