メジャー2ndアルバム『LOOKiE』をリリース! BiSのイトー・ムセンシティ部&トギーにインタビュー
2019年8月14日にデビューした第3期「BiS」が、メジャー2ndアルバム『LOOKiE』(読み:ルッキー)を2月5日にリリース! オリコン週間アルバムランキングで初登場6位を記録した。今回は2月17日、そのキャンペーンで来阪していたイトー・ムセンシティ部と、トギーに直撃インタビュー! 漫才コンビのような2人の会話を、たっぷりとお楽しみ下さい。
トギーの小さな幸せ
――まずは、おふたりのツイッターから気になったツイートを掘り下げたいと思います。トギーさんは2月13日、「バレンタイン何もないのにワクワクすぎる。チョコもらえるかなぁ」と。
トギー 「欲しいですね~」
イトー 「女の子は普通、あげる側だよね」
トギー 「確かに!」
――結局、誰かからもらえましたか?
トギー 「誰からももらってないです」
イトー 「私、アポロ1粒だけあげた(笑)」
トギー 「あー!もらった!」
――メンバー内で交換とかは?
トギー 「バレンタインの日はバラバラの場所で仕事をしていたので、会えなくて、何もないまま過ごしてしまいました」
――では、そんなおふたりに…
2人 「えっ!?」
――ちなみに、ニューアルバムのタイトルは?
トギー 「『LOOKiE』です」
――ということで、バレンタイン限定パッケージの「LOOKチョコレート」をプレゼントします!
2人 「ありがとうございます!」
トギー 「(パッケージが)かわいい!」
――3日遅れのバレンタインです(笑)。トギーさん、2月12日の深夜のツイートですが、「ネオ(メンバーのネオ・トゥリーズ)と水族館行った~。クラゲかわいい!」と。アクアパーク品川という場所ですね。
トギー 「そうなんですよ!水族館に遊園地があったんですよ。ゆりかご?」
イトー 「バイキングじゃない?」
トギー 「そう!それに初めて乗って、ビックリ!バイキングもある素晴らしい水族館で、クラゲもいるし、ペンギンもいるし、幸せでしたね。ネオ・トゥリーズさんと、はしゃぎました(笑)」
――もともと水族館が好きなんですか?
トギー 「好きです!」
イトー 「人生で何回目だったの?」
トギー 「う~ん…3回目?」
イトー 「あんまり行かないんだね」
トギー 「ウソかも! 10回ぐらい行ってるかもしれない(笑)」
――3回と10回じゃ全然違いますけど(笑)。その水族館で、クラゲがかわいかったと。
トギー 「よく見ると、かわいくて、スローモーションで動画を撮影したんですよ」
イトー 「クラゲをスローで撮影したの?」
トギー 「だって、浮いてるんだよ」
イトー 「ただでさえスローなのに?」
トギー 「確かに! 何でだったんだろう? スローで撮っちゃった(笑)」
――なぜスローで撮ったのか、本人もわからない(笑)
トギー 「BiSになってから、そういう遊びの施設に行ったことがなくて…」
イトー 「レジャー施設ね」
トギー 「普段、休みの日とか、家で寝るとかなので、初めて遊びに行けて楽しかったです。また行きたい!」
――こちらは2月10日のツイートですが、「この前、ごはん屋さんでもらった10円ガムが当たりで、もう1個もらえた」と。
トギー 「まだ持ってるかも!」(バッグの中を探そうとする)
イトー 「汚ないから探さなくていいよ(笑)」
トギー 「ライブの後に、メンバーとスタッフさんで、ごはんに行ったんですよ」
イトー 「北海道だよね?」
トギー 「そう!それで、会計をした後に、飴をもらえたりするじゃないですか。そのお店は当たり付きの10円ガムで、私だけ当たって、嬉しかったです!」
イトー 「でもね…」
トギー 「恥ずかしくて、交換に行けなくて、スタッフさんが交換してきてくれました」
イトー 「“この子、当たったんです”って、保護者みたい(笑)」
トギー 「2個目はハズレでした。悔しいです」
――2個続けては当たらないですよ(笑)。でも、そういう小さな幸せを感じることが…
トギー 「人生において、とっても大事なことだと思いますね~」
――それから1週間ほど経ちましたが、最近、小さな幸せを感じたことは?
