「基本的には結構ずっと作りたいんですよ、何でも(笑)。作ってることで安定するっていう。ただ今回は最初に『進撃の巨人』というアニメのエンディングテーマとして『衝撃』という曲を去年の秋に作ったんです。で、制作するぞ!ってスタートを切り、この『衝撃』のカラー……いわゆるポップスと違う曲の世界観を背負ったアルバムを作るとしたら、もっとサウンドが偏ったダークなものを作ろうって思って、(イタリアのゴシックホラー映画と同じ)『サスペリア』っていうタイトルでデモを作り込んだり、『衝撃』で書き足りなかった『進撃の巨人』の世界の本当のエンディングを『Goodbye Halo』という曲にしたり、ダークな世界を膨らます作業をしていて。でも、だんだん自分の精神がそこでは耐えられなくなってきたというか、もっと明るい曲がやりたいんだ~!ライブさせてくれ~‼みたいな(笑)。そうなってくると、もっと痛快でウキウキするような曲がやりたいってなって、それでプロデューサーとして組んでくれているShigekuni君にお願いしたら、『UtU』(M-3)のオケとメロが来て一緒にプリプロダクションしたり、カーペンターズみたいな曲を作ろう!って『All the little things』(M-1)を作ったり。そうやって徐々にサウンドが開けていくのがだんだん楽しくなって、それを糧に過ごしてたかな」
「心のうきわ(支え)なんですよ。『All the little things』にもそういう部分もあるかもしれない。日々のほんのちょっとしたことが、その人の暮らしの助けになる、支えになる。そういうものを寄せ集めて明日が来るというか。『All the little things』と『ReadyReady』はある意味通じる2曲かもしれないですね」
《収録曲》 01. All the little things 02. ReadyReady 03. UtU 04. Babyface 05. 恋を守って 06. 森の子ら 07. 少女小咄 08. Toiki 09. 僕を打つ雨 10. teatime 11. Goodbye Halo 12. 衝撃(album ver.)
Profile
あんどうゆうこ…1977年生まれ。シンガーソングライター。2003年ミニアルバム「サリー」でデビュー。2005年、月桂冠のテレビCMに「のうぜんかつら(リプライズ)」が起用され、大きな話題となる。類い稀なソングライティング能力を持ち、独特の感性で選んだ言葉たちを、囁くように、叫ぶように、熱量の高い歌に乗せる姿は聴き手の心を強く揺さぶり、オーディエンスに感情の渦を巻き起こす。物語に対する的確な心情描写が高く評価され、多くの映画・ドラマの主題歌も手がけている。CDジャケットやグッズのデザイン、メイクやスタイリングまでを全て自身でこなし、時にはミュージックビデオの監督まで手がける多彩さも注目を集め、2014年には、大泉洋主演の映画「ぶどうのなみだ」でヒロイン役に抜擢され、デビュー後初めての本格的演技にもチャレンジした。2018年にデビュー15周年を迎え、初のセルフプロデュースとなるアルバム「ITALAN」を発売。2019年6月には、15周年を締めくくる全国4か所のZeppツアーを開催。2020年8月26日にはアルバム「Barometz」をリリースし、収録曲「一日の終わりに」のMVは監督・斎藤工、出演・門脇麦、宮沢氷魚を迎え大きな話題を呼び、後に映画『ATEOTD』として全国公開された。そして、2020年12月7日にアニメ「進撃の巨人」The Final Seasonのテーマ曲「衝撃」をリリース。国内はもちろん海外からの反響も大きく、YouTubeのMV再生回数は250万回を超え、ストリーミンング再生も2400万回再生を記録し今尚増え続けている。2021年8月、テレビ東京系ドラマ「うきわ ―友達以上、不倫未満―」オープニングテーマに抜擢された「ReadyReady」を配信リリースし、11月には同曲を含む待望のニューアルバム「Kontong Recordings」をリリースした。