「今年のコンセプトは“キャンプ”。オープンから終演時間まで たっぷり楽しんでもらえるようにグレードアップしてます!」 『ナツノオモイデ』のリリースパーティーが大阪で開催! ベリーグッドマンインタビュー
昨年10月に新レーベルTEPPAN MUSICからフルアルバム『TEPPAN』がリリースされ、2021年はこれまでに『それ以外の人生なんてありえないや』『散々』の2曲が配信。ライブも4月から3ヶ月に渡って『ベリーグッドマンへの道 WEDDING TOUR2021~それ以外のライブなんてありえま編~』を開催するなど、途切れることなく精力的に活動しているベリーグッドマン。そして、この夏はメンバー自身が「新しいベリーグッドマンの誕生!」と宣言するニューシングル『ナツノオモイデ』が8月4日にリリースされた! さらに、昨年11月に『ベリーグッドマン “TEPPAN”発売&結成7周年記念・超好感祭 2020 ~ドライビングパーティ ー編~』が開催された大阪・舞洲“空の広場”で、9月23日に『ベリーグッドマン 超好感祭 2021 ~“ナツノオモイデ”リリースパーティー編~』が開催されることが決定した! 今回はRoverとMOCAへのインタビューで、ニューシングル『ナツノオモイデ』が完成するまでの苦闘、そこに託された赤裸々な気持ちと共に、“ドライブインパーティー第2弾”に懸ける想いを誠実に語ってくれた。
この一曲がベリーグッドマンの命運を分ける
“新しいベリーグッドマンの誕生だ!”と思った
――今回のニューシングル『ナツノオモイデ』は今までにないサマーソングであり、応援歌でもあるようですが、どのような思いで作られたのですか?
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Rover 「去年の夏を思い出して作ったんですけど、コロナ禍になってからライブができなくなって、ライブアーティストとしてはすごく辛かったんです。でも、それをそのまま書いたネガティブな歌はきっと誰も求めてないし、だからこそ、困っている人たちや苦しんでる人たちの気持ちに寄り添って、自分たちなりの解釈で伝えたい言葉を入れた曲になっています。優しさだけでなく、厳しさも込めています」
――それは特にどのフレーズですか?
Rover 「たとえば、サビで“いつまでも挑むことで”とか、“負けない覚悟を決めて”と歌っていますが、これは自分自身にも言い聞かせている言葉であり、この曲を聞いてくれている人にも伝えたい言葉です。迷ったり不安になったりする時も、“挑む”ということや“負けないぞ”という覚悟をして、そう決めた瞬間スッキリする時があったりするので。“やるしかない!”となったら、逆にパーっと晴れてくるようなメッセージを込めたくて。それに、もっと大変なこともあるかもしれないし、もっと楽しいこともあるかもしれないんだから、一喜一憂するなと。それは、“今、生きてることが全てなんだ”というメッセージでもあるんですよ」
――このリリックのクレジットではベリーグッドマンとなっていますが、Roverさんが中心になって書かれたのですか?
Rover 「そうですね。HiDEXとMOCAくんが伝えたいこともだいたいわかるので、今回は僕が(二人の思いを)代弁しました。ただ、今回はめっちゃ悩んだし、めっちゃ大変でした! ここでラブソングを出すのが一番のボケやなと思って…。ラブソングにしようかなとも思ったんですよ。でも、笑えへん人も出てくるなと思ったので、一生懸命応援歌を歌ったという感じです…」
――なるほどね。正直なお気持ちを吐露していただいて、ありがとうございます。『ナツノオモイデ』のAメロに、“でも正直に言うと、どうしようもないけどな”という言葉が出てきますが、これはメンバーの本音でもあると?
Rover 「そうですね…、今まで100曲ぐらい書いてきたんですけど、どんな曲を書けばいいのか、一番悩んだんですよ…。で、この曲がどれだけ売れようが売れまいが、そこはどうだっていいけど、この一曲がベリーグッドマンの命運を分けるなと思ったんです。それも、出す曲に寄っては良い方向でなく、失望されるんじゃないかと…。それぐらい、今みんなの感覚が鋭くなってると思うんですよね…」
――ああ、確かに、聴く人によって受け取り方も違うだろうし、“この時期に、なぜこういう曲を出すんだ?”みたいに思われないように?