トギー 「やっぱり今日、チョコをいただいたこととか…」
イトー 「(笑)」
イトー・ムセンシティ部が食わず嫌いを克服したもの
――イトーさんは、トギーさんのお世話が大変じゃないですか?(笑)
イトー 「でも、元気をもらえるんですよ。お腹がすいている時以外は、いつもこのテンションで喋ってくれるので、楽しいです。たぶん(笑)」
トギー 「たぶん?」
――ツッコミ倒して疲れませんか?(笑)
イトー 「なんかもう、ツッコミというより、添削している気分です(笑)。その漢字、間違えてるよとか、英語の表記はこれだよとか、この言葉を知らない人がいるんだって(笑)。でも、そこが面白いです」
トギー 「バカにしてる?」
イトー 「してない」
トギー 「じゃあ、いいや」
イトー 「そこがかわいいなと思います」
トギー 「ありがとう!」
イトー 「自分にないものを持ってる。同じグループで良かったなと思います」
――褒め方が上手いですね~(笑)
トギー 「慣れてる(笑)」
イトー 「慣れてるって何?(笑)」
――さて、イトーさんは昨日、福岡で人生初の明太子を食べたそうですが。
イトー 「そうなんですよ! 私、食わず嫌いが多くて、もともと生魚が苦手で、ししゃもの卵も食べられなかったり、魚卵が特に苦手で…」
トギー 「明太子って、魚卵なの?」
イトー 「魚卵だよ。何だと思ってたの?(笑)。その場に先輩方がいて、“食べないの?”って言われて、勧められているのに、食べないわけにはいかないなと思ったのと、もしかしたら食べられるようになるかもしれないと思って、食べてみたら、シソで巻いてあったんですけど、シソの味しかしなくて(笑)。でも、好きにはならなかったですけど、食べられるようにはなりました」
トギー 「お~」
イトー 「食わず嫌いを克服しました!」
――イトーさんのツイートには、ご自身が感じたランキングを発表する形式がありまして、例えば2月1日、「不快感ランキング第5位 唾液のついたマスク」。
イトー 「電車でうたた寝して、よだれが垂れちゃって、気付いたら冷たい感触があるのが本当に不快で、その時は不快すぎて、気が気じゃなかったので、ツイートして心を落ち着かせて、共感してもらえたら、心がラクになるなと思って(笑)。でも、1位は違うかもしれないと思って、5位にしました(笑)」
トギー 「なんかね、歯磨きしないで寝ると、よだれが出るけど、歯磨きして寝たら、よだれ出ないらしいよ」
イトー 「でも、うたた寝だから、歯磨きは出来ない」
トギー 「大変だねぇ」
――ちなみに、その情報はテレビで観たとか?
トギー 「実体験です」
――トギーさんはそうだということですね(笑)。さて、イトーさんは、寒い冬の日でも、冷たいドリンクをよく飲むそうですね。
イトー 「今日も冷たいドリンクを飲みましたね。ホットのドリンクは、猫舌ではないんですけど、グビグビ飲めないのが煩わしいのと、食感フェチなところがあって、フローズンとか、ジャリジャリ系が大好きなんですよ。それを欲しているので、自然と冷たいものにいっちゃいます。でも、メンバーの中で一番お腹が弱いんです」
トギー 「それでお腹こわしても知らないよ」
イトー 「だから、最近は腹巻きをしたり、ヒートテックを着て、お腹が冷えないように、対策をし始めました。今日もヒートテックを着込んでいます」
トギー 「偉い!」
ニューアルバムの聴きどころ
――2月5日にメジャー2ndアルバム『LOOKiE』がリリースされました!
