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葛藤を超えてさらけ出した“裸の自分たち”。そしてその先の自由へ
2nd ミニアルバム『はだかの世界』リリース
(夜と)SAMPOインタビュー

何かの理由で自分のやりたいことを諦めた、という経験を持つ人は決して少なくないだろう。近年日本でも働き方の多様化が進み、職業観も大きく変化した。1つのキャリアにこだわらない生き方が注目され、副業や兼業をする人の割合も増えている。ハンブレッダーズ、加速するラブズ、フィッシュライフの元メンバーを中心に結成された5人組バンド・(夜と)SAMPOは、メンバー全員が会社員として働きながらバンド活動を行う「社会人バンド」だ。2019年12月に結成し、2020年7月に1st E.P.『夜と散歩』をリリース。2021年2月には『eo Music Try 20/21』でグランプリを受賞。2021年はコンスタントに4枚のシングルを配信リリースし、夏には初めて東京でのライブも完遂。そして2022年2月に2ndミニアルバム『はだかの世界』を発表した。「何かを選ぶために、何かを捨てなくてもいい」という意思のもと、「何者かになりたい人」を勇気づけるべく、仕事の傍ら音楽を作り続けている彼ら。今作は、うまくいかない現実の中でぶち当たった葛藤や苦悩、解放がダイレクトに詰まった1枚となっている。正直に綴られた楽曲には、誰もが共感する部分があるに違いない。作曲を担当する吉野エクスプロージョン(g)と加藤秋人(b)の二名に、今作については勿論、音楽と仕事を両立することへの想いを聞いた。

仕事と音楽の良いところを積んでいける

 
――結成までの経緯ですが、吉野さんは学生時代からハンブレッダーズで活動されていて、社会人になった後もハンブレッダーズを続けておられたところ、メジャーデビューが決まる直前にサポートギタリストに。それから約1年後に(夜と)SAMPOを結成した、という流れで合っていますか。
 
吉野「はい、合ってます」
 
――加藤さんは、吉野さんの大学の同級生だそうですね。
 
加藤「同学年で、サークルも同じでした」
 
吉野「ジャズ研的なサークルですね」
 
――音楽活動をしながら、ずっと一緒にいらっしゃった感じですか?
 
吉野「いやそれがまたね」
 
加藤「ずっとって感じではない」
 
――というのは?
 
吉野「大学の時同じサークルだったけど、僕はロックバンド、加藤はジャズのビッグバンドをそれぞれやってたんですよ。友達でもあるし、お互い音楽好きというところで繋がってたんですけど、ものすごいべったりじゃなくて、“それぞれ頑張ってるよね”みたいな状態から、社会人になって共通の知り合いを介して戻ってきた感じです」
 
加藤「共通の後輩のライブを見に行ったら吉野も来てて。その後も2度、大学のビッグバンド絡みのライブで、観客で来ていた吉野に会いました」
 
吉野「再会したのは本当にたまたまなんです。で、ライブを見た帰りに加藤と“またバンドとか音楽やりたいな~”みたいな話になって。加藤もちょっと乗り気で、“俺も歌モノのバンドやりたいんだよ”と話してて。その数週間後、ハンブレッダーズのサポートも落ち着いた時期だったので、僕が“暇になったので、バンドでギターを弾きたいな”とSNSで呟いたんです」
 
加藤「“関西でバンドやりたいな~”みたいなことを呟いていて。“お、しめた。”と思って、連絡しました(笑)」
 
――それがキッカケだったんですね。皆さんの働き方としては、本業の他にもう1つ活動をするパラレルキャリアだと思いますが、吉野さん的には音楽と仕事、どちらも本気でやりたいという意識なんですよね。
 
吉野「そういう想いの強さは、僕が結構表に出してると思います。やっぱりナードマグネットに救われた自分がいたんですよね」
 
――ナードマグネットも大阪で活動する社会人バンドですね。
 
吉野「学生の時、好きなことが続けられなくなるなら就職なんて人生の墓場だと思ってたんです。でも、ナードのおかげで“働きながら好きなことができるんだ”と気付いた時、気持ちがすごく楽になりました」
 
