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“完全に何をやっても3人としてブレずにいれる自信がついた”
より自分たちらしく、より創造的になれた4thアルバム『感情』
w.o.d.インタビュー

神戸出身の3ピースロックバンド・w.o.d.が4thアルバム『感情』をリリースした。初期衝動の1st・2ndアルバムからシングル『楽園(2020年8月)』を経て、成長と進化を遂げた3rdアルバム『LIFE IS TOO LONG(2021年3月)』から約1年半。2021年秋から今年の夏にかけて、5枚の配信シングルを早いスパンでリリース。毎年対バンライブとワンマンライブも行い、精力的な活動でじわじわと注目度を上げてきた彼ら。今作はセルフプロデュースでしっかりと時間をかけ、メンバー3人で楽曲を作り上げてきた。レコーディングはスタジオ「GOK SOUND」での一発録り。今回はサイトウタクヤ(vo&g)に今作の話はもちろん、10月1日(土)の地元・神戸を皮切りに始まる全国ツアーの話を聞いた。個人として、バンドとしての在り方に大きな変化が訪れたと話すサイトウ。自分らしくいることでパフォーマンスが上がり、曲の幅もさらに広げることができた。サイトウの言葉からは生きやすくなるためのヒントを感じられると思う。彼らにとって間違いなくターニングポイントになった『感情』。演奏が楽しくて仕方ないというフレッシュな彼らをぜひツアーで目撃してほしい。

「感情」は間口が広く、全部の曲に言い当てられるワード


――前回のインタビューから1年半ぶりですね。2022年は様々なイベントにも呼ばれたり、いただいた資料を見るにSNSのフォロワーも大きく増えています。3rdアルバム以降はどんな感じでしたか?

「ライブの規模感は少しずつ大きくなってたりするけど、ずっと地続きの上にあるというか、突発的に何か変わったみたいなことは一切なくて。それが逆にいいかなと思ってるんですけど。今まで通りライブやりながら曲作りをして。今作を録ったレコーディングスタジオ「GOK SOUND」は月に1~2日しか入らない時もあったんですけど、期間的には1年半ぐらい使って制作していました」

――制作のために借りていたんですか。

「そうです。3rdアルバムを出した少し後ぐらいから曲作りしつつ、曲ができたら録り始めていた感じですね」

――曲を作る中で「感情」をアルバムのテーマにしようと決まったのはいつ頃ですか。

「結構最後の方です。収録曲が半分ぐらいできてからアルバムのイメージを考え出して。最初は特にイメージなく作り始めていて。曲作りもアルバムもそうなんですけど、着実に進んでいくよりかは、色んなパーツがちょっとずつ集まって完成していくことが多くて。明らかな意図をもって『感情』にしたというより、色んなパズルが組み合わさってこのアルバムができた感じではあるんですよね。1曲1曲をまず単純に作っていって、タイトルも何となく漢字2文字にしたいというのだけがあって、ずっと漢字2文字を考え続けていて。「感情」という2文字が思いついたのも、本当ふとした瞬間。他にも候補はあって、難しい漢字を使ってみたり、意味を込めたタイトルもあったけど、何か違うなというのがずっと続いてて。ちょうど10曲完成する頃に思いついて、"『感情』ってどう?"と皆に聞いたらすごく良いと思うと言ってくれて。だから特に理由はないんです」

――そうだったんですね。

「1回"衝動"が候補に出て、感情のさらにコアの部分でテーマ性も深いかなと思ったんですけど、狭くなる感じもあるなと思って」

――なるほど。

「限定的になりすぎるというか、w.o.d.らしくないなと思ったんですよね。アルバムの裏テーマとしては"衝動"だと思ってるつもりなんですけど、"感情"の方がもっと間口が広くて、全部の曲に言い当てられるワードやなと思って。衝動だと、そこまでは言い切れへん感じがして。今回特に曲調が全部違うので、広く捉えられる言葉でタイトルにしたかったんです」