Rover 「はい、そんな感じに受け取られるのも嫌やし。自分としてはめっちゃ一生懸命やっているので。こちらとしての誠意というのは、“みんなで頑張ろうね!”という気持ちで、なんとか作らなあかんなと追い詰められて出てきたのが、“Keep on dreaming”というフレーズでした。夢や目標を持って何かをやり続けるってめっちゃ大変やなって思って。もう、泣けてくるぐらいの気持ちになった時にバーっと出てきたのがAメロの歌詞ですね。あと、一人では夢は叶えられないんやとか、色んな思いが混ざったんですよね。でも、夢というものは圧倒的に追いかけていきたいし、“俺が一番夢に近づこうとしてる人だ!”って、自信を持てるまで頑張ってるか?って自問自答した時に、色んな感情が混ざって出てきた感じです」
“今年の夏の曲はこれやったな”って、
一人でも多くの人に思われるようにライブで歌っていきたい
――この曲のメロディーはどのように浮かんできたのですか?
Rover 「一番悩んだのはサビの頭のメロディーですね。今までにない発想で、ポップスというより、ロックというかパンクというか、R&Bでもあるしソウルでもあるし…。僕はゴスペル的なところに答えを導き出したんですけど。このメロディーができた時に、あっ、新しいベリーグッドマンの誕生だ!と思いました」
――悩んだ末に新たな扉が開いたんですね! この曲のサウンド面で大事にしたことは?イントロからカントリー調の温かみを感じさせてくれますね。
Rover 「できる限り爽やかに、夏らしく、おしゃれにいけたらなぁという感覚があって。厳密に言うと曲のテンポも3回ぐらい変わったんですよね。音の高低差やキーも上がりました。何かを打開したいという思いもあったので、(イントロに)喜びの舞いのようにアコースティックギターが入ってきて。それは凄い正解な形なんです。産みの苦しみを全部払拭してくれるような軽快で愉快な、すごく最高のアレンジだと思いますね。そこはHiDEXの第六感が働いたのか、ここに本人がいないのでわからないんですけど(笑)。アレンジはバッチリでしたね」
――ハンドクラップも似合いそうな曲ですね。
Rover 「そうですね。聴く人の年齢って関係ない曲だなと思いますね。全人類に聴いてもらえたら嬉しいですね(笑)」
MOCA 「今年の夏はより多くのシーンで歌って、“今年の夏の曲はこれやったな”って、一人でも多くの人に思われるようにライブで歌っていきたいですね」
――MOCAさんにとっては、この曲はどんな一曲になりましたか?
MOCA 「うーーん…(しばし考えて)、去年もなかなか忘れられない夏にはなったけど、今年は特別な夏にしたいという思いがあって。オリンピックとか高校野球に向けて頑張ってきた選手もいるし、それを支えてきた家族やスタッフの人もいるし、普段の仕事で頑張っている人もいますよね。あらゆる人たちがこの夏にやろうとしていたことができたりできなかったりする非常事態が続いていますが、たとえどんな状況であっても、“特別な夏にしような!”という約束の曲ができればなというのがこの曲のスタート地点の思いでした。それがこうして完成したことに感動しています!ライブに向けて、自分たちもまだわからなかったパワーが潜んでてほしい楽曲だなと思っています」
――4曲目はアルバム『TEPPAN』に収録されていた『ダイヤモンド』がニューバージョンで収録されていますが、表題曲も含めて3曲が新曲ですか?
Rover 「『baby you』(M-2)は二十歳ぐらいの時に僕とHiDEXが組んでたユニットの曲です。もともと二人で歌ってた曲で確実に気に入ってるので。ある意味、それも過去の思い出やし、ちょうどいいかなと思って入れました。今までライブでやったことも全くないので、ファンの方もほとんど知らない曲だと思います」
――美しいハーモニーが響く『Hope』(M-3)はいつ頃作られた曲ですか?
