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自分自身と見つめ合い、喜怒哀楽を閉じ込めた
2ndフルアルバム『LIFE LESS LONELY』をリリース!
TENDREインタビュー&動画コメント
“同じようなアルバムは生涯において2度と作れない” 自分自身と見つめ合い、喜怒哀楽を閉じ込めた 2ndフルアルバム『LIFE LESS LONELY』をリリース! TENDREインタビュー&動画コメント
河原太朗のソロプロジェクト、TENDREが9月23日、2ndフルアルバム『LIFE LESS LONELY』をリリースした。2020年の上半期はChara+Yuki、堀込泰行、三浦透子へのプロデュース参加や楽曲提供に加え、ベニー・シングスとのコラボレーションなど、多岐に渡る活動を行っていたTENDRE。4月に『LIFE』、6月に『HOPE』のデジタル・リリースを経てお目見えした今作は、フルアルバムとしては2018年の1stアルバム『NOT IN ALMIGHTY』ぶり。これまでTENDREとしての人間的な部分を音楽に昇華し、意思表示してきた彼が今作で詰め込んだのは喜怒哀楽。楽曲にはデジタルシングルをはじめ、盟友Ryohu(KANDYTOWN)をフィーチャリングした『FRESH feat.Ryohu』(M-3)、King Gnuの新井和輝とのコラボレーション曲『DUO』(M-4)など、新機軸もありながらベーシックであり、かつ確実に進化を遂げた全10曲が収録されている。自粛期間で自身と向き合い、孤独を問い、あふれる感情を歌った今作について、河原に話を聞いた。
「これ実は僕も知らないんですよ。最初ジャケットが2パターンあって、僕が海辺に立ってる後ろ向きの姿か、看板か。Margt的には看板を人と見立ててるわけですね。何かを掲げる背中を映してる。水平線に映る光は、ライブで掲げられる携帯のライトのイメージ。僕が水平線の向こうないし、広いところに何かを届けていくことをデザインのベースとして置いてたところはあって。『LIFE LESS LONELY』は直訳すると“寂しくない人生”なんですけど、あからさまに“僕がいるから寂しくないよ”というアルバムでは決してない。ですが、個の発信がすごく大事だなと今年は特に思って。“孤独ってどうしてこんなにも心細いものなのか”、とか、良きも悪きも考えさせられた。でもそういう時間があるから自分自身と向き合えたり、考えを固めたり、気づけることがすごく増えてきた。それを隔ててから、この事態のことも踏まえて、また良い状態で再会できた時に、もしかしたらそういう瞬間を寂しくない人生と言えるのかもしれないと思ったし、看板を人と見立てるならば、TENDREとしての発信はもちろん、個人が自分の言葉を持って、ちゃんと人生や世界に向き合うことが大事だと思った。そんなメッセージを込めたデザインでもありますね」
《収録曲》 01. LIFE 02. WINDY 03. FRESH feat Ryohu 04. DUO 05. JOKE 06. NOT EASY 07. HOPE 08. LADY 09. TAKE 10. LONELY
Profile
テンダー…河原太朗のソロ・プロジェクト。2017年12月にTENDRE名義での6曲入りデビュー EP 『Red Focus』をリリース。2018年10月には、tofubeatsによるリミックスも話題となった配信限定シングル「RIDE」を含む1stアルバム『NOT IN ALMIGHTY 』をリリース。2019年はARABAKI ROCK FES 、VIVA LA ROCK 、GREENROOM、FUJIROCK FES、RISING SUN ROCK FES、SWEET LOVE SHOWER、CDJなど国内の主要フェスにも軒並み出演を果たした他、同年6月に開催された東名阪のワンマン・ツアーは追加公演を含む全公演がソールドアウト。続く、新作『IN SIGHT – EP』のリリース・ツアーも同じく追加公演を含む全公演がソールドアウトを記録。Charaや堀込泰行、三浦透子といったアーティストへの楽曲提供・プロデュース、SIRUPや日本でも人気を集めるオランダのSSWベニー・シングスとのコラボレーションなどを行う他、J-WAVE “TOKYO MORNING RADIO”では別所哲也氏の代打としてナビゲーターを務めるなど、その活動は多岐に渡る。