神社アイドル、神薙ラビッツが結成2周年!
記念のワンマンと2ndアルバムが間もなく
2019年に大阪で誕生した神薙ラビッツは今年1月、結成2周年を迎えた。神社アイドルというほかにはないスタイルで活動を続けるグループには、いったいどんな魅力があるのか? さらに2月20日(土)に迫る記念ライブとニューアルバムのことを、リーダー・綺音、サブリーダー・梨、そして昨年10月に加入した新メンバー・璃桜に聞いた。
――まずはグループについて教えてください。
綺音「神社アイドルというコンセプトで、神様から盗まれた“薙の音”っていうものを取り返すべく武道館(公演)を目指しています」
梨「神に使えるウサギなんです」
――結成はどのように?
綺音「最初のメンバーは5人で、それぞれ歌やダンスで活動していたんです。それでライブに出た時、親ウサギ(運営スタッフ)にスカウトされ集まることに。私は和風が好きだし、テーマもおもしろそうだったので参加しました」
梨「メンバーにはもともとロックをやっていた人やボカロの活動をしていた人もいます」
――活動時は巫女の衣装ですよね。
綺音「ウサギが天界から地上に降りて巫女に変身したっていう感じです。中身はウサギ、見た目は巫女です」
――神社について詳しいんですか?
梨「地上に舞い降りたばかりで勉強中です。まだ人間界のことはあまりわからなくて、修行(業)しながら旅しているところです」
――ほかに一般的なアイドルと違う点は?
綺音「“唄”と“舞”というようにボーカルとダンサーが分かれているんで見やすいかなと思います。“唄”は七燐鈴と璃桜で、“舞”はほかのメンバーです」
――現在メンバーは7人。
梨「今日までに4人増えて2人減りました(笑)」
――そして3月に神楽さんが卒業。今は新メンバーを募集中ですね。
綺音「そこはぜひ書いていただいて(笑)」
梨「お願いします!」
――どんな人に来てほしいですか?
全員「……」
綺音「親ウサギさん(笑)!」
親ウサギ「元気で頑張れる子(笑)」
梨「元気でやる気があって、(グループに)なじめる子がいいですね」
――グループの雰囲気はとても良さそうですよね。
梨「今はできないですけど、親ウサギさんも含めて全員でご飯を食べに行ったり、遊びに行ったりとかしますね」
――ではそんな仲良しのメンバーについて。まず、旭さんはどんな人?
梨「コールも“いつも 素直で いつも 真っ直ぐ”っていうのなんですけど、第一印象からすごく素直な子やなって。リアクションとかも素直過ぎて大丈夫?ってなる時がある(笑)」
綺音「若くてフレッシュです」
――神楽さんは?
璃桜「元気!」
綺音・梨「太陽!」
梨「ずっとしゃべってるんです。楽屋が静かな時も一人でしゃべって急におもしろい空間になる(笑)」
綺音「自分では気づいてないかもしれないけど、ムードメーカーです」
――陽葵さんは?
綺音「マシュマロ(笑)」
璃桜「断トツ末っ子(笑)」
――一見、大人しそうですが。
璃桜「静かですけど、しゃべる時はしゃべりますね」
梨「人見知りで緊張しいです。踊っている時が一番楽しそうですね。旭とはまた違った方向の素直さと若々しさ」
――七燐鈴さんは?
梨「七燐鈴は……変人(笑)」
綺音「アニメ(笑)」
璃桜「二次元から出てきたキャラ(笑)」
梨「“キャラ”が強いですね。歌声もクセが強いし」
璃桜「個性にあふれてる」
綺音「部屋をフィギュアがバーって並んでる感じにしてらっしゃいます(笑)」
――残るはここにいるメンバー。まずは綺音さん。
璃桜「美!」
梨「そうそう。同じこと思った!」
綺音「そんなこと書かれたら私のハードルだけギャン上がりするやん(笑)」
璃桜「一人だけ(衣装の)露出が高くて(笑)」
梨「冬バージョンなんで今はちょっと抑え目なんですけど……」
璃桜「……夏バージョンはすごいんですよ(笑)」
梨「誰から見ても美しいなって。見た目はとっつきにくいんですけど、しゃべったらホワホワ系です」
璃桜「すごい天然さん」
――では梨さんは?
綺音・璃桜「梨さんは……」
梨「この(待っている)時間、照れますね(笑)」
璃桜「いい意味でマスコットキャラクター感があります。かわいい」
綺音「四つ葉のクローバーみたいな感じです。見つけたらラッキー(笑)」
梨「何それ?」
璃桜「妖精さんみたい(笑)」
――圧倒的なお母さん感があると聞きましたが?
璃桜「めっちゃしっかりしてるんですよ」
綺音「副リーダーなんで」
梨「リーダーが引っ張っていくのであれば、私は後ろから早く並んで~って言う感じです」
――璃桜さんは?
綺音「ヌイグルミ。マスコット(笑)」
梨「私と一緒(笑)」
璃桜「2人もマスコットがいる(笑)」
――2人の違いは?
