これまでのLeolaのイメージを壊す一年にしたい!
Leolaインタビュー
平成から令和へ、時代の変わり目となった2019年。2ndアルバム『Things change but not all』をリリースし、精力的なライブを通して、型にはまらず“さらけだす”ことにチャレンジしてきたLeola。変わりゆく時代の中で感じていた焦りや迷いの時期を経て、「このまま進んでいけば、きっと大丈夫!」と自覚できたいう。“太陽の歌声”を持ち、カントリーやフォークといったアコースティックでオーガニックな音楽性をルーツにしつつ、多様なジャンルとクロスオーヴァーしていく貪欲な姿勢も感じられる。今年は自身が所属するLDH JAPANの一大イベント、『LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL STAGE~MUSIC BOX』への出演が決定している!2ndアルバムのラストチューン『ヒカリ』で、「きっと誰かの光になる」と歌っていた彼女が変わらず大切にしている想いと2020年の抱負を語ってくれた。
ステージから見るお客さんの顔は大好き!
一人残らず見るぐらいの気持ちでいます
――Leolaさんにとって、2019年はどんな一年でしたか?
「2019年は再び走り出せたというような印象です。ようやく2ndアルバムも出させてもらいましたし、ツアーもやらせてもらいました。前の年はツアーができてなかったので、約2年ぶりの全国公演で全24公演、たくさんライブをさせてもらった1年でした。ほとんどが初めての場所でワンマンもたくさんできて、実際にファンのみなさんのもとに行けたんです。2ndアルバム『Things change but not all』はツアー中にリリースさせてもらったので、アルバムのツアーっていうより、ファンの方に対して、2年間で学んできたものを全部ぶつけるっていうような気持ちでした」
――たくさんライブをされて得られたことは?
「これまでは割ときれいに構成されたショーみたいなものを見てもらうべきだと思いこんでいたところがあったんですけど。それを打ち壊して、もっと自由にお客さんと作っていくライブでもいいんだなということを学ばせてもらいました。たとえば、“今日は自分の思いをどんどんぶつけていこう!”っていう日があったり、逆にお客さんのパワーを引き出すようにやってみたりして。ライブの構成やパフォーマンスも含めて、いろんなチャレンジをさせてもらいました。『Leola Live Tour 2019“HANGRY!?”』というツアーだったんですけど、“今まで見せなかった顔をみなさんに見せたい”っていうことで、笑ってる自分だけじゃなくて、怒ったり泣いたり苦しんだりしているところも見せようって思って。“さらけだす”っていうことが自分の中で課題だったんです。それをやることで毎回手応えも感じていました。ちゃんと自分を出せば、(お客さんからも)ちゃんと戻ってくるんだなと。それで、“これでいいんだ”っていう肯定感の方が強かったんです。行く場所や地域によって反応が違ったりもしたので、その日しか無い時間になっていったんじゃないかなと思います」
――今後も作り込んだショーより自由にパフォーマンスしていこうと?
「メリハリがついたらいいのかなと。『Leola Live Tour 2019“HANGRY!?”』では全国のライブハウスを細かく回らせてもらったんですけど、冬のクリスマスライブは大阪と東京の2箇所だけだったので。会場の大きさやお客さんの数によってもやり方は変えたほうがいいのかなと感じました。自分がやりたいことをお客さんに投げ続けるだけじゃだめなんだなと。ちゃんと作って見せられる部分とラフにやる時と、緩急をしっかり作っていきたいです」
――基本的にライブは好きですか?
「好きです!緊張するんですけど(笑)。“一緒に楽しみたい!”っていう気持ちが強いので。独りよがりのステージにならないようにしたくて。ステージから見るお客さんの顔は大好きです!一人残らず見るぐらいの気持ちで見てます」
――『Leola Live Tour 2019“HANGRY!?”』の時はどういう編成で回ったのですか?
「私はアコースティックギターで、キーボード、ギター、ベース、ドラムのバンド編成です。編成に関してはカチッと決めてなくて。キーボードとふたりでアコースティックセットでまわる時もあるし、今後はバンドに限らず、いろいろやっていこうかなと思っています」
音楽性も歌詞も、固執せずにいろいろやってみたい
――2019年は、平成から令和という時代の変わり目でもありましたが、2ndアルバム『Things change but not all』の制作時には“変化”に対する意識もあったのですか?