――本当にやりたいことを手放さなくていい。
 
吉野「あと、仕事から学ぶこともあると思うんですよ。人との関係性の作り方や、スケジュール管理とか。でも逆に、会社に入れば会社の中の文化や視点での考え方に固まってしまう場合もあるとも思ってて。会社以外にも軸足を置いて、自分たちでバンド活動すると、ある意味地に足が着く。現場で活動する苦しみや失敗も知ってるじゃないですか。その分、仕事と音楽、両方の良いところを積んでいける。」
 
――結局のところ、仕事も音楽も好きということなんですかね。
 
吉野「ちょっと語弊があるかもしれないですけど、音楽は割とずっと好きですけど、仕事は好きな時とそうじゃない時があります。それが人間じゃないですか(笑)。マジで音楽だけでやってる人、マジで仕事だけでやってるカッコ良い人はいっぱいいるけれど、僕はメンタルがあまり強くないので(笑)。落ち込んだ時にどちらかが支えになってくれる、そんな複雑なマインドが、両方やるのが良いと思う理由ですかね」
 
――それはとてもわかります……! ちなみにナードマグネットのどういうところに感銘を受けたんですか?
 
吉野「会社員をやりながらバンドする人って、いなくはないと思うんですよ。それこそそんなに頻繁に活動はしてないけど、たまの週末にちょっと集まって活動するバンドとか。勿論それは幸せの形やし、最終的に僕もそれくらいのペースで暮らしたいですし(笑)。でも、須田さん(ナードマグネット vo&g)に感じたカッコ良さはまた別で、やっぱり“音楽がカッコ良いこと”なんですよね。結果を出していたり、作る音楽がすごかったり、確実にちゃんと積んでる良さがある。“この人の言ってることは嘘じゃない”というところに、感銘を受けました」
 
――加藤さんは、仕事と音楽の両立についてどんな考えを持ってらっしゃいますか?
 
加藤「僕の場合、仕事は生活のためです。経済面の不安がない方が、音楽も健康的にできる」
 
吉野「現実的だ(笑)」
 
加藤「生活がギリギリの中で音楽を頑張るのが、結構しんどいなって。一時期、フリーターをしながらバンドやってた時期もあったんですけど、そもそも普通に暮らすのがしんどくなっちゃって」
 
――生活がカツカツだと余裕がなくなりますよね。
 
加藤「経済的不安と音楽的不安が一緒にならないのは、本当に大きいです。芸術を芸術としてやれる。生活がダメだからといって自分の音楽がダメというのではないし、その逆も然り。生活の部分で暗くなってるとそれも演奏に出る。音楽は表現だから、良いふうに出ることも勿論あると思うんですけど。音楽をより健全に楽しむために、仕事も大事やなと思ってます」
 
吉野「熱意の話でいくと、メンバー全員結構バラバラですね。加藤はそういうスタンス。それぞれで濃淡が違うのは、うちのバンドの個性なのかな」
 
加藤「僕は時間やお金があるんやったら、なるべく音楽には回したいなとは思ってますね」
 
――時代が変化して、昔は二足のわらじと聞くと、あまり良い印象を持たない人が多かったと思いますが、今は逆で、縛られず自由な働き方をしたい人が増えています。その辺りの肌感覚はどうですか?
 
加藤「コロナ禍でリモートワークが広がったり、副業を推進する動きが増えたり、週休3日制の話とかも出たりして、職業観も変化しています。1つの会社で働いて老後まで何とかする時代でもないので、自分の能力を活かして報酬も得れるのであれば、そっちの方がいいよねという考え方も、普通に広まっているのかなと。その上で僕らみたいなあり方が存在しているのは、面白いことなのかなと思いますね」
 
――ちなみに1週間のスケジュールはどのように組んでいますか?
 
吉野「メンバーによって働き方は様々でして。僕は割とフレキシブルに働ける職場なんですけど、全員がそうではなくて、皆結構忙しいんですよ。めちゃめちゃ基本的ですけど大事なことは、休みを合わせることですね」
 
――確かに。活動は基本土日でされてるんですか?
 