――衝動より感情と聞いて、より広くカバーできる印象は確かにあります。

「敢えて曖昧なニュアンスにしたかったというか。まあ、感情ってストレートでもあるんですけど」

――確かに。

「フランク・オーシャンの『Blonde』のタイトルがすごく好きで。"ブロンド"って髪のブロンドもあれば、色としてのブロンドもあるし、色んな捉え方ができると思うんですけど、聞く人によってもタイトルの捉え方が変わるなと思って。そういうのを多分ぼやっと目指してたんです。だからこそ、ふと思いついた"感情"というワードが変に考えすぎてないというか、考える余地があるのが良かったんだと思います」

――聞く人によって楽曲も捉え方を変えてほしいという想いはありましたか。

「聞く人によって、"この曲は私にとっての感情やな"、"俺にとっての感情やな"と、感情の代表曲を見つけてもらえたらいいなと思ったんです」

――シチュエーションを変えて聞くとその時の感情も違うので、入ってくる曲も変わりますよね。今のお話、合点がいきました。

「良かった。ほんまにそうあれば嬉しいですね」



バンドをしている自分と、アルバイトをしている自分に乖離があった


――3rdアルバムは割とサイトウさん自身の日常生活が曲に表れた1枚でしたが、今作もサイトウさんの体験を歌詞の節々から感じます。今回は自分の感情や体験を意識して入れられたんでしょうか。

「やっぱり1stと2nd、3rdからの地続きな感じはありますね。実は『白昼夢』(M-4)は3rdに入るかどうかの曲だったんですよね。結局3rdには入らなかったんですけど、今回も割とグラデーション的に来てるし、色んな要素があると思うんですけど、生活やプライベートのこと、手の届く範囲のこと......本当に半径1mのことをもっと歌いたいというか、歌ってもいいんやなと思えてきて」

――『白昼夢』は"東京"というワードから現実味を感じますね。

「1stと2ndで初期衝動のアルバムを作って、3枚目で色んなことをしたとは言え、3枚目を出したことで、バンドのアイデンティティがやっと作れた感じがしたんですよね。1stと2ndは何もわからずがむしゃらにやってて、『楽園』という曲ができたのは大きかったです。3枚目でやっとバンドとしての自分たちを認識する段階に入って。だから、敢えて"w.o.d.ぽい"って自分らが思うようなことじゃなくても曲にできるようになったり、パーソナルな部分を出せるようになったのは1つありますね。今年の年始にやっとアルバイトを辞めまして」

――アルバイトされてたんですか!

「ベースのKen(Mackay)と一緒にずっとテレアポをしてたんですけど、俺もう本当にアルバイトが嫌いで嫌いで」

――望まないことをやるのはしんどいですよね。

「テレアポは体力仕事じゃないし、ツアー帰ってきてからも行けるというのでやってたんですけど、俺、学校があまり好きじゃなかったんです。中高、大学もそうだけど、1つの社会に入らないといけない。バイト先もそういうイメージがあってすごく苦手で。ライブでバーンって音を出してる自分と、家にいる自分と、バイト先に嫌々行って黙々と仕事をしてる自分にちょっと乖離があって。だから余計にw.o.d.にロマンを求めてたというか、すがってたような節があるんですよね。ライブではそういう鬱憤も含めて解放していたんです。でもバイトを辞めて、普段の自分とバンドの自分が同じ線の上にある感じになってきた。だから、自分のプライベートや生活の部分を出すのに違和感がなくなってきたんです。前はあったんですよ、どうしても。言ったら、バイトの自分は好きな自分じゃないじゃないですか」

――その感覚すごくわかります。

「好きな自分じゃないのにそれを曲にするのは逆にストレスで。でもバイトの自分がなくなって、素直になれるようになったんです。どこにいてもずっと1つの自分であり続けれるようになった。ということもあって、元々好きやった音楽や、w.o.d.では合わないと思ってた音像、自分で作ってはいたけど、w.o.d.の曲にはならなかったものが、すごく自然に出せるようになって」