Rover 「これは僕がストックしていた一曲で、一番ナチュラルな曲ですね。ちょっとゴスペル風な曲が作りたいと思ってたんです。それをMOCAに聞かしてみたら、いいやん!と言ってくれたので。『TEPPAN』でも2曲で参加してくれたWood Cherryと言う二人組の最強にかっこいいサウンドチームがアレンジをしてくれています」
――この曲の中で、“あの人を偲び 両手を合わせた”という言葉も印象深いのですが…。
Rover 「これは僕が5歳の時に病気で亡くなった父親のことを歌っています。僕の中の美しい思い出ですね。“短い煙草を燻らせた”という歌詞があるように、当時、父がタバコのショートホープをずっと吸ってたので、『HOPE』というタイトルにかけています。父親は今はいないけど、自分の中で希望となっているということが伝えられたらいいかなと…」
――この曲自体も人生賛歌のようにも感じました。
Rover 「そうですね。そういうふうに捉えてもらったら嬉しいですし、この作品を作っているときに、9月23日に“ドライビングパーティーの第二弾”を開催することが決まっていたので、このCDと共にそれが発表できるんだと思いながら作っていて、それが僕らにとってはすごく希望だったんです。ガッツリ、僕らの思っているワンマンライブというのができる1日になると思うので。そこで披露をしたい曲を4曲入れています」
お客さんも車の中から観れて安心安全
このドライビングにめちゃくちゃ懸けています!
――ではここから、9月23日に行われるリリースパーティについてお聞きします。昨年の11月に開催された『ベリーグッドマン“TEPPAN ”発売&結成7周年記念・超好感祭2020~ドライビングパーティー編~』の時と同じ、大阪・舞洲“空の広場”が舞台となりますね。
Rover 「そうです! 大好評につき第二弾となります。会場が野外で、お客さんも車の中から観れて安心安全という部分でも納得してもらえるかなと。このドライビングスタイルというのはめちゃくちゃ僕らにハマってると思うんです。昨年初めてやってみて、すごく良かったなと思ったし、後から映像で見直した時も改めていいなあと実感しました。僕は、“フェス=昼間”のイメージなんですけど、暗くなってからのフェスもめっちゃいいんですよ。もっとバージョンアップしていって、凄いフェスがやりたいなとイメージが膨らんでいるので。このドライビングにめちゃくちゃ懸けています!」
MOCA 「今年のコンセプトは“キャンプ”にしようということで、オープンから終演まで、会場内で楽しんでもらえるような内容にグレードアップしてます!」
――なるほど、今年は昨年とはまた異なる趣向が凝らされているのですね?
Rover 「『ナツノオモイデ』というCDのリリースパーティーなので。みんながどんな夏を過ごすのかわからないけど、この日だけでも最高の思い出になるように!という志でやります!」
MOCA 「来年は来年でまた違う形になるだろうし、“超好感祭”というのは、自分たちが活動を続けていく中でずっとやっていくと思います! 全国になるのか、関西で規模を拡大していくのか、それはまだわからないんですけど。その時にオモロいと思うことをやれたらなと思っています」
――どんなお祭りになるのか、ファンの方も楽しみにしていると思いますので、最後にメッセージをお願いします!
MOCA 「もう安心してきて欲しいですね。ライブに関しては間違いなく面白いことができる自信がありますし、ベリーグッドマンを知らん人を連れてきていただいても、“最高やった!”と言っていただけるようにしよう!と、チームで準備してるんで。興味ない方もどんどん連れてきてほしいぐらいです(笑)」
Rover 「9月23日なんで、もう秋だから、夜はひんやりするよねとか思う人もいるかもしれないけど、絶対に暑いんで(笑)。そういうつもりできてください! 半袖、短パンでオッケーだと思います!」
Text by エイミー野中
(2021年8月12日更新)
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