吉野「そうですね。土日のどっちかはスタジオに入ったり、ライブしたり、レコーディングを入れたり。皆で集まって行うことは土日でしてる感じですかね」
 
加藤「曲作りは、結構平日にデータをやり取りしています。パソコン上でそれぞれのフレーズのデータをもらって、“こういう感じになっていくで~”という完成形をなるべく作っておいて、土日に実際に皆で合わせる。で、また直してデータをやり取りする、という流れが多いです」
 
吉野「曲の方向性が決まれば、“次のスタジオ日までにフレーズをワンコーラス作って、送ってもらっていいですか”というやり取りをして。それを事前に聴いておいて、スタジオで打ち合わせする、みたいなことをやってますね」
 
――事前準備と確認が大事なんですね。
 
吉野「すっげえ会社員感出ますね(笑)。結局ここはアーティストだなと思うんですけど、作り込んだり自分の中の世界を作ることがやっぱり皆好きだから、やれていると思います。それがないと結構しんどい気がしますね」
 
――そもそも音楽活動をするのは、表現したいことがあるから。
 
吉野「おっしゃる通りです。モチベーションがバラバラでも、それぞれのやりたいことが多少違っていても、音楽を作ることに対しての情熱は皆ある。そこの最大公約数でやれてる感じですかね」
 
 
 
理想と現実、葛藤と解放
 
 
――2021年はeo Music Tryのグランプリや、立て続けの作品リリース、東京での初ライブと、積極的に活動されていましたが、吉野さんは曲作り以外にもCDの発注作業や支払い、ライブの企画などの業務も1人で抱えてキャパオーバーになってしまったとnoteで拝見しました。振り返るとどんな1年でしたか?
 
吉野「僕はすごく肩肘を張っていた1年でした。eo Music Tryで優勝して、自分がやってきたことが認められた気がして、“よっしゃ、こっから俺が思うようにやってやるぜ!”って燃えて。“社会人でそれがやれてる俺たちカッコ良い”と思ってほしくて、eo Music Tryへの熱そのままでリリースもたくさんして、ライブも自分で計画したんですけど、コロナを言い訳にしたくなるぐらい、上手くいかないこともあって。思い描いてた現実に辿り着かなかったり、やれると思っていたことが想像以上にできてなかったり。“自分が何者でもないんだ”と思った1年だったかな」
 
――加藤さんは、そんな吉野さんを傍で見ていてどう感じましたか?
 
加藤「いや、まあ、一時期結構ピリピリしてたなあと」
 
吉野「わははは!(笑)。そうなんや(笑)」
 
加藤「当初はツアーも自主で組んでたので、特に吉野が1人で多忙になって。音楽も仕事もフルに頑張りたい!という吉野の自己像と、シンプルに音楽を楽しむところが、このままだと離れていくんじゃないかと、やや不安に思ってたところは正直あって。ライブのMCも含め、“もうちょっと柔らかい形でできた方がいいんちゃう?”と思いつつ」
 
吉野「思いつつ、俺に直接は言いづらかった? 腫れ物に触る感じだったんですね(笑)」
 
加藤「僕は個人的にピリピリしてるなあと思ってたんですけど、他のメンバーはどうなのかな(笑)」
 
吉野「いくみちゃん(vo)は、俺がいっぱいいっぱいになってた、という事を知った時に“え~そうなん!? 全然知らんかった!”って言ってたしなあ(笑)。……そういう意味でも、皆で分かちあうみたいなことが一切なかったのが、僕の反省点です」
 
――自分から助けてとかは。
 
吉野「(首を横に振る)。何でもかんでも自分でやっちゃうタイプ。多分その時はいけると思ってたんですよね」
 
――1人ではできないと分かって、メンバーに打ち明けた。
 
吉野「そうですね。できませんというか、“ちょっと来年は手伝ってもらっていいですか”って、それぞれに言い方は変えてたと思うんですけど、でも言いましたね」
 
――メールなどで伝えたんですか?
 
吉野「1人1人と喋りました。それこそ自分の心の闇がライブに出たことがあって(笑)。自分の中に色々積もってたんでしょうね。MCですごい暗いこと言っちゃって、反省して、改めて皆と話した方がいいなと思って。加藤とはレコーディングの時と、2人でラジオに出た時にポロッと喋って、キーボードの清水くん(key)は車の中で話して、いくみちゃんと純ちゃん(寺岡純二/ds)は飲みに行ったな。このやり方も会社員っぽくて、肩肘張ってるなと思いますけどね(笑)。変わんないですこれは(笑)」
 
――加藤さんは打ち明けられてどう感じましたか?
 