――おお。

「多分それはやりたかったことでもあったはずで。ずっと無理はしていたくないし、もちろんカッコつけることも大事だと思うけど、嘘になるのは嫌やし。どっちもほんまの自分なんですけど、前は差が大きすぎて、こっち(バンド以外の自分)は見せられへん。こっち(バンドの自分)だけでやりたいとなってたのが、今は同じテーブルの上にあるから、逆にどっちも出さないと嘘っぽいなとも思ったんですよね。だからより色んな曲ができたと思います」

――サイトウさんのマインドが整ったというか、自分らしくいれるようになったんですね。

「あと、今回はセルフプロデュースなんです。3枚目を作った時点で、もちろん良い部分は出てたと思うんですけど、もっとKenと元良くん(中島/ds)が活きる何かがあるはずやのになと思った瞬間があって。それもあって今回はセルフプロデュースでやりたいと。だから皆でスタジオに入って曲を詰める時間が長くなって。元良くんは本当に思いつくアレンジを全部やりたがるタイプ。"絶対ないやろ"っていうのも1回試してみる。でもそれで新しい発見があったりする。プロデューサーはコンセプトというか、"w.o.d.とはなんぞや"を意識すると思うんですけど、俺らは"これがw.o.d."というのを決めずに制作を進めたんです。だから元良くんやKenの好きな音楽の要素が入ってきてる。そういうのもあって、今作は曲調が増えてます」

――3人の好きな音楽を詰め込んだ、でもしっかり練り込んで作っていったと。

「俺ががっつりデモを作って持っていった曲もあるけど、やっぱり2人がアレンジしないと、俺のデモじゃ表現しきれないニュアンスがあって。特に俺らは一発録りなので、アレンジにすごく影響してるんです。たとえば『Dodamba』(M-7)のベーシックトラックはKenと元良くんの2人で作ってます。俺は最初一切関与しなくて、ドラムとベースだけでフレーズを何パターンも作ってもらって、その中で良いフレーズが1個あって、俺がそれをちょっと発展させて。今までもそういう方法を試す瞬間はあったけど、しっくりくることがなくて。2人の良さがすごく出てる曲なので、俺はあまり邪魔しないよう、ギターは基本ユニゾンしてたりとか。やりたいことは結構皆やれたアルバムですね。実際2人もやりきれたと言ってたし」

――やはり自由度が上がりましたか?

「そうですね。前提として3枚のアルバムを出したという自信があるからなんですけど。パーカッションを入れたり、ギターを2本重ねるのも意味があるなら全然やるようになったし。今までがあったからこそ遊べるようにはなってきてて。そういう意味では3枚目からの地続きだし、プラス3枚目と違うのは、自分がやりたいことをやりきれました」

――なるほど。

「今までのw.o.d.は、ニルヴァーナでありレッドツェッペリンだったんです。大きい声で不満を叫ぶのも正しいことだと思うし、レッドツェッペリンみたいにカッコ良くなれるとは思わへんけど、レッドツェッペリンにみたいにカッコつけることはロックにおいてすごく大事なことというか、実際にそれを見て憧れてきたから、全くもって間違ってない。その上で、自分のことを正直に歌うことも間違ってないと思うから。許せるものが多くなってきたというか。何て言えばいいかわからないですけど」

――認められるようになってきた?

「実際に3枚作れたのももちろんやけど、聞いてくれる人がいたり、さっきの話の繋がりで言うと、アルバイトを辞めて自分の中の一致があったのは大きいし、良い意味でアーティストとして自信を持てるようになったんですよ」

――音楽で食べていける状態になったということですよね。

「そうです。それに、やっぱり自分の中で乖離があると、良くも悪くも自分の中にがっつりリスナー的な部分があることと、アーティストとして自信が持てることが、どうしても共存しきらないと思ってて。俺はめちゃくちゃリスナーだし、音楽大好きでいっぱい聞くんですけど、違和感がずっとあったんですよね」

――違和感。

「どっちも自分なんですけど、多分切り替わる瞬間があったからなんですよ。ミュージシャンの自分と帰ってバイトに行く自分。会社に着いた時以降の自分。物理的にも切り替わる瞬間や時間があったから、曲を作ったり、プレイしてる自分に対して完全に自信を持ちきれてなかった」