綺音「璃桜はクマのかわいい感じで、梨はキーホルダーみたい(笑)」
梨「私は日本人形みたいなことかと思った。よく座敷童って言われるから」
綺音「結局ラッキーな存在(笑)。一緒にいたら幸せな気持ちになるのは確かです」
――璃桜さんに話を戻すと?
梨「基本はフワッとした雰囲気だけど歌はバチバチ!」
綺音「歌声が結構ハスキーなんで、カッコいい曲を歌った時は特に」
梨「あと神薙ラビッツでは珍しく人見知りをしない」
璃桜「しますよ!」
梨「ビラ配りの時とか、“あの人としゃべった?”って聞くと、“しゃべりました”って全員としゃべってて、しかも自分のことじゃなくメンバーの説明をしてるんです。だから人の魅力を見つけるのもうまい。人のことをよく見てるのかなって思います」
璃桜「もともと神薙ラビッツが大好きで加入したので」
――人の心をつかむのがうまそう。
璃桜「ファンの方に釣り師って言われます(笑)」
梨「小悪魔的なんですよ」
綺音「それ言うのを忘れてました。2人(梨・璃桜)は正反対のアイドルっぽくて、よくテレビにも出てるようなアイドルが璃桜で、梨はアイドルっていう概念をちゃんと守るアイドルです」
――そんな個性豊かな7人で迎えた2周年ですが、2年を振り返ってみていかがですか?
綺音「メンバーが増えたことが大きいですね。縁で全部つながっている感じがします」
梨「それこそ璃桜はお披露目ライブの時から見てくれてます」
璃桜「そこからずっと神薙ラビッツが好きで、すべてのライブを見てきてるんです」
――元ファンの璃桜さんから見た神薙ラビッツの2年は?
璃桜「新メンバーが入り始めた1周年のライブからの1年で結構変動が起きている気がして、濃い1年だったと思います」
梨「『愛踊祭2019』っていう大会に出た時も濃かったって思ったけど、その後の2年目の方が濃いなって実感することが多いです。ほんまに1年間?みたいな……一瞬で過ぎ去っていきましたね」
――そのなかで楽しかったこと、つらかったことは?
綺音「楽しいのは遠征ですね」
梨「遠征は遠足みたいなんです(笑)。つらかったのはライブできへんかった期間。(コロナ禍で昨年)4月からライブが自粛になって、私たちは毎週末に配信ライブをやってたんですけど、やっぱりお客さんがいないとコールとかサイリウムとか、目で見たり音で聞いたりしてもらえるもの(応援)がなくて。それまでたくさんあったのが急になくなったのが、つらかったですね」
――さて、2周年を祝うワンマンライブが2月20日(土)に開催され、同日には2ndアルバム『七織』が発表に!
綺音「全8曲、新曲です」
梨「いつものとおり激しい曲もありつつ、こんな一面もあるんや!みたいな曲も。1stアルバムの時はメンバーが旭までだったけど、今回は神楽・璃桜・陽葵が入った7人でのアルバムなので、今までとは違うぞ!っていうのが出てたらいいなと思います。それこそ璃桜ちゃんは“唄”の担当なんでCDでも大活躍です!」
――璃桜さんのおすすめ曲は?
璃桜「『七星幻舞』です。この曲はみんなで歌っていて、ギターから始まるんですけど、そのギターもカッコいいメロディラインで神薙っぽさも疾走感もあって楽しい感じです」
梨「“七星”なので、ここは誰っぽいなとか7人の個性が入ってます」
――2月20日(土)のライブでは『七織』の曲も聴けますか?
璃桜「はい。『七織』の新曲も……」
梨「……もともとある曲もやります」
――ちなみに神薙ラビッツさんのライブは激しそうですが。
梨「コールとかもバチバチです。“ファイヤー! タイガー! サイバー! ダイバー!”みたいな(笑)」
――熱いファンが多いんですね。
梨「振りコピする人も多いです」
璃桜「“神薙愛”の強い人が多いと思います」
綺音「あと、みんなで一緒に盛り上がろうよってかわいい曲や楽しい曲をするのが一般的だと思うんですけど、神薙ラビッツがほかのグループと違うのは、激しい曲を一方的に見せる部分が多いんです。お客さんもどこで盛り上がろう?って感じ(笑)」
梨「不思議な顔されるよね(笑)」
綺音「でも、逆にそれが魅力だと思います」
――では最後に2周年記念ライブの見どころや意気込みを!
璃桜「7人で完成!っていう、新メンバーの私たちが入ってパワーアップした姿を見ていただければなと思います」
梨「会場は以前からライブをしていたamHALL。7人になって、改めてそのステキな会場に負けない強さを持ってステージに立てたらいいなと思います。あと、今回は配信でお客さんがいなくて激しいコールとかもないので、初めて私たちのライブを見る人にもおすすめです」
綺音「『七織』の曲は元気が出るような歌詞になっていて、コロナとかで大変だった時期を乗り越えてきたからこそ響くだろうし、『七織』はそういう今だからこそのアルバムなので、そこにも注目してライブを見てもらえたらうれしいです」
Text by 服田昌子
(2021年2月10日更新)
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