「改元の影響は自分にとっても大きくて。変わっていく時代に対応して自分も何か新しいことをやらないといけないのかなって、すごく焦った時期もありました。そういう時期にこのアルバムも作っていたんですけど、今までちゃんとチャレンジしてきたし、新しいことを探していたなと思って。このまま進んでいけば、きっと大丈夫じゃないかと思えたんです。この先も新しいことにチャレンジしたりして、自分も変わっていくと思うんですけど、根本的に音楽の中で伝えたいことやライブを通してみなさんとつながっていきたいというのは変わらないっていうことを、このタイトルと作品を通して伝えられたらいいなと思えたアルバムなんです」
――Leolaさんの活動姿勢や自分の気持ちを確認できたんですね?
「はい。『Things change but not all』というタイトルは、“物事は変わっていくけど、全てではない”という意味なんです。デビュー当時は海やビーチサウンドを意識していたし、ポジティヴな曲をみなさんに届けて行こうっていうのが強かったんですけど。そこから2年くらい模索してできてきた曲たちを一言で表したら何になるんだろう…?って考えて、『Things change but not all』というタイトルにしました。理想はたくさんあるんですけど。自分に今できること、今書くべきこと、やるべきことが違ったりして、迷ってたんです。でも、ひとつひとつ自分の中で消化してやっていこう!っていうのを、このアルバムを出して感じられてる気がします」
――これからLeolaさんがやっていきたいことはどんなことですか?
「デビュー当時から言っている、ポジティブな気持ちを届けていく!っていうのはやりたいし、私は母が好きだったフォークとかカントリーが今でも大好きなんですけど。ただ、それをやりたいということではなくて、その匂いがついていればいいなと思います」
――軸にアコースティックサウンドというのがあった上で、多彩なアレンジを楽しみながらやっていこうと?
「そうですね。固執せずにいろいろやってみたいなと。2019年はDJのKSUKEさんと、『Weekend Paradise feat.Leola』という曲で初めてコラボレーションもさせてもらって、すごく世界が広がったんです。この曲は英語で歌ったので、自分の歌詞も日本語じゃなきゃいけないとか、決めなくてもいいなって。なので、今までやっていたサウンドからちょっとはみ出たり、そこから飛び出してみてもいいなと思ったんです。2020年もいろんな角度で探ったり、挑戦したりしていきたいなって思っています」
――これからどんなふうになっていくのか楽しみですね。
「自分も予想がつかないので、楽しみながら、わくわくしながらやりたいです!」
事務所(LDH)の先輩に刺激されることも多い
――2020年は6年に一度開催されるLDH JAPANの一大イベント、『LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL STAGE~MUSIC BOX』への出演が決定しています。
「“LDH PERFECT YEAR”でのライブは初めてで、品川ステラボールというホールでやらせてもらいます。2週間くらいいろんなアーティストが日替わりで出演するなかでのワンマンのライブになります。私も事務所(LDH)の一員として、ちゃんと盛り上げられるようなアーティストにならなきゃなって思っています」
――LDHの中で、Leolaさんはちょっと異色の存在のように思いますが?
「そうかもしれないです。ダンスボーカルユニットが多い事務所でもありますし。新しいお客さんの層を取り込んでいくっていうのが今の自分の役割かなと。先輩たちとちゃんと並んでやれるように、自分しかできないことをちゃんとやらなきゃなっていつも考えています。刺激されることもすごく多いですし、固執したくないっていう気持ちにさせてもらったのも、この事務所にいたからだと思います。こうじゃなきゃいけない!っていう型をはみ出してみたらっていうのを、先輩たちの姿の中から感じさせてもらっています」
――最後に、2020年の抱負をきかせてください。
「2020年は、これまでのLeolaのイメージを壊す一年にしたいです。Leolaのイメージって夏とか、ビーチと思われているかもしれませんが。それを壊して、もうちょっと広げていきたいです。ライブにも気軽に遊びにきてもらえたら嬉しいですし、私の作品も試しに手にとってもらえたらと思います。2020年もよろしくお願いします!」
text by エイミー野中
(2020年2月18日更新)
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