――周りから見るとステージ上のサイトウさんが100%だけど、演奏してる裏にその姿が見え隠れすると、果たして100%の自分を見せきれているかが葛藤で。別にそれが悪いことではないけど、その部分がなくなったことで純粋にミュージシャンである自分を見せられることが自信になったと。

「そうだと思います。人格というほどじゃないけど、それが1つになったことで、ブレがなくなったってことだと思うんですよね」

――嘘もついてないし。

「切り替える必要もないし。ずっとこの自分でいれることが自信にも繋がるんですよね。すごくナチュラルにいれるし」

――生きやすいですよね。

「そうですね、そう。それがあったのが、前作と今回との違いかなって」

――ものすごく大きな違いじゃないですか。その分制作に集中できました?

「全部の時間を音楽に使えるようになったので、余裕があります」

――それは大きいですよね。

「それで、俺めっちゃ音楽好きなのに気づいて。趣味とか聞かれたらマジで音楽しかないんですよね。もちろんバンドをやってて、ずっと同じ1つのことをやってたら疲れることはあるけど、そのリフレッシュ方法が何かと言ったら、別の新しい機材を買って曲作るとか、違うジャンルの曲作るとか、そういうことしかなくて。それを再認識できたのも1個自信かもしれないです」



本気で歌えるか歌えないかはすごく大事
大きい声で叫ぶために自分の本音を入れる。


――先ほど"この曲が自分の感情だ"というお話がありましたが、サイトウさん的に今作でこれは俺の感情というか、核になる曲はありますか。

「全部そうなんですけど、うーん......そうやなー。全部ちょうど自分の一部です(笑)」

――いいですねえ。『馬鹿と虎馬』(M-5)の歌詞の"1994"はサイトウさんの生まれ年ですよね。

「そうです。これはオマージュもあって、アークティック・モンキーズの『I Bet You Good Look On The Dancefloor』で、サビの最後に"from 1984"というフレーズがあって、自分のことを歌った歌でもあるからそういう要素も入れました。『馬鹿と虎馬』と『Kill your idols, Kiss me baby』(M-6)は自分の中では遊び心満載の曲です」

――『Kill your idols, Kiss me baby』もオマージュが入っていますね。

「前作収録の『モーニング・グローリー』でやったコラージュっぽいやり方に+αで自分のことを歌ったり、遊び心がある曲にできました。曲の作り始めによって、その曲の方向性はやっぱり変わるんですよ。歌詞やテーマから生まれた曲はあまり遊べないんですよね。歌詞の流れやフレーズ1つにしても、余分な要素が入るとその曲にとってノイズになる。逆にアレンジをやりすぎるとチープになるとずっと思ってて。意外とずっと同じ感じでいく方がよりシリアスで真摯に聞こえるとすごく思ってるんです」

――なるほど。

「テーマなく作った曲は、特に遊びやすいです。さっき言った『馬鹿と虎馬』も最初はイギー・ポップの『Lust For Life』みたいなロックン・ロールのダンスビートを作りたいというところから、どんどん皆でアレンジを詰めながら作っていったので、曲の要素としてアークティック・モンキーズのこともレッチリのこともQueens of the Stone Ageのことも考えたし、そもそも曲の構造も歌詞もコラージュ的だったりするし。もちろん歌ってて、ちゃんと本気で歌えるか歌えないかはすごく大事で。それをやるためには、自分の本音の部分が入ってないと大きい声で叫べないのでそういうのは入れてるつもりだけど、重心としては遊び心に寄ってる曲ではありますね」

――サイトウさんは本当にピュアですよね。

「(笑)。あと『馬鹿と虎馬』に関しては、一時期w.o.d.チームがNetflixの『ピーキー・ブラインダーズ』にハマって。めっちゃ面白くて、サントラがUKロックメインで渋い曲ばかりでイケてるんですけど、一瞬テーマとしてあったのは、『ピーキー・ブラインダーズ』の劇中歌として流せるかどうか。劇中のカッコ良いシーンをミュートで流して、音源流して"完璧やん!"みたいな(笑)」

――へー! 見てみます!