イトー 「前作よりも激しい曲が多い印象があります。私たちが今まであまり触れて来なかった音楽に触れることが出来たんじゃないかなと思いますし、海外でもウケるんじゃないかなと思うサウンドが多いので、いろんな人に聴いていただきたいです」
――90年代のパンクロックを意識したアルバムだそうですが。
イトー 「アルバムの5曲目に『KiSS MY ASS』という曲が収録されているんですけど、私が好きな東京事変さんとか、JUDY AND MARYさんのような系統の曲で、その2組も90年代のバンドなので、これが90年代なのかなって思いました。すごく好きな曲です」
――リード曲の『BASKET BOX』の聴きどころは?
トギー 「Green Dayさんの『Basket Case』をオマージュした、本当にかっこいい曲です。生きづらい世の中だけど、頑張って生きていきたいという曲なんですけど、誰でも共感できるような、わかりやすい言葉で書かれているので、歌詞に注目してほしいなと思います」
イトー 「明るい曲調に強めの歌詞を乗せると、前向きになれるじゃないですか。それがBiSっぽいなと思って、困難な中でも明るく行こうみたいな、そういうところも私たちにハマった曲なんじゃないかなと思いました」
VIDEO
――『BASKET BOX』以外のおすすめの曲を、それぞれ1曲教えて下さい。
イトー 「私は『TRAP』が好きです。シャウトから始まるんですけど、シャウトが大好きで、サウンドもゴリゴリで、ライブで歌っていて気持ちのいい曲です」
トギー 「私は『FUCKiNG OUT』です。作詞させていただいたんですけど、BiSのことを書いていて、未来に対する不安だったり、見えないものに対する恐怖心みたいなものがあっても、突き進んでやるぞ!という強い気持ちを込めています。結構強めの言葉を選んで書きました」
――トギーさんが作詞をする時は、どんなスタイルですか?
トギー 「仮歌の段階で文字数だけ決まっているんですけど、その文字数を覚えて、空耳だったり、この曲に込めたい気持ちを考えて、書くテーマを決めてから、ここはこの言葉を入れたいとか、穴埋めみたいな感じで考えます。私たちは全曲作詞して、その中から選ばれるんですけど、大人ぶっていたりするより、等身大というか、その時に思っていることを書いた歌詞の方が採用されることが多いです」
いつか日本武道館のステージに立ちたい!
――『バズリズム2』(日本テレビ)でスタジオライブが放送されましたが、収録はいかがでしたか?
イトー 「テレビカメラが何台もあることに慣れていなくて、どこを見たらいいのか、わからなくなる時があるんですよ。私たちは基本的に、斜め上を見て歌って踊る練習をしているんです。下を向いていると、自信なさげに見えるから、斜め上を見ろって、社長さんから言われていて、それが染みついているから、初めての歌収録の時、カメラを気にせずに、斜め上しか見ていなくて、ずっとアゴが上がっているアングルしかなかったので、今回はアゴを引くぞと思ったら引きすぎていたり、カメラを気にして歌うのが難しかったです。最後の決めポーズがあるんですけど、リハーサルの時に、アゴの主張が強かったので、その後でベストポジションを見つけて、それを意識したら、本番で成功しました。良かったです(笑)」
――トギーさんはいかがでしたか?
トギー 「いつもお客さんの表情とか反応を見ながらライブをしているので、テレビカメラに向かってライブをする場合は、気持ちを入れることが難しくて、もしかしたら普段のライブの方が表情も豊かなのかなぁと思って…。私がテレビで観ていた歌番組に出ている方々は、もっと表情が豊かだった気がして、すごいなぁ、私も頑張ろうと思いました。緊張はしないんですけど、こわばっているように見えたりするから、カメラは難しい。経験ですね」
――最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。
イトー 「5月から全国12都市をまわるライブツアーが始まりますので、BiSが気になる方や、パンクロックが好きな方は、ぜひ足を運んでいただけたら嬉しいです。初めて行く場所も多いので、美味しいものとかも教えて下さい!」
トギー 「『LOOKiE』はアイドルに興味がなくても、音楽が好きな方に刺さるアルバムになっているので、ぜひ聴いていただけたらと思います。私たちは日本武道館での単独ライブを目標にしていて、いつか絶対に立ちたいと思っているので、頑張ります!」
TEXT&PHOTO:ポッター平井
(2020年3月 5日更新)
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