ホーム > インタビュー&レポート > ラスト10分の衝撃と情熱。 「ジェットセイヤ+YUGO. VS Rei」 3人のセッションで見た、アートと音楽のぶつかり合い 『CONTORT SESSION』レポート
MCでは2人との関係性を話す。「ジェッセくんとはお友達になってからしばらく経つんですが、ゆっくり音楽での交流をはかるのは初めてで、誘ってもらえたのは嬉しかったです。YUGO.くんとの出会いは昨年東京での個展に行かせていただいた時だったんですけど、FM802のイラストを描いているのを知っていたし、私のライブに遊びに来てくれたりもしたので、今日は特殊なセッションでドキドキしています。多分2人も、お客さんである皆さんにもがっつりセッションに参加してほしいという気持ちがあると思うので、心を寄せあって皆でセッションできたらいいなと思います」と述べ、4月にリリースされたコラボアルバム『QUILT』に収録の、長岡亮介とのコラボ曲『Don't Mind Baby』を披露。音源はカントリーの要素もある軽快で可愛らしい1曲だが、弾き語りアレンジはまた一味違い、深いアコギの音に引き込まれる。惚れ惚れするようなギターテクニックにも、客席は釘付けになっていた。
「セッションをさせてもらうと、人と交流することは自分にとって生きていく上ですごく大切なことなんだと実感します。大きい意味で言うと、セッションは人と手を繋いだりお話したり、同じ空間でご飯を食べたりすることにも通じると思うので、このコロナ禍においてはタイムリーだし、よりいっそう必要なことだなと」と話し、コロナ禍で「孤独を抱きしめながら心細く思っていた時期にできた曲」として、テレビ朝日『あざとくて何が悪いの?』のOPにもなっている『Lonely Dance Club』を披露。突き刺さるような高音の歌声とアーバンなメロディが、圧倒的な声量でこちらに迫ってくる。ギターソロでは見事な指さばきを見せ、会場は大盛り上がり。本当に1人で出しているとは思えないサウンドだ。彼女の演奏には本能を刺激される。
次はいよいよセイヤとYUGO.のライブペインティング。ステージに高さ約2m弱 × 幅3mほど(筆者の目測)のキャンバスが運び込まれる。ステージとの境界線には、YUGO.が展示で使用したり、作品のモチーフとしてもよく登場するイエローの立入禁止テープが張られていた。セイヤのドラムはステージ上手にセット。2人が登場すると、早速セイヤはスタンバイ。YUGO.もステージ中央でポスカを手に取る。やや緊張したような面持ちだ。
セイヤがのっけからドカドカと激しめのビートを繰り出す。そしてすぐさまYUGO.もキャンバスに筆を走らせ始める。「考える間もなくドラムに引っ張られて描いてゆく」と話していた意味が、この瞬間に理解できた。リズムやビートで私たちが自然と体を揺らされるのと同様に、否が応でも手を動かされるのだろう。YUGO.が最初に描いたのはハートだった。そのハートがパンクにひび割れてゆき、周辺にパンクロックスタイルの男性やタバコなど、YUGO.らしいモチーフが描かれていく。
だんだんビートが激しくなると同時に筆のスピードもアップ。インタビューで「どうなっても自分は彼のリズムについていって、絵を描くことをルールにしている」と語っていたYUGO.。セイヤのビートには波があり、パターンを変えながら緩急をつけたパートが順番にやってくるようだった。やがて、「ワオー!」「アオ!」と叫んだり、歌を歌ったり、アグレッシブなパフォーマンスへと変化。これには見ているこちらも高揚した。ビートが激しくなるにつれてYUGO.のストロークも速く大きくなり、筆致もぐちゃぐちゃに。衝動に任せるかのように描いた文字に×を重ねたり、黒く塗りつぶしてゆく。横向きの女の子やレンガの壁、足などが、画面をどんどん埋めてゆく。客席は自由に体を揺らしつつ、その様子をじっと見守る。
タムで一定のリズムを刻みながら「Fire!!」と叫び、立ち上がったセイヤ。ピンスポが当たり、お祭りのようなリズムに合わせてオーディエンスもクラップで参加する。ドラムの前に掛かっていた「OPEN」の金属の板を叩いたり、ビートを刻みながらも片手でポスカを拾い上げ、タムに落書き(?)をしたり、グラサンを飛ばすほど頭を振ったりと、セイヤらしい激しいパフォーマンスを繰り広げる。
するとここでReiが登場! フライングVのギター音がうねるように響きわたり、音圧と勢いがぐっと増大した。ここからラストへ向けての10分は、本当にすごかった。セイヤのドラムとReiのギターの親和性の高さはすさまじく、次々に飛び出すギターリフやフレーズに絡み合う激しいビートが脳天を撃ち抜く。YUGO.も勢いづいて、ずっと空いていた左下のスペースには、フライングVとReiの似顔絵が描かれていった。
完成したペイントは、Reiの胸元からピンク色の光が全体に放たれひとつになる、まさにこのセッションの様子を表したような絵だった。終演後によく見てみると、キャンバスにはセイヤとYUGO.の姿も描かれていて、3人のエネルギーが集結するように描かれていた。それを理解した時、ちょっと鳥肌が立った。
完成したペイントは写真撮影OK(「#CONTORTSESSION」付きで各SNSで投稿されている)とのことで、余韻に浸りながらステージの写真を撮って帰るファンたちが大勢いた。(2022年11月 7日更新)
「Rei presents “JAM! JAM! JAM! 2022”」
Reiが昨年立ち上げたセッションプロジェクト『JAM! JAM! JAM!』。
その第二弾、Rei presents "JAM! JAM! JAM!" 2022の開催決定!
各々の個性がぶつかり合い、火花が散るような白熱のステージをお見逃しなく!
2022年12月26日(月)
ビルボードライブ大阪
Member:Gt&Vo Rei/Dr YUNA(CHAI)/Key TAIHEI(Suchmos、賽)/Wb 岩見継吾/Tp佐瀬悠輔(賽)
《1st》OPEN 17:00 / START 18:00
《2nd》OPEN 20:00 / START 21:00
サービスエリア6,600円(税込)
カジュアルエリア6,000円 1ドリンク付(税込)
席種によって別途指定料かかかる席がございます。
ビルボードライブ大阪 06-6342-7722
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=13770&shop=2
詳細はこちら
https://guitarei.com/gigs/
NEW ALBUM「FLOWERS」の楽曲達を引っ提げ、日本全土に芽吹き花開く、最新アルバムツアーが2023年1月より開幕。
チケット先行予約受付中。
「FLOWERS」TOUR 2023
▼1月20日(金) Zepp Osaka Bayside
▼1月21日(土) Zepp Osaka Bayside
ほか
詳細はこちら
https://gogovanillas.com/feature/flowers