「ぜひ見てほしい。めちゃくちゃカッコ良い」

――そんな作り方もされたんですね。

「それぞれに時間も余裕があったからこそかなとは思うんですけど」

――自分の中に余裕ができることで、曲作りにも如実に表れたんですね。

「もちろんKenも余裕ができたんですけど、俺の中に余裕ができただけで、皆に対しても余裕を持ってもらえるようになった気はする。こっちがせかせかしてると一緒にいる相手もせかせかしちゃうので。だから自分に余裕ができたのは、バンドにとっても別の空気を入れるという意味で良かったかな」

――今回は皆で作られた曲が多いですか?

「アレンジとして皆で触れる時間が全体に多かった感じですね。『失神』(M-8)みたいな曲は3人で作れるタイプじゃなくて、変拍子で作り込む曲なので、バンドでいっせーのではなかなか作れない。『Sunflower』(M-9)や『オレンジ』(M-10)は1人で作りましたね」

――『オレンジ』のMVを見て、w.o.d.のテーマじゃないけど、バンドの曲なのかなと感じました。

「まあ、そういうのもあります。特にKenとは付き合いが長いし、普通に最高やと思ってるので(照笑)。でもそれに限らず、本当に1番大事にしてるもの、生活そのものだったり、恋人や家族、対象が人でも人じゃなくても、普通の生活が素晴らしいなというのを、年齢のせいなのかわからないんですけど(笑)、考えるようになってきたんですよね」

――『Sunflower』はサイトウさんらしいなと思った曲です。"ここにいる尊さ"を歌っていますね。

「この曲のテーマはウクライナで、最初は割とストレートに戦争反対を歌う曲になりそうだったんですけど、実際に自分が経験したわけじゃないから、自分の身近にあるもので表現しました。ウクライナの影響は大きくて、被害を受けた人のこと考えるとすごく辛いなと思ったんです。そこに一生住むつもりで住んでた人たちも土地を追われることになったり、色んなものを失ったり。タイトルはウクライナの国花です。ウクライナの人たちって土着的な民族らしくて、自分が生まれ育った土地を大事にする人が多くて、特に高齢者は紛争地になっても動きたくない人がいっぱいいたらしく、それを海外から来たボランティアが説得して移動させているというニュースを見て。安全地帯に移動する時に、ずっと暮らしてた現地の野に咲いてる花を持たせて移動させるという話を聞いて、すごく素敵やなと思ったんですよね。そういう花のような優しい曲になればいいなと思って作った曲です」

――めちゃくちゃロマンチック。この1枚でw.o.d.の扉がまた開きましたよね。3枚目は"ロックバンドが作ったロックアルバム"と締めていただきましたが、4枚目はどんな1枚になりましたか?

「それこそw.o.d.に対しての自信は前よりもついたと思うけど、多分1つ足りなかったのがメンバー全員が作品に組み込めたかどうか。それが今作で完全にできました。Kenと元良くんもすごく自信持ってると思う。曲作りにしろ行動にしろ、やるべきこととそうじゃないことは判断していくつもりなんですけど、多分何をやってもw.o.d.としてというより、3人としてブレずにいれる自信が完全についてる気がします。自然体で、無理をせずにいれる。特に今回は実際に演奏しててもそれをすごく思います」

――自然体でいれることは大きいですよね。

「大きいですね。もしかしたらどこかで作ってたのかも知れないけど、自然体に見えるミュージシャンやバンドを好きだったのが大きいです。ニルヴァーナとかもそうやったと思うし。だからバイトしてた頃はその差に悩んでたのかなと思います。ニルヴァーナになりたいわけじゃなくて、ああいう正直な状態でいれることがすごくカッコ良いと思うし、信頼できる。そういう意味で、表現者として自然体の方が素敵な気がします」

――最後に10月から始まるツアーの意気込みをお願いします。

「最近ずっとスタジオに入って、ツアーに向けて練習してるんですけど、今1番良いですね(ニヤリ)」

――仕上がってきてますか。

「仕上がってきてますよ~。グルーヴがたまらんっすわ(笑)。演奏するのが楽しーて楽しーて。ほんまに最高です。だからライブやるのめっちゃ楽しみだし、マジで来てほしいです」