加藤「そこは実際大変だよなって」
 
吉野「わははは(笑)」
 
加藤「僕の中で、どういう手伝い方がベストなのかまだ分かってないところがあるので、そこは引き続き相談しつつやっていきたいです」
 
吉野「実は加藤には、あんまり具体的に“これを手伝ってほしい”と言わなかったんですよね。一応僕なりに理由があって。メンバーそれぞれ良さがあるじゃないですか。加藤は曲を作ってるし、演奏面やライブ作りをメインでやってほしいなと思ったんです。あと物販に自ら出たり、演奏動画をSNSに上げたり、自主的に色々やってくれてた。なので僕は加藤を信頼してて。とやかく言わなくてもやってくれるだろうと思ってたんで、敢えて直接的に言わなかった。他のメンバーがやってくれないから言ったわけじゃないですけど(笑)。加藤はコンポーザーだから、やっぱりコンポーザーの頭は空けとかないといけないと思うので」
 
加藤「そこを言い出したら、吉野はコンポーザーだけど、それ以外の仕事をすごい引き受けてくれてる」
 
吉野「まあでも僕、苦しめば苦しむほど曲書く気もするから、これでいいのかな(笑)」
 
 
 
まるで未来予知のように、心と楽曲がリンクした
 
 
――今作には2021年に出された配信シングル4曲と新曲3曲が収録されていますね。
 
吉野「ここは今日加藤と喋りたかったところでもあるんですけど、僕は今回、自分の心の葛藤とそこからの解放を曲にしたと思っています。例えば1曲目の『DREAM POP』は人のために書いたんですけど、自分にブーメランで返ってきた曲。“こうありたいのにできていない”という葛藤がアルバムの前半にあって、後半の『はだかの世界』で解放されて。自分の心境に当てはまるアルバムになった。でも加藤が作った曲もあるんですよね」
 

 

 
――『moonlight(M-3)』と『師走のステップ(M-5)』ですね。
 
吉野「『moonlight』はディストピアというか、心の闇をすごく感じて、聞き手としても共感する曲。曲を作るタイミングはそれぞれだったのに、何でたまたまこういうダウナーな時期に、ダウナーな曲が来て、自分の心境と合うんだろうと疑問に思ってました」
 
加藤「なるほど。まず曲のメロディーや、サビっぽいパートのラインが頭の中に出てきて。最終的になぜあの歌詞になったのかはあまり覚えてないです。最初は“月曜日嫌だな”って曲だったんですよ(笑)。曲のアレンジをしてる時に、違うなあと思って(笑)。最初に出てきた“moonlight”という言葉は残しつつ、ステージのスポットライトや、狼男の月光の変身のモチーフで、変身願望と現実の混ざりあいを曲にしてみようとあの形になったと思います。でもなんか、仕事ですごい疲れてた気はしますね(笑)」
 
吉野「そう、加藤くんの心の闇が出た楽曲なのかなと僕は勝手に解釈して。いくみちゃんも加藤くん繊細だよねと言ってたんですけど、繊細ですか?」
 
加藤「え、分かんないです」
 
全員「(笑)」
 
――言葉の選び方が美しくて儚いので、繊細な印象はありますよ(笑)。
 
加藤「女性的な歌詞ですよね。エンパワーメントや力強さがそんなに得意ではないので、個人的にそういう性分もあるのかなと思ったりはします」
 
――加藤さんの歌詞は客観的な感じがします。
 
吉野「僕が主観的だから余計でしょうね。僕は“僕!!”って感じで作っているので。対して加藤の書き方は、絵本的というか寓話的」
 
――吉野さんは『嫉妬(M-2)』をみるに、超ストレートですね。言っていることは絶望ですが、共感できる人が多いと思います。
 
吉野「“僕の未来に光はない”って、すんなり出てきたんですよ。サビの“おのれ”以降、サーッと出てきてスマホでバーッと一筆書きで出来てしまったんですけど、その時は俺、終わってるなと思いました(笑)」
 
加藤「最初に見た時はびっくりしました。タイトルに“嫉妬”と書いてあって、本当に嫉妬でいくのかなと、最後まで思ってました」
 
吉野「うはははは(笑)」
 
――嘘がなく、まさに正直な曲。
 
吉野「その中に加藤の世界観のある曲が入るとエッセンスがきいて、今回すごく良かったなと思ってます。ストレートな曲ばかりでも、聞き手がしんどいと思うんですよね(笑)」
 