Text by ERI KUBOTA




(2022年10月14日更新)


Check

Release

4th Album『感情』

【生産限定盤】(CD+布ポスター+ライナーノーツ)
5000円(税別)
MMNR-0012 / TGCS-12592

【通常盤】(CD)
3000円(税別)
MMNR-0013 / TGCS-12593

《収録曲》
01. リビド
02. イカロス
03. バニラ・スカイ
04. 白昼夢
05. 馬鹿と虎馬
06. Kill your idols, Kiss me baby
07. Dodamba
08. 失神
09. Sunflower
10. オレンジ

Profile

サイトウタクヤ(vo&g)、Ken Mackay(b)、中島元良(ds)からなる神戸発の3ピースネオ・グランジ・バンド。圧倒的な音楽センス・ライブパフォーマンス・ビジュアルワークで、類い稀なオリジナリティを見せつける。3ピースで鳴らす、時に感情的にシャウトするボーカルと歪んだギター、鼓膜を瞬時に捉えるヘヴィなベースに、抜群のビートが息づくドラムス、極限まで研ぎ澄まされた有無を言わせぬグルーヴ。ʼ20年代邦楽ロックシーンの中で圧倒的なオリジナリティを見せつけ、音楽リスナーやアーティスト、音楽関係者らを惹き付ける。コロナ禍も精力的に活動を続け、じわじわと存在感を増している彼らは2022年9月21日(水)4thアルバム『感情』をリリース。10月からは全国ワンマンツアー『バック・トゥ・ザ・フューチャーⅣ』がスタートする。

w.o.d. オフィシャルサイト
https://www.wodband.com/


Live

ONE MAN TOUR “バック・トゥー・ザ・フューチャーⅣ”

【北海道公演】
▼10月14日(金) cube garden
【宮城公演】
▼10月16日(日) 仙台CLUB JUNK BOX

Pick Up!!

【京都公演】

チケット発売中 Pコード:224-188
▼10月19日(水) 19:00
KYOTO MUSE
全自由-4400円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※未就学児童は入場不可。小学生以上は有料。
※販売期間中は、インターネット(PC・スマートフォン)のみで販売。1人4枚まで。
[問]GREENS■06-6882-1224

【香川公演】
▼10月21日(金) DIME
【広島公演】
▼10月22日(土) SIX ONE Live STAR
【長野公演】
▼10月29日(土) 長野ライブハウスJ
【石川公演】
▼10月30日(日) 金沢vanvanV4
【愛知公演】
▼11月5日(土) ボトムライン

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード:224-189
▼11月6日(日) 18:30
BIGCAT
全自由-4400円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※未就学児童は入場不可。小学生以上は有料。
※販売期間中は、インターネット(PC・スマートフォン)のみで販売。1人4枚まで。チケットは、10/30(日)朝10:00以降に引換えが可能となります。
[問]GREENS■06-6882-1224

【東京公演】
▼11月17日(木) Zepp DiverCity(TOKYO)


SIX LOUNGE × w.o.d. スプリットツアー “PEAKY BLINDERS”

Pick Up!!

【滋賀公演】

10月22日(土)一般発売 Pコード:226-941
▼2023年1月18日(水) 19:00
U★STONE
オールスタンディング-4400円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※8/4(木)の振替公演。未就学児童は入場不可。小学生以上は有料。
※新型コロナウイルス感染防止拡大ガイドラインを遵守していただきます。
※販売期間中は、インターネット(PC・スマートフォン)のみで販売。1人4枚まで。チケットは、1/11(水)朝10:00以降に引換えが可能となります。
[問]GREENS■06-6882-1224

【山梨公演】
▼2023年1月19日(木) KAZOO HALL
【福島公演】
▼2023年1月21日(土) Hip Shot Japan
【新潟公演】
▼2023年1月22日(日) GOLDEN PIGS RED STAGE
【埼玉公演】
▼2023年1月24日(火) HEAVEN’S ROCK Kumagaya VJ-1

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