――『はだかの世界』があるからこそ、救われる部分もあると思います。

吉野「確かにこの曲がなかったら暗いまま終わる。『MAKE IT EASY!(M-7)』は明るすぎるしね。『はだかの世界』はアルバムのキーになる曲です。自分で聴いててもたまに泣いちゃう。ほんと僕、未来予知能力があるのかな。『DREAM POP』は人のために書いたのに後々自分に刺さったり、『はだかの世界』は自分を救おうと思って書いてなかったのに、自分を救う曲になった」
 
加藤「未来の自分から届いてるかもしれないですね。知らんけど(笑)」
 
吉野「いいね!」
 
加藤「多分、自分の端っこにあったものを曲として繰り返すうちに、自分の意識としてしっかり形づいて、そこに近付いていくのかな」
 
吉野「それかもしれない。無自覚だったものが後から露見したのかな」
 

 
重いものを降ろして、ライブを楽しめている
 
 
――今作、改めてどんな1枚になったと感じられますか?
 
吉野「今日このインタビューまでは、心の葛藤から解放された人生のターニングポイントのアルバムだなと思ってましたし、今もそう言えると思うんですけど、今日、未来の自分から曲がきた話をして、自分のこれからが楽しみになったアルバムかもしれないです」
 
加藤「去年1年の僕らが、色んな形で封じ込められている作品。『はだかの世界』というタイトルにもある通り、僕らの感情がそのまま入っている。アレンジ面でも色んなことをして。もがいていた自分たちや肩肘張ってた部分が出てるのかな。そこもしっかり受け取って聴いていただきたい。あと次の作品が楽しみになってきたんです。裸の自分たちを見せられたことで、さらに自分たちが裸になっていく過程の1枚でもあるのかな」
 
吉野「良いこと言いますね。次の作品見えましたね。確かに色々詰め込んで、それが新しくて面白いと言ってたけど、次はもうちょっと自由になれそうな感覚ね。“僕の未来に光はない”と言ってたけど、ありますわ(笑)」
 
――最後に、3月19日(土)にLive House ANIMAで開催されるワンマンライブの意気込みをお願いします!
 
吉野「新しい自由な自分をライブにも少しずつ感じ始めていて。これまでは自分が演奏者として世界に入り込み、心酔しているライブだけが美しいと思ってた。今はそういった理想に縛られることなく、自由で楽しい精神性が混ざり合ったライブになってきてると思うので、3月はその集大成ができる気がしてます」
 
加藤「僕も近い感覚です。音的にも精神的にも、以前より重いものが落ちてる感じがある。自分たちの今の形を良い意味で肯定できてるのかなと。そこをしっかり見せられるライブになると思うので、是非見に来てほしいですね」

Text by ERI KUBOTA



(2022年3月14日更新)


Check

Release

心の葛藤と解放が表れた2ndミニアルバム

Album『はだかの世界』
発売中
SAMPO-0003
1980円(税込)

《収録曲》
01. DREAM POP
02. 嫉妬
03. moonlight
04. 届かないラブレター
05. 師走のステップ
06. はだかの世界
07. MAKE IT EASY!

Profile

令和元年、始動。ハンブレッダーズ、加速するラブズ、フィッシュライフ…と 関西で話題を集めていたバンドの元メンバーを中心に、「また歌いたい」という一心で結成。 初ライブからわずか半年で関西最大級の音楽コンテスト『eo Music Try 20/21』でグランプリを獲得。いくみ(vo)のしなやかで感情表現豊かな歌声とシンセサイザーを導入した多様な楽曲で織りなされる 幅広い世界観、そして”巧いだけじゃなくアツい”演奏が話題を生んでいる。 また、メンバー全員がフルタイムで働く会社員。 仕事も音楽も、どちらにも情熱を傾けつづけていきたいという彼らならではのスタンスも 広く共感を呼んでいる。

(夜と)SAMPO オフィシャルサイト
http://yorutosampo.com/


Live

HADAKA NO SEKAI TOUR

チケット発売中 Pコード:207-005
▼3月19日(土) 17:30
Live House Anima
全自由-3500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※未就学児童は入場不可。小学生以上は有料。
※販売期間中は1人1公演のみ4枚まで。
[問]GREENS■06-6882-1224

チケット情報はこちら